2017年5月9日火曜日

【書評】西山雅子編『“ひとり出版社”という働きかた』(河出書房新社)

本の「色」が見えてくるようだ


 ひとり(または、それに近い人数)で経営している11の出版社を訪ね、“ひとり出版社”を立ち上げるに至った思いや経緯をまとめた本。彼ら・彼女らは、この出版不況をどのように乗り切ろうとしているのか。

 11人に共通しているのは、強い意志とこだわり。それぞれの出版物を見ると、その「色」が伝わってくる。
「こんな本を作ったんだ。読んでくれ」
という熱い気持ちが見えてくるようだ。
 そして、その熱い気持ちに応えてくれる読者が1000人いれば、なんとか会社は成り立つ。そんな規模の出版社だからこそ出せる本があることがよくわかる。

 図書館やリサイクルショップは庶民の味方だ。しかし、将来も多様な本を読みたいと思う人は、特にこういう出版社の本は、できる限り新刊本を購入してほしい。なんて偉そうなことを書いている私も、購入する本は大手出版社の文庫本がほとんどなんだけど…。



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2017年5月7日日曜日

【お父さんの週末料理】2017年5月5~7日~G.W.スペシャルメニュー~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。

 ゴールデンウィーク最後の3日は家で食べた。

 5月5日(金・祝) 
今日はこどもの日。

◆昼ご飯◆
 こどもの日なので、タイの尾頭付きを焼いた。立派なタイが400円とお買い得。すみずみまで食べ尽くした。特に娘は魚の頭部が好きで、ほほ肉やカマを上手に食べる。この日は「タイのタイ」を見つけて喜んでいた。
 他はサラダ、タケノコご飯、和風スープ。

タイの尾頭付き

定番のタケノコご飯

◆晩ご飯◆
 こどもの日のスペシャルメニュー「かぶと春巻き」を作った。折り紙の要領で春巻きの皮をかぶとに折り、タネを詰めて揚げる。なかなかオシャレだ。子どもたちも喜んでいた。
 他はサラダ、タケノコご飯、和風スープ。

かぶと春巻き。オシャレ

◆番外編◆
 妻の提案で、かしわ餅を自作した。「あちち~」と言いながら、子どもと一緒に上新粉をこね、丸め、あんこを詰めた。ネットのレシピ通りに作ったら上手にできた。便利な時代になったものだ。
 お店のように「つるん」とはならなかったが、味はたしかにかしわ餅。瞬く間に食べ終えた。

手作りかしわ餅

オレンジページnet かしわ餅

 5月6日(土) 

◆昼ご飯◆
 具だくさん皿うどんがメイン。エビ、タマネギ、モヤシにたっぷりのキャベツを加えた具だくさんメニュー。2人前を4人で分けた。皿うどんと聞くと、子どもたちは
「イエーイ」
と喜ぶ好物だ。
 他はサラダ、春巻き、ハムスープ。

具だくさん皿うどん。ちょっと焦げた

◆晩ご飯◆
 メインはサバの塩焼き。サバは安くて美味しい庶民の味方だ。妻は味噌煮が好きなのだが、娘が塩焼きがよいというので、今回は塩焼きに(作るのも楽ちんだし)。塩をふってしばらく放置して、プチ塩サバ状態にすると、臭みも和らぐ。
 他はサラダ、ポテサラ、ハムスープ。ポテサラは息子のリクエスト。

サバは安くて美味しい

 5月7日(日) 

◆昼ご飯◆
 麺類が食べたくなり、うどんを作った。ハムスープに味噌を加えて、うどんを投入。麺好きの息子はふがふがと瞬殺。娘は「手打ちじゃないの?」とちょっとガッカリだった。
 他はサラダ、サバの残り、タケノコご飯の残り。
 息子が「気持ち悪い~」と言ったり(たぶん風邪気味)、妻が「多い~」と言ったりするので、少なめにした。そうすると、やはり晩はお腹がぺこぺこになり、晩ご飯の時間を早めることになってしまった。量の加減は難しい。娘は普通に食べているし、そんなに多くはないと思うんだけどなあ。

◆晩ご飯◆
 本当は昼ご飯のおかずにする予定だったささみの煮物。ゆらゆらと煮込んで味をしみこませた。子どもたちは「ふつうに美味しい」と可もなく不可もなくの評価。
 もうひと品、明日の弁当分も兼ねてたけのこと豚バラの炊いたんも作った。子どもたちには、ささみよりはこちらのほうが好評だった。実家からいただいたタケノコも、これで終了。
 他はサラダ、テールスープ、メロンパン。
 スーパーの精肉屋で牛テールが半額になっていたので、テールスープを作った。グツグツ煮込むこと約2時間。上々のできだった。普段は汁物のつゆを残すことの多い息子が「おかわりないん?」と言うほど気に入った。また作ろう。
 メロンパンはドコモショップでもらったもの。

たけのこと豚バラの炊いたん。エビ入りの豪華バージョン

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【中央競馬予想の回顧】NHKマイルC、新潟大賞典、京都新聞杯、プリンシパルS

 今週はNHKマイルC。
 ◎レッドアンシェルは-14 kg。イレ込みを心配したが、パドックでは落ち着いていたので、迷ったあげく初志貫徹。この馬からワイドで流した。
 レースでは中団の外を追走。4コーナーでは大外を回された。結果的にはこれが痛かったか。直線ではよく伸びて3着馬を追い詰めたが、残念ながらクビ差の4着。1~3着馬をすべて押さえていたので惜しかった…。
 勝ったのはアエロリット。馬場の3分どころをグイッと伸びて見事に勝利。待望の2勝目がGIとなった。

 新潟では新潟大賞典。
 ジュンバルカンは後方待機。直線ではガラッと空いた内をついたが、まったく伸びず、ブービーの15着。人気の馬から入ってこの結果とは…ガッカリ。
 勝ったのはサンデーウィザード。馬場の真ん中を突き抜けて、マイネルフロストとの叩き合いを制した。

 土曜は京都で京都新聞杯。
 ◎サトノリュウガは5、6番手から。4コーナーで少し窮屈になったが、同馬主の馬に内へ行ってもらって進路を確保。あとは伸びるだけだったのだが、伸びそうで伸びず、4着まで。休み明けの分か、スパッと切れなかった。
 勝ったのはプラチナムバレットサトノリュウガと同じような位置から外をグイグイ伸びて差しきった。今年の毎日杯は高レベルだったと見てよさそうだ。

 東京ではプリンシパルS。
 ◎レッドローゼスは2番人気。こんなに人気するとは思わなかった。レースでは好発から好位に控え、直線では外に持ち出して伸びたが、先に抜け出したダイワキャグニーには届かず、2着。勝ち馬を褒めるべきか。
 馬券は馬連をとったが、1-2番人気の決着ではトントン。

 今週は4戦1勝。他がポツポツ当たったので、トータルはちょろ負け。NHKマイルCが惜しかった。

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2017年5月6日土曜日

【中央競馬予想と与太話】NHKマイルC、新潟大賞典(2017)~第1回NHK杯~

 今週は東京でNHKマイルカップ、新潟で新潟大賞典の二重賞が組まれている。

 NHKマイルCはGIになってから、今回で22回目。それ以前はNHK杯という名のダービートライアルだった。大昔は、皐月賞に出走した馬がここを使ってダービーへというローテーションが主流だった。そのため歴代勝ち馬にはダービー馬が多数名を連ねている。
 第1回のNHK杯が行われたのは1953年。ボストニアンが皐月賞に続いてこのレースも勝ち、続くダービーも制覇して二冠を達成した。この馬が、皐月賞→NHK杯→ダービーという流れを作ったのかもしれない。

 レースにいってみたい。
 今年の3歳牡馬戦線が混戦なことに加えて、前哨戦のニュージーランドTが荒れたため、人気が割れている。どこからでも入れそうだ。
 本命は◎レッドアンシェル。朝日杯こそ8着に沈んだが、これはイレ込みが原因。前走はきっちり巻き返した。その前走は、勝ち馬のペルシアンナイトが皐月賞で2着に入ったように、ハイレベルだった可能性が大。ここでも通用すると見た。心配はイレ込み。パドックには要注目。
 推奨穴馬はディバインコード。これもアーリントンC組。

 新潟大賞典は◎ジュンヴァルカンが本命。スタートを決めたい。

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2017年5月5日金曜日

【書評】上橋菜穂子『獣の奏者 闘蛇編』(講談社)

上質のファンタジーなのは周知の通り
しかし本作の真の魅力はそれを超えたところにある


 以前から読みたいと思っていた上橋氏の作品。娘がそろそろ読めるかなと、娘も読めるように「青い鳥文庫」を購入した。

 本作が子どもも大人もたのしめる素晴らしいファンタジーであることはすでに広く知れ渡っている。前評判や期待が大きいと「あれ?」と思うこともしばしばだが、本作は期待を裏切らない。
「ファンタジーって、どういうもの?」
という問いには、この作品を答えとすれば十分だろう。そう、これこそがファンタジーだ。

 しかし、ここまで持ち上げておいて何だが、本作の真の魅力はファンタジー以外の要素にある。本作は、ファンタジーを舞台とした「生き物賛歌の物語」であると断言したい。生とは何か、生き物とは何か、そして人間とは何か。人間と他の生き物は何が違うのか、もしくは違わないのか。人間が他の生物を従えることは果たして正しいのか。第一部の闘蛇編で、その問いが投げかけられる。
 今後、その問いにどのような答えが提示されるのか。続きが楽しみだ。



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【中央競馬予想と与太話】京都新聞杯、プリンシパルS(2017)~善戦マンじゃなかった頃~

 ゴールデンウィークも土曜と日曜で終了。終わってみればあっという間だ。
 そんな土曜は京都で京都新聞杯が、東京でプリンシパルSが組まれている。

 京都新聞杯は2000年にこの時期に移ってきてからも、アグネスフライトとキズナの2頭のダービー馬をはじめ、次々と活躍馬を送り出しているが、それ以前は菊花賞のトライアルだった。
 菊トライアル時代の1991年の勝ち馬はナイスネイチャ。後に有馬記念3年連続3着の大偉業(?)を成し遂げる希代の愛されホースで、私も大好きな馬だった。ちなみに、私のパソコンのデスクトップ画像はナイスネイチャの写真である。
 しかし、(いまで言う)3歳才秋にこのレースを制したころは「善戦マン」ではなく、いまや死語になりつつある「夏の登り馬」だった。長期休養から7月に復帰すると、初戦こそ取りこぼしたが、小倉で500万、900万条件戦を連勝。その勢いで小倉記念も制し、ひと息入れて迎えたのが京都新聞杯だった。
 1番人気こそイブキマイカグラに譲ったが、レースではこのイブキマイカグラを競り落として見事に優勝。一躍、菊花賞の有力馬に名乗りを上げた。しかし、本番の菊花賞では残念ながら4着。これが善戦マンへの入り口となった。

 レースにいってみたい。今年はオープンで実績のある馬がいず、やや低レベルか。
 本命は◎サトノリュウガ。夏の札幌2戦は結果が出なかったが、秋に復帰するとポンポンと連勝。その後、脚下に不安が出て弥生賞を見送ったのは少し気がかりだが、攻めも動いたし、力は出せると思いたい。得意の京都で、ダービー出走を決める。
 推奨穴馬はゴールドハット。前走はそれなりにハイレベルだった。

 プリンシパルSは大混戦。本命は最内枠を引いた◎レッドローゼス。赤いバラが混戦を断つ。

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2017年5月2日火曜日

京都鉄道博物館に行ってきた【小4の娘と小1の息子】

 先日、健保組合の催しで京都鉄道博物館に行ってきた。入場券が無料でもらえるというたいへんお得なイベントだったので娘(小4)と息子(小1)を連れて行ったのだが、実は子どもたちはそれほど乗り気ではなかった…。娘はそもそも鉄道にそれほど興味がない。息子はこども園の遠足で行ったときに「もう1回行きたい」というほどではなかったそうだ。
 しかし、私も一度は行ってみたかったので「美味しいお昼ご飯食べさせてあげるから」などと、半ば無理矢理連れていった。妻は残念ながら風邪で欠席。

新緑の梅小路公園

 京都駅から梅小路公園をブラブラ歩いて到着。入場券売り場はかなりの行列ができていたが、われわれは入場券があるのでスイスイと入れたのはラッキー。

京都鉄道博物館入り口にて

 なかに入ると、昔の特急電車や新幹線などがずらりと並んでいる。確かにこれは懐かしい。しかし私も特に鉄キチではないので、「感激」「興奮」まではいかなかったかな…。
 1階の奥へ進むと「鉄道おしごと体験コーナー」を発見。もうすぐ体験が始まるというので参加した。子どもたちが選んだのは車両の点検。
「車輪やパンタグラフなど車両のあらゆる部分の点検・修理を行い、日々の安全運行を支えています」
というコーナーだ。
 金づちを使って、ボルトが緩んでいないかチェックする。きちんと締まっていれば「キン」と高い音がするのだが、緩んでいると鈍く低い音が出る。子どもたちも実際に金づちで叩いて
「なるほど~」
と感心していた。こうして、日々の安全な運行が確保されているのだろう。勉強になりました。

ヘルメットが似合ってます(笑)

 体験コーナーを終え、わが子たちは運転シミュレータなどは見向きもせずスルーしてキッズパークへ。鉄道とは全く関係ない遊びを楽しんだ。ここまで食いつきが悪いとは思わなかったなあ…。
 午後に用事もあったので、お土産を買ってそそくさと退却。鉄板焼きの店で、娘は塩焼きそば、息子はから揚げ定食、私は焼き魚定食を食べて京都を後にした。

鉄板焼きで昼食

 京都鉄道博物館は開館して約1年。かなりの入場者を集めたそうだ。ただ、お隣の水族館と同様、いかにリピーターを増やせるかが課題だろう。わが家のように「電車にはそれほど興味ないかな…」という人たちをいかに呼び込むかがカギを握りそうだ。
 わが子たちによると、体験コーナーはとても楽しかったそうだ。このコーナーを充実させるのがよいのかもしれない。

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【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)

 加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。  このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。  別荘地で起きた連続殺人事...