2018年1月28日日曜日

【書評】歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』(講談社文庫)

「こういうのもありだよね」と思わせておいて…


 初めて読んだ歌野作品。非常にゲーム性の強い作品だ。
 5人の男がネットのライブチャット(スカイプを想像すればよい)で集まり、殺人事件のトリックを推理する。一人が出題役、残る四人が探偵役だ。ただ、普通と違うのは、出題役は実際に殺人を行うところ。実際に起きた殺人が問題となるのだ。だから、「犯人当て」は問題にならない。犯人は画面の向こうの誰かさんなのだから。
 この設定の下で、七つの問題が出題され、すなわち七つの殺人事件が起き、それぞれが解かれる。実際にはあり得ない設定だが、ゲームとして読むには面白い。それぞれのトリックや謎解きはなかなかよくできていて
「なるほど、こういうのもありだよね」
と読み進めた。

 しかし、オチはどうなのかなあ…。歌野氏も、賛否両論あるのは承知で書いたのだろうが…私は「否」だ。
 それとも、オチのシーンは作者からの出題であり、結末を導ける材料が揃っているのだろうか。それならひと言、そう書いておくべきだよなあ。
 急に打ち切ることになったアニメの結末が
「悪魔軍団との闘いは、まだまだ続くのだった」
みたいな読後感だった…。

 ここまで書いて、Amazonのリンクを貼るために検索すると、続編が出ていることが判明。おそらく、ラストシーンの謎解きも書かれているのだろう。
 読みたいような、読んでもがっかりなような…。



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2018年1月27日土曜日

【中央競馬予想と与太話】シルクロードS、根岸S(2018)~4連覇した調教師~

 今週から京都・東京開催がスタート。日曜には京都でシルクロードステークスが、東京で根岸ステークスが組まれている。
 シルクロードSは1996年から重賞になったが、その前はオープン特別だった。そのオープン特別時代の最後の4回をすべて勝利したのが佐山調教師。92、93年をユウキトップランで、94、95年をゴールドマウンテンで制した。ヒシアケボノ、ヒシマサルなど、「ヒシ」の名馬を管理した調教師だ。短距離に強く、河内騎手をよく乗せていた記憶がある。
 2014年に引退するまでに500勝以上をあげたのだから、名調教師といってよいだろう。お元気にされているのだろうか。

 レースにいってみたい。
 GI馬が参戦したが、混戦模様。ハンデ戦でもあり、どこからでも入れそうだ。馬券的には面白い。
 本命は◎ナックビーナス。前走は逃げ切って人気に応え、約1年ぶりの勝利をあげた。今回もハナを切れそうな組合せ。もう少し内の枠が引きたかったが、3コーナーまでにインを取れないか。
 推奨穴馬はラインミーティア。前走はGIで0.7秒差なら悪くない。

 根岸Sは◎キングズガードを狙う。流れてほしい。こちらの推奨穴馬はサイタスリーレッド。ダートは5-0-2-2。

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2018年1月26日金曜日

【中央競馬予想と与太話】北山S、牛若丸ジャンプS(2018)~牛若丸のイメージ~

 数年に一度という大寒波が到来。土曜の京都の前日発売も中止になった。
 ちょうど大雪の日と東京出張が重なり、新幹線が止まってしまわないか心配したが、ほぼ時刻通りに動いていた。太平洋側では、東京近辺だけドカッと降ったようだ。非常に歩きにくかったが、無事に仕事を終えることができた。

 そんな土曜は重賞はなく、京都のメインには北山ステークスが、8Rには障害オープンの牛若丸ジャンプステークスが組まれている。牛若丸のぴょんぴょん跳ねるイメージから、障害のレース名に使われてるのだろう。なかなかよいネーミングだと思う。
 このレースは1999年から始まったようで、(おそらく)第1回目の勝ち馬がデピュティスズカ。1994年生まれだから、サイレンススズカと同年齢で同馬主、しかも同厩舎のおまけ付き(橋田厩舎)だった。平地では1勝もできなかったが、障害転向後は2-2-2-3とまずまずの成績を残した。
 障害戦での鞍上はすべて北沢伸也騎手。一時期、橋田厩舎に所属したように、橋田師とは仲がよい。橋田厩舎が障害戦を使うときは、たいてい北沢騎手だ。スズカ-橋田-北沢ラインで、大きいレースを取ってほしいものだ。

 レースにいってみたい。
 その北沢騎手が今年も登場。南井厩舎の◎ドリームハヤテに騎乗する。この馬を本命に抜擢したい。2015年の10月以降、勝ち星がないが、その間、2着4回、3着2回。安定した走りが魅力だ。タマモプラネットは同厩なので、競り合いはないだろう。前残りの展開を期待。
 推奨穴馬はクリスタルキャノン。オープン2走目で。

 北山Sはザイディックメアが本命。今季は好調。

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2018年1月22日月曜日

【お父さんの週末料理】2018年1月20・21日~包丁で自爆…~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。

 最近は、特に息子の野球のある日は、朝をしっかり食べて昼を軽めにというパターンが定着。
 今週は気温が上がって過ごしやすかったが、息子がゴホゴホと咳を連発。野球は休む羽目になった。

 1月20日(土) 
朝と昼は妻が担当してくれた。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は妻が鮭を焼いてくれた。朝ご飯に鮭の塩焼きは定番。
 昼は娘がホットケーキを焼いてくれた。いつも少し生焼け気味なので、少し火を強くしてフタをするように指示したら、上手に焼けた。

◆晩ご飯◆
 「今週の魚」第1弾はブリの頭とカワハギ。大きめのカワハギが1匹400円とお買い得。皮をはいでもらって、塩焼きにした。息子、妻、私の3人で食べた。淡白で美味だったが、息子は魚になると食べるスピードが5分の1に落ちる…。味ではなく骨が苦手なのだ。
 ブリの頭は娘が担当。大きい頭(半身)が100円。グリルに入らなかったので、トースターで加熱したら上手に焼けた。娘が「めっちゃ美味しい~」とおおいに気に入り、すみずみまでホジホジした。
 他はサラダ、スープ、蒸し蒸しくん、ホタルイカ、白ご飯。蒸し蒸しくんは、蒸しナスと蒸し鶏をごまドレで和えたもの。手軽で美味しい。
 この日も、週末ヒマ人の娘に手伝ってもらったら、指を切ってしまった…。好奇心で、包丁の刃を「すーっ」となでたら、ぱっくり切れたらしい。大したケガでなくてよかった。包丁が危ないことを、身をもって実感したことだろう。化膿しなければよいが。

ブリの頭。娘がすみずみまで食べ尽くした

蒸し蒸しくんとホタルイカ

 1月21日(日) 

◆朝・昼ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はソフトニシン。息子も妻も苦手なのだが、安くて美味しいので買ってしまった。案の定、息子が大苦戦。取らなくてよい骨までとろうとするので、ものすごく時間がかかった。娘は骨まできれいに食べた。
 他はサンドイッチ、スープ、サラダ、蒸し蒸しくん、カボチャ煮物。ハムが余っていたので、久しぶりにサンドイッチを作った。大好評。
 昼は肉まん、サラダ、蒸し鶏、カボチャ煮物。

ソフトニシン。息子が苦戦した

◆晩ご飯◆
 げんさんの豚ステーキ肉(国産ではありませんが)を6枚購入。3種類の炒め物を作った。一つ目はナッツ炒め。ミックスナッツとともに炒めた。二つ目はネギと玉ねぎの照り焼き味。オーソドックスな味付け。三つ目は、ちょっと挑戦的に、塩こんぶ和え。くらこんの塩こんぶと和えた。晩ご飯はナッツ炒めだけで満腹に。ナッツの食感が好評だった。残りは翌日の弁当などに回った。
 他は餅、サラダ、蒸し蒸しくん、カボチャ煮物、スープ。鏡餅を食べた。子どもたちは大の餅好き。

左が塩こんぶ和え、右がネギと玉ねぎの照り焼き味

ナッツ炒め

◆番外編◆
 ほぼ毎週、日曜の夜に、リサイクル炒めなるものを作っている。ダシを取った後の昆布や大根の皮や葉など、捨てることも多い部分を再利用するので「リサイクル炒め」なのだ。娘が命名した、妻のお気に入りメニュー。
 今週のリサイクル炒めはセロリの葉、大根の皮と葉、キャベツの外葉、ダシを取った後のネギ。よーく炒めるのがコツ。ちょっと焦げた。味付けはカレー粉とりゅうきゅうのタレ。りゅうきゅうとは大分の郷土料理で、刺身を漬け込んだもの。タレの賞味期限が近いので転用した。

今週のリサイクル炒め

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2018年1月21日日曜日

【中央競馬予想の回顧】アメリカジョッキークラブC、東海S、スバルS(2018)

 今週はアメリカジョッキーCC。◎ミッキースワローは後方3番手から。前とはかなり差がある。心配だ。3コーナー手前から早めに仕掛けたが、4コーナーでもまだ前とはかなりの差。最後は何とか逃げたマイネルミラノをかわして2着に浮上。力は見せたが、展開が向かなかった。
 勝ったのは2番手から抜け出したダンビュライト。デムーロ騎手がうまく乗った。
 馬券は馬連をとった。安かったが、本線だったので少し浮いた。

 中京では東海S。
 ◎テイエムジンソクは単勝1.3倍の断然人気。好発を切ると、逃げの手に出た。持ったままで直線を向き、これは圧勝かと思いきや、コスモカナディアンが食い下がる。しかし、最後まで抜かせずにきっちり勝利。人気に応えた。
 2着にコスモカナディアンが頑張り、馬券はハズレ。叩き2走目で一変した。

 土曜は京都ですばるS。
 ◎コウエイエンブレムは2番手につけた。道中は淡々と流れ、直線は逃げたドライヴナイトとの一騎打ちに。結果はドライヴナイトに軍配。流れが向いたにしても、強かった。
 馬券は馬連をとったが、トントン。

 今週は3戦2勝。他もポツポツで、トータルはややマイナス。
 早くも今年最初の開催が終了。まずまずのスタートだ。

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2018年1月20日土曜日

【中央競馬予想と与太話】アメリカジョッキークラブC、東海S(2018)~ドサクサに紛れて距離短縮~

 今週は京都では重賞がなく、中山でアメリカジョッキークラブカップが、中京で東海ステークスが組まれている。

 東海Sは、中京競馬場改修のドサクサに紛れて1800 mになってしまったが、2009年までは2300 mで行われていた。ダートの長距離レースは好きだったのに、短くなってしまって残念だ。
 最後の2300 mとなった2009年の勝ち馬がワンダースピード。小牧騎手を背に、好位から抜け出して1馬身1/4差をつける完勝劇だった。このとき7歳。翌年まで走って、引退レースとなった交流重賞の名古屋GPを勝利で飾った。
 GIでは足りなかったが、重賞戦線で長く活躍した、馬主孝行な馬だった。4歳下の弟にワンダーアキュートが出たように、ダートが得意な血統なのだろう。

 レースにいってみたい。
 断然の人気だが◎テイエムジンソクで仕方なかろう。前走はGI初挑戦にもかかわらず1番人気に推された。人気しすぎでは…という杞憂をよそに、直線ではコパノリッキーを競り落として2着。惜しくもゴールドドリームに差されたが、これは展開のアヤ。GIでも十分に通用することを証明した。相手が軽くなる今回は、しっかり賞金を加算したい。
 推奨穴馬は、穴というほどではないが、ドラゴンバローズ。前走はまったく走る気を見せなかった。和田騎手に戻って巻き返しがないか。

 アメリカジョッキーCCも、人気だが◎ミッキースワローが本命。相手も4歳馬を中心に勝負。

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2018年1月19日金曜日

【中央競馬予想と与太話】すばるステークス(2018)~和名が廃れた理由~

 今週は過ごしやすかったが、来週は冷え込むそうだ。東京出張が荒天にならなければよいのだが。

 そんな土曜は重賞は組まれておらず、京都のメインはすばるSである。
 すばるは星の名前で、自動車ではないので注意が必要だ。正確に言うと、星ではなく星団であり、いくつかの星が集まったものだ。そのため英語ではプレアデス星団と呼ぶらしい。
 すばるは珍しく和名のほうがよく知られているが、理科で出てくる星の名前はほとんどがカタカナだ。外来語が入ってくるまでは、星の名前は和名で呼んでいただろうに、いつから入れ替わったのだろうか。星の和名を紹介しているウェブサイトはいくつか見つかったが、なぜ和名が廃れたのかは分からなかった。来年までの宿題としておきたい。

 レースにいってみたい。
 フルゲートの16頭が揃った。本命は◎コウエイエンブレム。前走は人気を裏切ったが、激流に巻き込まれては仕方なかった。前走ほど速くなりそうにない今回は、巻き返してくる。揉まれるとダメな馬だけに、大外枠も歓迎か。
 推奨穴馬はサトノファンタシー。オープン昇級後は苦戦が続いているが、もっとやれる。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...