2011年12月30日金曜日

2011年の競馬予想の回顧

 有馬記念もスカッとハズれて今年の競馬も終了。
 新年の京都開催でいきなり万馬券を的中させ、苦手の夏競馬も何とか乗り切り、前半はまずまずの成績だったのだが、秋競馬からいつもの調子に戻り、終わってみればほぼ例年通りの回収率(約80%)に落ち着いた。目標の90%には遠く及ばず…。
 いまClub A-PATがメンテナンス中なので詳しい数字が分からないが、2010年とほぼ同じ回収率だったと思う。進歩が見られませんなあ…。とはいえ、予算(馬券購入金額)を大幅に減らしたため、マイナス金額そのものはかなり圧縮された。こういうのを財政再建というのだろう(いや、違うような気が…)。政府も見習っていただきたいものだ。

 今年の収穫は、馬券道場で五段まで昇段したことだ。前半はまったく昇段できず、夏競馬まで全敗だったのだが、秋競馬が始まると5開催連続で昇段。素晴らしい(自画自賛)。馬券全体の成績とはまったく逆の経過をたどっているのが面白い。
 五段まで昇進して、改めて単複の控除率の低さ(単複は20%、その他のレースは25%)を実感した。2012年は、馬券道場以外でも単複を積極的に購入しようかなあとも思っている。といいつつ、直前になるとどうしても配当に目がいってしまい、連単や連複を買ってしまいそうな気もするが…。

 今年の反省は、これといって思いつかない…。
「目標を達成できなかったのに反省なしとは、どういうこっちゃ」
と思われるだろうが、反省していないわけではなく、これといった反省点が抽出できないのだ。いつも通りの予想法で、いつも通りの回収率に落ち着いたという感じなので「今年はこれが悪かった」というポイントが出てこないのだ。「いつも通りの予想法」を変える必要があるのだろうが、予想法を変えるといってもなあ。騎手中心に買うのもヘンだし、調教を重視しても当たる気がしないし、誰かの予想に乗っかるのでは競馬をする意味もないし…。
 2012年の目標として、まずは金杯までに2012年流の予想法を考えることにしよう。

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2011年12月25日日曜日

2011ラジオNIKKEI杯2歳S、有馬記念  予想の回顧

 土曜はラジオNIKKEI杯2歳S。本命◎ゴールドシップは恒例の出遅れ。とはいえ、致命的なものではなく、想定の範囲内か。
 道中は後方を追走し、3コーナーから進出開始。直線はよく伸び、勝ち馬には届かなかったものの、グランデッツァをギリギリでかわして2着を確保。首尾よく馬連をゲットした。もう少し普通にゲートを出るようになれば、クラシック戦線でも十分に期待できそうだ。
 勝ったアダムスピークは強かった。新馬戦を勝って2走目のこのレース。先団を見る位置で流れに乗ると、直線は内から抜け出し、最速の上がりで突き抜けた。見事な勝ちっぷりだった。一躍、クラシック戦線の先頭に躍り出たと独断したい。
 3着のグランデッツァも、一頓挫あったのに力を見せた。上位3頭には今後も大注目したい。

 日曜は有馬記念。本命◎ブエナビスタは、スローペースの流れを絶好の位置で追走。直線で内を割って進路さえ確保すれば突き抜けると思ったのだが、予想外に伸びを欠き、7着に敗れた。直線で窮屈になる場面はあったが、それにしても伸びなかった。最後のレースということで、ギリギリまで仕上げたのが凶と出たのかもしれない。牝馬の難しさを改めて感じた。
 勝ったオルフェーヴルは強かった。スローでヨーイドンの競馬は得意とするところとはいえ、超スローペースの展開で道中は後方3~4番手。
「これは届くまい」
と、ニマニマしていた私をあざ笑うかのように、3コーナーから進出してマクりきった。頭一つ、いや二つは抜けていたということなのだろう。お見それしました。
 2着に入ったのはエイシンフラッシュ。今年、ずっと追い続けていた馬だ。天皇賞春からずっと本命を打ち続けたのだが、JCで切れ負けしたのを見て今回は本命を見送ったところ、2着に差し込んだ。有馬記念は、お世話になった馬は追い続けるべきですなあ。反省。

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2011年12月24日土曜日

2011有馬記念  オレの予想を聞いてくれよ

さあ、いよいよ有馬記念。今年1年、調子のよかった人も悪かった人も(私はもちろん後者ですが…)、終わりよければすべてよしということで、ズバリと的中させたいものですな。

いまJRAのCMでは、オグリキャップの勝った有馬記念の映像が流れている。
「ベタやなぁ」
と思わないでもないが、やはり有馬記念と言えばこのレースだ。「唸るような走り」で4コーナーを回ったシーンは、脳裏に焼き付いている。私に「唸るような」走りとして記憶されているのは、このレースのオグリの走りと、ナリタブライアンのダービーである。
そんなオグリキャップナリタブライアンも、今はこの世から去り、過去の名馬となってしまった。私にとってシンザンシンボリルドルフが過去の名馬であるように、今の競馬ファンの多くにとっては、これらの馬も過去の名馬なのだろう。当たり前のことだが「時代は変わっていくのだなあ」という感を強くする今日この頃である。

オッサンの感傷はこれくらいにして、予想にいってみたい。今日は所用があるので、早めに予想をエントリーしておく。
今年の有馬記念は、宝塚記念、天皇賞秋、JCに続いて、豪華な顔ぶれとなった。今年は、古馬戦線が非常に充実した1年だったと思う。
その、層の厚い古馬陣に三冠馬が挑むという構図。オルフェーヴルが世代交代を果たすのか、天皇賞、JCで結果を出したトーセンジョーダンブエナビスタがここを制すのか、このところパッとしなかった馬が変わり身を見せるのか、それとも休養明けの実力馬が激走するのか、興味深いレースとなった。馬券的にはたいへん面白い。

私の本命◎は、迷ったあげく、ブエナビスタ。JCの後、さらに状態は上向いているらしいし、引退レースだから仕上げにお釣りもいらない。トリッキーな中山2500 mで取りこぼしはあるかもしれないが、連は外さないと見た。
ブエナビスタの白帽(1枠)と言えば、昨年の天皇賞秋を思い出す。松田(博)調教師も言っているように、今までで一番強い走りを見せたレースだ。GIで、騎手が後ろを見てから追い出しを開始するシーンなど、初めて目にした。その再現を期待したい。

推奨穴馬は、5枠と8枠にいる。5枠のトゥザグローリーは池江厩舎の所属。
「同一厩舎の2頭出し、3頭出しは人気薄を狙え」
の格言(最近あまり聞かない気もするが…)にピタリと当てはまる。天皇賞春では1番人気だった馬だ。5枠のもう一頭は、ローズキングダム。ここ2走の凡走で大いに人気を下げているが、スローで流れてヨーイドンの競馬は得意とするところ。そういう流れになれば怖い。
8枠にはレッドデイヴィス。まだ底を見せていない馬だ。もしかするとトンデモホース(とんでもなく強い馬)かもしれない。同じく3歳でこのレースを制したグラスワンダーと印象が重なる。8枠のもう一頭はルーラーシップ。やや順調度を欠くが、体制は整ったようだ。天皇賞秋を見送ったのが吉と出れば、激走があるかも。

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2011年12月23日金曜日

2011ラジオNIKKEI杯2歳ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 今週でいよいよ今年の中央競馬もフィナーレ。最後くらいバシッと当てて、気持ちよく新年を迎えたいものだ。

 ところで、先週のエントリーで紹介したウマドンナだが、やはり無料ゲームは無料ゲームだった。ものすごく中途半端なところでゲームが終わってしまった。
「ここで終わりかいっ!」
とズッこけた人が、全国で数十万人はいたに違いない。無料で遊ばせてもらっておいて、文句は言えないのだが…。

 さて、土曜のメインはラジオNIKKEI杯2歳S。先週の朝日杯よりも、こちらのほうがクラシックとの結びつきが強いのは周知の通り。過去の勝ち馬にはナリタタイシン、タヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサと、GI馬が多数名を連ねている。
 今年の勝ち馬も、これらに続くのか。

 今年のレース、グランデッツァが順調なら頭一つ抜けていると思うのだが、中間で一頓挫あったので、評価を下げる。
 私の本命◎は、前走でこの馬に食らいついたゴールドシップ。デビュー戦をレコードで勝ち、2戦目もその勢いで制すると、3戦目の札幌2歳Sでは、出遅れながらもグランデッツァから0.1秒差の2着に詰め寄った。グランデッツァが順調ではない今回、大きな出遅れさえなければ差しきると見た。
 また、母父メジロマックイーン、父ステイゴールドと言えば、有馬記念で人気を集めるオルフェーヴルと同じ血統構成。土・日連続重賞制覇なんてこともあるかもしれない。
 推奨穴馬は、エーシングングン。今回人気を集めそうなトリップと前走で僅差のレースをしているのに、人気が低すぎないか。

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池井戸潤『鉄の骨』(講談社文庫)

 初めて読んだ池井戸小説。600ページを超える大作だが、まったく飽きることなく一気に読んだ。主要登場人物は多くなく、ストーリーも入り組んでおらず、非常に読みやすい。にもかかわらず内容は濃く、読後感はずしりと重い。

 本書は社会派小説の範疇に入るのだろうが、山崎豊子さんのように硬派ではなく、高村薫さんのように重くなく、独特の軽いタッチで重いテーマを語っていく。「社会派ライトノベル」とでもいえばいいのだろうか(もちろん「ライトノベル」というのは悪い意味ではない)。重いテーマを軽く読ませる、現代にマッチした作風なのだと思う。私も好きだ。

 本書のテーマはズバリ、建設業界の「談合」。中堅ゼネコンの若手社員である平太が、現場から「業務部」へ異動になる。この業務部こそが、談合を取り仕切る部署なのだ。
 突如、業務部へ来ることになり、最初は談合に加わることに戸惑いを覚える平太だが、徐々に談合に染まっていく。
 一方、平太の彼女は銀行員。談合などなくすべきだという風土の業界だ。
 談合を「是」とする側と「非」とする側、双方の視点から談合がリアルに描かれる。一方は「談合は社会秩序を守るための必要悪」、もう一方は「談合など、業界の悪い慣習にすぎない」という意見。
「そんなの後者が正しいに決まってるやろ」
とお考えの方が多いだろうが、本書を読み進めるにつれ、その確信は揺らいでいくに違いない。果たして談合は是なのか非なのか。結論を出すのは本書を読んでからでも遅くないだろう。



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2011年12月18日日曜日

2011阪神C、朝日杯FS  予想の回顧

 土曜は阪神カップ。私の本命◎は1番人気のリアルインパクト。スタートでスッと前につけ、いい手応えで4コーナーを迎えた…まではよかったのだが、1番枠があだとなり、完全に包まれてしまう。次々と外からかぶせられ、まったく行き場を失い、ジエンド。これ以上ドツボな展開があるだろうか…。何を言っても結果論になるのだろうが、もう少し何とかならなかったかなあ…。

 日曜は朝日杯。本命◎のスノードンは出負けして中段後方からの競馬。直線でもほとんど見せ場なく、12着に敗退。明らかに力不足だったようだ。
「なんでこんな馬を本命にしてしまったかなあ」
と愚痴りたくもなるが、穴を狙いに行ったのだから仕方がない。
 3枠のもう一頭、ネオヴァンクルは馬群のちょうど真ん中あたりを追走。4コーナーでは一瞬
「オッ」
と思ったのだが、直線は伸びず、10着。

 今週は他のレースも散々だった。
 こういうときは、さっさと忘れて来週に向かうに限る(反省せんのか)。

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ポー・ブロンソン、アシュリー・メリーマン『間違いだらけの子育て ―子育ての常識を変える10の最新ルール―』(インターシフト) ~プチ書評~

 ライターである著者らが、子育てに関する最新の科学的知見を10個取り上げて解説した本。それぞれの話題はほぼ独立しており、全体としての起承転結があるわけではない。
 結論を述べると、子育て、児童心理学、発達科学などに興味のある人は「買い」だ。随所に、今までの常識とは違う知見が、根拠とともに書かれている。ただし、こういう本の例に漏れず、書いてあることを100%鵜呑みするのはやめておくほうがよいだろうが。

 子どもの心の動きを調査する手法や機器の発達には目覚ましいものがあることに、改めて驚いた。
「大人の視点で子どもを見てはいけない!」
とは本書の帯にある言葉だ。
「そんなことは百も承知。いらんお世話や」
と私も思っていたのだが、甘かった。子どもには大人とは違った心の動きがあり、大人とは脳の構造も違うのだ。
 おそらく、今後も本書に紹介されているような研究は進み、新しい知見がどんどん発見され、子育ての常識も変わっていくのだろう。
 そういう意味では、子育てのHow to本よりも、子どもの心や発達に関するポピュラーサイエンスを求めている読者にお勧めである。

 私がとくに印象に残ったのは、第8章「頭より、自制心を鍛えよ」に出てくる「心の道具」プロジェクトだ。詳細は本書を読んでもらうとして、平たく言うと「子どもに予定を立てさせ、それを実行させる」というプロジェクトなのだが、これには「なるほど」である。
 私なりに解釈すると、予定を立ててその通りに実行する計画力が重要なのではなく、脳に準備をさせておくことが大事なのではないか。
 現在、鋭意子育て中の私にも経験がある。たとえば、イオンモールのプレイランドで子どもたちが遊んでいるとき、いきなり「さあ、帰ろうか」となると、子どもたちは大いにグズる。
「イヤだ~、まだ遊ぶ~」
というわけだ。ところが、帰る少し前に
「あと5~10分したら帰るよ。そのときは『さあ、帰ろう』と声をかけるから『ハ~イ』とお返事できるかな?」
と言っておくと、たしかに「さあ、帰るよ」となったときに「ハ~イ」と、お利口さんに行動できるのだ。これも「心の道具」プロジェクトと同じ心の動きなのだろう。
 本書を読んでいない人にはいまいちピンとこなかったかもしれないが、第8章だけでも読めば分かっていただけると思う。

 全体的には非常に面白かったとはいえ、一つ苦言を呈しておきたい。書名、宣伝文句、帯などが、あまりにセンセーショナルに過ぎないか。たとえば第1章のタイトルは「ほめられる子どもは伸びない」だが、第1章を読んでも、そのようなことは書かれていない。正確には「ほめられてばかりいて、何でもできると思っている子は伸びない」「ほめてはいけないのではなく、ほめ方にもコツがある」ということが書かれている。
 私も職業柄、読者の興味をあおりたくなる心境は分かるが、ちょっと度が過ぎるように感じた。

 また、子育てに関するHow to本ではないことも述べておきたい。
「今まではこう思われていたが、実はそうではないようだ」
ということは書かれているが
「なので、こうすればうまくいく」
ということは書かれていない。したがって、How toを期待して読むとガッカリするだろう。
 典型的なのが、第6章「きょうだい喧嘩を、叱るだけではいけない」だ。それによると、きょうだい間の関係というのは、下の子が生まれる前にあらかた決まっているというのだ(ビックリ)。下の子が生まれる前に、同世代の子たちとどのような関係性を結んでいたか、そのときの経験が、きょうだいの関係性に適用されるらしい。
 なら、「仲のよいきょうだい」を育てようと思ったら、下の子が生まれる前に、同世代の子たちと良好な関係を築いている必要があるわけだ。ところが、どうすれば同世代の子たちとそのような関係を築けるかは、本書では触れられていない。
 しかし、私はそれでよいと思う。本書の知見をどのように応用するかは、各人が考えればよいのだ。子育てに王道なし、である。

 たまたま、ラマチャンドランの本(『脳のなかの幽霊』)と本書を並行して読んでいたこともあり「脳というものは、われわれが自覚しているよりも格段にオートマチックに活動している」ということを強く感じた。われわれが「自分で考えている」「自分で決めた」と思っていることも、実はそうではなく、脳があらかじめ決めていたことを追認しているに過ぎないらしいのだ。
 だとすれば、脳が「どのようにオートマチックに反応するか」を鍛えることこそ肝心だ、ということになる(まさに、三つ子の魂百までだ)。本書には「よりよく脳を反応させる」ためのヒントが随所に散りばめられている。私も不惑を前にして、脳を鍛え直そうと無謀なモチベーションをかき立てている次第である。

 いったいどこまでが自由意志なのか、そもそも自由意志は存在するのか、それともそういうことを考えることが無意味なのか。
 脳と意志(心)の関係が完全に解明される日は来るのだろうか。



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【お父さんの週末料理】2024年4月13・14日<small>~葉っぱで巻き巻きしました~</small>

 わが家では土曜、日曜の晩ご飯は主に父(私のこと)が担当している、そのメニューを絶賛(?)公開中、  家族構成は父(アラフィフ)、母(年齢非公表)、娘(高2)、息子(中2)の4人、  今週も娘は部活、息子は野球の週末。  4月13日(土)   娘は午前と午後で部活を掛け...