2012年8月7日火曜日

教育委員会なんて、ないほうがよろしいのでは? 大津いじめ事件に思う

 普段はブログに政治的なことは書かないのだが、大津市在住ということもあり、いじめ事件について触れておこうと思う。事件のことは報道を通じてしか知らないので事実を誤認している部分もあるかもしれないが、そこはご容赦を。

 いじめそのものとは別の話だが、今回の事件、とにかく行政側の対応が最悪である。マスコミの報道によるバイアスを考慮するとしても、相当にひどい。校長の会見をテレビで見たが、失礼を承知でいうと
「この校長なら、さもありなん」
という印象だった。保身に加え、加害者側を擁護したい気持ちが見え見えなのだ。

 その校長とともに加害者を擁護しているのが、PTAと教育委員会。加害者側の親に有力者がいるという話はおそらく本当なのだろう。加害者側にも言い分があるのはもっともだし、加害者やその親が「裁判で争う」という姿勢を取ることも理解できないではない。
 しかし、警察が介入して逮捕者が出るような、ある意味「明らか」な事態に対して、PTAや教育委員会が加害者側に肩入れするとは、いったいどういう事態なのか。まったく理解できない。そんな組織など必要ない。

 私は以前から教育委員会は不要じゃないかと考えていたが、今回、その思いをいっそう強くした。その意味でも、越市長の「教育委員会不要発言」には大いに賛同したのだが、その後、市長がトーンダウンしたのかマスコミに統制が入ったのかは知らないが、このニュースがあまり報じられなくなったのは気持ち悪い。何かの圧力がかかったのか。

 地方公務員の友人に昔聞いたところによると、教育行政は通常の行政組織とはかなり切り離されており、ほとんど別組織になっているらしい。同じ公務員試験を通って公務員になっても、いったん教育行政に配属されると、ずっとそのままなのだそうだ。これもなんだか怪しい話である。
 この事件が、教育委員会制度を考え直すきっかけにならないかなあと期待していたのだが、どうも難しいようだ。残念。

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