2012年7月8日日曜日

2012プロキオンS、七夕賞、関ヶ原S 予想の回顧

 土曜は関ヶ原S。本命◎ジェントルマンは、3、4番手からレースを進める。4コーナーでは荒れた内を突くという果敢な手に出ていったんは先頭に立つが、直線半ばで失速し4着まで。内枠が災いしたか。浜中騎手らしいチャレンジングな騎乗ではあったが、結果につながらなかったのは残念だった。

 日曜はプロキオンS。◎インオラリオは、予定通り2、3番手から。絶好の手応えで4コーナーを回ったときは「キターッ」と思ったのが、いざ追い出すと案外で、12着に沈んだ。逃げた馬が1着になったのだから、決してハイペースではなかったはず。不可解な惨敗だった。

 七夕賞は◎トーセンラーが外をグイグイ伸びてきて1着馬をハナ差まで追い詰めたのだが、1着のアスカクリチャンの激走を予想できず、馬券はハズレ。

 今週は3戦3敗。こういうときはビールでも飲んで(こういうときじゃなくても飲むんだけど)サッサと忘れるに限る。

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2012年7月7日土曜日

2012プロキオンステークス、七夕賞 オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の阪神メインはプロキオンS。ずっと阪神で行われていたレースだが、阪神と中京の開催順入れ替えにより、中京に移ってきたようだ。
 プロキオンとは星の名前である。さてどんな星なのか、例によってグーグル先生に聞いてみると…こいぬ座のα星で、冬の大三角の一つとして有名らしい。そういえば、小学校の理科で習ったような。
 冬の大三角の残り二つはシリウスとベテルギウスである。プロキオンS、シリウスS、ベテルギウスSの三つを制し、冬の大三角完全制覇を果たした馬はいるのだろうか。今回のレースを勝った馬は、秋のシリウスS、冬のベテルギウスSを是非狙ってほしいものだ。

 どうでもいい話はこれくらいにして、予想にいってみたい。
 このレース、ファリダッドが人気を集めそうだ。ダートに矛先を向けてから、それまで「人気するけど勝ちきれない」だったのが嘘のように堅実に差し込んでくる。結果論になるのだろうが
「もう少し早くダートに使っていれば」
と思わずにはいられない。
 またこれは私見だが、ダートが合うというよりも、芝のレースに飽きていたのではないか。ダートで気分一新、フレッシュな気持ちで走っているのが好結果につながっているような気がする(そういえば、岡部幸雄さんがよく「この馬は、1600 mのレースは飽きているようだ」などとコメントして「ホンマかいな」と半信半疑で聞いていた記憶がある)
 しかし、ファリダッドも今回でダートは5走目。そろそろ飽きてくると見て(ホンマかいな…)他の馬から入りたい(ここまでの前振りは何だったのか)
 本命は◎インオラリオ。前走は放馬の影響があったとして度外視したい。前々走で道悪の競馬を好時計で勝っており、重馬場適性は証明済み。前々からの押し切りを期待したい。
 推奨穴馬はタンジブルアセット。前走でオープンに目処。道悪も得意。

 七夕賞はトーセンラー。57 kgはむしろ恵まれた感。なるべく早く雨が上がってほしい。

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書評 外山滋比古『傷のあるリンゴ』(東京書籍)

『思考の整理学』などの著書で人気の外山さんによる、書き下ろしエッセイ集。「読んで納得、人生のヒント集」とでも言えばよいのだろうか。常識にとらわれない視点から、ハッとさせられる考え方が披露される。たとえばこんな調子だ。

 天災に対して備えている人たちに対して(天災に対する備え自体は悪くないと断ったうえで)

天災がきたらどうしようと思うなら、もっと確かにやってくる死について備えがなくてはおかしい。ところが、死に対して対策、備えをしている人は例外的である。それをおかしいとも思わないで生きているのは不思議である。

てな具合である。
 このように示唆に富むエッセイがたくさん収録されている。一冊の本として起承転結があるわけではないが、エッセイ集なのだから、それは仕方ないだろう。

 本書に通底している考え方は
「劣等感、貧乏、不合格、苦労などの負の体験や感情を、発散するのではなく溜め込め。そして、その溜め込んだ負のパワーを『正に転化して』解き放て」
ということだ。負のエネルギーを、おしゃべりなどによってパッパと解消してはいけない。また、正の体験ばかりで、負の体験をしていない人は大成できない。このようなことが、いろいろな側面から書かれている。
「せっかくの人生、どこかで爆発させたい、はじけたい」
と思っている人は、ぜひ読んでみてはどうだろうか。爆発させるための、いろいろなヒントが隠されている。

 私も、遅まきながら爆発を目指し、負のパワーを溜め込んでいくとしよう。などと思っていたら、さっそく今日も馬券が外れた。さい先よし、ということにしておきたい。



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2012年7月6日金曜日

2012関ヶ原ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 梅雨まっ盛りの中京土曜メインは関ヶ原ステークス。
 関ヶ原とは、ご存じの通り天下分け目の合戦が行われた地であるが、正確な位置を知らない方も多いのではないだろうか。関ヶ原は岐阜県の北西の端、滋賀県との境目にある。また関ヶ原駅は、米原駅と大垣駅の間にある小さな駅である。関ヶ原の合戦は超有名だが、合戦が行われた地である関ヶ原はのんびりした田舎なのだ。
 大阪-名古屋間の移動は新幹線が主流だが、ちょっと時間のあるときには在来線で移動してみるのも面白い(経験者です)。米原-大垣間の山あいが、西日本と東日本の境界になっていることが実感できるだろう。
 そういえば「探偵ナイトスクープ」の伝説とも言える初期のネタに「アホとバカの境目はどこか」というのがあったことを思い出す。番組では、その境目が関ヶ原だったという結論に(いったんは)至り「なるほど、やっぱりそうなのか」と感心したものだ。

 それではレースにいってみたい。この時期の条件戦といえば、やはり降級馬が有利。このレースも例に漏れず、降級の3頭が中心になりそうだ。
 1番人気はダノンバラードで決まりだろう。重賞をすでに勝ち、GIで3着もあるこの馬が、条件戦では負けられないところか。ただ、あまりにも人気が集中しそうだし、左回りと道悪という要素もあり、波乱の目もあると見て、別の馬を本命に推す。
 本命は◎ジェントルマン。こちらも前走ですでにこのクラスを勝っている降級馬。中京での連対経験があり、鉄砲もきく。道悪は未知数だが、シンボリクリスエス産駒ならこなしてくれないか。
 相手は、ダノンダコールは押さえざるをえないとして、道悪得意のマイネルガヴロシュを厚めに買っておきたい。推奨穴馬はベルウッドローツェ。叩き2走目で得意の道悪。アッと驚く変わり身がないか。

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2012年7月4日水曜日

書評 宮本輝『優駿』(新潮文庫)

 美しい小説。主人公のサラブレッドはもちろん、風景、恋、夢などが、はかなくも美しく語られる。映像化したくなるのもよく分かる(実際に映画化されている)。
 サラブレッドの美しさ、競馬にかかわる人たちの夢、血統のうんちく、馬券勝負など、競馬の魅力が余すことなく披露されている。競馬バカを自認する私が、なぜいままで読んでいなかったのだろうか。

 物語は一頭の名馬「オラシオン」を中心に進んでいく。まず、名前がかっこいいよなあ。スペイン語で「祈り」という意味だそうだ。
 そして、オラシオンが生まれた牧場のせがれ→オラシオンの馬主→馬主の娘→馬主の秘書→オラシオンの騎手、の順に、章ごとに視点が変わっていく。ストーリーの中心にはいつもオラシオンがいるのだが、オラシオンはあまり登場しないのが憎いところだ。

 生産者が生まれた子馬にかける夢、馬主が競走馬にかける夢、騎手が乗り馬にかける夢、競馬オヤジが馬券にかける夢…、サラブレッドにはさまざまな夢がかけられている。それらたくさんの夢が絡み合い、話は進んでいく。しかし夢をかけるといっても、きれい事ばかりではすまない。さまざまな苦難を乗り越え、それぞれの登場人物が夢を追いかける様子が、華麗な文章で綴られる。
 この小説を読んだあとの週末に、100円でよいから馬券を買ってレースに参加して、できれば競馬場で生のレースを観戦すれば、きっと競馬の面白さを感じてもらえるだろう。

 私は今のところ馬券に夢をかけるしかない一介の競馬オヤジに過ぎないが、この小説を読んで
「自分の持ち馬に夢をかける馬主にならねば」
という使命感に燃え始めた。
「どこからそんな金が湧いてくるねん」
それはこれから考える。



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2012年7月1日日曜日

怪しいサングラス幼児たち

 お前ら、怪しすぎるぞ…。


沖縄土産の子どもサングラスをかけてご機嫌のわが娘(4歳半)とわが息子(2歳)でした。

 しかし、たくさんお土産を買ってきたのに、一番喜んだのが300円の子どもサングラスですか…。そんなもんだよな。

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2012CBC賞、ラジオNIKKEI賞、白川郷S 予想の回顧

 土曜は白川郷S。本命◎クラシカルノヴァは断然の1番人気。どれだけ強い勝ち方をするかと思って見ていると、3コーナーから手綱が動き始め、4コーナーでは追い通し。直線もダラダラとしか伸びず、5着まで。左回りが不得手なのか、58 kgがこたえたのか。いずれにしろ不可解な敗戦だった。こういう断然人気の馬を本命に推して惨敗すると、ヘコみますなあ…。

 日曜はCBC賞。本命◎マジンプロスパーは、逃げ馬の直後の絶好位をキープ。4コーナーを回って仕掛け、逃げ馬を捉まえると、グイグイリードを広げて完勝。見事期待にこたえてくれた。そして、2着には最後にスプリングサンダーが飛んできて、馬券もバッチリ的中。

 福島ではラジオNIKKEI賞。本命◎ヤマニンファラオは2番手からの競馬。勝ったファイナルフォームには完敗だったが、2着を守り切ってくれたお陰で馬連をゲット。2番人気-1番人気の組み合わせだったが、1350円つけば大満足だ。

 今週は、日曜の東西重賞をダブル的中。台風が来ないことを祈りたい。

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【読書メモ】川島誠『800』(角川文庫)

 陸上競技をテーマにした作品はたくさんあるが、Two Lap Runnerを主人公に据えたものは珍しい。Two Lap Runnerとは、トラックを2周するランナー、すなわち800 mの陸上選手のことだ。  2人のTwo Lap Runnersが主人公。1人は湘南の海辺に住む、...