2017年7月15日土曜日

【中央競馬予想と与太話】函館記念、名鉄杯(2017)~メジロドーベルの3代母~

 今週の重賞は函館記念のみ。たまにはこういう週があってもよいのかもしれない。
 函館記念は今回で53回目を迎える、函館の名物重賞。このレース、最初の3回は2400 mで行われていたそうだ。というわけで、今回は2000 mになってちょうど50回目の節目にあたることになる。

 2400 m時代の第2回函館記念の勝ち馬がメジロボサツ。このレースを含めて重賞を三つ勝った牝馬で、オークスでも2着に入っている。
 競走成績も優良なのだが、真価を発揮したのは繁殖入りしたあと。産駒がよく走り、メジロ牧場を代表する牝系の祖となった。メジロドーベルの3代母であると言えばピンとくる人も多いかもしれない。
 そのメジロ牧場もなくなって、いまはレイクヴィラファームがその後継となっている。長くメジロの血を伝えていってほしいものだ。

 レースにいってみたい。
 函館記念は内枠が有利。ここ10年中、札幌で行われた年を除く9回で、8枠の連対はゼロ。6、7枠も1回ずつしか連対していないという極端な結果。積極的に内の馬を狙っていきたい。
 本命は◎ステイインシアトル。5枠10番ならギリギリ許容範囲内ということにしておきたい。前走は別定のGIIを勝利。展開にも恵まれたが、すんなり行ければ相当に強いことを示した。今回は同型もいるが、武豊騎手が行く構えを見せれば池添騎手や丹内騎手が無理に絡んでくることはなかろう(絡まないでください)。先手を取って押し切ってほしい。
 推奨穴馬はナリタハリケーン。前走は5年ぶりの芝のレースで3着。もう一丁がないか。

 名鉄杯は人気でも◎マスクゾロ。中京のダートは前が残る。

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2017年7月14日金曜日

【書評】梨木香歩『冬虫夏草』(新潮文庫)

久々に読み終えるのが惜しい小説


 文庫版が出るのを待ちわびていた。名著『家守綺譚』の続編。未読の方は、まずはこちらを読むことを強くお勧めする。

 相変わらず琵琶湖疎水のほとりで亡き友の家を守る綿貫という男が主人公。その綿貫が愛犬ゴローを探しに鈴鹿の山へ向かうのが今回のストーリー。いまの国道421号線である八風(はっぷう)街道を、滋賀県側から愛知川に沿って登ってゆく。
 鈴鹿山脈の奥深くに入っていくにつれて、少しずつ異世界が顔を出す。これが自然に描かれるところが梨木氏の腕の良さだ。八風街道をそれて愛知川の支流に入る頃には、人にあらざる者が次々に登場。それがごく自然に出てくるものだから、読者は
「そういうものなのね」
と何の違和感もなく受け入れるしかない。この「いつの間にやら異世界へ」が梨木ワールドの真骨頂だ。
 また、旅の途中で出会う人々の「人の良さ」(人じゃないのもいるけど)が心にしみる。こういう心の機微を描くことにかけては、梨木氏の右に出る者はいないだろう。

 「神々しい」という言葉の意味を知りたければ、この小説を読めばよい。きっと言葉の意味を体感できるはず。日本人と神様たちの関係を見事に表した名作だ。私も八風街道を歩いてみたくなった。



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【中央競馬予想と与太話】マレーシアカップ(2017)~専用エレベーター付き高層マンション~

 7月の半ばから猛暑である。祇園祭の前祭が終わる前からこんなに暑いのも珍しい。

 そんな今週の中京はアジアウィークで、土曜のメインはマレーシアCである。
 マレーシアには10年近く前に一度行ったことがある。クアラルンプールが想像以上の大都市だったことに、とても驚いた。高級ブランドばかりが入ったショッピングセンターや高層ホテルが立ち並び、道行く人々もおしゃれ。ただし、屋外の熱帯気候と室内のキンキン冷房の落差には注意が必要だ。
 住居は安価なようだった。不動産屋を覗くと、専用エレベーター付きの高層マンションが3000万円。買っておけば、もしかすると今頃は数倍に値上がりしていたかもしれない(妄想)。
 約10年が経ち、さらに発展を遂げていることだろう。また行ってみたいものだ。そういえば、そのときに買った七分丈のズボンを今夏も履いている。

 レースにいってみたい。
 芝2000 mの準オープン戦。東海地方に大雨が降っているので、馬場状態には注意したい。
 この時期の条件戦は降級馬が有利なのだが、1頭しかおらず、しかも休み明け。というわけで本命は◎アースライズ。3月に約1年ぶりのレースを快勝。そして前走は各上挑戦でマーメイドSへ出走すると、2着とハナ差の3着に頑張った。渋った馬場は未知数だが、それほど降らないだろうということにしておきたい。
 推奨穴馬はナシ。人気どころで収まりそう。

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2017年7月12日水曜日

【お父さんの週末料理】2017年7月8、9日~今季初のアユ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。


 7月8日(土) 

◆昼ご飯◆
 野菜たっぷり冷やし中華を作った。タレは、今週も「みんなのきょうの料理」を参考に。普通の中華麺を使ったところ、娘がお気に召さず、チビチビ食べモードに突入…。息子はずぞずぞと完食。
 他は和風スープ。

野菜たっぷり冷やし中華

◆晩ご飯◆
 この日は私ひとりで買い物に。選んだ「今週の魚」は今季初のアユ。一人1匹を焼いた。この日は祭りでおやつをたらふく食べていたので、子どもたちはお腹が大きかったが、その割には美味しく食べた。小骨も気にせず食べられるようになってきた。ただし、内臓は苦くてNG(妻も含む)。
 他はサラダ、和風スープ、鶏レバーの煮物、ざるそば。鶏レバーの煮物も「みんなのきょうの料理」から。八角のきいたレシピだ。妻は、八角はないほうがよいそうだ。

今季初のアユ

 7月9日(日) 

◆昼ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はサケ。もう秋サケが出ていた。塩焼きはとろとろで美味。
 他はサラダ、中華スープ、鶏レバーの煮物、五穀米。息子は鶏レバーが苦手なのだが、大好きなマヨをつけて、もぐもぐと頑張って食べる。偉い。

◆晩ご飯◆
 またまた「みんなのきょうの料理」から東坡肉(トンポーロー)。前日に調理し、ひと晩おいたものを食べた。ちょっと煮詰めすぎて、パサパサになってしまったが、モリモリ完食。甘辛くてご飯が進む。
 他はサラダ、中華スープ、鶏レバーの煮物、ザーサイとキュウリの炒め物、リサイクル炒め、五穀米。炒め物2品は主に弁当用。

ちょっとパサパサになった

◆番外編◆
 娘がクッキーを作った。本を見ながら、ほぼ一人で作れるようになってきた。私が教えたのはオーブンの使い方だけ。さくさく美味しいクッキーができた。写真がないのが残念だ。

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2017年7月9日日曜日

【中央競馬予想の回顧】プロキオンS、七夕賞、豊明S(2017)

 今週はプロキオンS。
 ◎アキトクレッセントは中団のやや前につけたが、直線では早々に行方不明になり、12着惨敗。流れが向かなかったにしろ、なんの見せ場もなかった。人気の馬でこの結果だと、がっかり…。
 勝ったのは後方待機から最速の上がりで突き抜けたキングズガード。2馬身差は立派。予想とは異なり、差し馬の流れになってしまった。

 福島では七夕賞。
 ◎ゼーヴィントは中団から早めに外をまくっていく。これが好判断で、最後は粘るマイネルフロストを3/4馬身かわしてゴール。スパートのタイミングが見事だった。戸崎騎手の好騎乗。
 2着にはマイネルフロストが入り、馬連を本線でとった。そこそこ浮いた。

 土曜は豊明S。
 ◎エントリーチケットは行き脚がつかず、ほぼ最後方から。
「いくら何でも後ろすぎでは」
という不安が的中し、最速の上がりで追い込んだが5着まで。位置取りが応えた。スタート後に進んでいかなかったのはなぜだったのだろうか…。
 勝ったのはズバッと差したツィンクルソード。2着に推奨穴馬のコウエイタケルが粘って馬連万馬券。最近、本命馬よりも推奨穴馬のほうが成績がよいような…。

 今週は3戦1勝。他もイマイチでトータルはマイナス。馬券も夏バテ気味だ。

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2017年7月8日土曜日

【中央競馬予想と与太話】プロキオンS、七夕賞(2017)~不死鳥のような馬~

 今週は中京でプロキオンステークスが、福島で七夕賞が組まれている。

 プロキオンSは中京に移ってから今回で6回目。まだ阪神のイメージが抜けないのは私だけだろうか…。通算では今回で22回目と、比較的歴史の浅い重賞である。
 1996年の第1回の勝ち馬はナムラコクオー。ダートでデビューして2、2、1、2、1着と2歳のうちに500万クラスを卒業すると、ラジオたんぱ杯3歳S(いまのホープフルS)に矛先を向けた。5戦オール連対とはいえ、すべてダートの短距離でのもの。6番人気はむしろ高評価だったかもしれない。このレースをなんと4馬身差をつけて圧勝すると、年明けのシンザン記念も制覇。しかしダービーではレース中に骨折して着外に敗れた。
 長期休養後は再びダート戦線へ。そして、ほぼ2年ぶりにあげた勝利が第1回のプロキオンSだった。その後も故障→復帰を繰り返し、最後は高知に移籍して、いまでいう12歳まで走ったという、不死鳥のような馬だった。ちなみに馬名のコクオーは、北斗の拳のラオウの愛馬からとったものだそうだ。

 レースにいってみたい。
 本命は◎アキトクレッセント。逃げ馬不在で前に有利な展開になりそう。いざとなればハナも切れるこの馬に流れが向くと見た。売り出し中の荻野極騎手の初重賞制覇なるか。
 推奨穴馬はトウケイタイガー。地方馬だがあなどれない。

 七夕賞は◎ゼーヴィントで仕方ない。

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2017年7月7日金曜日

【中央競馬予想と与太話】豊明ステークス(2017)~豊明出身のプロ野球監督~

 空梅雨(からつゆ)かと思ったら、一転して歴史的な大雨。世界中の気候が変化しているように感じる。

 そんな土曜の中京メインは豊明S。豊明市は中京競馬場のある都市で、私の妻の実家にも近い。どのような都市なのか、少し調べてみた(wikipedia)。
 まず有名なのが桶狭間の戦い。ご存じ、織田信長が今川義元を討ち取った戦いは、この地で行われたそうだ。また「住みよさランキング2016」では全国39位にランクイン。名古屋への通勤圏として、たいへん住みやすいところなのだろう。そして、ソフトバンクホークスの工藤監督や、競馬関係者では小崎憲調教師がここの出身だそうだ。

 豊明豆知識はこのくらいにして、レースにいってみたい。
 芝1400 mの準オープン戦。この時期の準オープン戦は降級馬が強いのだが、オープンで実績のある4歳馬がいない。降級扱いの馬が3頭いるが、いずれも勝って同条件の馬。オープンでバリバリ走っていた馬ではない。
 それなら本命は◎エントリーチケット。昇級戦となるが、オープン特別を4回走って0-3-1-0と実績十分。1000万クラスの前走は力の違いを見せつけた。売り出し中の荻野極騎手とのコンビも魅力。52 kgもいかにも有利。
 推奨穴馬はコウエイタケル。左回りがいい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...