2016年5月1日日曜日

【映画評】『インターステラー』(2014)

身近な家族を守るべきか、人類全体の未来を優先すべきか。王道テーマ



 ワームホールを抜けて別の銀河に行けたり、人工知能がジョークを言ったりと、バリバリのSF映画。しかし、主題はそこではない。家族を救うために行動すべきか、それとも人類の生存をかけて進むべきか。この王道とも言えるテーマが本作の骨子を貫いている。
 それを表現するSFもよくできている。舞台設定、映像、科学的背景がしっかりしているので、安心して没頭できる作品だ。
 SFの服を着た、上質のヒューマンドラマ。

【あらすじ】
 環境が破壊され、人が住めない状況になりつつある地球。NASAは密かに、人類が移住できる星を探索していた。そこで白羽の矢が立ったのが、元宇宙飛行士のクーパー。3人の同僚と2体のロボットとともに、人類の未来をかけた旅に出る。




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【書評】喜多喜久『化学探偵 Mr.キュリー2』(中公文庫)

 化学にまったく興味がない人にもお勧め。軽いミステリーが読みたいときに、ぜひどうぞ


 イケメンの化学者が探偵役を務める、シリーズ第2弾。化学者が、相棒(?)の庶務課職員が持ち込む奇妙な事件を次々に解決する。
 第1弾に比べ、この二人のコミカルな絡みぶりや事件解決のスマートさがより洗練されており、スイスイ読める作品に仕上がっている。偉そうな言い方だが、喜多氏の腕がどんどん上がっているのがよく分かる。

 本書は短編集で、五つの話が収められている。それぞれの事件に「化学」がかかわっているところがミソ。テルミット反応や過酸化水素など、化学反応や化学物質が解決の鍵を握っているのだ。とはいえ、化学の知識は不要。
「すい、へい、りー、べ、…あとは忘れた」
な人にも楽しく読めるよう、上手く書かれている。

 化学にまったく興味がない人にもお勧め。軽いミステリーが読みたいときに、ぜひどうぞ。




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2016年4月30日土曜日

【中央競馬予想と与太話】天皇賞・春(2016)~生粋のステイヤーはこの馬~

 いよいよ今週は天皇賞・春。春の京都のメインイベントだ。

 先週、「史上最強のステイヤーは?」という趣旨のネット記事があった。1位はメジロマックイーン、2位はライスシャワー。これには納得なのだが、残念だったのはメジロブライトに一票も入っていなかったこと。
 メジロブライトは、つねに人気を背負ったクラシック戦線ではついにタイトルを取れず、河内騎手に手綱が移った。そこから盤石の3連勝で天皇賞・春へ。人気は2番手だったが、レースでは好位から鋭く抜け出して2馬身差の完勝。ついにGI馬となった(このときの2着が10番人気のステイゴールド。最強の重賞未勝利馬伝説の始まりとなった)。
 メジロブライトの完勝ぶりには
「これはマックイーン級だ」
と確信したのだが、結局、GIはこの一勝だけに終わってしまった。決め手に欠けるところがあり、なかなか勝ちきれなかったのだ。
 天皇賞・秋のレース後に、河内騎手が「2000 mでは短い…」とコメントしていたのにはズッこけた。2000 mで短いって、どんなやねん。まさに生粋のステイヤーだった。

 レースにいってみたい。
 昨年の有馬記念の1~3着馬が勢揃い。好メンバーといってよいだろう。
 本命は◎キタサンブラック。昨年の菊花賞馬で、有馬記念でも見せ場たっぷりの3着に頑張った。それなのに前走の大阪杯では5番人気。勝っても勝っても人気しない馬がいるが、まさにその典型だろう。しかし、今回はついに僅差の2番人気。ようやく評価が実力に追いついてきたようだ。内枠から前につけて粘りきってほしい。
 推奨穴馬はフェイムゲーム。昨年の2着馬が人気の盲点に。

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2016年4月29日金曜日

【中央競馬予想と与太話】天王山S、青葉賞(2016)~運も実力のうち~

 今週はゴールデンウィーク。天気にも恵まれ、お出かけ日和になるとのこと。競馬観戦にも最高の気候となりそうだ。ライブで観戦できる人がうらやましい。

 そんな土曜は京都で天王山Sが、東京で青葉賞が組まれている。
 青葉賞はダービートライアルだが、ここをステップに本番を制した馬はまだいない。ちょっとトホホなレースになっている。
 しかし最近は、ウインバリアシオンとフェノーメノが2着、マイネルフロストが3着に入るなど、頂点に近づいてきている。近年は、皐月賞をパスして、ここをステップにダービーを目指す馬が出てきたことも理由の一つだろう。今年は特にそういう馬が目立つ。

 レースにいってみたい。
 本命は◎レーヴァテイン。兄2頭が青葉賞勝ちという、まさにこのレースを勝つために生まれてきた馬だ。前走は繰り上がりの1着だが、運も実力のうち。上がり33.0秒はなかなかお目にかかれない数字だ。末脚を信頼。
 推奨穴馬はマイネルハニー。前走がフロック視されている。

 天王山Sは、人気でも◎ニシケンモノノフ。相手に恵まれた。

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2016年4月28日木曜日

30数年ぶりの奈良の大仏【妻、小3の娘、年長組の息子とともに】

 先日、健康保険組合の催しで、家族で奈良を訪れた。近鉄奈良駅から、興福寺と浮見堂を経由し、東大寺大仏殿まで歩いた。私が奈良市観光に行くのは、小学3年生の遠足以来。なんと30数年ぶりだ。

【奈良駅から興福寺へ】
 近鉄奈良駅で受付を済ませ、まずは興福寺へ向かう。当然、あたりは鹿だらけ。子どもたちも鹿がいることは知っていたのだが、いざ鹿が
「お前は、鹿せんべい持ってるのか?」(クンクン)
と近づいてくると、ビビりまくっていた。特に息子は泣き叫ぶ始末(笑)。

泣き叫びながら逃げ惑う息子(笑)

 興福寺に到着。国宝の阿修羅像は、2009年に東京と福岡にお出かけになり、大ブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。しかし時間的な制約もあり、今回は国宝殿はパス。五重塔を拝みつつ、次へ向かった。

興福寺の五重塔

【奈良にも浮見堂が!?】
 次なる目的地は浮見堂。家の近所にも浮御堂(漢字が違う)があるので、子どもたちは
「ここにも浮御堂が?」
と驚いた。奈良の浮見堂は大正時代に作られたものだそうなので、近所の浮御堂のほうが元祖のようだ。
「いい眺めやなあ~」
と景色を堪能。

浮見堂でチーズ

【奈良と言えばやはり大仏様】
 だんだん疲れてきたが、頑張って東大寺へ。まずは南大門を通過。阿吽の像の迫力に圧倒された。
 そしてようやくゴールの手向山神宮へ。見事に完歩賞をゲットした。
 しかし、せっかく奈良に来たのに、このまま大仏を見ずに帰るわけにはいかない。疲れた足をむち打ちながら東大寺大仏殿へ。さあご対面。

奈良の大仏。でかい

「うわあ~、大きいなあ。千年以上も前に作られたって、すごいなあ~」
と子どもたちもビックリ。私も改めてその大きさに驚いた。千年以上前に、よくこのような大仏を作ったものだ。
 子どもたちは、定番の大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴をくぐった。無病息災の御利益があるそうだ。

余裕でクリア

手もでかい

【奈良と言えばやはり鹿】
 子どもたちは、この頃になって、ようやく鹿に慣れてきた。まだへっぴり腰ですが…。

ちょっとへっぴり腰ですが…

 かなり疲れたが、頑張って近鉄奈良駅まで戻り、うどん・そばを食べて帰路についた。子どもたちははじめての、私は30数年ぶりの、妻は中学の修学旅行以来の奈良観光を楽しんだ。
 京都よりも古い都、奈良。また行こう。

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2016年4月27日水曜日

息子が6歳になりました

 先日、息子が6歳の誕生日を迎えた。毎年書いているが、二人目の子の成長は早い。
 昨年の誕生日のブログを読み返すと、グズりがひどい時期だったことを思い出した。それがいまや、グズりはほとんどなくなった。というか、やせ我慢を覚え、ワンワン泣くのを我慢するようになった。毎日見ているとあまり感じないが、どんどん成長しているのだろう。
 誕生日ケーキは、お母さんお手製の仮面ライダーゴースト。お母さんいわく「ゴーストはけっこう簡単だった」らしい。

お母さんお手製、仮面ライダーゴーストケーキ

 保育園では、ついに年長さん。4月生まれということもあり、まだ体力的にもお勉強的にも上のほうを保っているが、その差もなくなってきている。これからは、努力も必要になるだろう。頑張ってください(笑)。

 得意なのは折り紙。折り紙の本を見て、私が「これ、どう折るのかなあ…」と思案していると「こう折ったらいいねん」と片付けてしまったりして、驚かされたことがたびたびだ。直感的に処理するのだろうか。

 大好きなのは、ゲームとヒーロー(仮面ライダーなど)。この二つがドッキングしたガンバライジングには、もちろんハマっている。娘はここまでゲームやヒーローにハマらなかったなあ。私も息子と同じで、ゲームやヒーローには目がなかった。男の子と女の子では、脳の作りが違うのだろうか。

 成長しているのは「遊び脳」だけでない。「頑張り脳」も育ってきた。いろいろ経緯があって
「毎日、少しでいいからドリルをしよう」
と決めて、それを実行している。最初は、やらない日があったり、やってもグズグズと終えられない日があったりしたのだが、今はさっさと終えられるようになった。達成感を覚えてきたのだろう。本当は達成感よりも「分かっていくことの楽しさ」が原動力になればいいのだろうが、そうではないような。親としては、そこが課題かなあ。

 世話好き(お節介とも言う)のお姉ちゃん(3年生)の影響も大きい。人生の先輩(?)の教えも受けつつ、成長してください。

お姉ちゃんと、はいチーズ

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2016年4月24日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年4月23・24日~茎わかめ三昧~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。なお、朝ご飯は妻が早起きして作ってくれている。


 4月23日(土) 

◆昼ご飯◆
 本日は娘と二人で買い物に。娘が選んだ本日の魚はイワシ。
「これ美味しそう!」
と指名がかかった。すでに開いてたものがあったので、そちらを購入。塩を振ってフライパンで焼いた。骨もうまく取ってあり、美味しかったのだが、子どもたちは少し小骨がさわったようだ。特に息子はやや苦戦。
 他はブリの刺身、ホタルイカ(私と娘のみ)、サラダ、和風スープ、とろろ、茎わかめの漬け物、茎わかめ刻みポン酢、白ご飯。実家からたくさん送ってもらった茎わかめを使い切るために、茎わかめ三昧になった。漬け物、刻みポン酢ともに好評。妻には、特に漬け物が好評だった。

ブリの刺身とホタルイカ
◆晩ご飯◆
 歯医者で料理の時間があまりとれなかったので、タコ焼き。プレーン、チーズ、キムチの定番に加え、福神漬けを試してみた。まずまずだったが
「また食べたい!」
というほどではなかったかなあ。
 他はサラダ、和風スープ、とろろ、茎わかめの漬け物。

 4月24日(日) 
昼は奈良に大仏を見に出かけたので、外食。

◆晩ご飯◆
 前日に作った煮豚がメイン。好評間違いなしと思っていたのだが、息子が意外にも「美味しくない」と難色を示した。昼の疲れもあったのだろうが、意外な反応だった。レシピは下記を参考に。豚モモ肉で作ったら、少しポロポロになった。やはりロース肉を使うほうが美味しくできるのだろうが、値段を見ると、ついついモモ肉を買ってしまう。
 他はサラダ、和風スープ、とろろ、茎わかめの漬け物、茎わかめ刻みポン酢、白ご飯。ご飯にとろろをかけて、茎わかめ刻みポン酢を混ぜ込んだ。息子を除く3人には大好評だったが、息子はとろろは苦手なことを再確認。でも体にいいし、たまには食べようね。

煮豚

とろろと茎わかめの丼

みんなのきょうの料理 煮豚

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...