2012年7月14日土曜日

2012函館記念、ジュライステークス オレの予想を聞いてくれよ

 今週は土・日と二日続けて函館で重賞があるという、珍しい日程になっている。なかなか面白い試みだと思う。
 函館のフィナーレを飾るのは、今年で48回目を迎える函館記念。函館の名物レースといってよいだろう。かつてエリモハリアーの三連覇があったように、北海道大好きホースがここぞとばかりに走るレースだ。今年のメンバーの中で、どの馬が北海道好きなのか、ぜひ馬に聞いてみたいところだ。飼い葉にジンギスカンを混ぜている馬がいるとか、いないとか。

 さてメンバーを見てみると…、失礼を承知で言うなら、今年の古馬重賞で最もレベルの低いレースかもしれない。この独断失礼前評判を覆すような強い勝ち馬が出ることを期待したい。
 私の本命は◎トランスワープ。前走、前々走と福島で1番人気を裏切っているが、そのお陰で54 kgとハンデに恵まれた。もう7歳のセン馬だが、ここが19戦目とまだ伸びしろはある。イカが大好物というこの馬に期待したい(ウソです)。
 推奨穴馬は、北海道大好きホースのマヤノライジンゴールデンハインドに加え、最後のサンデーサイレンス産駒アクシオン

 中京メインはジュライS。「たしか東のレースじゃなかったか」と思ったのだが、過去4年は阪神で行われており、今年に中京に移ってきたレースらしい。どうも何か別のレースと勘違いしているようだ。40歳も近くなると、記憶もいい加減である。
 本命は◎ローマンレジェンド。ここは通過点だろう。相手も順当に収まりそうだが、状態さえ戻っていればグレープブランデーか。
 強いて挙げるなら推奨穴馬はタマモクリエイト。左回りは得意。

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2012年7月13日金曜日

2012桶狭間ステークス、函館2歳ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 今週から新潟開催が始まり、函館は今週で終わり、中京は来週までと、相変わらず気持ちの悪い日程が続いている。精神衛生上よくないので、今年限りにしてほしい。

 そんな中京の土曜メインは桶狭間S。先週の関ヶ原Sに続き、戦国時代の合戦の舞台がレース名だ。桶狭間の戦いといえば、織田信長が今川義元を討ち果たし、一躍スターダムにのし上がった合戦である。今年のレースを制し、スターへの階段を上るのはどの馬か。
 ところで桶狭間の戦いは、信長が奇襲をかけて義元を討ち取ったというのがかつての定説であり、私も歴史読み物などで(もしかして教科書でも)そのように学んだものだ。しかし現在では、信長は奇襲ではなく正攻法で義元を討ち取ったというのが有力な説だそうだ。歴史の教科書も時代とともに変わっていくんだなあ。

 歴史小話はこれくらいにしておいて、レースにいってみたい。
 桶狭間の戦いのときのように、いまも雨が降っており、明日は良馬場は見込めそうにない。馬場にも注意を払いたいところだ。
 私の本命は◎エアウルフ。重馬場、左回りともに得意のこの馬に期待したい。距離短縮に戸惑わなければ圧勝まであるかも。
 降級のシゲルソウサイが人気になりそうだが、近走がやや物足りない成績。少し評価を下げる。
 推奨穴馬は少し多め。内からヒシコモンズ、ファンドリカップ、グローリールピナス、アイアムルビー。競馬ブックの短評にも「惑星注意」とあるように、激走の香りのする穴馬がたくさんいる。

 函館2歳Sは8枠から勝負したい。この時期の2歳戦は何が来てもおかしくない。ミータローシーギリヤガールの2頭の地方馬の激走がないか。

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2012年7月11日水曜日

息子の散髪、大失敗の巻

 つい先週まで、息子(2歳過ぎ)はこんな髪型だった。



 これはこれで可愛らしいのだが、前髪を切りすぎるとクソガキ風になってしまうため、短くなりすぎないようにしなければならない。そうすると、しばしば散髪が必要である。また、これから夏に向けて、本人も短いほうがスッキリ気持ちいいだろうということで、思い切って短くすることにした。
 ところが、頼りのバリカン(ただし、本職はヒゲ剃り用)が思いのほか機能しない。さらに、果敢にもマントなしでバサバサやり始めたため、首筋に髪の毛が入り、息子が激しく嫌がり始めた。
 ここまでの状況を平たく言えば
「もう目茶苦茶」
である。しかしこのときの息子の頭は、長い部分と短い部分が入り乱れるという、前衛的な髪型である。ここで散髪をやめてしまっては、虐待を疑われるのが関の山だ。何とかして、最低限のかたちを整えねばならない。息子もそれを察知したのか、泣き叫びながらも何とか切らせてくれた。その結果がこちら…。


 バリカンで刈った部分と、ハサミでジョキっといってしまった部分が点在するという、いかにも
「お父さんが散髪に失敗しました~」
な髪型になってしまった。スマン。許せ、息子よ。
 本人的には、短くなってスッキリしたのかご機嫌なのが救いだが、親はちと恥ずかしい。というわけで、急遽、髪の毛用のバリカンと散髪用のマントを購入し、今週末に再度髪の毛を整えることにした。その結果は(うまくいけば)来週報告したい。

 続きはこちら(「続」息子の散髪、大失敗の巻)。


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2012年7月10日火曜日

書評 喜多喜久『ラブ・ケミストリー』(宝島社文庫)

 正直「化学を扱ったというのが珍しいだけで、ストーリーとしてはたいしたことないんじゃないの?」と思っていた。ごめんなさい。私が悪うございました(誰に謝ってるねん)。本書は、化学(ケミストリー)をまったく知らない人でも堪能できる、上質のミステリーである。

 主人公は東大農学部の大学院生である藤村桂一郎。有機化学の分野で全合成の研究をしている。全合成とは、ある化合物を人工的に合成するルートを確立する研究分野である(詳しくは本書を読んでいただきたい)。藤村はある特殊能力をもち、そのため天才的な研究成果をあげてきたのだが、ひょんなことからその能力が消えてしまう。ひょんなこととは…ラブ、すなわち恋愛だ。そこへ、とある魔女(?)が登場。藤村の特殊能力を取り戻す手伝いをするのだという。
「果たして藤村は能力を取り戻せるのか?」
「恋愛の行方は?」
「藤村に恋愛感情を抱き、魔女を呼んだ人物は誰なのか?」
ハラハラ・ドキドキの展開で、一気に読み終えた。

 科学者を主人公に据えたミステリーは多々あるが、そのほとんどは数学者、物理学者、医者などであり、化学者が主役の話は珍しい。さらに、探偵役ではなく、一介の大学院生というところがまた面白い。
 本書を楽しむのに、化学の知識がなくてもまったく問題ない。化学はいうなれば横糸であり、ミステリーの本筋とはほとんど関係ない。化学ではなく数学でも経済学でも話は成り立つ。
 しかし、本書の魅力はやはり化学にある。化学の魅力、全合成の醍醐味、理系ラボの雰囲気、東大理系男子の生態、これらが生き生きと書かれており、爽やかなストーリーに仕上がっている。喜多さんの専門知識が存分に、しかし押しつけがましくないかたちで生かされている。

 数学、物理学、医学、薬学、バイオ系などに比べ、どこか地味で小説のテーマになりにくかった化学だが、喜多さんによってその壁は破られた。喜多さんからはすでに『猫色ケミストリー』という第二作目が上梓されている。この調子で、どんどん「ケミステリー」の世界を広げていっていただきたい。




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2012年7月8日日曜日

2012プロキオンS、七夕賞、関ヶ原S 予想の回顧

 土曜は関ヶ原S。本命◎ジェントルマンは、3、4番手からレースを進める。4コーナーでは荒れた内を突くという果敢な手に出ていったんは先頭に立つが、直線半ばで失速し4着まで。内枠が災いしたか。浜中騎手らしいチャレンジングな騎乗ではあったが、結果につながらなかったのは残念だった。

 日曜はプロキオンS。◎インオラリオは、予定通り2、3番手から。絶好の手応えで4コーナーを回ったときは「キターッ」と思ったのが、いざ追い出すと案外で、12着に沈んだ。逃げた馬が1着になったのだから、決してハイペースではなかったはず。不可解な惨敗だった。

 七夕賞は◎トーセンラーが外をグイグイ伸びてきて1着馬をハナ差まで追い詰めたのだが、1着のアスカクリチャンの激走を予想できず、馬券はハズレ。

 今週は3戦3敗。こういうときはビールでも飲んで(こういうときじゃなくても飲むんだけど)サッサと忘れるに限る。

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2012年7月7日土曜日

2012プロキオンステークス、七夕賞 オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の阪神メインはプロキオンS。ずっと阪神で行われていたレースだが、阪神と中京の開催順入れ替えにより、中京に移ってきたようだ。
 プロキオンとは星の名前である。さてどんな星なのか、例によってグーグル先生に聞いてみると…こいぬ座のα星で、冬の大三角の一つとして有名らしい。そういえば、小学校の理科で習ったような。
 冬の大三角の残り二つはシリウスとベテルギウスである。プロキオンS、シリウスS、ベテルギウスSの三つを制し、冬の大三角完全制覇を果たした馬はいるのだろうか。今回のレースを勝った馬は、秋のシリウスS、冬のベテルギウスSを是非狙ってほしいものだ。

 どうでもいい話はこれくらいにして、予想にいってみたい。
 このレース、ファリダッドが人気を集めそうだ。ダートに矛先を向けてから、それまで「人気するけど勝ちきれない」だったのが嘘のように堅実に差し込んでくる。結果論になるのだろうが
「もう少し早くダートに使っていれば」
と思わずにはいられない。
 またこれは私見だが、ダートが合うというよりも、芝のレースに飽きていたのではないか。ダートで気分一新、フレッシュな気持ちで走っているのが好結果につながっているような気がする(そういえば、岡部幸雄さんがよく「この馬は、1600 mのレースは飽きているようだ」などとコメントして「ホンマかいな」と半信半疑で聞いていた記憶がある)
 しかし、ファリダッドも今回でダートは5走目。そろそろ飽きてくると見て(ホンマかいな…)他の馬から入りたい(ここまでの前振りは何だったのか)
 本命は◎インオラリオ。前走は放馬の影響があったとして度外視したい。前々走で道悪の競馬を好時計で勝っており、重馬場適性は証明済み。前々からの押し切りを期待したい。
 推奨穴馬はタンジブルアセット。前走でオープンに目処。道悪も得意。

 七夕賞はトーセンラー。57 kgはむしろ恵まれた感。なるべく早く雨が上がってほしい。

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書評 外山滋比古『傷のあるリンゴ』(東京書籍)

『思考の整理学』などの著書で人気の外山さんによる、書き下ろしエッセイ集。「読んで納得、人生のヒント集」とでも言えばよいのだろうか。常識にとらわれない視点から、ハッとさせられる考え方が披露される。たとえばこんな調子だ。

 天災に対して備えている人たちに対して(天災に対する備え自体は悪くないと断ったうえで)

天災がきたらどうしようと思うなら、もっと確かにやってくる死について備えがなくてはおかしい。ところが、死に対して対策、備えをしている人は例外的である。それをおかしいとも思わないで生きているのは不思議である。

てな具合である。
 このように示唆に富むエッセイがたくさん収録されている。一冊の本として起承転結があるわけではないが、エッセイ集なのだから、それは仕方ないだろう。

 本書に通底している考え方は
「劣等感、貧乏、不合格、苦労などの負の体験や感情を、発散するのではなく溜め込め。そして、その溜め込んだ負のパワーを『正に転化して』解き放て」
ということだ。負のエネルギーを、おしゃべりなどによってパッパと解消してはいけない。また、正の体験ばかりで、負の体験をしていない人は大成できない。このようなことが、いろいろな側面から書かれている。
「せっかくの人生、どこかで爆発させたい、はじけたい」
と思っている人は、ぜひ読んでみてはどうだろうか。爆発させるための、いろいろなヒントが隠されている。

 私も、遅まきながら爆発を目指し、負のパワーを溜め込んでいくとしよう。などと思っていたら、さっそく今日も馬券が外れた。さい先よし、ということにしておきたい。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...