2013年7月5日金曜日

2013 豊明S、天の川S、五稜郭S オレの予想を聞いてくれよ

 今年も、はやくも半分が終わった。早いものだ。今年のここまでの馬券成績は史上最低の低空飛行だが、後半戦で巻き返したいところである。
 そんな7月最初の週末のメインレースは、中京、福島、函館ともに準オープンの芝のハンデ戦。なかなか珍しい。

 中京メインは豊明S。名古屋の隣に位置する豊明市がレース名になっている。私は不勉強にして豊明市のことはほとんど知らないので、グーグル先生に教えを請うた。すると、なんと中京競馬場は豊明市にあるというではないか。知りませなんだ。なるほど、豊明Sというレースはあって当然ということか。宝塚記念(阪神競馬場は宝塚市にある)がGIなのだから、重賞でもよいくらいかもしれない。

 このレース、ここ数年、施行条件がころころ変わっており、今年から芝1400 mとなった。中京競馬場が改装されて、いろいろな距離のレースができるようになったこともあるのだろう。
 本命は◎オリービン。追い込み脚質のためかなかなか勝ちきれないが、重賞やオープンでも再三好走してきた馬。降級のここでは力が違うと見た。58.5 kgでも。
 推奨穴馬はシゲルスダチ。57.5 kgは楽ではないが降級で一発がないか。

 天の川Sは思い切って、◎マーブルデイビーを抜擢。ハンデ差を生かしたい。五稜郭Sは◎ツルミプラチナム

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2013年7月1日月曜日

書評 トム・マクナブ『遙かなるセントラルパーク 米大陸横断ウルトラマラソン 上・下』(文春文庫)

「ニューヨークへ行きたいか~っ!」
 その昔、そんな番組があった。当時小学生だった私は、放送を心待ちにしていたものだ。
 本書は、それよりもさらに約半世紀前の1931年を舞台に、アメリカ大陸をマラソンで横断するという実在の大会をベースに、その模様をドラマ化したもの。主要登場人物のうちの何名かは実在の人物なのだそうだ。
 冒頭に書いた「アメリカ横断ウルトラクイズ」も、勝ち抜きクイズ大会としての面白さはもちろんあったが、「人間ドラマ」をうまく織り交ぜたところが人気の秘訣だった。本書はそのマラソン版と思ってもらえればよいだろう。いや、「ウルトラクイズ」のほうが本書のクイズ版だ、というほうが順序としては正しいか。

 熱砂の砂漠地帯から、米大陸を東西に隔てるロッキー山脈まで、ランナーたちはさまざまな難関をくぐり抜けねばならない。
 1931年といえば、二つの大戦の間の時代。テレビもまだなく、輸送手段も未発達だったこの時代に、数百名ものランナーが大陸を横断するのだから、当然、さまざまなトラブルが発生する。また、当時はプロスポーツ選手とアマスポーツ選手の境界が厳然と存在し、その間の駆け引きにこのマラソンも翻弄される。
 これらの難関を、レースの主催者とランナーたちが乗り越えていく。レースを進めるうちに心を通じ合い、協力しつつ難関を突破していく人間ドラマが本書の醍醐味だ。
 かつては世界レベルにあった老ランナー、スコットランドからやってきた失業中の職工、これまた失業中の元炭坑夫、元ダンサーの女性など、多様なランナーたちが物語を彩る。これらの個性的な面々が絡み合い、人間ドラマが描かれていく。
 恋愛、一族代表としての責任、個人的野望、貴族としての矜持などなど、いろいろな思惑が交錯しつつ、レースは進んでいく。そして迎えるゴールはニューヨーク。42.195 kmとはまた違う感動がある。

 最近、運動へのモチベーションを高めている私は、さらに妄想が刺激されてしまった。この勢いに乗ってジム通いを始めるかどうか、悩ましい…。



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2013年6月30日日曜日

予想の回顧 CBC賞、ラジオNIKKEI賞、白川郷S、テレビユー福島賞、TVh杯

 中京開幕週の日曜メインはCBC賞。
 本命◎アイラブリリは入れ込んでしまい、ゲートで暴れて馬体検査を受ける始末。外枠発送になり
「もしかして、これが吉と働くかも?」
と期待したのだが、5、6番手につけて流れ込んだだけの10着。入れ込みが響いたのか、ここは敷居が高かったのか。いずれにしろ、何の見せ場もなかった。

 福島ではラジオNIKKEI賞。◎ガイヤーズヴェルトは中団につけるが、3コーナー手前から早々と手綱が動き始め、直線ではズルズル後退。こちらもまったく見せ場のない、ブービー15着に惨敗した。
 1番人気を本命にしてブービーとは…何かにたたられているとしか思えない…。

 土曜の中京メインは白川郷S。
 本命◎ベルシャザールは4、5番手につけると、4コーナーからひとマクりして圧勝。断然人気に応えた。
 2着に相手本線のスズカルーセントが残り、安かったが馬連をゲット。

 テレビユー福島賞は、◎サカジロロイヤルが直線で弾けず、前には残られ、後ろには差される3着。TVh杯は◎アットウィルが2着に差してきたが、1着のファインチョイスが抜けておりハズレ…。全姉弟のワンツーという、珍しいレースだった。

 今週の土曜は久々のプラスを計上し
「開催が変わってツキも変わったようだ」
と思っていたら、日曜は何と、これまた久々のオケラ…。東西のメインレースは、上記のように、本命馬がともに二桁着順。私の馬券の調子は、どこまで落ちれば気が済むのだろうか……。

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2013年6月29日土曜日

2013 CBC賞、ラジオNIKKEI賞 オレの予想を聞いてくれよ

 中京開幕週の日曜メインはCBC賞。夏に移ってから、はやくも8回目。早いものだ。夏への移行に伴いハンデ戦となってからは、1番人気で連対したのは一昨年のダッシャーゴーゴーのみ。馬連が20倍以下だったのもその年のみと、荒れ気味である。
 今年も、実績馬が斤量を背負っており、この傾向は続くと見る。

 本命は◎アイラブリリ。土曜の傾向を見ると、中京の芝は、開幕週にもかかわらずかなり差しがきく。前に行くアイラブリリにはマイナス材料だ。本命を変えようか迷ったのだが、53 kgは魅力だし、他にこれといった馬もいない。予定通りこの馬に◎。ハクサンムーンと競り合うことなく、余力を残して直線を向いてほしい。
 怖いのは追い込み勢だ。推奨穴馬はウインドジャズ、ヘニーハウンド、キョウワマグナムの3頭。この3頭のワイドボックスも面白い。

 ラジオNIKKEI賞は◎ガイヤーズヴェルト。トップハンデだが、この相手なら何とか。

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2013年6月28日金曜日

2013白川郷S、テレビユー福島賞、TVh杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今週から中京、福島競馬が開幕。夏競馬のスタートだ。
 私の馬券はというと、先週の宝塚記念もスカッとハズレ。今年の上半期は、約20年の競馬人生で最悪の成績となった。特に予想のスタンスを変えたわけでもないし、三連単などの大きい馬券を狙っているわけでもないのだが、当たらない。軸馬が来ないのだ(そりゃ当たらんわ)。たまに軸馬が来ても相手が抜けたり、たまに当たったと思ったら本命決着でトリガミだったりと、とにかく散々である。
 そういえば今年は本厄だ。そうだ、これが原因に違いない。お払いに行っていないのが悪いのか。でも、「競馬の調子が悪い」という程度で厄が済むのなら、それもまたよいのかもしれない。
 今週から後半戦だし、ツキも変わることを期待したい。

 中京の初日メインは白川郷ステークス。昨年のこのレースの予想のときに、はじめて世界遺産であることを知った。わが家から車で行ける距離だし、いずれは訪れてみたいものだ。
 本命は◎ベルシャザール。前走は1年2ヶ月ぶりでしかも初ダートだったにもかかわらず、0.2秒差の3着に踏ん張った。反動さえなければ確勝か。人気するだろうが、逆らえない。
 推奨穴馬はルグランヴォヤージ。前が残りやすい中京ダートで、すんなりハナを切れれば。

 テレビユー福島賞は◎サカジロロイヤル。福島は向きそう。TVh杯は◎アットウィル。人気馬が斤量を背負うここ、53 kgは魅力。

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2013年6月27日木曜日

書評 平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)

「私とは何か」。この普遍的な問いについて、平野氏が出した一つの考え。それが「分人」という新しい人間観である。
「個人」とはindividualという英語の翻訳である。individualとは、in+dividual、すなわち「分けられないもの」という意味だ。ここからも分かるように、「個人」とは、これ以上分けられない単位として考えられてきた。

 しかし平野氏はこれに異を唱える。一人の「個人」の中にも、さまざまな人格が共存しているはずだ。たとえば仕事場での自分、恋人とデート中の自分、家族と過ごしているときの自分、みんな違うパーソナリティになっているのではないか。それをもっと積極的に認めることを提案し、それぞれのパーソナリティを「分人」と呼ぶ。そして、一人の「個人」は、「分人」の集合体だと考えようというのだ。
 いままでも「キャラを使い分ける」という言い方があったが、それをもっと進めた考え方だと言える。一人の人間はいろいろなキャラの集合体であり、それでよいのだ。どのキャラが本当の自分かというのは愚問であり、言うなればすべてのキャラが本当の自分である、という考え方だ。

 なるほど、これは肩の力が抜けるというか、良い意味で気楽になれる考え方だ。特にいじめなどでつらい目に遭っている人は救われるのではないだろうか。いじめられている自分は自分の一部であり、自分のすべてではないのだ。
 また、「本当の自分」が見つからない人、「自分探し」がやめられない人には特に大きなヒントを与えてくれるに違いない。平野氏は、「本当の自分」などいない、逆にいうと「どんな自分も本当の自分」なのだと説く。そう、あなた全体が「本当のあなた」なのだ、それでよいのだ、と。そう聞いてホッとするのは、私だけではないだろう。

 もう少し若い頃にこの考え方に出会っていれば、私の生き方もまた違っていたかもしれない。
 私もこの年になって(アラフォーです)、オフの自分とオンの自分、プライベートとの自分とオフィシャルな自分などの違いに煩悶することは少なくなってきた。しかしそれは、克服したのではなく「それで仕方ないよね」という諦めであった。そんなところに「分人主義」の考えを知り、気が楽になると同時に、自分を積極的に認めることができるようになった。



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2013年6月26日水曜日

書評 東野圭吾『夢幻花』(PHP研究所)

 ガリレオ湯川がこの小説を読んだら
「実に興味深い。どうやら、私の後継者が誕生したようだ」
と言うに違いない。

 ある老人が自宅で殺害される。当初は物取りの線が有力だったが、被害者の孫娘、それに協力する理系大学院生、事件の担当刑事の執念により、徐々に事実が明らかになっていく。老人が育てていたのは本当に黄色いアサガオだったのか、それとも…。
 黄色いアサガオと、そこにかかわるさまざまな人生。アサガオの謎が明らかになるとき、すべてが解き明かされる。

 毎度のことだが、やめられない止まらない東野小説。一気に読破した。そして、話の閉じ方が、またお見事。いつにも増して印象的な「オチ」だった。
 探偵役の理系大学院生の初々しくも溌剌とした活躍が清々しい。湯川ほどではないが、理系チックな思考回路を働かせるところもGood。プチ湯川の誕生だ。

 いまベランダでアサガオを育てているのだが、黄色い花が咲きそうな気配を感じる(そんなアホな)。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...