2016年5月24日火曜日

【関西六大学野球】大商大-京産大戦を見に行った~6歳の息子と一緒に~

《待ってました》
 ある日、息子が「野球見に行きたいな~」と言い出した。待ってました! 野球好きの父親として、うれしいひと言だ。毎日テレビで観戦しているうちに、興味を持ってくれたようだ。
 しかし、野球はルールが難しい。どうすれば点が入るのか、どうすればアウトになるのか、6歳になったばかりの息子はまだよく分かっていない。野球よりも先にサッカーに興味を持つ子が多いのも、なるほどだ。
 たとえば息子は、捕手は投手の敵だと思っていた。なぜなら、投手とは反対(打者とは同方向)を向いているし、違う服を着ている(プロテクター)からなのだそうだ。
 なるほど、そう言われてみれば、理屈は通っているかも(笑)。ちょっと笑える勘違いだ。

捕手も審判も、投手の敵?

《どの試合を見るか》
 まだそんな段階だし、一試合を見るのは無理(飽きてしまう)のは目に見えている。「巨人の試合は見に行かへんで」というと「え~っ」と不満を表したが、プロ野球を見に行くのはまだもったいない。
 そこで最寄りの皇子山球場で何かやってないか探してみると…いいのがあった。関西六大学野球の大阪商業大学-京都産業大学戦が行われるというではないか。入場料は大人1000円、子どもは無料。これを見に行くことに決めた。

《いざ出発》
 前置きが長くなったが、いざ球場へ。ついたら、ちょうど1回表が終わるころだった。息子は大喜びで
「前で見ていい?」
とバックネット裏の最前列で観戦。いい当たりが正面を突いてアウトになって、観客から歓声が上がる。
「今のは点が入ったん?」
とややズレている息子。
「今のは、フライをそのまま捕ったからアウトやで」
などとルールの説明を挟みつつ、試合を見た。今日は、ファールとはどういうものかを少し理解したようだ。

野球日和の快晴だった

《白熱した展開》
 この日の試合は、リーグ優勝が決まるかもしれない大一番。大商大が勝てば優勝、京産大が勝てばプレーオフに持ち越しという天王山だ。
 1回、2回と大商大が点を重ねて3-0とリード。京産大は、チャンスは作るが1本が出ず、流れに乗れない。大商大のペースで試合が進む。しかし4回表に京産大が反撃。エラー絡みでチャンスを得て、ワイルドピッチで1点を返す。試合は分からなくなってきた。
 ところが、このあたりで息子がギブアップ。
「そろそろ帰りたいなあ」
と言い始めた。予想していた展開だったが、こんないい場面で…。
「すまんけど、もうちょっと見せて」
と息子にお願いする羽目に。すると京産大の2番打者にタイムリーが出て、1点差に追い上げた。いい試合だ。もう少し見たかったのだが、ここで球場を後にした。
 後で結果を確認すると、この回に京産大が同点に追いつき、その後は意外にも投手戦に。そして中盤に京産大が1点を勝ち越して、そのリードを守り、優勝決定を阻んだ。ナイスゲームだったようだ。

SANSPO.COM 京産大勝って優勝に望み/関西六大学

《応援はワンサイドゲーム》
 スタンドの応援はあまりにも対照的だった。
 京産大はチアやブラバンが来て、「ルパン三世」をはじめとする定番のヒッティングマーチで選手を鼓舞。日本の野球の応援は、華やかでいい。

チアとブラバンの華やかな応援

 一方の大商大は、ベンチには入れなかった部員が制服を着て、メガホンでアカペラを合唱…。
「セはセレマのセ、レはセレマのレ…」
という応援歌をはじめて聴いた…。しかも野太い声で歌われてもねえ。

男性部員の熱い(むさ苦しい?)応援…

 京産大は総合大学で大商大は単科大学だから、仕方ないと言えばそれまでだが、大商大の選手は少し可哀想だったような。

《また行こう》
 飽きはじめたところで帰ったのがよかったのか、息子は「楽しかった」とのこと。もう少しルールや選手を覚えたら、プロ野球も見に行こう!

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2016年5月23日月曜日

【書評】東野圭吾『白銀ジャック』(実業之日本社文庫)

珍しく犯人を当てた! と思わせておいて、さらにその上をいくのが東野小説



 スキー場に埋めた爆弾をネタに、大金を要求する脅迫状が届く。スキー場側は、警察には内密に処理することを決め、秘密裏に現金を用意する。現金の受け渡しはもちろんゲレンデ。スキーヤーとボーダーの、追いつ追われつの滑走劇が本作の見所の一つだ。
 主要登場人物は、少数精鋭。3名のスキー場職員を軸に、ゲレンデで家族を亡くした父子、謎の老夫婦、大会に出場するためにゲレンデにこもる女性ボーダーとその従兄弟。怪しいようで怪しくないようなメンツが絡み合う。

 犯人との駆け引き、脅迫、民間人の保護など、昨年映画化された「天空の蜂」と重なる雰囲気だった。
「映像化に向いた作品だよなあ」
と思っていたら、案の定、ドラマ化されていた。

 脅迫者はどこにいるのか。そして、その真の目的は。ページをめくる手は止まらず、あっという間に終盤へ。ここで珍しく
「脅迫者は、おそらくこのあたりかな」
とひらめいた。東野氏のどんでん返しを、ついに読み切ったかも!
 そしてラストへ。脅迫者は私の予想通りだった。
「やった。ついに東野氏を超えた(?)」
という喜びもつかの間。またしても、東野氏にしてやられた。
 むむう。次こそは、どんでん返しを読み切ってみせるぞ。




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2016年5月22日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年5月21・22日~ブリフィレ三昧~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 5月21日(土) 
この日も息子と買い物に行ったところ、鮮魚コーナーに3枚に下ろしたブリが並んでいた。ブリフィレと表記されており、1枚998円。思わず買ってしまった。腹側を刺身用にしてもらった。

◆昼ご飯◆
 まずは刺身を堪能。カツオたたきとともに、豪華2種海鮮丼にした。飲み物のように完食。
 メインはブリの塩焼き。こちらも好評。旬の時期に比べると脂ののりがもう一歩だが、あっさりしているブリも悪くない。
 他はサラダ、和風スープ。

刺身を堪能

◆晩ご飯◆
 晩ご飯も刺身を味わった。半分はヅケにした。子どもたちは昼に続いてご飯にのせて、海鮮丼に。
 メインはブリのオイスターソース炒め。やや大きめの一口大のサイズに切り、塩を振って焼き、最後にオイスターソースを絡めた。少し味が濃すぎたようだ。すみません。
 他はサラダ、和風スープ、ちくわ納豆。

オイスターソース炒めはちょっと辛かった

 5月22日(日) 
昼は外食した。

◆晩ご飯◆
 息子の希望でギョウザ。包むのが好きらしい。息子と一緒にタネをこねて、皮に包んだ。目の前の鉄板で焼いて、さらに美味しさアップ。息子が辛子をつけて「美味しい」と食べていたのには驚いた。子どものころから、辛子などをモリモリ食べてもよいのだろうか。まあ、大丈夫なのかな。
 他はそうめん、サラダ、もずく。もずくはタレに辛子が入っていたようだ。すみません。

ギョウザ

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【中央競馬予想の回顧】オークス、伊勢志摩サミット、平安S(2016)

 今週はオークス。
 ◎シンハライトの馬体重は-4 kgの422 kg。プラスで出てきてほしかったが、ギリギリ許容範囲内か。レースでは中段の後ろから。向こう正面でやや行きたがり、直線でも窮屈になる場面が。
「これは厳しいか」
とヒヤッとしたが、進路が開くとグイグイ伸びて、チェッキーノを振り切り、見事に1着。人気に応えた。人気2頭が1、2着。結果的にはこの2頭が抜けていたということなのだろう。
 馬券は馬連を取ったが、トリガミ。

 京都では伊勢志摩サミット。
 ◎ウェスタールンドは後方から。最後はいい脚を使って最速で上がって来たのだが、好位の馬が上位を占める流れでは5着まで。
 レースはマイティスコールが大逃げを打ち、直線を向いても5馬身以上のリード。
「これは、もしかして残っちゃうの?」
と思ったが、最後は力尽きた。果敢な逃げには賛辞を送りたい。
 馬券はハズレ。

 土曜は平安S。
 ◎アスカノロマンは好発から周囲の出方を伺う。行く馬がいないと見ると、果敢にもハナを切った。競りかけてくる馬もいず、楽な手応えで4コーナーへ。後続の手綱は動いているが、こちらは持ったままだ。直線では独走に入り、5馬身差の圧勝。展開にも恵まれ、力の差を見せつけた。
 しかし馬券は、相手の馬(3頭)が掲示板にすら載ることができず、ハズレ。

 今週は3戦1勝で、とったレースもトリガミではトータルはマイナス。

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2016年5月21日土曜日

【中央競馬予想と与太話】オークス、伊勢志摩サミット(2016)~略し方に違和感あり~

 今週はオークス。ご存じ、牝馬の世代ナンバーワン決定戦である。
 そして、その裏番組である京都のメインは「伊勢志摩サミット」。末尾に「特別」も「ステークス」も「賞」も「カップ」も、何もつかないレース名は異例である。ものすごい違和感だ。「なんかヘンやなあ…」と思ったのでJRAの出馬表を見てみると、正式名称は「伊勢志摩サミット2016開催記念」だった。そりゃそうだよな。変な略し方をしないでほしいものだ。

 レースにいってみたい。予想はオークスを中心に。
 今年は桜花賞馬不在のオークスとなった。このパターンは意外に少なく、今世紀に入ってからは02年、05年、07年の3回だけなのだそうだ。そして、その3回とも桜花賞組が勝利を収めている(スマイルトゥモロー、シーザリオ、ローブデコルテ)。
 それなら今回も桜花賞組から◎シンハライトが本命。かなり抜けた人気になりそうだが、それも納得。デビューから3連勝でチューリップ賞を制覇。4戦目の桜花賞は首の上げ下げでハナ差の惜敗。本命に推さない理由が見つからない戦績である。不安は馬体重。もともと馬体の維持に気を遣うのに加えて、初めての長距離輸送。当日の馬体重には注目したい。
 推奨穴馬はロッテンマイヤー。オークスの合言葉は「忘れな草賞を忘れるな」だ。

 伊勢志摩サミットは◎ウェスタールンドを狙う。差しが決まれば。

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2016年5月20日金曜日

【中央競馬予想と与太話】平安ステークス(2016)~泣くよウグイス平安京~

 梅雨前の爽やかな気候が続き、馬券も当たりそうな気がする。気のせいにならないよう、張り切って予想していきたい。

 そんな土曜の京都メインは平安S。1月からこの時期に移って、今回で4回目になる。
「なんか中途半端な時期に移ったなあ」
と思っていたのだが、帝王賞へのステップにちょうどよいのか、意外にもレベルの高いレースになっている気がする。

 平安と言えば「泣くよウグイス平安京」の語呂合わせが有名だ。そして、われわれの世代(アラフォー)にとって、もう一つ有名な語呂合わせが「いい国作ろう鎌倉幕府」の1192年。ところが現在の教科書では、これは1185年に変わっているというではないか! まあ驚いた。
 で、語呂合わせも「いい箱作ろう鎌倉幕府」なのだとか。箱作ってどないするねん…。史実なので仕方ないとは言え、1192年ではなくなり、何だか寂しい気持ちなのは私だけだろうか。

 レースにいってみたい。
 断然の1番人気になるはずだったアゥオーディーが回避したら、とたんに混戦模様になった。本命は◎アスカノロマン。昨秋からの充実振りは、ここでは1枚上。前走も勝ち馬にはかなわなかったが、3着馬には3馬身差をつけており、同斤量のここは負けられないところ。極端に速いペースにならなければ。
 推奨穴馬はアムールブリエ。牝馬の56 kgが嫌われているのか、あまり人気がないようだ。

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2016年5月18日水曜日

【書評】柳広司『百万のマルコ』(創元推理文庫)

ナゾナゾを解く面白さ


 『ジョーカーゲーム』でブレイクする前の柳氏の作品。史実と虚構をうまくミックスさせて舞台を作り、シンプルな謎を投げかける。柳氏の原点とも言える手法だ。
 謎解きが本作のキモなのだが、その謎が単純というかナゾナゾ的なのが面白い。子どものころ、ナゾナゾに頭をひねった感覚が思い出される。

 舞台は中世ヨーロッパの牢獄。詰め込まれた男たちは、暇をもてあましている。そこに新たに入ってきたのが「百万のマルコ」。本人曰く、東方のフビライ・ハーンに仕え、周辺のエキゾチックな国々を訪れ、さまざまな体験を通して大金を得たのだという。
 その大金を得た過程をマルコが語りはじめる。たとえばこんな感じ。
 マルコがフビライ・ハーンと出会ったときのこと、ひょんなことから馬を競わせることになった。マルコは風来坊で駿馬など持っていない。一方のフビライは騎馬の民の大王。勝負になるわけがない。ところがマルコは
「というわけで私は勝負に勝ち、大王から巨万の富を与えられたのでした」
と話を終える。
「なんでやねんっ」
読者も、牢獄で話を聞いていた男たちも、同時にツッコミを入れる。いったいどうやって勝ったのか。大王の馬に毒を盛るとか、レース中に分からないように妨害するとか、いろいろな説が出るが、どれも不正解。最後にマルコがナゾナゾの答えを出して一件落着。
 こんな小話が13話収められている。ミステリーというよりもナゾナゾ遊びに近いが、それがいい。「やられた」感が気持ちいい連作短編集。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...