2017年7月1日土曜日

【中央競馬予想と与太話】CBC賞、ラジオNIKKEI賞(2017)~10年前に穴を開けた馬~

 今週は西でCBC賞が、東でラジオNIKKEI賞が組まれている。
 ラジオNIKKEI賞はハンデ戦になってから、今回で12回目。ハンデ戦らしく、荒れ傾向のレースだ。過去10年で馬連万馬券が3回。馬券としてはたいへん面白いレースと言えるだろう。
 ちょうど10年前の2006年も、馬連が18990円と大きく荒れた年だ。1着には1番人気のロックドゥカンブが入った(ニュージーランド生まれという変わり種だった)。ところが2着に14番人気がきて波乱を呼んだ。その馬がスクリーンヒーロー。後の活躍を思えば夏のGIIIで14番人気とは信じられないが、プリンシパルSで7着、エーデルワイス賞で4着という臨戦過程なら妥当な評価だったのかもしれない。その後はジャパンカップを勝って種牡馬入り。モーリス、ゴールドアクターのGI馬を送り出し、一躍、人気種牡馬となった。

スクリーンヒーロー。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 今年は12頭と少頭数。本命は◎クリアザトラック。このレース唯一のディープインパクト産駒だ。ディープインパクトは意外にこのレースと相性がよく、ここ2年連続で勝ち馬を送り出している。直線の長いコースがよさそうに思うが、自身もそうだったように、小回りも得意なのだろう。大外枠はやや誤算だが、少頭数ならそれほど不利にはならないだろう。前につけて押し切ってほしい。
 推奨穴馬はロードリベラル。このレース、前走大敗の馬が突然巻き返すケースが見られる。

 CBC賞は◎アリンナが本命。すんなりなら。

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2017年6月30日金曜日

【中央競馬予想と与太話】白川郷ステークス(2017)~日本三大恐怖ロープウェイ~

 阪神・東京開催が終わり、今週から中京・福島開催がスタート。夏競馬本番だ。
 そんな中京開催初日のメインは白川郷S。世界遺産である白川郷を冠したレースだ。しかし、白川郷については昨年を含めて何度も書いたのでネタが切れた…。
 というわけで、今年は9Rの御在所特別を取りあげたい。御在所岳は三重県と滋賀県の県境にある山で、その三重県側に湯の山温泉がある。20数年前に家族で行ったことがあり、そのときに御在所ロープウェイに乗ったのだが、これがまあ怖かった。私は高いところが、特に「地に足がつかない」状態が大の苦手。ロープウェイは天敵とも言える乗り物なのだ。数あるロープウェイのなかでも、この御在所ロープウェイは3本の指に入る恐ろしさだった。日本三大恐怖ロープウェイの一つに認定しておきたい。

御在所ロープウェイ。超怖かった…

 レースにいってみたい。
 予想は白川郷Sを中心に。昨年は一週後の第3日に組まれたが、今年は初日に復帰。フルゲートの16頭が揃った。ダート1800 mの準オープン戦。この時期の準オープン戦は降級馬が有利だ。というわけで、本命は◎ナムラアラシ。前走、前々走とオープン特別で3着なら実績は2枚も3枚も上。ハンデも57 kg止まりなら許容範囲。ズバッと差してほしい。心配なのは展開。逃げ馬不在でスローになりそう。極端な前残りの流れにならないように願いたい。
 堅く収まる見立てだが、推奨穴馬をしいてあげるならスノーモンキー。重馬場、左回りともに得意。

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2017年6月29日木曜日

この10年を振り返って【ブログを始めて10年になりました】

 ブログを始めて、今月でちょうど10年になった。いまのマンションに引っ越してきて、娘が妻のお腹の中にいるときに始めたのだった。いまのブログ(blogspot.jp)はまだ6年目だが、その前に4年ほど違うところでやっていた。
 読み返すと、当時のことが思い出される。10年なんてあっという間だと思っていたが、かなりいろいろ忘れていることにビックリ。人の記憶など、いい加減なものだ。いい記憶を貯めていく人と、悪い記憶を貯めていく人は、人生の最後に大きな差がつくのかもしれない。
 ブログを始めた当初は、書き慣れていないし、初めての子どもが生まれる前後ということもあり、数週間に一度の更新ということも珍しくなかった。最初は科学に関すること、言葉の雑学、出版・編集についてなどを中心に書こうと思っていたのだが、すぐに競馬予想が中心になってしまった(笑)。だが、今になって思うと、それが10年続いた理由なのかもしれない。

 ブログを読み返して、改めて思い出したこの10年。
 子どもが生まれてからは(どこの家でもそうだろうが)生活が子ども中心にシフトした。当時はそれほど意識していなかったが、私と妻の生活も激変したのだろう。
 娘が生まれてからしばらくは、母親たる妻を賞賛する記述が見られたのだが、しばらく後にはそれが一変。妻が毎週末のように、酒を飲んでは私に絡んでいたようだ…。子育てのストレスはあったのだろうが、酒癖の悪い人は気をつけましょう。

 娘の2年半後に息子が生まれ、その息子が乳児期を終えて幼児期に入る頃になると、ずいぶん余裕が出てきたようだ。妻が仕事を再開したのもこの時期であり、結局これが、わが家の風通しが改善したいちばんの要因なのかもしれない。
 ブログを移転したのもこの頃で、それからはほぼ毎週、競馬予想をアップしている。妻のストレス爆発が私に向かうことも減り、時間的・精神的な余裕ができたのだろう。その後は書評、映画評、子どもの様子、週末料理なども書くようになり、子どもたちの成長に伴って、自由になる時間が増えてきたことが分かる。

 そして、10周年。上の娘は4年生、下の息子は1年生になった。(お母さんはまだまだ世話を焼く気が満々だが)子どもたちはどんどん自立していくのだろう。
 それに伴い、増えるであろう時間。「時間を何に使おうかなあ」などという贅沢な悩みが、そろそろ出てくるのだろうか。でも、時間は増えても収入は増えないので、お金はかけられないのだが…。

 10年後はどうなっているのだろう。
「10年前に比べて楽になったなあ」
と思うのか、それとも
「10年前はよかったなあ…」
と思うのか。ぜひ前者であってほしいものだ。

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2017年6月26日月曜日

【書評】橘玲『タックスヘイブン』(幻冬舎文庫)

小説として面白すぎるのが玉にきず?


 『マネーロンダリング』に続く、橘氏の金融小説第2弾。タックスヘイブンは直訳すると「税金天国」だが、租税回避地と訳されることが多い。平たく言えば、どれだけ収入があってもほとんど課税されない国や地域のことだ。税金が給料から天引きされる、われわれ日本人サラリーマンには縁がないが、億単位の収入がある個人や企業がこれを利用しないはずがない。また、本作品でも出てくるように、裏金の洗浄にもかかわっているようだ。

 前作の『マネーロンダリング』から12年が経ち、世界の金融ルールが劇的に変化したことがよく分かる。アメリカをはじめとする国や地域が、タックスヘイブンへの圧力を大幅に強めているのだ。
 そのような時代に、裏金や灰色の資金をどのように隠すのか。また、タックスヘイブンを使って合法的に節税する方法はあるのか。こんな金融ノウハウが小説の形で披露される。
 とはいえ本書に登場するノウハウは、2017年現在の金融業界ではすでに時代遅れになっているのだろう。それほど変化は早い。

 あえて難癖をつけるなら、小説のストーリーが面白すぎて、金融ノウハウが頭に入ってこないことか。それくらい小説としての完成度も高い。
「リーマンショックやパナマ文書に興味はあるけど、経済の本を読むのはしんどいなあ」という人にはおすすめの一冊。

《あらすじ》
 主人公は古波蔵というフリーの金融マン。その旧友である紫帆の夫(北川)がシンガポールで謎の死を遂げた。北川はいったい何者で、どうやって巨額の収入を得ていたのか。
 日本のヤクザや政治家の巨額資金が突然消失。シンガポールのプライベートバンクが資金のやりとりの舞台となったようだ。北川はピエロに過ぎないことは明らかだ。その背後ですべてを操る黒幕はいったい誰なのか。



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【お父さんの週末料理】2017年6月24、25日~娘が煮豆作りに挑戦~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。


 6月24日(土) 
この日はバットを買いに、息子とびわ湖大橋を渡った。

◆昼ご飯◆
 今週は札幌出張だったので、そのお土産のラーメンを食べた。娘は昆布醤油味、息子はカレー味、妻は塩味、私はカニ味噌味。みんなで交換しつつ、モリモリ完食。どうしてラーメンはスープを全部飲みたくなってしまうのだろう…。
 他はサラダ。

◆晩ご飯◆
 この日は野球のバットを買うついでに、息子と買い物に。選んだ魚はサケ。半身が約600円とお買い得の品を、塩焼きにした。サケはいつも好評。
 他はサラダ、ハムスープ、五穀米、ダルマの刺身。メバチマグロの子どもをダルマと呼ぶのだそうだ。トロトロで美味だった。当然、瞬殺。

ダルマの刺身。トロトロ

 6月25日(日) 

◆昼ご飯◆
 娘の大好物の手打ちうどんを作った。今週も、みんなのきょうの料理のレシピだ。袋の中で粉っぽさがなくなるようにこねるのは、どうも難しい。今回も結局、袋から出してこねた。娘がこねて切ったうどんを、今回はざるうどんで食べた。モチモチの食感がグー。
 他はイトヨリの塩焼き、サラダ、ハムスープ、切り干し大根の煮物、煮豆。イトヨリは「今週の魚」の第二弾。立派なイトヨリが1匹600円。2枚に下ろしてもらって、塩焼きにした。すみずみまで食べ尽くした。子どもたちも上手に食べる。

手打ちうどん。モチモチ

イトヨリ。娘は頭部が大好物

みんなのきょうの料理 手打ちうどん

◆晩ご飯◆
 昼のうどんの生地を、餃子の皮に転用して水餃子に。タネをこねるのと、皮に包むのは、娘がほとんどやってくれた。ずいぶん、いろいろなことが任せられるようになってきたものだ。
 餃子のタネがかなり残ったので、卵を加えて餃子バーグにしたら、息子がバカ食いした。息子の肉食化が進んでいる…。
 他はサラダ、煮豆、切り干し大根の煮物。

餃子バーグ。息子がバカ食い…

切り干し大根の煮物。息子の好物

◆番外編◆
 娘と一緒に煮豆を作った。前の晩から大豆を水に浸しておき、翌日にグツグツと1時間ほど煮込んで完成。時間はかかるが、それほど難しい作業はないので、娘がほとんど作ってくれた。
 レシピさえ読めれば、一人でも作れそうだ。次回は一人でチャレンジしてもらおう。

煮豆。ほとんど娘が作った

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2017年6月25日日曜日

【中央競馬予想の回顧】宝塚記念、垂水S、東京ジャンプS(2017)

 今週は宝塚記念。
 ◎キタサンブラックは予想通りの単勝1倍台。レースでは出たなりで3番手から。ハナを切ったのは、意外にもシュヴァルグラン。押し出されて先頭に立った。それならキタサンブラックが主導権を握ってもよかったような。結果論だが、本来の行きっぷりではなかったのかもしれない。
 結果は、キタサンブラックが直線で失速して9着に惨敗。渋った馬場はダメなのだろう。やや重程度ならこなせると思ったのだが…。
 勝ったのはサトノクラウン。外からズバッと差しきった。キタサンブラックとは逆に、こういう馬場が合うのだろう。

 土曜の阪神メインは垂水S。
 ◎ハクサンルドルフは予定通りの後方待機。3コーナー過ぎから仕掛け、馬場の中ほどを最速の上がりで差してきたが、4着までが精一杯。前残りの競馬になってしまった。
 勝ったのは1番人気のシルバーステート。先手を取って悠々と押し切った。脚もとさえ大丈夫なら、重賞は確勝級だろう。

 東京では東京ジャンプS。
 ◎スズカプレストは2番手から積極的に前を追ったが、最後は脚が上がって6着まで。いつももうひと押し足りない。
 勝ったのはシンキングダンサー。粘るグッドスカイをクビ差捉えた。

 今週は3戦0勝だったが、他がぼちぼち的中し、トータルはちょろ負け。まずまずということにしておきたい。

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2017年6月24日土曜日

【中央競馬予想と与太話】宝塚記念(2017)~重馬場の宝塚記念と言えば~

 今週は上半期の総決算、宝塚記念。梅雨の時期に行われるので、道悪になることが多いGIだ。
 道悪の宝塚記念といえば思い出すのが2006年。勝ったのはディープインパクトだ。武豊騎手を背に、4コーナーで前に取りつくと、早々に先頭に立って独走。4馬身差の圧勝で、単勝1.1倍の圧倒的人気に応えた。
 しかし、ヒモは荒れた。2、3着はナリタセンチュリー(10番人気)とバランスオブゲーム(9番人気)。泥んこ馬場が得意な馬が馬券圏内に入り、穴を開けた。

 レースにいってみたい。
 天気予報も悪く、今年はかなり馬場が悪化しそうだ。2006年同様、泥んこ馬場の得意な馬を見つける必要がありそうだ。
 本命は◎キタサンブラック。2006年同様、単勝1倍台の人気に応えてほしい。死角があるとすれば、よほど馬場が悪化したときか。こればかりは、やってみないと分からない。
 推奨穴馬はスピリッツミノル。道悪得意の逃げ馬の激走がないか。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...