いやあ、切ない。小川氏の作品は切なく、はかない、モノトーン調のものが多いが、なかでも本作品は切ない指数ナンバーワンだ。
兄と二人で生活する「ことりのおじさん」の一生を描いた物語。ときに小さな風は吹くが、静かな生活。静謐な時間が流れる。
切ないが、決して悲しくはない作品。心がほんのり暖かくなるのが不思議だ。
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