2015年12月6日日曜日

【予想の回顧】チャンピオンズC、金鯱賞、ステイヤーズS、逆瀬川S(2015)

 今週はチャンピオンズカップ。いろいろ驚いたレースだった。
 ◎コパノリッキーは1番人気。ホッコータルマエよりも人気するとは思わなかった。懸案のスタートを決めると、前へ。しかしクリノスターオーらが続々と押し寄せ、ペースが上がる。それでもハナをキープして、向こう正面ではマイペースに落とせたように見えた。
「前半1000 mは平均ペース」
という実況を聞いたときには「もらった」と思った。4コーナーでホッコータルマエが迫ってきたが、それを突き放す勢いでラスト400 mへ。やはりこの2頭の一騎打ちだと確信したのだが、ラスト200 mで両馬の脚色が鈍り、ずるずる後退。コパノリッキーは7着に、ホッコータルマエは5着に破れた。やはりハイペースだったのだろう。
 驚いたのはここから。人気両馬が失速したところに伸びてきたのがサンビスタ
「え? サンビスタ??」
と驚いているうちに突き放して、1馬身半差の完勝。中央の牡馬相手では厳しいと見ていたのだが、結果論的には買えない成績ではなかったか。デムーロマジックが炸裂した。
 続いて驚いたのが、2着に突っ込んだノンコノユメ。3、4コーナーで後方でもがいているのを見たときには「ないな」と思ったのだが、いつの間にか最内をグイグイ上がってきて2着に。こちらの鞍上はルメール。先週に続いて、外国人騎手のイン差しにたまげた。
 終わってみれば「JRA所属の外国人騎手」のワンツー。

 土曜は中京で金鯱賞。
 ◎ベルーフは後方から。3コーナーあたりから内をスルスルと上がっていったが、直線は行き場がなく、不完全燃焼の6着。完全に脚を余した。「外を回しておけば」というのは結果論だろう。展開のアヤとはこのことか。
 勝ったのはミトラ。5番手からグイと抜け出して1馬身1/4差をつけて完勝。ローカル専用のイメージだったのだが、ひと皮むけた勝ちっぷりだった。

 中山ではステイヤーズS。
 ◎ファタモルガーナは中段待機から、直線入り口で前にとりついたが、そこからひと伸びがきかず、7着。最後はガス欠のような感じだった。意外にも距離が長かったか。
 勝ったのはアルバート。5馬身差の圧勝だった。長距離適性があるのだろう。来春の天皇賞でも楽しめるかもしれない。

 京都のメインは逆瀬川S。
 ◎タイセイアプローズはスローペースを嫌ったのか、向こう正面で先頭へ。しかし、1番人気だった勝ち馬(ガリバルディ)にピタッとマークされ、これに競り落とされると、ずるずる後退して5着。もう少し頑張ってほしかった。

 今週は4戦0勝…。他もさっぱりで先週の勝ちがなくなった。

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2015年12月5日土曜日

【予想と与太話】チャンピオンズC(2015)~なんといい加減な記憶~

 今週はチャンピオンズカップ。昨年から名前と場所が変わったレースだ。名前が変わった理由の一つが「招待レースではなくなったこと」なのだが、今年も外国から一頭が参戦してくれた。しかし、それが香港からとはまあビックリ。どれほどのものか、注目したい。

 私はいちどだけ府中競馬場に行ったことがあるのだが、そのときに見たのがこのレース(当時はジャパンカップダート)。当時は土曜にJCD、日曜にJCと、2日連続でGIが組まれていた。
 しかし、どの年に見たのか、はっきり思い出せない…。おそらく、ウイングアローが勝った第1回(2000年)だと思うのだが…。ただ、馬券が当たらなかったことだけは覚えている。確か、ヒモ抜けだったような。

 オッサンの不確かな記憶をたどるのはヤメにして、レースにいってみたい。
 今年は、東西の両横綱に、成長著しい若駒が挑むという構図。本命は横綱の一頭、◎コパノリッキー。最低人気でフェブラリーSを制したのが昨年の2月のこと。それがフロックではなかったのは周知の通り。武豊-コパの相性の良さも追い風にして、逃げ切ってほしい。管理する調教師は村山明師。上記の第1回JCDで2着の馬(サンフォードシチー)に乗っていた元騎手だ。これも何かの縁か。
 相手はもう一頭の横綱、○ホッコータルマエを指名せざるを得ない。両横綱の一騎打ち濃厚と見た。
 ノンコノユメは、差し馬に厳しい中京ダートがどうか。それを跳ね返して勝てば、歴史に残るレベルの馬になるだろう。
 推奨穴馬はクリノスターオー。揉まれなければ走る。

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2015年12月4日金曜日

【予想と与太話】金鯱賞、ステイヤーズS、逆瀬川S(2015)~阪神だけありません~

 あっという間に12月。阪神・中山・中京開催がスタートし、今年の競馬もあと4週間。ラストスパートといきたいところだ。

 そんな開催開幕週の土曜は、中山でステイヤーズSが、中京で金鯱賞が行われる。一方で阪神のメインは逆瀬川S。金鯱賞と鳴尾記念が入れ替わったため、今週は中京で二つの重賞が組まれているが、阪神は重賞ナシという珍しい番組構成になっている。

 金鯱賞は高松宮記念と並ぶ中京の名物重賞である。1996年から別定戦のGIIとなり、レースのレベルがぐんと上がった。サイレンススズカがここをステップに宝塚記念を制したのが1998年のことだ。懐かしい。
 鳴尾記念と入れ替わりでこの時期に移ってから4回目。最初の2回は有馬記念での連対馬を出した。今年はどうだろうか。

 レースにいってみたい。
 GIIのわりにはやや小粒なメンバー。今年の古馬戦線は少し層が薄いようだ。それなら本命は◎ベルーフ。前走の菊花賞は距離が長かった。今は気性的に2000 m前後がベストなのだろう。2、3走前だけ走れば好勝負になる。
 推奨穴馬はマジェスティハーツ。前走だけでは見限れない。もう一頭、大穴ならメイショウマンボ。調教でかなりの好時計が出た。アッと驚く大復活がないか。

 ステイヤーズSは◎ファタモルガーナの安定感を買う。
 逆瀬川Sは3歳馬を上位に見る。◎タイセイアプローズが本命。

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2015年12月1日火曜日

【映画評】時をかける少女(アニメ映画版)

人生をリセットしたくなることもあるけれど


 筒井康隆氏の原作も読んでいなければ、1983年の原田知世主演の映画も見ていない。全くの初見だった。
「30年前の小説や映画のリメイクでしょ」
という心配は無用。よいものは、時を経ても色あせない。これは、本作のテーマの一つでもある。

 女子高生、紺野真琴が主人公。時間をさかのぼる能力を得た真琴は、その能力を使って、日々の生活を都合のよいように改変する。
「でもその陰には、それによって苦しんでいる人がいるのかもね…」
という叔母の言葉が気になりつつも、日々の生活を謳歌する真琴。しかし、突然訪れる終焉。「時をかける」力を、いつ、どう使うのか。手に汗握る、でも切ないクライマックス。甘酸っぱい感覚が蘇る。

「ああ、いまのはナシ」
など、リセットしたくなる出来事は日常茶飯事である。実際にリセットできればパラダイスだろう。もちろん私もそういう思いに駆られることはある。しかし、それは本当によいことなのだろうか。リセットしたくなるような、赤面の出来事、痛恨の出来事を含めた経験全体がいまの自分を形成しているのだ。そういう経験も含めた、自分全体を認めることが大事なのだろう。なかなか深い物語だ。

 原作はラノベという言葉はなかった時代の小説だが、まさにラノベのノリである。赤川次郎氏やトレンディドラマが流行していた当時を思い起こさせる。ラノベの原点がここにある。
 その当時、中学校の授業中に赤川次郎氏の三毛猫ホームズを熟読していて、公民の先生に本を取り上げられたことを思い出した。あの本はどこに行ってしまったのだろう。時をかけられれば、取り返しに行くのもよいかもしれない。




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【書評】黒木登志夫『iPS細胞─不可能を可能にした細胞─』(中公新書)

ちょっと進んで理解したい人のために


 iPS細胞とはどんな細胞なのか、何がすごいのか、どうやって作るのか、どんな病気への応用が進んでいるのか、などなど、iPS細胞についてのあれやこれやを科学的に正確に、かつ平易に語った本。
 山中氏をはじめ、iPS細胞の発展にかかわった科学者たちの奮闘ぶりも書かれてるが、そこに深入りしすぎることなく、iPS細胞の科学的側面が丹念に解説されている。
「iPS細胞って結局、どういうものなの?」
が知りたい人にはうってつけの本だと言えよう。

 iPS細胞ばかりが注目されているが、そのすごさの本質は「幹細胞」であることであり、そういう意味ではES細胞や受精卵と同じである。その幹細胞を「普通の細胞」から作れることがiPS細胞のキモであることがよく分かる。
 異例の早さでノーベル賞を取ったことにも納得だ。
 一部、生物学の基本的な知識が必要な箇所もあるが、そこはさらっと読めば問題ない。生物学の素人にも分かりやすく書かれた良書である。

 これからも、iPS細胞にかかわるさまざまな新知見・新技術が出てきて、ニュースになるだろう。本書を読んでおけば、そういう報道を見たときに
「おお、次はこれができるようになったか」
「ああ、この科学者がやり遂げたか」
「ええっ、ここまで来たのか」
と、一歩進んだ理解ができるに違いない。

 現在、初めての臨床応用となる加齢黄斑変性治療が進行中である。その先にはどんな未来が待っているのか。本書を読めば、よりワクワクできるだろう。




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2015年11月29日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年11月28・29日~ずいぶん楽になってきた~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小2)、息子(年中組)の4人である。なお、朝ご飯は妻が早起きして作ってくれている。

 今週は外食はなく、4食分。

 11月28日(土) 

◆昼ご飯◆
 メインはポークステーキ。イカの唐揚げは出来合いの物を買った。

<ポークステーキ>
<イカの唐揚げ>
<ハマチの海鮮丼>
<コンソメスープ>
昆布と干しエビでダシを取った。具は大根、ニンジン、コンニャク。
<サラダ>

―評 価―
 息子がプール教室の昇級テストで合格できず拗ねていたが、食べ始めるとモリモリと完食。分厚い肉やイカを噛みきる力もついてきたようだ。
息子は、合格すれば買ってもらえるはずだった妖怪メダルを手に入れられず、そうとう拗ねていた。気持ちは分からんでもないが…。

◆晩ご飯◆
 娘の選んだ「本日の魚」はサンマ。塩焼きや素揚げばかりだと芸がないので、焼き浸しにした。
焼き大根は、昼に茹でておいた大根を焼いて、肉味噌を添えたもの。

<サンマの焼き浸し>
日経新聞の「かんたんレシピ」を参考に。塩サバをサンマで置き換えた。
日経新聞 塩サバの焼きびたし
<サラダ>
今週も、大きめにカットした野菜を、タレにディップして食べる形にした。
<コンソメスープ>
<ブリの刺身>
<白ご飯>
<焼き大根の肉みそ添え>
みんなのきょうの料理 焼き大根の肉みそ添え

サバの焼き浸し(日経新聞ウェブサイトより)

―評 価―
 サンマは息子が骨に苦戦したが、味は合格だったのか完食。焼き大根は、肉味噌は好評だったが、大根はいまいち不評。普段は大根好きの息子が「苦い」と。焼くと苦みが増すのだろうか。ディップサラダも、先週ほど好評ではなかった。
苦戦しつつも、それなりにスイスイ食べた。少々食べづらいものが出てきても、それなりに食べるようになってきたようだ。ずいぶん楽になった。

 11月29日(日) 

◆昼ご飯◆
 メインは鶏ささみのピカタ。今週も、みんなのきょうの料理を参考に。スープもささみでダシを取ったもの。

<鶏ささみのピカタ>
みんなのきょうの料理 鶏ささ身のピカタ
<大根の煮物-マヨ醤油かけ>
<サラダ>
<ささみダシのスープ>
<白ご飯with肉味噌>

―評 価―
 ピカタは好評。ささみなのに、しっとりと仕上がった。付け合わせのトマトソースもグー。

◆晩ご飯◆
 揚げ物だったので、翌日の晩ご飯も一緒に作った。今日は春巻き、明日はエビフライで。
春巻きは下記レシピのモヤシの代わりに春雨きを入れた。主食はマカロニで。

<春巻き>

<マカロニたっぷりのサラダ>
<ささみダシのスープ>
<エビフライ>
明日の晩ご飯。

春巻き

―評 価―
 春巻きはいつも通り好評だったが、高い温度で揚げすぎたのか、ややジューシーさに欠けたような。春巻きを包むのは、おもに娘が担当した。任せておけば、きれいに包んでくれる。料理上手になってください。

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【予想の回顧】ジャパンカップ、京阪杯、京都2歳S

 今週はジャパンカップ。
 ◎ラブリーデイはやや抜けた1番人気。少しかぶりすぎの印象。
 レースでは先行集団の中ほどにつけたが、向こう正面で包まれるのを嫌って外に出した。人気を背負っていなければ内でジッとできたのだろうが、そうもいかないだろう。直線ではスムーズに進路を確保して、ギリギリまで追い出しを我慢。残り400 mから仕掛けて、ラスト100 mでは先頭に。内から抜けてきたラストインパクトとの馬券も押さえている。
「よし、そのまま!」
と思ったところでガス欠。やはり距離が少し長かったようだ。結果は3着。
 ラストインパクトラブリーデイで決まるかと思ったところに飛んできたのがショウナンパンドラ。見事に差しきった。こちらは距離が伸びてよさが出たのだろう。天皇賞の0.2秒差を逆転した。

 京都では京阪杯。
 ◎ビッグアーサーは好発を切ったのだが、徐々に下がっていき中段待機。4コーナーでは包まれかけたが、何とか進路を確保して抜け出しをはかる。そこで先に抜け出していたのがサトノルパン。最後はこの2頭の一騎打ちになったが、サトノルパンがハナ差しのいで1着。内を早めに抜け出した和田騎手のファインプレーだった。
 ビッグアーサーはわざわざ下げたのか、馬が下がっていってしまったのかは分からないが、もう少し前につけたかった。次は乗り替わりかもしれない。
 馬券はビッグアーサーアースソニックの2頭軸で買っていた。そのアースソニックは、直線で外をグイグイと伸びて3着。期待に応えてくれた。
 馬券は3連複と2-3着のワイドを取った。

 土曜は京都で京都2歳S。
 ◎ドレッドノータスは2番手をかかり気味に追走。途中からは、やや折り合いもついて直線へ。逃げたリスペクトアースをアッサリかわして、後ろの馬の追撃を防げるか…という展開だったのだが、なかなかリスペクトアースをかわせない。結局、最後はアタマ差で抜いたところがゴール。行った行ったの決着だった。
 展開に恵まれた面はあったが、きっちり勝つところが血のなせるわざか。この血統らしく、今後は折り合い面が課題となろう。
 馬券は馬連を取った。20倍以上ついたらまずまず。

 今週は3戦2勝。久々の勝ち越しで、トータルの収支もプラス。今年の京都最終週を気持ちよく終えることができた。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...