2015年6月12日金曜日

【予想と与太話】安芸ステークス(2015)~今夏のキャンペーンは~

 宝塚記念は残っているが、番組は夏競馬モード。メインレースが条件戦という日も増えてくる時期だ。

 ところで、JRAが「夏の☆2歳単勝」というキャンペーンを行っている。6月6日から9月6日まですべての2歳戦の単勝の払い戻しがアップするというものだ。単勝だけというのはセコい気もするが、よい企画だと思う。
 たびたび書いているが、私は
「払い戻しアップ(控除率引き下げ)に勝るファンサービスはない」
という考えである。1レースの額は小さくても、長い目で見れば回収率に少なからず影響が出る。新しいファンを開拓するような催しも必要だろうが、長く馬券を買う人にありがたいキャンペーンに賛意を示しておきたい。

 そんな土曜の阪神メインは安芸S。ダート1400 mの準オープン戦。長年、ほぼ同じ条件で行われている。
 本命は人気でも◎ニシケンモノノフ。オープン特別勝ちのある馬が、賞金の都合で降級してきた。オープンでも勝ち負けしてきた。この相手なら。
 推奨穴馬はマヤノオントロジーゴーインググレート。両馬とも、着順は悪いがそれほど負けていない。

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2015年6月9日火曜日

【書評】古賀茂明『国家の暴走―安倍政権の世論操作術―』(角川oneテーマ21)

日本の首相、本当にここまで浅薄なんだろうか


 報ステの騒動で話題になった古賀氏が、安倍政権をこき下ろした本。国会では、いままさに安保法案の審議が佳境を迎えているが、その約1年前に、古賀氏は本書で
「日本を戦争をできる国にするための法案」
と断じ、徹底的に批判している。古賀氏の危惧していたことが、まさに現実になったと言えるだろう。
 これらの法案は安倍首相のタカ派的な思想の具体化であり、無用な戦争へ日本が参加せざるを得ないようになるだけだと、完全に否定する。利益を得るのはアメリカと軍事産業だけなのだそうだ。

 本書の大半は、この安保法案批判にあてられている。
 さらには経済政策もピントがずれているとこき下ろし、最後に
「じゃあ、どうすればよいか」
という古賀氏の提案で締めくくられる。

 古賀氏の主張は一貫しているので、たいへん説得力があると同時に、読みやすい。安倍政権のスローガン
「日本を取り戻す」
は戦後のいい時代ではなく、戦前の覇権主義の時代の日本を取り戻すという意味だという話にも納得だ。
 安倍首相への批判を、とても分かりやすくまとめた本である。

 ただし、ひとつ難癖をつけるなら、あまりにも批判が分かりやすすぎるため
「安倍さんも、そこまでアホじゃないのでは?」
と思えてしまうことだ。私は決して安倍政権支持派ではないが
「日本の首相たるもの、いくら何でもそこまで浅薄ではないだろう(だったら困る)」
と感じてしまうのだ。

 最近は政治に興味がなくなって、ろくにニュースも新聞も読んでいないので、安倍首相側の主張をほとんど見聞していない自分に気づいた。いつの間にか「政治的無関心層」になっていたようだ。
 次は安倍首相の意見を聞いてみたい。




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2015年6月7日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年6月6日・7日~息子のグズりがひどくなっているような~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

 今週は土曜の昼に外食したので3回分。

 6月6日(土) 

◆晩ご飯◆
 息子の選んだアジがメイン。甘酢あんかけにした。

<アジの甘酢あんかけ>
 今日もスーパーで息子に魚を選ばせたら「アジがいい」とのこと。立派なマアジを3枚におろしてもらった。ほとんど骨はついていなかった(このスーパーは上手におろしてくれる)が、子ども用はいちおう骨を抜いた。塩を振ってソテーして、酢豚の素(Cook Doの酢豚用)で作った甘酢あんをかけた。あんの具はピーマン、ニンジン、シメジ、ナス、コンニャク。


<潮汁>
 アジのアラでダシを取り、塩で味付け。具はシメジ、コンニャク、ナス。


<カツオたたき>
 今が旬。安くて美味いので、つい買ってしまう。大葉とネギを添えた。

<サラダ>
 サニーレタス、キュウリ、トマト、タマネギ、ズッキーニ。

<ご飯>
 普通の白ご飯。

<自家製ソーセージ>
 今週の作り置きメニュー。豚ミンチと材料を混ぜて、巻いて、ポチッと押すだけでできる。作り方は下記参照。

【お父さんの週末料理】3月14日



―評 価―
 昼が遅めの外食(近江チャンポン)だっったわりには、パクパク食べたほうか。カツオたたきはいつものごとく瞬殺。味の甘酢あんも好評だった。息子は前回はズッキーニがダメだったのだが、今回は
「今日のズッキーニは美味しいで」
とペロッと食べた。イメージではなく、ちゃんと舌で味わって食べている証拠だろう。いいことだ。

 6月7日(日) 

◆昼ご飯◆
 買い置きしてあったかた焼きそばとラーメンがメイン。かた焼きそば2人前、ラーメン1人前を3人で分けた。娘はかた焼きそばを、息子はラーメンをチョイス。

<かた焼きそば>
 わが家ではかた焼きそばと呼んでいるが、皿うどんのほうが正式名称らしい。市販の皿うどん(2人前)を使った。具は豚肉、モヤシ、ナス、シメジ、ピーマン。

<ラーメン>
 先週買ったマルちゃん正麺豚骨味が残っていたので、1人前を食べた。具はかた焼きそばと同じ。マルちゃん正麺は、種類によってゆで時間が違うことを発見。味によって麺を変えているようだ。なるほど、こだわっている。


<テキポタ>
 また作ったテキポタ。今回の具はタマネギ、カボチャ、ブロッコリーの茎。

お父さんの週末料理2月15日 テキトーポタージュ

<カツオたたき>
 昨日と同じもの。大葉とネギを添えた。

<サラダ>
 サニーレタス、キュウリ、トマト、ズッキーニ。

―評 価―
 かた焼きそば、ラーメンとも普通に好評。今週も温玉(温泉卵)を添えたのだが、温度が低かったようでほとんど生だった。テキポタはブロッコリーの茎の芯が少し触る。ブロッコリーの茎は使い方が難しい。
 息子が舌を噛んだのか口内炎でもできたのか
「しみる~」
と騒いでグズった。ちょっと何かあると、大げさにグズったり泣いたりする。下の子はそうなりがちなのかもしれないが、だからといって
「じゃあ食べなくていいよ~。よしよし」
などとするわけにはいかない。結局は何とか完食した。

◆晩ご飯◆
 豆腐ナゲットがメイン。

<豆腐ナゲット>
 日経新聞のサイトに載っていたレシピを、その通りに作った。豆腐ナゲットとあるが、豆腐入りつくねハンバーグというほうがふさわしいような。

かんたんレシピ とうふナゲット

<サラダ>
 サニーレタス、キュウリ、トマト、ズッキーニ、豆腐。

<テキポタ>
 昼と同じ。

<ご飯>
 普通の白ご飯。

<カツオたたき>
 昨日買ったものが最後に少し残っていた。大葉とネギを添えた。

―評 価―
 息子は豆腐が大の苦手。豆腐ナゲットの残りの豆腐をひとかけら(1 g程度)サラダに入れただけで大騒ぎ。大号泣して泣きわめいた。ちょっと異常だ。給食の豆腐は食べているらしいし、いままでもこんな少量の豆腐でここまで極端にグズることはなかったように思う。グズったり泣いたりするとノルマが減ることがあるため、悪い癖がついたのかもしれない。ちょっと甘えている。苦手な食べ物があることは仕方ないし、もりもり食べろとは言わないが「グズったら食べなくて済んだ」とするわけにはいかない。
 久しぶりに不愉快な食事だった。

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【予想の回顧】安田記念、垂水S、鳴尾記念

 今週は安田記念。
 ◎フィエロは好スタートを切って先行集団に控える。前に馬が殺到してハイペースになるかと思いきや、それほど速くならなかった。レースは直線へ。フィエロモーリスの後ろにつけて進路を探す。残り2ハロンで前が開いたときには
「いけっ」
と思ったのだが、伸びずに4着止まり。後ろで脚を溜める競馬のほうがあうのか。切れ味勝負は得意と思っていたのだが…。
 勝ったのは◎の一つ前にいたモーリス。坂上で抜け出して、ヴァンセンヌの強襲を何とか退けた。
 3着に入ったクラレントにはビックリ。

 京都では垂水S。
 ◎ラングレーは抜けた1番人気。後方待機から外を回すという横綱競馬を見せたが、前の馬を捉まえきれず3着。人気を背負っていただけに仕方なかったのかもしれないが、正攻法で乗りすぎたか。
 勝ったのは先行集団からシュッと抜け出したノボリディアーナ。何度買っても取れそうにない。

 土曜は阪神で鳴尾記念。
 ◎エアソミュールは1番人気。スタート後はスッと前につけ、外めで折り合いをつける。いい感じだ。直線入り口で先頭に並びかけたときには確勝と思ったのだが、ラブリーデイにアッサリかわされると、2、3着馬にも差されて4着まで。物足りない内容だった。
 勝ったのは◎のすぐ後ろにいたラブリーデイ。◎を置き去りにしてしっかり伸びて、2馬身差の完勝。宝塚記念でもいい勝負になるかもしれない。

 今週は3戦0勝。どうも流れが悪い。

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2015年6月6日土曜日

【予想と与太話】安田記念、垂水S(2015)~推奨穴馬を多めで~

 5週連続GIも今週で終わり。しかし5週とも東京で、しかもそのうち三つは芝1600 m。あまりにもアンバランスだ。毎年書いていることだが、何とかならんものか。

 最後を締めくくるのは安田記念。春のマイル王決定戦だ。
 このレース、とにかくよく荒れる。ここ10年で、馬連万馬券が5回。1番人気は3勝だが、ウオッカとロードカナロアとジャスタウェイ。ワールドクラスでないと、人気には応えられないということか。そしてヒモもよく荒れる。昨年も2着に16番人気のグランプリボスが入ったのは記憶に新しいところ。

 本命は◎フィエロ。昨秋のマイルCSはハナ差で涙を呑んだが、舞台が東京に変わってリベンジを期待したい。現在のところ2番人気とは少し誤算だが、それだけの実力の持ち主なのだと、前向きに解釈しておきたい。
 人気すると思っていた馬が人気しておらず、食指が動く。推奨穴馬は多めの3頭。まずはダイワマッジョーレ。GIで2番人気だった馬が軽視されている。鞍上も不気味。2頭目はレッドアリオン。マイラーズCの優勝馬がこの人気でよいのか。大穴ならケイアイエレガント。被されずに先行できれば実にしぶとい。

 裏番組は垂水S。神戸市垂水区は、水族館や海釣り公園がある風光明媚な地区だ。
 本命は人気でも◎ラングレー。弟はダービーで残念だったが、兄が雪辱を果たすか。

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2015年6月5日金曜日

【予想と与太話】鳴尾記念(2015)~馬場状態がカギ~

 ダービーが終わって梅雨入り。これから祇園祭が終わる頃まではジメジメした天気が続くのだろう。せめて馬券はすかっと爽やかに当てたいものだ。

 そんな土曜は阪神開催がスタート。今週から夏競馬なのだそうだが、阪神が終わってからの中京・小倉開催が夏競馬なのではないのだろうか。まあ、私がいくら主張したところで、JRAが夏競馬というからには夏競馬なのだろうが…。

 初日のメインは鳴尾記念。金鯱賞と入れ替わりでこの時期に来てから4回目。宝塚記念の前哨戦になってから3回とも、ここをステップにした馬が本番でも馬券に絡んでいる。今年も要注意だ。
 今年は11頭立てとやや少ない頭数になった。本命は◎エアソミュール。昨秋に毎日王冠を勝った後は3回連続3着と詰めが甘いが、得意の阪神で連覇達成を期待。
 メンバーを見渡すとエアソミュールに加え、グランデッツァラブリーデイの3頭が抜けている印象。人気するだろうが、この2頭を本線に。心配なのは、3頭とも良馬場希望であること。あまり馬場が渋るようなら狙いを変えるかも。
 推奨穴馬は、重馬場以上に悪化したときという条件でアズマシャトル

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2015年6月4日木曜日

【書評】五島朋幸『ドクターごとうの訪問歯科シリーズ1 愛は自転車に乗って』(大隅書店)

医療は人の営みだと再確認。訪問歯科医が要介護者の生を支える様子に心を打たれた。


 私の祖父母4人のうち、1人は病院で、残りの3人は施設で亡くなった。なので私は、自宅での介護の様子をよく知らない。しかし自宅での介護が非常にしんどいであろうことは想像がつく。そんな介護の現場に、五島氏のような人が来てくれたらどれほどありがたいか。

 五島氏は、訪問医療を実践する歯科医。昔で言うところの「往診」をしてくれる歯医者さんだ。歯医者にも往診があることすら知らなかったが、考えてみれば、そういう歯医者さんがいないと困る。外出が困難な要介護者が歯科医院に出かけることは難しいだろう。
 しかも五島氏は、たんに往診をするだけでなく、患者さんの「生」を常に考える歯科医師である。
「われわれ医療者の目的は人が生きることを支えることであって人を生かすことではない!」
という台詞が五島氏の医療観を物語っている。五島氏は延命のためだけの医療をよしとせず、「生」の質を高める医療を実践してきた。
 歯科医師である五島氏にとって「生きることを支える」ことは「患者さんが口からものを食べられるようになる」ことだ。現在は医療が発達し、点滴や胃ろうによって栄養を補給することにより、口から食べなくても延命できるようになった。
「でも、それでよいのか」
という五島氏の叫びが聞こえてくる。もちろん生命を維持することは大事だが、それだけでよいのか。「生きる喜び」があってこその「生」なのではないか。きれい事だが、事実だろう。
 そんな医療を実践する五島氏に賛辞を送りたい。日曜はもちろん、お盆や正月も訪問医療に駆けつけ、まさに年中無休だ。金銭的な見返りは少ないだろう(午後も外来をとれば収入は増えるに違いない)が、身を粉にして患者の生を支える姿には頭が下がる。

 とはいえ、医療者みんなが五島氏のような医療を実践してほしいということではない。みんなが五島氏のように非効率な(失礼)医療を施せば、医療は破綻するだろう。訪問医療はしていなくても、それぞれの医療者はそれぞれの役割に日々邁進しているに違いない。
 しかし、患者の生の意味を考えて支える五島氏のような医療者がいることに安堵するのは私だけではないだろう。形は訪問歯科医でなくてもよい。もっと言えば、医療者でなくてもよい。いつの時代も、生を支えてくれる人がいるから「人間らしさ」が守られているのだろう。

※なお本書は、2007年に一橋出版から刊行された本の復刻版である。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...