2012年1月5日木曜日
映画評 『friends ―フレンズ― もののけ島のナキ』
息子(1歳半)が風邪を引いたので、娘(4歳)をつれて映画に。息子が一緒だと行けないところに行こうというわけだ。
娘にとっては昨年末の『スイートプリキュア』に続く2回目の映画だ。仮面ライダーには興味がないので、公開中の映画の中から、ほぼ選択の余地なくこの映画が選ばれた。
ある村の沖にある「もののけ島」。ここには「もののけ」たちが住んでいて村の住人から恐れられている。ところがこの「もののけ」たちはいいヤツらで、こっちはこっちで人間を「凶暴な動物」と恐れている。
そのもののけ島に一人の赤ん坊(コタケ)が取り残され、ナキというもののけと心を通じていく。ナキがコタケと心を通じていき、それとともに、憎くて仕方がなかった人間たちにも心を開いていく。そして、人間たちのために体を張り、もののけを恐れていた人間たちも、ナキに心を開く…というのが粗筋。
反目しあっていた人間と魑魅魍魎たちが徐々に心を通じ合っていくという、ぶっちゃけ、ありがちなストーリーだ。しかし、ナキと赤ん坊の別れのシーンには思わず目頭が熱くなるし、ラストシーンにも思わずウルウルしてしまった(単純やなあ)。
また、コタケの可愛さにKOされた人も多いのではないだろうか。私も、息子がコタケと同じくらいの大きさ(小ささ?)ということもあり、大いに感情移入してしまった。『ポニョ』のそーすけ君に心を奪われた人は、この映画も楽しめるだろう。
しかし物語の真のテーマは、人ともののけとの心の交流ではなく、タイトルにもあるように「friends ―フレンズ―」すなわち、友情なのだ。ナキにはグンジョウという仲間がいて、その二人の友情がこの映画の真のテーマなのだ。
ストーリーは幼稚だが(子ども向けなのだから当然か)、この二人の関係、そしてラストシーンにはなかなか心を打たれた。5歳~小学生あたりの子どもたちにお薦めの映画だ。
ただ、今後の展開が気になるストーリーになっており、今からパート2を狙っているのが見え見えなのにはちょっとゲンなりした。
2012年 初雪遊び
昨晩から雪が降り、少し積もった。今シーズン初の積雪だ。
子どもたちは嬉しいらしく、家でぬくぬくしていたい私の意見など完全に無視し、私をマンションの屋上へ連行した。
写真で見ると、けっこう雪国っぽい。
後ろのカタツムリみたいなのは、何なのだろう。われわれが屋上に来たときにはすでにできていた。
雪だるま作りに挑戦。
上手にできました。
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子どもたちは嬉しいらしく、家でぬくぬくしていたい私の意見など完全に無視し、私をマンションの屋上へ連行した。
写真で見ると、けっこう雪国っぽい。
後ろのカタツムリみたいなのは、何なのだろう。われわれが屋上に来たときにはすでにできていた。
雪だるま作りに挑戦。
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2012年1月4日水曜日
書評 荒川弘『鋼の錬金術師』(ガンガンコミックス)
久しぶりにマンガを読んでウルウルした。
いい年したオッサンの、少年マンガに対する感想としては少し恥ずかしいが、事実だから仕方がない。
「ガンガンって、所詮、小学生向けの雑誌やろ?」
そう思って、気になりつつ、この作品を放置している人はいないだろうか(何を隠そう、私もその一人だった)。そういう人には、今すぐに読んでほしい。大人でも、いや、大人のほうが楽しめる。
錬金術(といっても、いわゆる歴史上の錬金術とは違うもの)を操る兄弟が主人公。その弟の、失われた体を取り戻すのが兄弟の目的であり、それを主軸に物語は進んでいく。そこに「錬金術とは何か」、「この世界の秘密」、「敵の正体は」…などなど、さまざまな謎が並行して絡み合う。
炎の大佐を初めとする仲間たちはもちろん、敵方もキャラが立っている。さらに、敵か味方か判別不能なヤツらも入り乱れ、多彩な登場人物たちが物語を彩る。
謎が謎を呼ぶストーリーと、個性的なキャラクターたち。面白くないわけがなかろう。
しかし、それらは舞台設定でしかなく、本作品の主題は「仲間を思う心」だ。こんなふうに書いてしまうと何だかしらけてしまうが、実際に読めばわかってもらえるだろう。兄弟、親子、師弟、仲間など、すべてが熱い絆で結ばれている(熱血マンガというわけではないのだが)。
何だかこのマンガの魅力をうまく表現できないが、もう後は読んでもらうしかなかろう。
蛇足ながら、この作品の素晴らしい点をもう一つ挙げておきたい。連載マンガは、面白ければ面白いほど、連載を延ばすために回り道をしてしまいがちだ。この作品にはそれがない。作者と編集者の心意気に賛辞を送りたい。
最終巻のアルの等価交換、泣けた。
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いい年したオッサンの、少年マンガに対する感想としては少し恥ずかしいが、事実だから仕方がない。
「ガンガンって、所詮、小学生向けの雑誌やろ?」
そう思って、気になりつつ、この作品を放置している人はいないだろうか(何を隠そう、私もその一人だった)。そういう人には、今すぐに読んでほしい。大人でも、いや、大人のほうが楽しめる。
錬金術(といっても、いわゆる歴史上の錬金術とは違うもの)を操る兄弟が主人公。その弟の、失われた体を取り戻すのが兄弟の目的であり、それを主軸に物語は進んでいく。そこに「錬金術とは何か」、「この世界の秘密」、「敵の正体は」…などなど、さまざまな謎が並行して絡み合う。
炎の大佐を初めとする仲間たちはもちろん、敵方もキャラが立っている。さらに、敵か味方か判別不能なヤツらも入り乱れ、多彩な登場人物たちが物語を彩る。
謎が謎を呼ぶストーリーと、個性的なキャラクターたち。面白くないわけがなかろう。
しかし、それらは舞台設定でしかなく、本作品の主題は「仲間を思う心」だ。こんなふうに書いてしまうと何だかしらけてしまうが、実際に読めばわかってもらえるだろう。兄弟、親子、師弟、仲間など、すべてが熱い絆で結ばれている(熱血マンガというわけではないのだが)。
何だかこのマンガの魅力をうまく表現できないが、もう後は読んでもらうしかなかろう。
蛇足ながら、この作品の素晴らしい点をもう一つ挙げておきたい。連載マンガは、面白ければ面白いほど、連載を延ばすために回り道をしてしまいがちだ。この作品にはそれがない。作者と編集者の心意気に賛辞を送りたい。
最終巻のアルの等価交換、泣けた。
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書評 溝口優司『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書)
こんな本が読みたかった。
いやいや、モヤモヤしていたことがスッキリ解消しました。私はグレートジャーニーの流れ、特に日本における人類(ホモ・サピエンス)の流れを知りたいと思っていた。そこで目についたのが本書だったのだが、まさにど真ん中ストライク。私の持っていた疑問に、ズバリと、かつ分かりやすく答えてくれた。
本書は3章から構成されている。
第1章では、猿人がどのようにして人類(ホモ・サピエンス)に進化したのか、その過程が述べられている。進化の過程がはっきりと判明しているわけではないのだが、現在分かっていることと、そこから推定される進化の道筋が、分かりやすく説明されている。
第2章では、アフリカで誕生した人類が旅に出て、15万年あまりの年月をかけて世界中へと広がっていく様子が書かれている。そう、これがグレートジャーニーだ。なぜ白人はヨーロッパに出現したのか。なぜアフリカ人は唇が分厚いのか。なぜ日本人は短足なのか。そんなうんちくも含めつつ、流れるように人類の旅の歴史が描かれている。
第3章では、日本にやってきた人類はどのような人たちだったのかが解説されている。私が最も興味のあるのもここだったのだが、今まで頭の中で漠然としていたことがスッキリと整理され、たいへん気持ちよかった。
概要を書くと、日本には約2万年前に南方系の縄文人がまずやってきた。彼らは長年、幸せにやっていた(?)のだが、そこへ約3000年前に北方系の弥生人が稲作という技術を携えてやってきて、縄文人と(おそらく混血しつつ)置き換わっていった。これが現在の日本人の血統のベースとなるらしい。こう書いてしまうと
「何だ、それだけのことか」
と思われてしまうかもしれないが、そのように考えられている根拠や推定の方法も含め、説得力を持った、かつ分かりやすい説明がなされている。
日本人はどこから来たのか興味のある方は必読だと断言しておきたい。
本書を読むと「日本人」も、つい3000年前から大規模な混血が始まったばかりのヒトの集団であり「単一民族」という言葉がいかにあやふやなものかが分かる。
人類全体という観点から見ても、つい20万年前にはアフリカの一部で暮らしていた集団が世界中に広がったにすぎない。「人類みなきょうだい」とはよくいったものだ。「イエスだ」「いや、ムハンマドだ」「いやいや、そのどちらでもなく…」などと対立しているのがアホらしくなってくる(そりゃ、現実はそう簡単にはいかないのは分かってますが)。
ダックスフント族とシベリアンハスキー族が、その考え方の違いから、地球をも滅ぼしかねないような大戦争を繰り広げているのをわれわれ人類が見たら、きっと
「アホか、やめときなはれ」
と言うに違いない。
もし、アンドロメダから地球を見ている宇宙人がいたら、同じように言うだろうなあ。
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いやいや、モヤモヤしていたことがスッキリ解消しました。私はグレートジャーニーの流れ、特に日本における人類(ホモ・サピエンス)の流れを知りたいと思っていた。そこで目についたのが本書だったのだが、まさにど真ん中ストライク。私の持っていた疑問に、ズバリと、かつ分かりやすく答えてくれた。
本書は3章から構成されている。
第1章では、猿人がどのようにして人類(ホモ・サピエンス)に進化したのか、その過程が述べられている。進化の過程がはっきりと判明しているわけではないのだが、現在分かっていることと、そこから推定される進化の道筋が、分かりやすく説明されている。
第2章では、アフリカで誕生した人類が旅に出て、15万年あまりの年月をかけて世界中へと広がっていく様子が書かれている。そう、これがグレートジャーニーだ。なぜ白人はヨーロッパに出現したのか。なぜアフリカ人は唇が分厚いのか。なぜ日本人は短足なのか。そんなうんちくも含めつつ、流れるように人類の旅の歴史が描かれている。
第3章では、日本にやってきた人類はどのような人たちだったのかが解説されている。私が最も興味のあるのもここだったのだが、今まで頭の中で漠然としていたことがスッキリと整理され、たいへん気持ちよかった。
概要を書くと、日本には約2万年前に南方系の縄文人がまずやってきた。彼らは長年、幸せにやっていた(?)のだが、そこへ約3000年前に北方系の弥生人が稲作という技術を携えてやってきて、縄文人と(おそらく混血しつつ)置き換わっていった。これが現在の日本人の血統のベースとなるらしい。こう書いてしまうと
「何だ、それだけのことか」
と思われてしまうかもしれないが、そのように考えられている根拠や推定の方法も含め、説得力を持った、かつ分かりやすい説明がなされている。
日本人はどこから来たのか興味のある方は必読だと断言しておきたい。
本書を読むと「日本人」も、つい3000年前から大規模な混血が始まったばかりのヒトの集団であり「単一民族」という言葉がいかにあやふやなものかが分かる。
人類全体という観点から見ても、つい20万年前にはアフリカの一部で暮らしていた集団が世界中に広がったにすぎない。「人類みなきょうだい」とはよくいったものだ。「イエスだ」「いや、ムハンマドだ」「いやいや、そのどちらでもなく…」などと対立しているのがアホらしくなってくる(そりゃ、現実はそう簡単にはいかないのは分かってますが)。
ダックスフント族とシベリアンハスキー族が、その考え方の違いから、地球をも滅ぼしかねないような大戦争を繰り広げているのをわれわれ人類が見たら、きっと
「アホか、やめときなはれ」
と言うに違いない。
もし、アンドロメダから地球を見ている宇宙人がいたら、同じように言うだろうなあ。
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2012京都金杯 オレの予想を聞いてくれよ
2012年の中央競馬が開幕する。今年もさらに競馬予算は削減されるが、給料がどんどん増えているわけでもないし、仕方がない。毎週競馬をさせてもらえるだけでもありがたい。一度くらいは収支を黒字にし、家計に貢献してみたいものだ。
今年の目標は、回収率90%(昨年は81%)と的中率25%(昨年は22%)。大きな馬券を獲るのではなく、的中率を上げることで回収率を改善していきたい。これを机上の空論に終わらせないために、馬券の買い方を少し変えてみる。具体的には、ワイドの活用だ。私は、軸馬を一頭選んで、馬単・馬連で流すという買い方が中心なのだが、5番人気以下の中穴の馬から入るときには、ワイドで買ってみようと思う。
ワイドの利点は、もちろん「当たりやすさ」である。しかしそれだけではなく「馬券が二つ的中する」という魅力もある。軸馬が3着以内に入れば、ワイドが二つ的中する可能性がある。配当は低いが、コツコツと当てて回収率の向上を目指したい。
タイミングよく、明日の金杯はJRA2連福の対象レースだ。さっそく、その恩恵にあずかりたい。
前置きが長くなったが、金杯の予想にいてみたい。
毎年1月5日に行われる東西の金杯。京都金杯の距離が1600 mに変わってからもう10年以上になる。東西の金杯が両方とも2000 mで行われていた頃は
「何で同じ日に、同じ距離のハンデ重賞があるねん」
と思っていたものだが、いざ距離が変わってみると
「懐かしいなあ」
なんて思ってしまうのだから勝手なものだ。
京都のほうの金杯を予想する。人気の馬まで決まることもあれば、大穴が飛んでくることもあり、つかみ所のないレースだ。
私の本命◎はサダムパテック。おそらく1番人気になるだろうこの馬を信頼したい。京都金杯で過去10年に連対した1番人気馬は5頭。そして、そのうち4頭が前走鳴尾記念3着以内の馬なのだ。サダムパテックにピタリと当てはまる。距離短縮もよさそうだし、京都も得意。好条件が目白押しだ。
推奨穴馬はブリッツェン。叩き3走目のここ、スッと先行できれば怖い。
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今年の目標は、回収率90%(昨年は81%)と的中率25%(昨年は22%)。大きな馬券を獲るのではなく、的中率を上げることで回収率を改善していきたい。これを机上の空論に終わらせないために、馬券の買い方を少し変えてみる。具体的には、ワイドの活用だ。私は、軸馬を一頭選んで、馬単・馬連で流すという買い方が中心なのだが、5番人気以下の中穴の馬から入るときには、ワイドで買ってみようと思う。
ワイドの利点は、もちろん「当たりやすさ」である。しかしそれだけではなく「馬券が二つ的中する」という魅力もある。軸馬が3着以内に入れば、ワイドが二つ的中する可能性がある。配当は低いが、コツコツと当てて回収率の向上を目指したい。
タイミングよく、明日の金杯はJRA2連福の対象レースだ。さっそく、その恩恵にあずかりたい。
前置きが長くなったが、金杯の予想にいてみたい。
毎年1月5日に行われる東西の金杯。京都金杯の距離が1600 mに変わってからもう10年以上になる。東西の金杯が両方とも2000 mで行われていた頃は
「何で同じ日に、同じ距離のハンデ重賞があるねん」
と思っていたものだが、いざ距離が変わってみると
「懐かしいなあ」
なんて思ってしまうのだから勝手なものだ。
京都のほうの金杯を予想する。人気の馬まで決まることもあれば、大穴が飛んでくることもあり、つかみ所のないレースだ。
私の本命◎はサダムパテック。おそらく1番人気になるだろうこの馬を信頼したい。京都金杯で過去10年に連対した1番人気馬は5頭。そして、そのうち4頭が前走鳴尾記念3着以内の馬なのだ。サダムパテックにピタリと当てはまる。距離短縮もよさそうだし、京都も得意。好条件が目白押しだ。
推奨穴馬はブリッツェン。叩き3走目のここ、スッと先行できれば怖い。
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2012年1月3日火曜日
名古屋港水族館へ行ってきた
2011年の年末は、妻の実家である愛知県で過ごした。「娘のダンナ」という立場の私としては、そりゃ完全にリラックスできるわけではないが、でものびのびと過ごさせていただき、お邪魔するのは苦痛ではなかった(お邪魔しておいて苦痛とかいうのも失礼な話ですが、ダンナさんたちには分かっていただけますよね)。ありがたい話だ。妻の両親も
「こいつは酒さえ飲ませておけば機嫌がいいらしい」
ということにお気づきのようだ(冗談です)。
二泊三日でお邪魔したのだが、その真ん中の日(大晦日)がポッカリと空いた。そこで、妻の薦めで、家族四人で名古屋港水族館へ突撃した。
入ると、いきなり見せ場がやってくる。巨大な水槽をイルカが泳ぎ回っているのだ。なかなか圧巻の光景である。
初っぱなからこういう大物をもってくるとは、やられた。客を魅せる戦略とは分かりつつも
「おお、すげぇ」
と思わずにはいられない。
そして、娘が見あたらなくなる(トホホ)というアクシデントをクリアし、ハイライトの一つであるベルーガを拝見。その後、北館をふらついていると、ペンギンの行進が始まるというではないか。すかさず駆けつける。
時間ギリギリに駆けつけたため、ペンギンが行進してくるまでにかなり時間がかかり、子どもたちはグズり気味。しかも、ようやくペンギンが来る頃になって、失礼なオバハンが割り込んできて視界を遮られるという事件が発生(怒)。しかし、このオバタリアン(死語)を何とか撃退し、無事にペンギンたちの可愛い姿を見ることができた。
イルカショーは時間が合わず、シャチも名港に来たところでまだ公開前ということで、南館へ。
こちらは従来の水族館の雰囲気を残したエリアだ。すなわち、いろいろな魚をテーマごとに小さい水槽で展示する形式が主である。
とはいえ、トンネルがあったり、イワシのトルネードがあったり、近頃の水族館には欠かせない大スペクタクルも満載である。
また、写真がないのが残念だが、ウミガメの展示は一見の価値ありだ。カメ好きの方も、そうでない方も、ここを訪れたときには是非見てもらいたい。
まだ子どもたちが小さいので、この程度をざっと見て退却したのだが、まだまだ見所はたくさんありそうだし、イルカショーを初め、さまざまな催しも行われている。次回はじっくり長時間滞在して、隅々まで満喫したいものだ。
最後に、レストランの素晴らしさについて書いておきたい。
水族館で昼食を食べようということになったのだが、正直
「水族館の中のレストランなんて、高かろうマズかろうだよな…」
と諦めていたのだが、いい意味で裏切られた。私はひつまぶしを注文したのだが、これが美味しかったのだ。並のウナギ専門店では負けてしまうのではないか、というのはちょっと褒めすぎだが
「一応、ウナギもあります」
的なレベルではない。尾張名古屋、恐るべし。
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「こいつは酒さえ飲ませておけば機嫌がいいらしい」
ということにお気づきのようだ(冗談です)。
二泊三日でお邪魔したのだが、その真ん中の日(大晦日)がポッカリと空いた。そこで、妻の薦めで、家族四人で名古屋港水族館へ突撃した。
入ると、いきなり見せ場がやってくる。巨大な水槽をイルカが泳ぎ回っているのだ。なかなか圧巻の光景である。
初っぱなからこういう大物をもってくるとは、やられた。客を魅せる戦略とは分かりつつも
「おお、すげぇ」
と思わずにはいられない。
そして、娘が見あたらなくなる(トホホ)というアクシデントをクリアし、ハイライトの一つであるベルーガを拝見。その後、北館をふらついていると、ペンギンの行進が始まるというではないか。すかさず駆けつける。
時間ギリギリに駆けつけたため、ペンギンが行進してくるまでにかなり時間がかかり、子どもたちはグズり気味。しかも、ようやくペンギンが来る頃になって、失礼なオバハンが割り込んできて視界を遮られるという事件が発生(怒)。しかし、このオバタリアン(死語)を何とか撃退し、無事にペンギンたちの可愛い姿を見ることができた。
イルカショーは時間が合わず、シャチも名港に来たところでまだ公開前ということで、南館へ。
こちらは従来の水族館の雰囲気を残したエリアだ。すなわち、いろいろな魚をテーマごとに小さい水槽で展示する形式が主である。
とはいえ、トンネルがあったり、イワシのトルネードがあったり、近頃の水族館には欠かせない大スペクタクルも満載である。
また、写真がないのが残念だが、ウミガメの展示は一見の価値ありだ。カメ好きの方も、そうでない方も、ここを訪れたときには是非見てもらいたい。
まだ子どもたちが小さいので、この程度をざっと見て退却したのだが、まだまだ見所はたくさんありそうだし、イルカショーを初め、さまざまな催しも行われている。次回はじっくり長時間滞在して、隅々まで満喫したいものだ。
最後に、レストランの素晴らしさについて書いておきたい。
水族館で昼食を食べようということになったのだが、正直
「水族館の中のレストランなんて、高かろうマズかろうだよな…」
と諦めていたのだが、いい意味で裏切られた。私はひつまぶしを注文したのだが、これが美味しかったのだ。並のウナギ専門店では負けてしまうのではないか、というのはちょっと褒めすぎだが
「一応、ウナギもあります」
的なレベルではない。尾張名古屋、恐るべし。
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書評 東野圭吾『片思い』(文春文庫)
東野さんの約10年前の作品。600ページを超える大作だ。
テーマは性別。男とは何か、女とは何か、性別は染色体だけで決まるのか、男と女は裏と表の関係なのか、性同一性障害とはどういう状態なのか。そういった、性にまつわるさまざまなテーマを散りばめつつ、ハラハラ・ドキドキのミステリーが展開される。
主人公の哲朗は、学生時代は名クオーターバックとして活躍していた。その後、アメフト部のマネージャーと結婚し、二人で生活を送っていたところ、アメフト部のもう一人のマネージャーだった美月と再会する。しかし、美月は男の姿をしており、しかも殺人を犯したと告げる。
その殺人事件を追ううち、次々と明らかになるジェンダーの世界。そして、絡み合うアメフト部時代の仲間たち。殺人犯は誰なのか、動機は何なのか、そしてタイトルの片思いとは…。
というのが粗筋。
当時、まだそれほど一般的ではなかったと思われる性同一性障害を主題に扱う大胆さは、東野さんならではだ。(どういうテーマでもそういう面はあるのだろうが)生半可な知識で書くと、とんでもない非難を受けそうなテーマである。また、偏った意見の持ち主も多そうな話題だし、いろいろややこしい中傷を受けるかもしれない。そんな微妙なテーマを堂々と書ききる手腕には、いつもながら脱帽である。
とはいえ(知識のない私には断言はできないが)、本書で書かれたジェンダーの世界がどこまで真実を表しているのか。ややステレオタイプな気がしないでもない。しかし、10年以上前に書かれたということを考えると、十分に衝撃的な内容だったのかもしれない。
二人の子を育てているイクメンとしては、女性の社会進出を進めたいなら、男性がもっと家庭に進出しやすくなる状況も並行して整えていかないと無理なんじゃないかなあ、と思うのでした。
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テーマは性別。男とは何か、女とは何か、性別は染色体だけで決まるのか、男と女は裏と表の関係なのか、性同一性障害とはどういう状態なのか。そういった、性にまつわるさまざまなテーマを散りばめつつ、ハラハラ・ドキドキのミステリーが展開される。
主人公の哲朗は、学生時代は名クオーターバックとして活躍していた。その後、アメフト部のマネージャーと結婚し、二人で生活を送っていたところ、アメフト部のもう一人のマネージャーだった美月と再会する。しかし、美月は男の姿をしており、しかも殺人を犯したと告げる。
その殺人事件を追ううち、次々と明らかになるジェンダーの世界。そして、絡み合うアメフト部時代の仲間たち。殺人犯は誰なのか、動機は何なのか、そしてタイトルの片思いとは…。
というのが粗筋。
当時、まだそれほど一般的ではなかったと思われる性同一性障害を主題に扱う大胆さは、東野さんならではだ。(どういうテーマでもそういう面はあるのだろうが)生半可な知識で書くと、とんでもない非難を受けそうなテーマである。また、偏った意見の持ち主も多そうな話題だし、いろいろややこしい中傷を受けるかもしれない。そんな微妙なテーマを堂々と書ききる手腕には、いつもながら脱帽である。
とはいえ(知識のない私には断言はできないが)、本書で書かれたジェンダーの世界がどこまで真実を表しているのか。ややステレオタイプな気がしないでもない。しかし、10年以上前に書かれたということを考えると、十分に衝撃的な内容だったのかもしれない。
二人の子を育てているイクメンとしては、女性の社会進出を進めたいなら、男性がもっと家庭に進出しやすくなる状況も並行して整えていかないと無理なんじゃないかなあ、と思うのでした。
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わが家では土曜、日曜の晩ご飯は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。 家族構成は父(アラフィフ)、母(年齢非公表)、娘(高2)、息子(中2)の4人。 娘は中間テストが終わって部活モードに復帰。息子は相変わらず週末は野球三昧。 10月12...
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