2017年3月5日日曜日

【中央競馬予想の回顧】弥生賞、大阪城S、チューリップ賞、オーシャンS(2017)

 今週は弥生賞。
 ◎コマノインパルスは後方から。超スローペースに我慢できず、向こう正面でじわじわと順位を上げていく。4コーナーでは人気のカデナと並ぶように外を回したが、カデナには置き去りにされて6着まで。京成杯とは相手が違ったということなのだろうか。切れ味勝負も向かないようだ。
 勝ったのはカデナ。スローペースの展開をものともせず、大外から差しきった。皐月賞でも人気になりそうだ。

 土曜はチューリップ賞。
 ◎ソウルスターリングは+4 kg。もっと増えていると思っていたので案外だ。イレ込んではいないのだが、パドックの時点ですでに燃え尽きているのではという心配もあり、馬券はボックスで買うことにした。
 レースでは4、5番手から進め、4コーナーで馬なりで外から並びかけると、軽く追ってあっさり勝負をつけた。最後は流して2馬身差の完勝。強い。短期間での2度の輸送さえ問題なければ、本番も確勝か。それとも栗東に滞在するのだろうか。
 2番手争いは、人気を分けたリスグラシューがいったんは抜け出したが、そこに飛んできたのが推奨穴馬のミスパンテール。最速の上がりでリスグラシューをかわして2着に食い込んだ。
 馬券は馬連をとった。40倍を超えるとは嬉しい誤算。このところ、推奨穴馬がよく走る。本命馬が走ってくれるほうが嬉しいのだが、悪いことではないと、前向きに解釈しておきたい。

 中山ではオーシャンS。
 ◎ナックビーナスは、枠なりに4、5番手のイン。直線では窮屈になったが、ラスト200 mで馬群を割って進路を確保すると、グイッと抜け出す。最後は3着馬に迫られ、テレビ画面ではかわされたように見えたが、アタマ差で残していた。ありがとうございました。
 勝ったのは、2着争いを尻目に外を一気に差したメラグラーナ。相手は一気に強化されるが、本番の高松宮記念が楽しみだ。

 今週は3戦2勝。チューリップ賞がけっこうついたお陰でほぼトントンだった。

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2017年3月4日土曜日

【中央競馬予想と与太話】弥生賞、大阪城S(2017)~完勝、逆転負け、再逆転勝ち~

 今週は中山で弥生賞が組まれており、阪神メインは大阪城ステークス。
 弥生賞は、かつては最もハイレベルのGIIと言ってもよい、クラシックへの登竜門だった。いまでも、かつてほどの勢いはないにしろ、昨年はマカヒキが、3年前はワンアンドオンリーがここをステップにダービーを制した。

 印象に残るのは1993年の弥生賞。柴田政人のウイニングチケットと武豊のナリタタイシンが激突し、人気を分け合った。同じような位置取りから、同じようなタイミングでスパートしたのだが、結果はウイニングチケットが2馬身差をつけて完勝。
 勝負付けは済んだと思われたのだが、次の皐月賞ではナリタタイシンの末脚が炸裂して逆転勝利。ユタカマジックが炸裂した。しかしダービーではウイニングチケットが再逆転し、柴田政人騎手が念願のダービー勝利を果たした。

 レースにいってみたい。
 今年もなかなかのメンバー。重賞勝ち馬のカデナが人気を集めそうだが、本命はもう一頭の重賞勝ち馬のコマノインパルス。ここ2走は中山2000 mで2、1着で、負けたのもレイデオロ。庭とも言えるこのコースで、重賞連勝を期待。
 推奨穴馬はテーオーフォルテ。前日のチューリップ賞でも1戦1勝馬が穴を開けた。

 大阪城Sは◎マキシマムドパリが本命。ハンデが1 kgの増量にとどまったのは恵まれた。

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2017年3月3日金曜日

【中央競馬予想と与太話】チューリップ賞、オーシャンS(2017)~チューリプの歌はどの国の歌?~

 今週から3月。気候が緩むとともに、クラシックのトライアルもスタート。春が近づいている。

 そんな土曜は阪神でチューリップ賞が、中山でオーシャンステークスが組まれている。
 チューリップ賞は桜花賞のメインステップレースであることに異論はないだろう。今年も阪神JFの1、2着馬が登場するなど、毎年豪華なメンバーが集まるレースだ。なのに、なぜかGIII。なんでやねん。

 チューリップと聞けば「チューリップの歌」が脳内で再生される人も多いだろう。さて、この歌のルーツはどの国にあるのか調べてみると…なんと日本の歌なのだそうだ。

世界の民謡・童謡 チューリップ

 1932年(昭和7年)に「エホンショウカ ナツノマキ(絵本唱歌 夏の巻)」に発表されたのだそうだ。チューリップは、カタカナで書くように西洋のイメージの花なので、1932年にはすでにメジャーだったとは意外だ。

 レースにいってみたい。
 上にも書いたように、東西の両横綱が早くも激突。本命は東の横綱◎ソウルスターリング。阪神JFのときにはリスグラシューを本命にした。レースではソウルスターリングに敗れたが、大外をグイグイ伸びてきた脚には
「負けて強し」
を感じた。血統的にも馬体的にも伸びしろが大きそうだったので、この時点では春もリスグラシュー本命で考えていた。しかし馬体の成長が思いのほかで、調教も軽め。ソウルスターリングのほうが順調度で勝ると見た。
 推奨穴馬はミスパンテール。大物かも。

 オーシャンSは◎ナックビーナスをもう一度狙う。中山に戻って。

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2017年2月26日日曜日

【お父さんの週末料理】2017年2月25、26日~トンカツの勝ちやな~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 2月25日(土) 

◆昼ご飯◆
 自家製ブイヤベースを作った。ネギ、セロリ、ニンニク、ショウガ、タマネギをじっくり炒め、トマト缶を加えたスープで、タラ、大根、カボチャ、シイタケ、コンニャクをさっと煮た。息子は
「美味しい」
とバカ食いモードに突入したのだが、娘は食いつきがいまいち。トマトベースのスープは好きだと思っていたのだが「普通」なのだそうだ…。大根が気に入らなかったようだ。
 他はサラダ、マカロニ、ブリの刺身。息子は食べる前は「これだけ?」と不服そうだったが、食べ終えると「お腹いっぱい~」だった。

自家製ブイヤベース。われながら上出来と思ったのだが

◆晩ご飯◆
 娘が大好きな「手作り水ギョウザ+手打ちうどん」のコンビメニュー。同じタネからギョウザの皮とうどんを作るのだ。今日はギョウザ鍋にして食べた。モチモチの水ギョウザに大満足。

みんなのきょうの料理 夏野菜の水ギョーザ

 2月26日(日) 

◆昼ご飯◆
 息子が選んだ「今週の魚」は甘しおサケ。大きい短冊が300円とお買い得だった。息子はサケが好きだ。脂がのっていて、グー。骨が多かった(だから安かったのだろう)が、上手に完食。
 他はサラダ、ギョウザ、手打ちうどん、ちくわ納豆。ギョウザは昨日のタネが残ったので、市販の皮で包んで焼いたもの。息子がまたもやバカ食いモードに入り、食べ尽くした。入浴前に息子の体重を測ったところ、過去最高を大きく更新した…。
 手打ちうどんは娘が延ばして切ってくれた。娘以外はカレーうどんにして食べた(娘は普通のうどん)。もちろん、一滴残さず飲み干した。モチモチ手打ちうどんはいつも大好評。

カレーうどんと甘しおサケ

焼きギョウザ。息子がバカ食い

◆晩ご飯◆
 今週もみんなのきょうの料理から「アップルマリネのポークソテー」。すりリンゴで豚肉をマリネし、ソテーするレシピ。リンゴの甘いソースは子どもたちが喜ぶに違いないと思ったのだが、案外な結果に。
「トンカツの勝ちやな」
とは息子の弁。肉に甘いソースという組み合わせを食べ慣れていないのもあるのだろう。
 他はサラダ、ラーメン。

アップルポークソテー。甘いタレには慣れが必要かも

みんなのきょうの料理 アップルマリネのポークソテー

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【中央競馬予想の回顧】阪急杯、中山記念、アーリントンC(2017)

 今週は阪急杯。
 ◎シュウジは単勝1.6倍と人気を集めた。レースでは4、5番手から進め、4コーナーで前に取りついたときは勝利を確信したのだが、なんと失速。8着に惨敗した。アクシデントがあったか。人気の馬を本命にしてこういう結果だと、へこむなあ…
 内を抜けて勝ったのは推奨穴馬のトーキングドラム。最近、本命馬よりも推奨穴馬のほうがよく走るような…。

 中山では中山記念。
 ◎アンビシャスは1番人気とは意外だった。レースでは後方から。差し脚が武器の馬とはいえ、後ろすぎるような…。その心配が現実のものとなり、最速の上がりで追い込んだが4着まで。展開が向かなかったといえばそうなのだろうが、もう少し何とかできなかったか。
 勝ったのはネオリアリズム。3番手からグイッと抜け出した。デムーロが神がかっている。

 土曜は阪神でアーリントンC。
 本命の予定だったヴゼットジョリーは+2 kg。ひ腹が薄く、ギリギリの馬体に見えた。心配していた通りになってしまったので、予定通り本命を◎ペルシアンナイトに変更。状態がよく見えたディヴァインコードとの2頭軸の3連複で勝負した。
 ◎ペルシアンナイトは後方から外を回って前に取りつくと、一気に突き抜けて直線半ばで勝負を決めた。2着はさらに後ろから差してきたレッドアンシェル。そして3着にディヴァインコードが残ってくれたので、3連複を的中。少し浮いた。
 ペルシアンナイトは前走が案外だったが、よほど特殊な馬場状態だったのだろう。良馬場に戻って強さを見せた。

 今週は3戦1勝だったが、他が散々で久々の大負けを喫した…。

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2017年2月25日土曜日

【中央競馬予想と与太話】阪急杯、中山記念(2017)~1着同着~

 今週は阪神で阪急杯が、中山で中山記念が行われる。
 阪急杯がこの時期に移ってきて高松宮記念の前哨戦となったのが2000年のこと。そのときは1200 mだったのだが、2006年に1400 mに延長されていまに至る。
 1400 mになってから2回目、ちょうどいまから10年前の2007年のこのレース。直線でプリサイスマシーンとエイシンドーバーの激しい叩き合いになり、そこへスズカフェニックスが急追したところがゴール。大接戦となった。
 結果はプリサイスマシーンとエイシンドーバーの1着同着でハナ差の3着にスズカフェニックスとなった。めったに見られない重賞での1着同着となった。記憶に残るレースの一つだ。

 レースにいってみたい。
 今年はぶっちゃけ手薄なメンバー。それなら人気でもシュウジで堅そうだ。前走はアタマ、クビ差の接戦を制して久しぶりの勝利をあげた。1400 mを克服したところに成長が伺える。その前走と同じ舞台で重賞連勝を。
 本命が人気だけに相手は絞りたい。このメンツならロサギガンティアは押さえざるを得ない。馬券は2頭軸の3連単、3連複で買うかもしれない。
 推奨穴馬はトーキングドラム。前走はオープン昇級初戦で格好をつけた。この相手なら。

 中山記念は◎アンビシャスが本命。GIIなら安定。

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2017年2月24日金曜日

【書評】橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)

家庭でのしつけや教育は、子どもにほとんど影響を与えない


 たまたま『赤の女王』と続けて読んだこともあり、深く納得。われわれヒトは、思っている以上に遺伝子の道具に過ぎないのだろう。

 本書は「言ってはいけない」というよりも「とても言いづらい」真実を橘氏がズバリと言い切ったものである。それもいち個人の意見というわけではなく、文献が引用されており、科学的なエビデンスが示されているため、説得力がある。
 橘氏の公式サイトでまえがきとあとがきが公開されているので紹介しておく。これを読めば本書の概要は掴めるだろう。

まえがき
あとがき

 本書には耳障りなことしか書かれていない。橘氏はなぜ耳障りな主張をわざわざ本に著したのか。それは
「人の持って生まれたものには、知能や性別や容姿も含めて大きな差がある。だから差別してよいという話ではない。全く逆で、差があることを認めて共存していこうではないか」
ということなのだ。男と女を、白人と黒人を、美男子と醜男を、平等に扱うことは逆に差別だという意見もあながち間違ってはいないのだろう。

 本書の橘氏の主張を支えているのが行動遺伝学である。知能や性格は、どの程度が遺伝により、どの程度が環境によるのかを調べる学問だ。この分野の研究が進み、従来考えられてきたよりもはるかに遺伝の影響が大きいことが分かってきた。さらに、環境についても、家庭環境よりも家庭外環境のほうが人格形成に大きく影響を与えることも分かってきた。
 そして「なぜそうなのか」の説明には性淘汰が大きくかかわってくる。これが先に『赤の女王』をあげた理由である。ヒトの遺伝子は現在の核家族生活ではなく、旧石器時代の血縁的集団生活に最適化されているのだ。

 最後に、本書の感想で「よく言ってくれた」という趣旨のものをたくさん見かけるが、これには注意が必要だ。本書の主張はおそらく事実だが、その事実を差別の根拠にしてはならない。

【主な内容】
 本書は三つのパートに分かれている。

I 努力は遺伝に勝てないのか
II あまりに残酷な「美貌格差」
III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない

 Iは、ほとんどの能力は持って生まれた遺伝子によってほぼ決まるというものだ。「努力は遺伝に勝てない」と書くと挑発的だが、努力は無駄だと書かれているわけではない。むしろ
「努力できるということ自体が持って生まれたもの(遺伝)だ」
という論調である。
 IIは、容姿の良し悪しがいかに大きな影響をもつかについて書かれている。美人が得しているのは暗黙の了解(公然の事実?)だろうが、それを生涯年収や夫の年収などの数字ではっきり示す。
 また、容姿が悪くて損をするのは女よりも男なのだそうだ。
 IIIは最もショッキングだった。子育てに親のしつけや家庭環境はほとんど影響を与えないというのだ。
「それは、さすがに嘘だろう」
と思う人はこの章だけでも読んでほしい。家庭環境は子どもにほとんど影響せず、家庭外の環境が子どもの人格を作るという説に、耳を傾けざるを得ないだろう。
 たしかに言われてみれば、自分自身の生い立ちを顧みても、自分の子どもたちの成長を見ても、家庭外の環境が人格形成に大きくかかわっているように思えなくもない。もしその通りだとするなら、親のすべきことは
「子どもをよりよい環境においてやる」
ということに尽きることになる。



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【読書メモ】川島誠『800』(角川文庫)

 陸上競技をテーマにした作品はたくさんあるが、Two Lap Runnerを主人公に据えたものは珍しい。Two Lap Runnerとは、トラックを2周するランナー、すなわち800 mの陸上選手のことだ。  2人のTwo Lap Runnersが主人公。1人は湘南の海辺に住む、...