2017年7月27日木曜日

【書評】辻谷秋人『馬はなぜ走るのか―やさしいサラブレッド学―』(三賢社)

馬が何を考えて走っているのか、分かった気がする


 サラブレッドの進化や運動生理学を易しくまとめた好著。
「馬は走るのが好き」
「馬は一緒に走る馬を抜こうとする闘争心がある」
「賢い馬はゴール板を知っている」
などの迷信というか思い込みを廃し、科学の目でサラブレッドを捉える。その結果、従来の常識とは異なる点が見えてくることもあれば、逆に従来の常識は正しかったことが分かる場合もある。
 たとえば上記の二つ目の「抜こうとする」という点。辻谷氏は、これは擬人化だという。われわれ人間は、並んで走るとなるべく前に行く、すなわち1着になろうとする生き物だが、馬はそうではないというのだ。
 その理由は次の通り。自然の状態で馬が全力で走るのは、肉食動物から逃げるときだ。そのとき、1着になって、何か生存に有利な点があるだろうか。肉食動物に食べられずに生き延びるには、最下位にさえならなければよい。逆に、先頭を走れば前から来る敵に襲われる可能性があり、むしろ生存には不利に働く可能性すらあるかもしれない。
 レースで馬が一生懸命走るのは、みんなについて行き「一緒に走る」ためなのだ。先頭に立つと速度を緩める馬がいるのも、一緒に走りたいからなのだろう。

 こんな感じで、競走馬のさまざまな側面を解きほぐしていく。主張が一貫しており、とても読みやすく、馬が何を考えているのかが少し分かった気がする。ただ、馬券の役には立たないかもしれない。その証拠に、本書を読み終えた先週の馬券成績は散々だった…。



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2017年7月25日火曜日

【お父さんの週末料理】2017年7月22・23日~娘の作ったハンバーグ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。


 7月22日(土) 

◆昼ご飯◆
 息子を病院に連れて行ったこともあり、土曜の昼は恒例の手抜き料理。カップ麺大会にした。娘はいつものシーフード(飽きひんなあ…)、息子はカツサンド、妻は激辛麺、私はカップヌードルのサマーヌードル。この日は午後に野球の練習があり、喉が渇くといけないと、息子には妻からカップ麺禁止令が出た(そこまでせんでも(笑))。大のカップ麺好きの息子はガッカリだったが、カツサンドは美味しかったそうだ。
 他はサラダ。娘が用意してくれた。

サマーヌードル。黒歴史トリオの一つなのだそうだ

◆晩ご飯◆
 この日は私ひとりで買い物に。選んだ「今週の魚」はハモ。湯引きにして梅肉とポン酢で食べた。息子は「小骨が~」とNG。娘も「いまいち…」という反応。たしかに骨切りが荒く、食感はいまいちだった。
 他はサラダ、キャベツとソーセージのスープ、タイ、冷パスタ。ハモだけでは少なかろうとタイを1匹焼いた。キャベツとソーセージのスープは娘に買った子ども用料理本からのレシピ。娘に作ってもらったら、美味しくできた。

ハモ。ダメでした…

お買い得のタイ



 7月23日(日) 

◆昼ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はタイ。3匹600円とお買い得だった。1匹は前日に使ったので、今回は2匹を4人で分けた。娘はいつものように頭部を担当。タイのタイを二つ見つけて喜んでいた。タイは小骨が多く、食べきるのに時間がかかったが、息子もきれいに完食。
 他はサラダ、ソーセージスープ、切り干し大根の煮物、冷パスタ。冷パスタもタイと同じトマトソース味。

タイのトマトソース。タイのタイを見つけるのは楽しい

冷トマトソースパスタ

◆晩ご飯◆
 翌日の弁当も考えてハンバーグ。娘がタマネギを炒めるところから、材料をこねて整形して焼くところまで、全部やってくれた(親と一緒にですが)。しかし、痛恨の卵入れ忘れ。私はなぜかよく卵を入れ忘れてしまうのだ…。ちょっとポロポロになったが、つくね風ハンバーグは美味しくでき、息子がバカ食いモードに入っていた。
 他はサラダ、ソーセージスープ、切り干し大根の煮物。そうめんを作ろうと思っていたのだが忘れており、みんなに聞いたら「別にええわ~」という返事だったので、炭水化物はナシの食事になった。たまにはこういうのもいいよね。

娘の作ったハンバーグ。痛恨の卵入れ忘れ…

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2017年7月23日日曜日

【中央競馬予想の回顧】中京記念、函館2歳S、桶狭間S(2017)

 今週は中京記念。
 ◎グァンチャーレは中団の外をキープ。4コーナーでもそのまま外を回して追い込みにかけたが、さっぱり伸びず12着。見せ場はなかった。穴を狙っただけに仕方ないか。
 勝ったのはウインガニオン。番手から抜け出して、粘りこんだ。3連勝で重賞ウィナーとなった。今週の中京は、最終週のわりには前が残る馬場だった。

 函館では函館2歳S。
 ◎リンガラポップスは後方からそこそこ追い込んだが7着まで。もう少し前につけたかったが、それ以前に力不足だったかもしれない。
 勝ったのは好位から抜け出したカシアス。粘るウインジェルベーラをアタマ差でかわして人気に応えた。

 土曜は桶狭間S。
 ◎ワンダーリーデルは、3番手で人気のサトノファンタシーと併走。直線では真っ先に手応えが悪くなり、サトノファンタシーに突き放されて3着キープが精一杯。
 勝ったのはハナを切った初ダートのウインムート。ホワイト騎手が来日初日からメインを制覇。

 今週は3戦0勝。他も散々で久々のぼろ負け。来週から開催も変わるので巻き返したい。

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2017年7月22日土曜日

【中央競馬予想と与太話】中京記念、函館2歳S(2017)~荒れ傾向は続くのか~

 今週は中京記念と函館2歳ステークスが組まれている。
 中京記念は1600 mになってから今回で6回目。とにかくよく荒れる。過去5回で馬連2万円超が2回、1万円台が1回、残る2回も約5000円とけっこうな荒れっぷりだ。何しろ1~4番人気が一度も連に絡んでいないのだからドモナラズだ。
 そして目立つのが大外一気。5回とも、4コーナーで10番手以降の馬が連対している。今年もこの傾向は続くのだろうか。

 レースにいってみたい。
 今年も荒れ傾向は続くと見て、本命は◎グァンチャーレ。前走は、おそらく今回1番人気のブラックムーンから0.3秒差の3着。古馬になってからは重賞初挑戦だが、オープン特別では2着が3回、3着が2回あるのだから、このメンバーなら十分通用。大外一気の脚質ではないが、今週の中京はわりに内の先行馬が残っている。シンザン記念以来、2年半ぶりの重賞制覇を期待したい。
 推奨穴馬はマイネルアウラート。このレースはけっこう重ハンデの馬が来る。

 函館2歳Sは◎リンガラポップスを狙う。初戦は目標にされた分。

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2017年7月21日金曜日

【中央競馬予想と与太話】桶狭間ステークス(2017)~試合に勝って勝負に負けた家康~

 祇園祭(前祭)が終わったら、梅雨が明けて本格的な夏に突入というのは例年のパターンなのだが、今年はとにかく気温が高い。早くから暑い分、早く涼しくなってくれればよいのだが…。
 競馬カレンダーも、梅雨明けとともに中京・福島が終わって小倉・新潟が始まるという例年のパターンだ。

 そんな中京最終週の土曜メインは桶狭間S。
 桶狭間はネタの宝庫なのだが、毎年書いているので、ついにネタが切れた(一連のネタは昨年まとめたので、ご参考まで)ので、今年は10Rの長久手を取りあげる。
 長久手も小牧・長久手の戦いという有名な合戦が行われた地だ。リニモの長久手古戦場という駅があり、近くには古戦場公園もあるのだという。
 小牧・長久手の戦いは、信長亡き後、秀吉と家康が激突した、信長の後継者争いの合戦の一つだ。秀吉派と反秀吉派に分かれ、小牧と長久手だけでなく各地で戦いが行われた、かなり大規模な合戦だったようだ。
 長久手で行われた戦い自体は家康が勝ったのだが、全体的な結果は引き分けに近い形(講和)となり、秀吉が天下統一への勢力固めに成功したのだという。家康にとっては、試合に勝って勝負に負けたと言えるのかもしれない。詳しくは以下のサイトなどを参照してほしい。

歴史好きのつぶやき 豊臣秀吉は長久手の戦いで家康に負けた?秀吉はなぜ天下が取れた?

 レースにいってみたい。
 桶狭間Sはダート1400 mの準オープン戦。フルゲートは16頭だと思うのだが、15頭立てなのになぜか除外馬が出ている。出走確定後に取り消した馬がいるのだろうか。
 本命は◎ワンダーリーデル。準オープンクラスは3走して5、5、6着とやや物足りない成績だが、相手に恵まれたここはもうひと押しが期待できそう。前走は距離も長かった。左回りの1400 mは最適の舞台。
 推奨穴馬はコアレスキング。堅実派。

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2017年7月20日木曜日

【書評】浅田次郎『競馬どんぶり』(幻冬舎アウトロー文庫)

浅田流の競馬哲学


 いまはなき「おもしろ競馬塾」という競馬月刊誌に連載された浅田次郎氏のインタビューをまとめた本。1999年に出版された当時、浅田氏の競馬歴はほぼ30年だったそうだ。
 その30年間の経験に基づいた、浅田流の「競馬とは何か」が語られる。ただし本書で述べられるのは浅田流「馬券術」ではない。「How to」ではなく、競馬に対する態度や考え方が書かれているのだ。そのため、20年前の本だが全く古くない。

 浅田流の考えの基本は「競馬はバクチだ」ということだ。バクチ・ギャンブルとしての競馬を突き詰め、競馬を楽しむ、すなわち馬券を当てるために邁進する。競馬は当ててナンボ、もうけてナンボ。これが浅田流の競馬哲学だ。
 浅田氏の競馬にかける情熱と労力は半端ではない。馬券を取るために、並々ならぬエネエルギーを費やしているのだ。私も競馬歴が約25年になり、当時の浅田氏に近いのだが、競馬にかける労力のレベルがはっきり違う。負けました。

 同じ馬券オヤジとして、非常に共感するところの多い本だった。特に「そうそう!」と思ったのは以下のような点だ。

1.買える範囲で買う
 これは長く続けるための基本中の基本だろう。購入金額を減らしても同じように楽しめるのが競馬のよいところの一つだ。

2.予想の基本は馬柱
 全く同感。自分の物差しで予想できるようにならないと、競馬記者のつけた印に引っぱられてしまうだけだ。

3.レース前よりもレース後のコメントが重要
 調教師も騎手も、レース前はよいことしか言わないくせに、レース後には「状態が本物じゃなかった」何てコメントが出たりする。

4.競馬場で馬券を買うのは健康によい
 競馬場で一日馬券勝負をするには、実はかなり体力がいる。パドックと観覧席を行き来するだけでもかなりの距離なのに、馬券窓口にも並ばねばならない。競馬には不健康なイメージがあるかもしれないが、意外にもかなり運動になるのだ。

 他にも「その通り!」と思うところがたくさんあった。また勝負レースの選び方やお手馬をもつことなど、新たに勉強になることもあった。さっそく取り入れてみようと思う。
 競馬を始めたばかりの人には、ぜひ読んでもらいたい本である。競馬を長く、深く楽しむためのヒントが満載だ。逆に言うと、競馬に興味のない人が読んでも、何の足しにもならないかも…。



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2017年7月19日水曜日

【お父さんの週末料理】2017年7月15~17日~生で食べられる超甘スイートコーン~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。

 今週は3連休。一度だけ外食した。

 7月15日(土) 

◆昼ご飯◆
 今週の土曜昼の簡単メニューは焼きそば。キャベツをたっぷり使って具だくさんにした。娘がソースがやや苦手(ピリ辛が極端にダメ)なので、少し薄味にしたら、息子は塩を振ったほうが美味しいとのこと。娘はうちわ作りに行っていたので、あとで一人で食べた。普通に美味しかったらしい。
 他はサラダ、和風スープ。

具だくさん焼きそば。少し薄味

◆晩ご飯◆
 この日は息子と買い物に。選んだ「今週の魚」はイカ。息子は普通の魚よりもイカやエビなどを好む。エリンギとピーマンと鶏の心臓とともに、オイスターソースで炒めた。息子は鶏レバーが苦手なのだが、炒めた心臓は美味しかったらしい。
 他はサラダ、和風スープ、そうめん。そうめんが美味しい季節だ。

イカのオイスターソース炒め。鶏の心臓入り

 7月16日(日) 

◆昼ご飯◆
 久々のお好み焼き。「目の前で焼きたい~」とリクエストがあったので、鉄板で焼いた。娘が返しを担当。わりと上手にできた。豚玉を2枚、イカ玉を1枚、具なしを1枚作り、2枚半を食べた。キャベツたっぷりお好み焼きは好評。特に息子がもりもり食べた。ソース物に目がないらしい。
 他はサラダ、和風スープ、切り干し大根の煮物。切り干し大根も息子の好物。

お好み焼き。娘が返した

◆晩ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はサバ。塩サバは脂がのっていて美味しかった。娘も息子も、味噌煮派ではなく塩焼き派だ。息子はサバとサケが好きな魚なのだそうだ。
 他はサラダ、和風スープ、切り干し大根の煮物、昼の残りのお好み焼き。お好み焼きは無事に食べきった。

塩サバ

 7月17日(月・祝) 

◆晩ご飯◆
 翌日の弁当にも使えるように、春巻きを作った。豚ミンチ&春雨バージョンと、鶏ササミ&チーズバージョンの2種類。昼は外食でお腹が重めだったので、チーズバージョンのみを食べた。思ったほどではなかったが、普通に好評。
 他はトマトカップサラダ、おにぎり、切り干し大根の煮物。トマトカップサラダは娘が大好きで、この日は自ら作った。コーンは知り合いからいただいた、生でも食べられるスイートコーン。その甘さにはビックリ。

春巻き。鶏ササミ&チーズバージョン

トマトカップサラダ。コーンは生。超甘い

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...