2020年11月2日月曜日

【読書メモ】小川洋子『ことり』(朝日文庫)

 いやあ、切ない。小川氏の作品は切なく、はかない、モノトーン調のものが多いが、なかでも本作品は切ない指数ナンバーワンだ。

 兄と二人で生活する「ことりのおじさん」の一生を描いた物語。ときに小さな風は吹くが、静かな生活。静謐な時間が流れる。
 切ないが、決して悲しくはない作品。心がほんのり暖かくなるのが不思議だ。

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2020年11月1日日曜日

【中央競馬予想の回顧】天皇賞・秋、スワンS、アルテミスS(20020)

 今週は天皇賞・秋。
 ◎クロノジェネシスは後方から。ちょっと後ろ過ぎるような。4コーナーでは大外を回し、前を行くアーモンドアイを追ったが、届きそうにない。そこに迫ってきたのがフィエールマン。最後はクビ差でかわされて3着に終わった。
 勝ったのはアーモンドアイ。3番手でガッチリ折り合い、前が脱落して自然に先頭に立つと、しっかり伸びて見事に優勝。GI8勝の金字塔を打ち立てた。お見事。

 土曜はスワンS。
 ◎アドマイヤマーズは逃げたカツジを見る位置。4コーナーでは馬場のよい外に出したが、外の馬に蓋をされて、思うようにコースが取れなかったか。それでもしぶとく粘って3着を確保したのは地力のなせるわざ。もう少し外に出せれば違ったかも。
 勝ったのはカツジ。4コーナーでは最内を回り、直線で外に出して見事に逃げ切った。和田騎手のファインプレー。

 東京ではアルテミスS。
 ◎ウインアグライアは3番手でピタッと折り合い、4コーナーで進路を確保。後は伸びるだけだったが、そうは問屋が卸さず6着まで。これが重賞の壁か。
 勝ったのは1番人気のソダシ。重賞連覇を決めた。白毛馬初の中央GI勝ちなるか。

 今週は3戦0勝でトータルもマイナス。改修前の最後の京都開催は、低空飛行だった…。

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【中央競馬予想と与太話】天皇賞・秋(20020)~GI8勝目のジンクス~

 今週は天皇賞・秋。今年はアーモンドアイの芝GI8勝目なるかが注目を集める。
 これまで、芝のGIを7勝したのは、アーモンドアイを含めて7頭。1頭目がシンボリルドルフで、その次に達成したのがテイエムオペラオーだ。

 テイエムオペラオーは2000年のこのレースの勝ち馬。この年、2月の京都記念から12月の有馬記念まで、GIの5勝を含む、重賞8連勝。一流馬が前哨戦をあまり使わなくなった現在、もうこの記録は不滅といってよいだろう。
 翌年に天皇賞・春を制して七つ目のGI勝利をあげたときは、だれもがシンボリルドルフを抜いて単独トップに立つと思ったが、宝塚記念はメイショウドトウの執念に屈して2着。夏を越して、再び8勝目を目指して天皇賞・秋に出走した。
 レースではもちろん1番人気。逃げの手に出たメイショウドトウをかわして先頭に立ったときには誰もが勝利を確信したが、そこに飛んできたのがアグネスデジタル。八冠にはまたも手が届かなかった。
 その後、JC(クビ差2着…)と有馬記念でも破れて快挙はならず、引退。GI8勝目を達成する馬がなかなか現れないのは、テイエムオペラオーの怨念が働いているのかもしれない(?)。

テイエムオペラオー。JBISサーチより

 レースにいってみたい。今年こそ、オペラオーのジンクスは破られるのだろうか。
 という前置きとは関係なく、本命は◎クロノジェネシス。昨年秋からの充実ぶりは周知の通り。大阪杯こそラッキーライラックに惜敗したが、宝塚記念ではその雪辱を果たしてお釣りがくる6馬身差の圧勝劇。そのときに馬券でお世話になった。もう一丁。
 推奨穴馬はダイワキャグニー。去勢効果が出れば。

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2020年10月31日土曜日

【中央競馬予想と与太話】スワンS、アルテミスS(20020)~名門厩舎の初重賞と初GI~

 ようやく気温が下がって秋めいてきた。わが家では、今季初のおでんが食卓に登場した。
 中央競馬は京都・東京開催が今週で終了。京都は約2年半の長期改修に入る。その前に一度行っておきたかったが、このコロナ騒動では無理だった。残念だが、2年半後を楽しみに待ちたい。

 そんな土曜は京都でスワンステークスが、東京でアルテミスステークスが組まれている。
 スワンSは今回で63回目を迎える、老舗の重賞だ。63をひっくり返した、36回目の勝ち馬がシンコウラブリイ。名門、藤沢厩舎に初の重賞勝ちをもたらした、快速マル外牝馬だった。4歳でこのレースに出走するまでに、すでに四つの重賞を制していた。レースではもちろん1番人気。クビ差の辛勝だったが、単勝1.4倍の人気に応えた。
 次走のマイルCSで待望のGI初制覇。藤沢厩舎にとっても、初の戴冠だった。藤沢師はそこから勝利をどんどん積み重ね、現時点で重賞は122勝、GIは31勝を数える。どえらい数字だ。約1年半後の定年まで、まだ記録を伸ばしてくれることだろう。

シンコウラブリイ。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 16頭のフルゲートが揃った。本命は◎アドマイヤマーズ。前走は半年ぶりのレースで弾けなかったが、GIで6着なら悪くはない。調整過程は今回のほうが数段上。GIへ向けて好発進。
 推奨穴馬はベステンダンク。前走は大敗したが、走るときと、そうでないときの差が激しい馬。京都に戻って。

 アルテミスSは◎ウインアグライアが本命。良血馬を退けて2連勝中の勢いで。
 こちらの推奨穴馬はニシノリース。前走の勝ちっぷりはよかったように思うが、人気がない。

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2020年10月28日水曜日

【目指せサブ3】ロケットマラソン2020 大阪大会 30 kmに参加した

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2019年12月の大阪マラソンでサブ3.05(3時間05分)を達成。現在(48歳)はサブ3を目標にトレーニング中。

◆はじめに◆
 2020年10月25日(日)に、ロケットマラソン2020 大阪大会 30 kmの部に参加した。昨年の大阪マラソン以来、久しぶりの大会。小規模で非公式とはいえ、チップでタイムを測ってくれる大会があるだけでもありがたい。
 コロナ禍で、今年の春から大きな大会は軒並み中止。2020年秋マラソン、2021年冬マラソンも、ほぼすべて中止だ。
 今季は、今大会のような、中規模の催しが中心になるのだろう。大規模市民マラソンが再開されるには、陸連のガイドラインが緩和されないと難しい。
 今回の目標は、キロ4:10~15のペースで最初から最後まで走りきること。最後に少しペースを上げられれば理想的だが、そう甘くはないかな。


◆スタート前◆
 新大阪から歩いて会場へ。30 kmの部は参加者が少ないのか、荷物預けやトイレが空いていたのはありがたかった。
 30分前にゼリーを摂取。新たな試みとして、直前にコーヒーを飲んでレースに向かった。

◆序 盤◆
 いざスタート。走る前は
「30 km走か。キツいなあ…」
と思っていたが、やはり大会となるとテンションが上がる。無理なく、目標ペースの4:10~15に上げられた。GPSでペースが把握できるのはありがたい。
 片道5 kmのコースを3往復する。それほど強くはないが、往路が追い風で、復路が向かい風だ。5~10 kmの向かい風区間は難なくクリア。10~15 kmの追い風区間も、ペースの上げすぎに気をつけるくらいの余裕があった。

◆中 盤◆
 15 kmの折り返しを過ぎ、少し抑え気味に走っていると、後ろから来た6名ほどの集団に追いつかれた。序盤に併走していたランナーたちだ。どうやらキロ4:15より少し速いペースを目安に走っている感じ。おそらく、フルマラソンでサブ3を目標にしている人たちだと思われる。
 この集団に混ぜてもらい、最後尾についた。ペースは4:10~15をキープしている。いい感じだ。
 20 kmに到達するまでに2人ほどが脱落。20 kmの折り返しを過ぎると、先頭が入れ替わり、違う人が引っ張る形になって少しペースアップし、集団は3人になった。ほどなく、1人(女性ランナー。すごい!)がまた脱落して、私と引っ張ってくれる人の2人になった。このまま最後までついていこうかなあと、後ろを走った。

◆終 盤◆
 ところが、引っ張ってくれた人も、24 kmあたりでペースダウン。最後までついていくつもりだったのに…。ここまで、ありがとうございました。
 残り6 kmは単独走になった。25 kmを折り返すと向かい風。最後の2~3 kmはキツかったが、何とか4:15以下に落とすことなくゴールできた。
 最後にけん玉ランナーさんという、ランニングユーチューバーに追いついた。撮影しながら走るのだからすごい。
 タイムは約2時間5分30秒。失速もなかったし、気温が高く日差しもあったので、合格点だろう。もう少し楽に走り切れればよかったが、それは贅沢というものか。

◆まとめ◆
 久しぶりの大会で、テンションが上がった。お陰でよいトレーニングになった。ハーフや30 kmを頑張って走るのは、やはり1人では難しい。大会のありがたさを再確認した。
 明石城マラソンまで、あと4週間。トレーニングにあてられるのは、もう2週間しかない。その2週間の練習次第では、サブ3が狙えるかも。ひと頑張りしよう。

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2020年10月26日月曜日

【お父さんの週末料理】2020年10月20・24・25日~豪華マグロで手巻き寿司~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代後半)、母(年齢非公表)、娘(中1)、息子(小4)の4人。

 ふるさと納税で取り寄せたマグロが到着。手巻き寿司大会を開催した。

 10月20日(火) 

 この日は息子と歯医者に行くため半休。晩ご飯を私が作った。

◆晩ご飯◆
 歯医者に行くので、サッと食べられる鮭。旬の秋鮭は肉厚で美味しかった。
 他はサラダ、スープ、おでんのモチ巾着、ご飯。週末に作ったおでんがまだ残っていた。

肉厚の秋鮭

 10月24日(土) 

 早朝から午後まで息子の野球に付き合った。少年野球はとにかく時間が長い…。
 娘は期末テストも終わり(今年はコロナのため前後期制)、優雅な一日を過ごしたらしい。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は妻が作ってくれた。サッと食べて野球に出発。
 昼の弁当も妻が作ってくれた。助かります。

◆晩ご飯◆
 ふるさと納税のマグロで手巻き寿司大会。鹿児島県はいちき串木野市の返礼品だ。中トロが1本、赤身が2本なのだが、赤身の見た目が全然違う。中トロ、赤身、その真ん中的な感じだった。
 鯛とホタテも加えて豪華手巻き寿司を堪能。多めに炊いたご飯も完食した。1番人気はやはり中トロだった。また食べたいねえ。
 他は簡単サラダとスープ。

豪華手巻き寿司大会。真ん中左が赤身、その右も赤身、下段が中トロ

 10月25日(日) 

 息子は前日に続いて、早朝から野球の試合。何とホームランを打ったそうだ。試合は午前中で終わったが、午後からはチームメイトと集まって自主練。野球ばっかりやり過ぎな気もするが、頑張るのはよいことだ。
 娘も前日に続いて優雅な一日だったそうだ。お姉さんははもう少し体も動かしましょう。
 妻が息子に付き添ってくれたお陰で、私は30 km走に参加できた。ありがとうございます。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は手早く食べられる納豆とソーセージ。
 昼は、息子と妻は野球帰りにマクド、娘は家にあったカップ麺、私は帰りの電車内で弁当。カップ麺は妻が職場でもらってきたもの。ニンニクがきつかったそうだ。

◆晩ご飯◆
 サラダビーフンをたくさん作った。今回はシンプルに蒸し鶏とナス。前回はうまく混ざらず、味の濃いところと薄いところができたので、今回は麺と具は別々に味付けしたところ、うまくいった。娘が
「今日のビーフンは美味しいな」
と高評価。自分で作れるようになってください。
 他はサラダ、スープ、ベイクドポテト。実家からジャガイモをたくさんいただいたので、オーブンで焼いた。バターがよく合う。

少なくなって見栄えが悪いが、サラダビーフン

【中央競馬予想の回顧】菊花賞、富士S(2020)

 今週は菊花賞。無敗の三冠の快挙が達成された。
 ◎コントレイルは中団でジワッと待機。少し行きたがる様子だが、我慢は効いている。向こう正面で外に出して動ける位置をキープすると、4コーナーでは前にとりつき、直線に入って先頭に立った。カンテレのアナウンサーが
「もうこれは確勝だ」
的なことを言いかけた(ように聞こえた)が、外から馬体を併せにきたアリストテレスの手応えがいい。いったんはアリストテレスが前に出たように見えたが、最後はコントレイルがなんとか粘りきって偉業を成し遂げた。
 コントレイルの頑張りに感動した一方で、ルメールの恐ろしさを再確認した。

 馬券はヴェルトライゼンデとの2頭軸で買っていた。そのヴェルトライゼンデコントレイルを見る位置取り。しかし、直線を向いたときにはすでに余力がなく、7着に終わった。距離が保たなかったか。

 土曜は富士S。
 ◎スマイルカナは注文通りハナに立ったが、そこに絡んできたのが隣の枠のシーズンズギフトシーズンズギフトの抑えがきかなくなり、2頭で競り合う形になってしまってはドモナラズ。スマイルカナは10着に、シーズンズギフトは大差の最下位に沈んだ…。シーズンズギフトを先に行かせることはできなかったのだろうか。
 勝ったのはヴァンドギャルド。素質馬が重賞初制覇。

 今週は2戦0勝。他もチョロチョロでトータルはマイナス。パッとしないなあ…。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...