2012年1月31日火曜日

書評 酒井邦嘉『科学者という仕事 独創性はどのように生まれるか』(中公新書)

 物理学科出身で、現在は脳科学の研究者である酒井さんが、科学者、研究者とはどのような仕事なのか、その心構えを中心に書いた本。酒井さんは大学に籍をおいているので、ここでいう科学者とは、大学で研究をしている人がおもに念頭に置かれている。とはいえ、企業で研究している人にも、もちろん参考になる。
 また、これから科学者への道を歩もうとする若い人には、特に是非読んでおいてもらいたい本だ。

 本書は全8章からなる。それぞれの章の冒頭には著名な科学者の言葉が引用されており、その科学者の思想が簡単に述べられている。アインシュタイン、ニュートンに始まり、マリー・キュリー(キュリー夫人)で終わる、この八つの冒頭部分だけを読んでも十分に面白いだろう。
 ここに、全8章のタイトルと、冒頭に出てくる科学者の名前を挙げておこう。

第1章 科学研究のフィロソフィー―知るより分かる(アルバート・アインシュタイン)
第2章 模倣から創造へ―科学に王道なし(アイザック・ニュートン卿)
第3章 研究者のフィロソフィー―いかに「個」を磨くか(ノーム・チョムスキー)
第4章 研究のセンス―不思議への挑戦(朝永振一郎)
第5章 発表のセンス―伝える力(寺田寅彦)
第6章 研究の倫理―フェアプレーとは(チャールズ・ロバート・ダーウィン)
第7章 研究と教育のディレンマ―研究者を育む(サンチァゴ・ラモン・イ・カハール)
第8章 科学者の社会貢献―進歩を支える人達(マリー・スクロドフスカ・キュリー)

 ひとくちに「天才」と語られる彼らだが、本書を読むと、その裏には確固たる信念、すなわち折れない心を持っていることがわかる。ただしこれは、「頭が固い」「頑固」という性質とはまた別のものだ。
 また、目次を見てもわかるように、本書は研究者の日常を書いた本でもなければ、研究のHow toを語った本でもない。書かれているのは、研究者の内側、心のあり方、もつべき思想、である。
 科学研究とはおおよそ関係のない暮らしをしている人にも、そういった心構えを知ることは、大いに刺激になるだろう。私もその一人である。私も含め、ついつい日常を漫然と過ごしてしまう多くの凡人と、何かを成し遂げる天才との違いは何なのか。それを教えてくれる本だ。

 特にこれから人生を形成していく若い人に向けて、本書からチョムスキーの言葉を引用して締めくくりたい。

もしあなたが孤立して、世の中の誰とも全く違っているとしたら、自分の気が変になったか、どうかしたに違いないと思い始めるでしょう。あなたが他の人々と何か違ったことを言っているという事実に負けないためには、強い自我が必要です。

「孤立している」と思うことすらなくなってしまったオッサンには、たいそう耳の痛い言葉である。


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2012年1月30日月曜日

書評 クラーク・アシュトン・スミス『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』(創元推理文庫)

 アヴェロワーニュという架空のヨーロッパの都市を舞台にした,魔術や妖術の短編集.それに加え,降霊術をネタにした短編も収められており,合計で18の話が収録されている.
 ほとんどの話はアンハッピーな終わり方をするのだが,ホッとするような,ほんのりと暖かい読後感が得られるのが不思議である.

 一つ一つの話はそれほどひねりはなく,アッと驚くような結末も待っていない.しかし,読み進めていくうちにクセになってくる.どっぷりハマるわけではないのだが,親近感がわいてくるとでも言えばよいのだろうか.オチは見えているのに思わず笑ってしまう,吉本新喜劇のようなものか(ちょっと違うような).

 黒魔術,魔女,降霊術,悪魔などの言葉に惹かれる方にはお勧め.中世ヨーロッパを舞台にした,灰色の魔術の世界を堪能できるだろう.
 また,ほとんどの話は「恋」がテーマであることも特徴と言える.やはり,魔術と色恋はセットじゃないとね.



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2012年1月29日日曜日

2012シルクロードS、京都牝馬S  予想の回顧

 土曜はシルクロードステークス。本命◎ロードカナロアは、道中は思ったよりも後ろの位置どり。エーシンダックマンが快調に逃げており
「これは大丈夫か?」
と心配したが、直線で外に出すと一気に突き抜けた。強い。高松宮記念の1番人気は決定か。
 馬券は、◎頭の3連単で勝負していたのだが、3着のケンブリッジエルは押さえられず、ハズレ…。3連単は難しい。それにしても、ケンブリッジエルですか。100回やっても買えないだろうなあ。

 日曜は京都牝馬S。昨日の予想の段階ではショウリュウムーンを本命に推していたのだが、一つ前の第10レースで人気薄の逃げ馬が2着に残ったのを見て、まだ先行有利の馬場が継続中と考え、本命を変更。急遽、逃げ馬のクィーンズバーンを軸にしたワイドで勝負した。
 クィーンズバーンは、注文通りハナを切り、手応を十分残したまま4コーナーを回る。
「これはいける」
と思ったのだが、直線半ばで差し馬につかまり、0.4秒差の5着まで。残念でした。
 そして、昨日の段階では本命だったショウリュウムーンが2着に突っ込んできた…。本命を変えると、えてしてこういうことになりますなぁ。1番人気の馬でもあるし、仕方ない。

 今週は、馬券こそ外れたものの、予想の段階では◎に推していた2頭がともに連対と、いい線いっているということにしておこう(反省せんのか)。
 ちなみに、今週は他のレースも散々で、ボロボロにやられました…。

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2012年1月28日土曜日

2012京都牝馬ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインは京都牝馬S。以前は京都牝馬特別という名称で、女王杯が古馬に開放される前は、古馬牝馬の頂上決戦の一つだったレースだ。「京都牝特」という略称も過去のものとなってしまった。懐かしい。

 現在は、ヴィクトリアマイルというGIもできたので、メンバーはやや小粒になった。今年も、それっぽいメンツが揃った。抜けた馬がおらず、混戦模様である。

 そんな中から、本命◎は、1番人気になりそうだが、ショウリュウムーン。寒い時期が得意で、昨年の覇者である。私のように中年が近づくと、年々、寒さがこたえるようになってくるが、この馬は寒ければ寒いほど燃えるようだ。寒気到来中で激寒の天候も、この馬には好都合である(独断)。今日の競馬を見ていると、極端な先行有利の傾向も変わってきたようだし、差し切りを期待したい。
 推奨穴馬は、ダンスファンタジア。期待の良血馬が昨秋の戦列復帰後、まずまずのレースを見せている。激走があるなら、ここか。

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2012年1月27日金曜日

2012シルクロードステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインはシルクロードS。高松宮記念の前哨戦として、1996年に重賞に格上げされたレースだ。格上げ当初こそ、フラワーパーク、エイシンバーリン、シーキングザパール、マイネルラブ、トロットスターなどの一流馬が勝ち馬に名を連ねたが、2002年になぜかハンデ戦に変更されると、傾向は一変。渋いレースになってしまった。
 渋いレースは嫌いではない(いや、むしろ好き)だが、この変更には首をかしげざるを得ない。なぜGIの前哨戦がハンデ戦になるのかなあ。意味がわからない…。

 ところでシルクロードとは、もちろんヨーロッパから中国を通り日本へとつながる「絹の道」を指すのだと思われるが、なぜ京都で行われるのだろう。京都とシルクロードにどういうつながりがあるのだろうか。気になったので、例によってJRAウェブサイトの特別レース名解説で調べてみた。すると

シルクロード(Silk Road)は、中央アジアを横断する古代の東西交通路の名称。名は、絹が中国からこの道を通って西方に運ばれたことに由来する。奈良の正倉院にはシルクロードを通じて伝えられた中国製やペルシア製の宝物が数多く残っている。

ということらしい。奈良とつながりがあるから、というわけか…。なんだか、こじつけっぽいなあ。

 前置きが長くなったが、予想にいってみたい。
 今週からBコースを使用するので、先週までの「内枠・先行馬有利」の流れが変わるかもといわれているが、先行有利はともかく、京都の1200 mは内枠が有利なことに変わりはないだろう。というわけで、内の馬を中心に狙っていきたい。
 本命◎はロードカナロア。前走の京阪杯が強い内容だったし、そのときに馬券でもお世話になった。追い続けるしかなかろう。先を見据えた仕上げ、57 kgのハンデと、不安材料はあるが、このメンバーなら。

 推奨穴馬は、1枠の2頭。サンダルフォンスギノエンデバーサンダルはGIでこそ通用しなかったものの、それ以外は堅実に走っている。ハンデは大いに見込まれたが、一発があっても。スギノは前走同様、いい枠を引いた。その再現がないか。

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2012年1月22日日曜日

2012羅生門S、平安S  予想の回顧

 土曜は羅生門S。本命◎トシギャングスターは、中段を追走。4コーナーではいい手応えで外を上がっていく。直線ではいい切れ味を見せ、1着もあるかと思ったが、最後はやや脚があがり、メイショウマシュウに詰め寄られる。
「藤岡~!」
という私の声が届いたのか、最後は追撃を何とかしのぎ、ハナ差で2着を確保。お馬さんも藤岡佑介騎手もお疲れ様でした。
 安かったが馬券もゲット。競馬は当たってナンボだ。

 日曜は平安S。本命◎エスポワールシチーは、3、4番手からレースを進めるも、さらに前の位置にいたヒラボクキングを捉えきれず、2着まで。みやこSで1.0秒ちぎった相手に、物足りない内容だった。
 もう一頭の軸、タガノロックオンは、エスポを見る位置でレースを進めたが、直線では伸びを欠き、10着。こちらもまったく物足りない内容だった。やはりこの時期ダート戦では、の4歳馬には古馬の壁は厚いのだろうか。

 今週は、片方的中ということで、よしとしておこう。

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2012年1月21日土曜日

2012平安ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインは平安ステークス。フェブラリーSがGIに格上げになる前は、ダートの頂上決戦の一つだったレースである。GIの前哨戦となってから15年ほど経った現在、主要ステップレースでもなくなり、何とも位置づけの曖昧なレースとなってしまった。このレースをたたき台にした馬のフェブラリーSでの成績が、なぜか悪いのだ。おそらく、京都1800 mと東京1600 mでは、要求される能力がまったく違うのだろう。
 今年のメンバーは、このジンクスを打ち破れるのだろうか。

 さて、予想にいってみたい。
 本命◎はエスポワールシチーで仕方ないだろう。このメンバー相手に58 kgなら、やや不利な8枠でも負けられない。面白くも何ともないが、無理に墓穴を掘ることもない。
 となると、相手探しが重要である。相手の筆頭にはタガノロックオンを挙げたい。この時期の4歳馬が、特にダート戦では古馬の壁に跳ね返されることも多く、先週の大和Sで痛い目にあったばかりだが、休み明けの前走を快勝して2走目のここ、まだ上積みはあると期待したい。2頭軸の3連複、もしくはエスポ1着固定、タガノ2、3着の3連単流しで勝負しようと思う。
 推奨穴馬は、タカオノボル。まるで人名だが、残念ながら知り合いにタカオノボルさんはいない(だからどうした)。こちらも4歳馬で、右回りが懸念されているようだが、それほど走ったことがないだけ、ということにしておきたい。ポン駆けもきく。

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書評 高村薫『神の火(上)(下)』(新潮文庫)

 原発を舞台にしたスパイ小説。高村さん独特の、薄暗い雰囲気に満ちたストーリーである。『リヴィエラを撃て』(こちらもお薦め)に通じるところがある。
 ソ連のスパイである島田という男が主人公。その島田も含め、主な登場人物たちはみな、腹の中に虚無を抱え、脳ミソの中もドロドロしている。こういう人物たちを描くことにかけては、高村さんの右に出る作家はいない(本ブログ比)。今回もそういった、重たく濁った精神の世界を堪能した。

 一度はスパイから足を洗ったはずなのに、日本、アメリカ、ソ連、北朝鮮が入り交じるスパイ情報戦の渦中に再び舞い戻った島田。日本海(若狭湾)に設立された原発を軸に話は進む。
 序盤は原発襲撃プランを巡る情報戦が繰り広げられ、そのカギとなるカードを巡る駆け引きが行われる。プランの詳細は何か、そしてプランは誰の手へ収まるのか、ワクワク・ドキドキの展開である。
 しかし上巻の途中で、プランの内容や、その周辺事情がほぼ明らかになる。
「あれ、まだページは残っているのに…(こういうのが分かってしまうのが、紙の本の悲しいところですな)」
と思いつつ読み進めると、下巻の後半からは急展開。
「なるほど、上巻はこういう布石だったのか」
と冷静に分析できるのも、すべて読み終えてしまったからである。読んでいる途中は、残りのページ数など忘れてしまい、一気にラストにたどり着いた。

 この時期(2012年1月)に本書を読んだのは、もちろん昨年の福島原発の事故の影響がある。高村さんにとっては、震災の影響で本書が読まれるのは不本意かもしれない。しかし私は、本書を読んで、改めて原子力の危険を感じ取ることができた。
 昨年の福島原発の事故のきっかけは地震だった。おそらくこれからは、地震や津波でメルトダウンする原発はなくなるのだろう。しかし、それで安全なのだろうか。原発を襲うのは自然災害とは限らない。本書にも出てくるように、ミサイル一発飛んできたらジエンドである。ミサイルは大げさとしても、予期せぬミスやテロ行為に対して、100%安全と言い切れるのだろうか。
 そんなことはあり得ないということを、改めてこの小説は伝えたいのだと思う。だって、100%安全なら、原発はお台場や大阪湾にあるはずだもんねぇ。



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2012年1月20日金曜日

2012羅生門ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインは羅生門ステークス。さすがにこの極寒期の開催では、土曜日は渋いレースがメインになることが多い。
 ちなみに私は、この時期の京都開催(第1回、第2回)の雰囲気が好きだ。特に土曜はよい。この寒い時期に土曜から競馬に興じようなどというのは、本当に競馬が好きなオヤジ(とオババ)だけで、そういう連中がゾロゾロ集まって馬券に精を出す。パドックも観覧席も空いていて快適。
 そんなわけで冬の京都開催は大好きなのだが、ここ数年はPATでの購入がほとんどで、競馬場に行くのは年に1、2回。寂しい限りであるが、ちびっ子も二人いるし仕方がない。定年後は、土日はどっぷり現場で競馬に浸かりたいものだ。

 さて羅生門Sの予想だが、私の本命◎はトシギャングスター。準オープンクラスに昇級初戦だった前走で、クビ差の2着と、いきなり目処を立てた。極端な前残りの展開にならなければ、差し込んでくると見た。
 推奨穴馬はオースミイージー。前走で復活の兆しを見せた。展開がハマれば怖い。

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2012年1月15日日曜日

2012大和S、日経新春杯  予想の回顧

 土曜は大和S。本命のアイアムアクトレスは先団でレースを進めたが、3コーナーから手が動き始め、直線入り口ではすでに脱落。ブービー15着の大惨敗に終わった。いくらこの時期の4歳馬がダートのオープンクラスでは苦戦する傾向にあるとはいえ、あまりにも負けすぎだ。何かあったのか。
 もしアクシデントはなかったのなら、今年の4歳馬は(とくにダート戦線では)レベルが低いのかもしれない。

 日曜は日経新春杯。本命◎のスマートロビンの馬体重を見ると、何と+26 kg。パドックでも、やはり太く見える。
「これは本命を変更しようかなあ…」
と迷っていたら、パドック解説の鈴木由希子さんが「ほとんどが成長分」と言うし、ブログで◎を発表していた手前、本命を変えるのも気が引けて、結局スマートロビンから馬券を買った。
 レースでは注文通りハナを切り、マイペースで運んでいるように見えたのだが、最初の1000 mは59.1秒。それほどスローではない。それでも、4コーナーまでは持ったままで回ってきたので
「いける」
と思ったのも束の間、ビートブラックダノンバラードに並びかけられたところでギブアップ。バッタリ止まってしまったわけではないが、5着に敗れた。やはり、太めが敗因だったように思う。
 たとえブログに本命を発表していても、何かあったときにはアッサリと本命を変更する勇気(大げさやなあ)も必要だと感じた(珍しく、反省?)。

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2012年1月14日土曜日

2012日経新春杯  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインは日経新春杯。伝統のハンデGIIだ。
「GIはちょっと敷居が高いよう」
という馬が勢揃いするレースである。
 過去の勝ち馬には、カミノクレッセ、ハギノリアルキング、ゴーゴーゼット、ムッシュシェクルなどの名脇役が名を連ねている。他にもマチカネタンホイザホワイトアローなどがこのレースの常連だった記憶がある。懐かしい。
 春の天皇賞を初めとするGIにはほとんど結びつかない。ここ10年で、このレースをステップにGIを制した馬は、昨年2着のヒルノダムールくらいか。まさに、ミスター(ミセス?)脇役決定戦といえよう。今年、ミスター脇役の座をゲットするのはどの馬か。

 今年も、いかにも日経新春杯らしい(?)メンツが揃った。その中から、私の本命◎はスマートロビン。前走で準オープンを勝ったばかりの馬だが、神戸新聞杯5着など、重賞級の能力は示している。ハンデは手頃な55 kgで、得意の京都コース。しかも、今の京都は内枠の先行馬がよく残る。絶好の1番枠から、押し切りを期待したい。
 相手は、58.5 kgの斤量は気になるが、トゥザグローリーは押さえざるをえまい。ナムラクレセントビートブラックは、ハンデが見込まれたので評価を下げる。この両馬よりは、8枠の4歳ディープ産駒2頭、ダノンバラードリベルタスが面白そう。強いて推奨穴馬を挙げるならメイショウクオリア。前残りの馬場で、積極策に出ればアッと言わせる場面があるかも。

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2012年1月13日金曜日

2012大和ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインは大和ステークス。比較的新しいレースであるように思うのだが、と思って調べてみると、今回で10回目のようだ。10年など、あっという間に経ってしまいますなあ。
 ところで、この「大和」というのはいったい何を指しているのだろう。大和っていうと、普通は「日本」の意味だよなあ…と、こちらも調べてみた。例によって、JRAの「特別レース名解説」を見てみると


大和は、五畿内の1つで、奈良県全域を占める旧国名。飛鳥京、藤原京、平城京などの都が置かれ、室町時代初期までは寺社が大きな勢力を誇っていた。日本の異称としても用いられる。明治9年(1876)に堺県(現在の大阪府堺市)と合併、20年(1887年)に奈良県として分離した。

だそうだ。「大和政権」というときの大和ということか。明治時代まで、奈良のことを大和と呼んでいとは知らなんだ。勉強になりました。

 寄り道はこれくらいにして、予想にいってみたい。
 このレース、ここ5年で1番人気が4連対、2番人気が3連対と、人気馬が期待に応えている。今年もその流れは続くと見て、本命◎はアイアムアクトレス。この時期のダート戦、古馬の壁が高く、明け4歳馬は簡単には勝てないのは承知しているが、この馬ならその壁を乗り越えられると見た。3走前で降した馬は後にGIを勝っている実力馬。叩き2走目で3戦3勝の京都コースと好条件も目白押し。快勝して、フェブラリーSに駒を進めてもらいたい。
 推奨穴馬は4枠の2頭、インオラリオメイショウデイム。前がもつれたら、京都得意の両馬がズバッと差してくるシーンも。

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2012年1月9日月曜日

書評 米原万里『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫)

 日露通訳のエキスパートである米原さんが、一流通訳としての自らの経験を元に、通訳の魅力を存分に語った本。通訳と翻訳の違い、現場でのハプニング、誤訳・珍訳の例、通訳中に頭が真っ白になったときにどうやって回避したかなど、大舞台での豊富な具体例や他の通訳者の経験談が満載。通訳、特に同時通訳に興味のある人は必読である。
 私の場合、妻が通訳を職業にしたいと考えているので、私も本書に興味を持った次第。通訳の醍醐味を感じ取ることができ、妻の気持ちも少しは分かった気がする(「そんなんと違うわよ」と言われそうな気もするけど…)。

 タイトルの『不実な美女か貞淑な醜女か』は第3章のタイトルなのだが、これを本のタイトルにもってくるとは…大胆な試みであることは認めるが、ちょっといかがなものか。
 解説すると、これは訳の「質」を表している。「不実な美女」というのは、日本語としては整っているが原語の意味を十分には伝えていない訳のことで、貞淑な醜女というのは、日本語としては違和感があるが原語の意味を余さず伝えている訳のことである。
 さてどちらの訳が好ましいのか、ということが書かれているのが第3章なのだ。分かっていただけただろうか。

 本書は全5章からなっている。1章は通訳と翻訳の共通点、2章では逆に通訳と翻訳の相違点が述べられている。私は職業柄、翻訳には直接かかわることもあるので、興味深く読むことができた。当たり前だが「時間」という制約が大きな相違点だそうだ。

 3章は上にも述べたように、訳の質について語った章である。原語に忠実なのが良訳なのか、それとも日本語としてこなれているのが良薬なのか、結論は本書を読んで確かめてほしい。

 4章は「初めに文脈ありき」というタイトル。通訳の真髄を語った章だと言えるだろう。原語を介したコミュニケーションというのは、詰まるところ文脈のやりとりであるということがよく分かる。自動翻訳がなかなか使い物にならないわけだ。

 最後の5章は「コミュニケーションという名の神に仕えて」。米原さんの通訳、言語、さらには人生観が述べられた章だ。私が最も興味深く読んだのもこの章だった。特に、外国語よりも先に母国語を磨く必要がある、という話には「やはりそうですか」と納得した。これは、最近でこそ当たり前のようになっているが、本書が出た頃(十数年前)は、バイリンガル教育が流行し、なるべく小さい頃からネイティブの発音に触れさせるほうがよいなどと言われていた時期だ。やはり言語のプロは真実を見極めていたということか。

 通訳に興味のある方はもちろん、言語やコミュニケーションについて学びたい方にも是非読んでもらいたい一冊だ。


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2012シンザン記念、淀短距離S  予想の回顧

 日曜はシンザン記念。本命◎トウケイヘイローは、馬群に入れず外々を回らされ、かかり気味。その分、最後の伸びを欠き、4着まで。外枠が響いたか。
 上位3頭は、いずれも内枠。特に勝ったジェンティルドンナは内をスパッと抜けてきた。枠順が大きく影響したレースだったように感じた。

 月曜は淀短距離S。本命◎エーシンフォワードは、好発から快調にハナを切ると、楽な手応えで2馬身ほどリードして4コーナーを回る。そのまま危なげなく逃げ切り、完勝。見事、期待に応えてくれた。2着には推奨穴馬のスギノエンデバーが入り、馬券もゲット。スギノエンデバーが意外に人気していた(5番人気)ため配当はそれほどでもなかったが、本ブログの本年初的中となった。めでたし、めでたし。

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2012年1月8日日曜日

2012淀短距離ステークス(とフェアリーS)  オレの予想を聞いてくれよ

 日・月の変則開催の2日目。東で重賞があるのだが、この時期の3歳は力関係がよく分からないので、京都のメインを中心に予想する。

 京都のメインは淀短距離ステークス。こういうレース名だから、距離は変えられない(短距離Sが2000 mじゃマズイもんなあ)。だからどうした、という話もあるが、これからも極寒期の渋いオープン特別として続いていってほしいものだ。

 京都の1200 mは内枠有利、しかも開幕週ということで、内枠の先行馬を狙ってみる。というわけで、本命◎はエーシンダックマン。前走は2番人気を裏切ってしまったが、昇級初戦としては悪くなかったということにしておく。好枠から一目散の逃げ切りを期待したい。
 推奨穴馬も内枠から。ワイルドラズベリー、スギノエンデバー、フレンチカクタス、セブンシークィーン。ハマれば面白そうな馬が内枠に集まった。

 フェアリーSも簡単に予想しておく。こちらも内枠有利の中山1600 m。好枠を引いたダイワミストレスを狙ってみたい。
 しかし、ミストレス(未亡人)ってネーミングはどうなのよ。生まれたときからミストレスって、ちょっと可愛そうやなあと思うのは私だけだろうか…。

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2012年1月7日土曜日

2012シンザン記念  オレの予想を聞いてくれよ

 今週は日・月の変則開催。金杯が木曜日だったというのがその理由なのだろうが、今までなら土日月の3日連続開催となっていたのではないだろうか。JRAも開催日を無理に増やすのではなく、縮小する方向に向かっているのかもしれない。

 日曜メインはシンザン記念。
 かつてはクラシックにまったく結びつかない重賞といわれたものだが、近年は傾向が180°変わり、クラシックホースを続出するレースになった。そして昨年は、ついに三冠馬まで輩出するレースに出世した。シンザンも喜んでいることだろう。
 今年の出走馬からもクラシックホースが出るのだろうか。メンバーを見ると小粒な気もするが、昨年もそんなことを書いた気がする。

 私の本命◎はトウケイヘイロー。このレース、外枠の成績が悪いのは知っているが、6枠11番ならギリギリセーフというとにしておきたい(独断)。朝日杯では不利な外枠から、4コーナーでは外をマクっていき、見せ場たっぷりの4着。2走前、3走前はともに上がり33秒台という切れ味は、京都の外回りコースでさらに生きそうだ。人気するだろうが、この馬から入りたい。
 推奨穴馬はピュアソウルサンシャイン。ともにまだ底を見せていない両馬が穴を開けないか。
 木曜の金杯はハズれたので、本ブログ今年初あたりといきたいところだ。

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2012年1月5日木曜日

2012京都金杯  予想の回顧

 1月5日は恒例の東西金杯。
 京都金杯の私の本命◎はサダムパテック
 もっさりしたスタートから、岩田騎手が少し手を動かして行く気を促すと、今度は逆にかかってしまい道中は手綱を引っ張りきり。
「こりゃマズイなあ…」
と思いながら、レースは4コーナーへ。
「お、それでも突き抜けるのか」
という脚で外をマクっていくが、最後は息切れして5着まで。何ともかみ合わないレースとなってしまった。

 結果は、3番人気-2番人気の決着。後方から鋭く追い込んで2着に入ったダノンシャークの末脚が光った。今年のマイル路線の主役候補として覚えておきたい。

 今日は、万葉Sで本命のキタサンアミーゴが落馬するわ、中山金杯で本命のアドマイヤコスモスが故障を発生して大差のしんがり負けを喫するわで、さんざんな2012年の初日となってしまった。
 こういう日のことはさっさと忘れて、日・月の変則開催に備えたい(反省せんのか)。

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映画評 『friends ―フレンズ― もののけ島のナキ』


 息子(1歳半)が風邪を引いたので、娘(4歳)をつれて映画に。息子が一緒だと行けないところに行こうというわけだ。

 娘にとっては昨年末の『スイートプリキュア』に続く2回目の映画だ。仮面ライダーには興味がないので、公開中の映画の中から、ほぼ選択の余地なくこの映画が選ばれた。

 ある村の沖にある「もののけ島」。ここには「もののけ」たちが住んでいて村の住人から恐れられている。ところがこの「もののけ」たちはいいヤツらで、こっちはこっちで人間を「凶暴な動物」と恐れている。

 そのもののけ島に一人の赤ん坊(コタケ)が取り残され、ナキというもののけと心を通じていく。ナキがコタケと心を通じていき、それとともに、憎くて仕方がなかった人間たちにも心を開いていく。そして、人間たちのために体を張り、もののけを恐れていた人間たちも、ナキに心を開く…というのが粗筋。

 反目しあっていた人間と魑魅魍魎たちが徐々に心を通じ合っていくという、ぶっちゃけ、ありがちなストーリーだ。しかし、ナキと赤ん坊の別れのシーンには思わず目頭が熱くなるし、ラストシーンにも思わずウルウルしてしまった(単純やなあ)。

 また、コタケの可愛さにKOされた人も多いのではないだろうか。私も、息子がコタケと同じくらいの大きさ(小ささ?)ということもあり、大いに感情移入してしまった。『ポニョ』のそーすけ君に心を奪われた人は、この映画も楽しめるだろう。

 しかし物語の真のテーマは、人ともののけとの心の交流ではなく、タイトルにもあるように「friends ―フレンズ―」すなわち、友情なのだ。ナキにはグンジョウという仲間がいて、その二人の友情がこの映画の真のテーマなのだ。

 ストーリーは幼稚だが(子ども向けなのだから当然か)、この二人の関係、そしてラストシーンにはなかなか心を打たれた。5歳~小学生あたりの子どもたちにお薦めの映画だ。

 ただ、今後の展開が気になるストーリーになっており、今からパート2を狙っているのが見え見えなのにはちょっとゲンなりした。

2012年 初雪遊び

 昨晩から雪が降り、少し積もった。今シーズン初の積雪だ。
 子どもたちは嬉しいらしく、家でぬくぬくしていたい私の意見など完全に無視し、私をマンションの屋上へ連行した。
 写真で見ると、けっこう雪国っぽい。


 後ろのカタツムリみたいなのは、何なのだろう。われわれが屋上に来たときにはすでにできていた。


 雪だるま作りに挑戦。




 上手にできました。



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2012年1月4日水曜日

書評 荒川弘『鋼の錬金術師』(ガンガンコミックス)

久しぶりにマンガを読んでウルウルした。
いい年したオッサンの、少年マンガに対する感想としては少し恥ずかしいが、事実だから仕方がない。

「ガンガンって、所詮、小学生向けの雑誌やろ?」
そう思って、気になりつつ、この作品を放置している人はいないだろうか(何を隠そう、私もその一人だった)。そういう人には、今すぐに読んでほしい。大人でも、いや、大人のほうが楽しめる。

錬金術(といっても、いわゆる歴史上の錬金術とは違うもの)を操る兄弟が主人公。その弟の、失われた体を取り戻すのが兄弟の目的であり、それを主軸に物語は進んでいく。そこに「錬金術とは何か」、「この世界の秘密」、「敵の正体は」…などなど、さまざまな謎が並行して絡み合う。
炎の大佐を初めとする仲間たちはもちろん、敵方もキャラが立っている。さらに、敵か味方か判別不能なヤツらも入り乱れ、多彩な登場人物たちが物語を彩る。
謎が謎を呼ぶストーリーと、個性的なキャラクターたち。面白くないわけがなかろう。

しかし、それらは舞台設定でしかなく、本作品の主題は「仲間を思う心」だ。こんなふうに書いてしまうと何だかしらけてしまうが、実際に読めばわかってもらえるだろう。兄弟、親子、師弟、仲間など、すべてが熱い絆で結ばれている(熱血マンガというわけではないのだが)。
何だかこのマンガの魅力をうまく表現できないが、もう後は読んでもらうしかなかろう。

蛇足ながら、この作品の素晴らしい点をもう一つ挙げておきたい。連載マンガは、面白ければ面白いほど、連載を延ばすために回り道をしてしまいがちだ。この作品にはそれがない。作者と編集者の心意気に賛辞を送りたい。

最終巻のアルの等価交換、泣けた。

 

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書評 溝口優司『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書)

こんな本が読みたかった。
いやいや、モヤモヤしていたことがスッキリ解消しました。私はグレートジャーニーの流れ、特に日本における人類(ホモ・サピエンス)の流れを知りたいと思っていた。そこで目についたのが本書だったのだが、まさにど真ん中ストライク。私の持っていた疑問に、ズバリと、かつ分かりやすく答えてくれた。

本書は3章から構成されている。
第1章では、猿人がどのようにして人類(ホモ・サピエンス)に進化したのか、その過程が述べられている。進化の過程がはっきりと判明しているわけではないのだが、現在分かっていることと、そこから推定される進化の道筋が、分かりやすく説明されている。
第2章では、アフリカで誕生した人類が旅に出て、15万年あまりの年月をかけて世界中へと広がっていく様子が書かれている。そう、これがグレートジャーニーだ。なぜ白人はヨーロッパに出現したのか。なぜアフリカ人は唇が分厚いのか。なぜ日本人は短足なのか。そんなうんちくも含めつつ、流れるように人類の旅の歴史が描かれている。
第3章では、日本にやってきた人類はどのような人たちだったのかが解説されている。私が最も興味のあるのもここだったのだが、今まで頭の中で漠然としていたことがスッキリと整理され、たいへん気持ちよかった。
概要を書くと、日本には約2万年前に南方系の縄文人がまずやってきた。彼らは長年、幸せにやっていた(?)のだが、そこへ約3000年前に北方系の弥生人が稲作という技術を携えてやってきて、縄文人と(おそらく混血しつつ)置き換わっていった。これが現在の日本人の血統のベースとなるらしい。こう書いてしまうと
「何だ、それだけのことか」
と思われてしまうかもしれないが、そのように考えられている根拠や推定の方法も含め、説得力を持った、かつ分かりやすい説明がなされている。
日本人はどこから来たのか興味のある方は必読だと断言しておきたい。

本書を読むと「日本人」も、つい3000年前から大規模な混血が始まったばかりのヒトの集団であり「単一民族」という言葉がいかにあやふやなものかが分かる。
人類全体という観点から見ても、つい20万年前にはアフリカの一部で暮らしていた集団が世界中に広がったにすぎない。「人類みなきょうだい」とはよくいったものだ。「イエスだ」「いや、ムハンマドだ」「いやいや、そのどちらでもなく…」などと対立しているのがアホらしくなってくる(そりゃ、現実はそう簡単にはいかないのは分かってますが)。
ダックスフント族とシベリアンハスキー族が、その考え方の違いから、地球をも滅ぼしかねないような大戦争を繰り広げているのをわれわれ人類が見たら、きっと
「アホか、やめときなはれ」
と言うに違いない。
もし、アンドロメダから地球を見ている宇宙人がいたら、同じように言うだろうなあ。



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2012京都金杯  オレの予想を聞いてくれよ

 2012年の中央競馬が開幕する。今年もさらに競馬予算は削減されるが、給料がどんどん増えているわけでもないし、仕方がない。毎週競馬をさせてもらえるだけでもありがたい。一度くらいは収支を黒字にし、家計に貢献してみたいものだ。

 今年の目標は、回収率90%(昨年は81%)と的中率25%(昨年は22%)。大きな馬券を獲るのではなく、的中率を上げることで回収率を改善していきたい。これを机上の空論に終わらせないために、馬券の買い方を少し変えてみる。具体的には、ワイドの活用だ。私は、軸馬を一頭選んで、馬単・馬連で流すという買い方が中心なのだが、5番人気以下の中穴の馬から入るときには、ワイドで買ってみようと思う。
 ワイドの利点は、もちろん「当たりやすさ」である。しかしそれだけではなく「馬券が二つ的中する」という魅力もある。軸馬が3着以内に入れば、ワイドが二つ的中する可能性がある。配当は低いが、コツコツと当てて回収率の向上を目指したい。
 タイミングよく、明日の金杯はJRA2連福の対象レースだ。さっそく、その恩恵にあずかりたい。


 前置きが長くなったが、金杯の予想にいてみたい。
 毎年1月5日に行われる東西の金杯。京都金杯の距離が1600 mに変わってからもう10年以上になる。東西の金杯が両方とも2000 mで行われていた頃は
「何で同じ日に、同じ距離のハンデ重賞があるねん」
と思っていたものだが、いざ距離が変わってみると
「懐かしいなあ」
なんて思ってしまうのだから勝手なものだ。

 京都のほうの金杯を予想する。人気の馬まで決まることもあれば、大穴が飛んでくることもあり、つかみ所のないレースだ。
 私の本命◎はサダムパテック。おそらく1番人気になるだろうこの馬を信頼したい。京都金杯で過去10年に連対した1番人気馬は5頭。そして、そのうち4頭が前走鳴尾記念3着以内の馬なのだ。サダムパテックにピタリと当てはまる。距離短縮もよさそうだし、京都も得意。好条件が目白押しだ。
 推奨穴馬はブリッツェン。叩き3走目のここ、スッと先行できれば怖い。

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2012年1月3日火曜日

名古屋港水族館へ行ってきた

2011年の年末は、妻の実家である愛知県で過ごした。「娘のダンナ」という立場の私としては、そりゃ完全にリラックスできるわけではないが、でものびのびと過ごさせていただき、お邪魔するのは苦痛ではなかった(お邪魔しておいて苦痛とかいうのも失礼な話ですが、ダンナさんたちには分かっていただけますよね)。ありがたい話だ。妻の両親も
「こいつは酒さえ飲ませておけば機嫌がいいらしい」
ということにお気づきのようだ(冗談です)。

二泊三日でお邪魔したのだが、その真ん中の日(大晦日)がポッカリと空いた。そこで、妻の薦めで、家族四人で名古屋港水族館へ突撃した。

入ると、いきなり見せ場がやってくる。巨大な水槽をイルカが泳ぎ回っているのだ。なかなか圧巻の光景である。


初っぱなからこういう大物をもってくるとは、やられた。客を魅せる戦略とは分かりつつも
「おお、すげぇ」
と思わずにはいられない。
そして、娘が見あたらなくなる(トホホ)というアクシデントをクリアし、ハイライトの一つであるベルーガを拝見。その後、北館をふらついていると、ペンギンの行進が始まるというではないか。すかさず駆けつける。
時間ギリギリに駆けつけたため、ペンギンが行進してくるまでにかなり時間がかかり、子どもたちはグズり気味。しかも、ようやくペンギンが来る頃になって、失礼なオバハンが割り込んできて視界を遮られるという事件が発生(怒)。しかし、このオバタリアン(死語)を何とか撃退し、無事にペンギンたちの可愛い姿を見ることができた。


イルカショーは時間が合わず、シャチも名港に来たところでまだ公開前ということで、南館へ。
こちらは従来の水族館の雰囲気を残したエリアだ。すなわち、いろいろな魚をテーマごとに小さい水槽で展示する形式が主である。
とはいえ、トンネルがあったり、イワシのトルネードがあったり、近頃の水族館には欠かせない大スペクタクルも満載である。



また、写真がないのが残念だが、ウミガメの展示は一見の価値ありだ。カメ好きの方も、そうでない方も、ここを訪れたときには是非見てもらいたい。

まだ子どもたちが小さいので、この程度をざっと見て退却したのだが、まだまだ見所はたくさんありそうだし、イルカショーを初め、さまざまな催しも行われている。次回はじっくり長時間滞在して、隅々まで満喫したいものだ。

最後に、レストランの素晴らしさについて書いておきたい。
水族館で昼食を食べようということになったのだが、正直
「水族館の中のレストランなんて、高かろうマズかろうだよな…」
と諦めていたのだが、いい意味で裏切られた。私はひつまぶしを注文したのだが、これが美味しかったのだ。並のウナギ専門店では負けてしまうのではないか、というのはちょっと褒めすぎだが
「一応、ウナギもあります」
的なレベルではない。尾張名古屋、恐るべし。

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書評 東野圭吾『片思い』(文春文庫)

 東野さんの約10年前の作品。600ページを超える大作だ。
 テーマは性別。男とは何か、女とは何か、性別は染色体だけで決まるのか、男と女は裏と表の関係なのか、性同一性障害とはどういう状態なのか。そういった、性にまつわるさまざまなテーマを散りばめつつ、ハラハラ・ドキドキのミステリーが展開される。

 主人公の哲朗は、学生時代は名クオーターバックとして活躍していた。その後、アメフト部のマネージャーと結婚し、二人で生活を送っていたところ、アメフト部のもう一人のマネージャーだった美月と再会する。しかし、美月は男の姿をしており、しかも殺人を犯したと告げる。
 その殺人事件を追ううち、次々と明らかになるジェンダーの世界。そして、絡み合うアメフト部時代の仲間たち。殺人犯は誰なのか、動機は何なのか、そしてタイトルの片思いとは…。
 というのが粗筋。

 当時、まだそれほど一般的ではなかったと思われる性同一性障害を主題に扱う大胆さは、東野さんならではだ。(どういうテーマでもそういう面はあるのだろうが)生半可な知識で書くと、とんでもない非難を受けそうなテーマである。また、偏った意見の持ち主も多そうな話題だし、いろいろややこしい中傷を受けるかもしれない。そんな微妙なテーマを堂々と書ききる手腕には、いつもながら脱帽である。
 とはいえ(知識のない私には断言はできないが)、本書で書かれたジェンダーの世界がどこまで真実を表しているのか。ややステレオタイプな気がしないでもない。しかし、10年以上前に書かれたということを考えると、十分に衝撃的な内容だったのかもしれない。

 二人の子を育てているイクメンとしては、女性の社会進出を進めたいなら、男性がもっと家庭に進出しやすくなる状況も並行して整えていかないと無理なんじゃないかなあ、と思うのでした。



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