2012年3月3日土曜日

2012弥生賞・中日新聞杯  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の中山メインは弥生賞。ディープインパクトを始め、多くの馬がここをステップに超一流馬へと登りつめていったはず…と思ってここ10年の結果を見てみると、意外や意外。ディープインパクト以外では、ロジユニヴァースがダービー馬となったくらいで、案外、クラシックとの結びつきが薄い。ローテーションの多様化が進んでいるということなのだろう。
 一昔前までは、皐月賞よりもむしろダービーと縁の深いレースだったのだが、それも過去の傾向となってしまったようだ。

 しかし、今後につながるかどうかはともかく、レースの傾向としては実績・人気重視だ。最近10年の勝ち馬のうち、ここが初重賞制覇だったのはディープインパクトのみ。1番人気はここ7年連続連対中。というわけで、◎アダムスピークには逆らわないほうがよさそうだ(前日のチューリップ賞の予想でも同じようなことを書いたが、ジョワドは3着に敗れた。ちょっと縁起が悪いなあ)。
 この馬を推すもう一つの理由は、昨年のラジオNIKKEI杯だ。このレースのレベルが非常に高かったように思う(独断ですが)。2着だったゴールドシップが、先日の共同通信杯でディープブリランテに完勝したのは記憶に新しいところ。それを物差しにすれば、この馬の強さが分かるだろう。

 相手が絞りづらい。人気でもフェノーメノジョングルールは押さえる。推奨穴馬は、ちょっと多め。外枠の関西馬3頭、クラレント、サイレントサタデー、エキストラエンドに、底を見せていないブリスアウト
 1番人気が軸のわりには相手が多いが、競馬は当ててナンボ。トリガミ覚悟で。

 中日新聞杯は◎エーシンジーラインを狙ってみたい。新潟も阪神もそうだったように、コース改修直後は前が残りやすい(ように思う)。

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2012年3月2日金曜日

2012チューリップ賞  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の阪神メインはチューリップ賞。トライアルレースも始まり、それとともに寒さも少し緩んできて、春近しを思わせる。このように、競馬の番組で季節を感じられるようになれば一人前だ(何のこっちゃ)。

 このレース、桜花賞のメインステップレースで、格としては高いレースなのだが、なぜかGIIIである。しかも、弥生賞と同じ週にあるため、土曜日に行われる。何だか不当な扱いを受けているレースだ。

 傾向はというと、人気の馬がきちんと結果を残している。阪神改修の2007年以降、前年の阪神JF1着馬が必ず出走して、いずれも1番人気になり、すべて連対。このデータを見せられれば、◎ジョワドヴィーヴルには逆らえない。素直にこの馬から入る。
 ところが、相手が難しい。実績で言えばジェンティルドンナなのだろうが、中間に発熱したらしいし、前走のメンバーがやや軽かったのも気になる。一応この馬も押さえるが、ヒモは荒れそうな気配が漂っている。
 というわけで、推奨穴馬は少し多め。2戦目で変身したスピークソフトリー、巻き返しに期待のウイングザムーンゴールデンムーン、2勝馬のハナズゴール

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2012年3月1日木曜日

書評 内田康夫『砂冥宮』実業之日本社文庫

 超久々に読んだ浅見光彦シリーズ。
 内田さんの作品は『天河伝説殺人事件』を読んで
「これは面白い」
と感じ、そこから続けて2~3冊読んだのだが、それっきり読んでいなかった。今回は十数年ぶり(もしかすると20年超ぶり?)の内田小説ということになる。いつの間にか、光彦よりも私のほうが年上になっていた。月日の経つのは早いものだ。

 今回の舞台は横須賀と小松(石川県)。横須賀に住む須賀(すか)という老人が、小松の砂浜で死体になって見つかる。小松とは縁のないどころか、ほとんど旅に出ることすらなかった須賀が、なぜ小松に行き、なぜ殺されたのか。光彦が調査を進めるうち、須賀の過去と小松との間に、意外な接点が浮かび上がる。
 調査の過程で明らかになった「二人目、三人目」の男。しかし、犯人と思われる「四人目」の男は今どこにいるのか。いったい誰が四人目の男なのか…。
 というのが粗筋。

「光彦が歩けば新事実に当たる」という展開は昔と変わっておらず、懐かしかった。
「そんな都合のいい出会いがあってええの?」
というツッコミは、このシリーズには無用である。フィクションとは多かれ少なかれそういうものだ、ということでお茶を濁しておきたい。

 話の流れは非常に分かりやすく、ストーリーも閉じている。非常によくまとまったミステリーといえるだろう。
 小松には米軍基地があるが、ここが日本初の「基地反対運動」が起こったところだとは知らなかった。そういう日本史小話を巧みにフィクションに組み込むところが光彦シリーズの人気の秘訣なのだろう。もちろん、光彦の「セレブだけど素朴なハンサム青年」というキャラクターなしにはこのシリーズは成り立たないことは言わずもがなである。
 今回は、ヒロイン役の女性の活躍がほとんどなかったのが残念だった。



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2012年2月28日火曜日

滋賀県立アイスアリーナに行ってきた

 娘(4歳半)は幼稚園に通っている。その幼稚園では毎年スケートに行っているのだが、今年はインフルエンザの流行により中止になってしまった。娘が少し残念にしていたので
「じゃあ家族で行ってみるか」
と、滋賀県立アイスアリーナに突撃した。

 わが家のメンバーのスケート歴はというと、父(私のこと)は大学の体育の講義以来、約20年ぶり。母(私の妻)は小学生のときに2回行ったきりで、約25年ぶり。娘は初めてのスケート。息子(もうすぐ2歳)はもちろん初めてだが、年齢制限によりスケートはさせてもらえない。
 これ以上ない、頼りないメンバー構成である。どうなることやら。

 まず、スケート靴を履くのに一苦労。何とか履いて、いざリンクへ向かう。案の定、立つことすらできない娘…。


 しかし、これは責められない。どうやって指導すればよいのだろうか。
 とりあえず、壁伝いに歩く練習をさせようとあたふたしていると、そこへスーパーヒーローが登場!
「初めてですか?」
と、私と同年代のおじさんが、親切にも声をかけてくれた。後から分かったことだが、このスケートリンクの関係者のようだ。
「(一瞬で分かると思いますが)初めてなんです」
と私が答えると
「まず最初は、ペンギン歩きから練習するといいで」
と、娘に手ほどきをしてくれた。いわく、最初はスーッと滑るのではなく、陸上と同様に、脚を上げてトテトテと歩く練習をするとよいそうだ。
 親切なおじさんのアドバイスは効果覿面(てきめん)だった。何もできなかった娘が、壁伝いにソロソロと進めるようになり、しばらく経つと、壁をつかまなくても少し前進できるようになった。素晴らしい!(写真を撮る余裕が(親に)ありませんでした)。

 いい感じになってきたが、ここで新たな問題が浮上。することのない息子がヒマなのだ。当たり前やなあ…。
 そこで、イスをレンタルして息子を乗せて滑ることにした。



 このスケートリンクでは、(有料だが)写真のようなイスを貸し出しているのだが、借りて大正解だった。息子は喜ぶし、娘も調子よく進めて楽しいし、スケート初心者の大人の練習にもちょうどよかった。「滑る」という感覚を身につけるのには、最適のアイテムだ。私自身、スケートの達人になった気がした(気のせいなのは分かってるんですが)。

 というわけで、親切なおじさんやイスのお陰で楽しくなってきたのだが、娘が
「足が冷たい~」
と泣き出した(けっこう本気で泣きました…)ので、退却することにした。親はもう少し楽しみたかったのだが、仕方なかろう。初めてのスケートとしては、及第点ということにしておきたい。
 次回は厚い靴下を履いて、カイロを貼り付けて、脚が冷たくならないような準備をして、今シーズン中にもう一度チャレンジしてみたい。

2012年2月26日日曜日

書評 ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』創元SF文庫

 いつか読もうと思っていた本なのだが、ついに読んだ。想像以上に面白かった。これぞSF。そしてなおかつ、極上のミステリーでもある。SFファンで本書を未読の人はいないだろうが(もしいたら、ただちに読むべし)、宇宙や科学を題材にしたミステリーと聞いて食指を動かされる人にも是非読んでもらいたい。

 月面で宇宙服を着た遺体が発見される。ところが何と、その遺体の主は5万年前に死亡したというではないか。しかも、その容姿は人間(ホモ・サピエンス)にそっくりなのだ。八本脚の火星人ではない。
 これがストーリーの前提、前置きなのだが、これだけでも本書の魅力はおわかりいただけるだろう。
 なぜ5万年前の月面に、ヒト型生物の遺体があるのか。彼はどこから、何のために月面にやってきて、そして死ぬことになったのか。
 その謎を解き明かそうとるす科学者、ヴィクター・ハントが主人公。彼が謎を追う過程をつづったのが本書である。実にスリリングで、一気に読み終えた。

 本書の原著は1977年に上梓されたものだが、ほとんど古さを感じさせない。登場する科学や技術の一部にはもちろん飛躍があるが、その周辺を埋める記述、人物の行動などが実にリアルに描かれている。
「まるでドキュメンタリーを読んでいるようだ」
というと大げさだが、そう書きたくなる。
 ただホーガンさんも、コンピュータのすさまじい発展と、DNA鑑定などの生命科学の著しい進歩は予測の範囲外だったようで、そのあたりの記述がやや弱いが、それもあげあし取りか。

 また、翻訳もたいへん読みやすかった。
 ちょっと古い翻訳小説というと、堅くて取っつきにくい訳のものも多く、SFだとなおさらその傾向が強いが、本書は例外である。翻訳書ということを感じさせない、なめらかな訳文に仕上がっている。

 本書には、大きな謎が一つ未解明のまま残されている。それがおそらく、次作で解明されるのだろう。近いうちに読みたい。



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2012アーリントンC、阪急杯  予想の回顧

 土曜はアーリントンC。本命◎オリービンは先団の内につけ、4コーナーへ。直線では少し窮屈になるも、間を割ってグイと伸びてくる。外人ジョッキーは、このあたりが上手いというか強引というか、脚さえあれば抜けてくる。
「よし、やった。あとは相手」
と思っていたところに、大外からピンクの帽子が飛んでくる。
「お、推奨穴馬のヴェアデイロスか?」
と思ったら、1番人気のジャスタウェイでした。残念。ジャスタウェイは、ちょっと人気しすぎと判断し、思い切って馬券から外したので馬券もハズレ。まあ仕方ない。それにしても、すごい脚だった。

 日曜は阪急杯。本命◎サンカルロは、今ひとつのスタート。後方から外を回って徐々に押し上げ、4コーナーでは大外に。
「そりゃ、なんぼなんでも届きまへんやろ」
と思ったが、それなりに伸びて3着。スプリングサンダーを捉えられなかったのは不満だが、本番前の試走としては上出来といったところなのだろう。しかし、馬券はハズレ…。今週の阪神は、芝・ダートととも、かなり前が有利だったようだ。

 今週は、両レースともハズれたが、本命◎は2着と3着。ちゃんと馬券圏内に来ているということで、前向きに考えたい(反省せんのか)。

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2012年2月25日土曜日

2012阪急杯  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の阪神メインは阪急杯。いつの間にやら高松宮記念の主要前哨戦となっているレースだ。不思議なことに、距離が1400 mに伸びてから、むしろ本番(高松宮記念)との結びつきが強まっているようだ。1200 mのGIを勝つにはスピードだけではなく、1400 m程度はこなすスタミナも必要ということなのだろうか。

 ところで、先週のフェブラリーSの予想はパーフェクト縦目という悲惨な結末だったが、一つ面白い発見があった。
 すばるSの予想をエントリーしたときにおうまのアイコンというサイトを見つけて、それから、そこの予想大会に参加している。先週は本命◎トランセンドが飛んでしまったので、てっきり大ハズレと思っていたのだが、何と週間予想のトップを獲得した(7人がトップタイですが)。
「なんで?」
と思って調べてみると、選んだ5頭の3連複ボックスを買うことになっており、それが的中したとのこと。
「ふーん」
と思っていたのだが、5頭の3連複ボックスは、実は10点で買えてしまうことに気づいた。今までそういう馬券は買ったことがなかったが、面白い。いつか試してみようと思う。

 いつも以上に回り道が長くなってしまったが、予想にいってみたい。
 今年のレース、GIの前哨戦のわりには小粒なメンバーとなった。このメンバーなら、1400 m得意の実績馬、◎サンカルロが頭一つ抜けている。人気だろうがこれを本命に推す。阪神1400 mは外枠も特に不利ではないし、仕上がりは良好。昨年と同じローテーションで連覇を果たしてもらいたい。
 推奨穴馬はキョウワマグナム、トウカイミステリー、ルナキッズ。アッと言わせるなら追い込み馬か。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...