2020年11月27日金曜日

【読書メモ】東野圭吾『マスカレード・ナイト』(集英社文庫)

 マスカレードシリーズ第3弾。舞台はもちろんホテル・コルテシア。ホテルで催される年越し仮面パーティーに殺人犯が現れるというたれ込みがあった。刑事の新田とホテルウーマンの山岸の名コンビが渦中に飛び込む。
 パーティーが始まる前に、さまざまな客が登場。みんな怪しいような、怪しくないような(どっちやねん)。このなかに、殺人犯はいるのか。
 そしてパーティーが始まる。殺人犯と情報提供者、そして警察が入り乱れる大活劇。新田は犯人の仮面を喝破できるのか。

 今回も、ホテルを舞台にしたスリル満点の展開を堪能した。しかし、新田刑事のキムタク化には、ちょっと苦笑い。ガリレオ湯川の福山化、加賀刑事の阿部化など、小説のキャラを映画のキャストに似せていくのは東野氏の得意技だが、本作はちょっとやりすぎのような(笑)。
 ミステリーとしての結末にはやや無理があるような気もするが、そこに至るまでのハラハラドキドキと、高級シティホテルの舞台裏を楽しむ小説だということにしておきたい。

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2020年11月26日木曜日

【お父さんの週末料理】2020年11月21~23日~たこ焼き大失敗。禍転じて福となす?~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代後半)、母(年齢非公表)、娘(中1)、息子(小4)の4人。

 勤労感謝の日で3連休。土曜の昼は外食した。
 娘はテスト前なので部活は休み。

 11月21日(土) 

 息子はいつも通り昼から野球の練習。

◆朝・昼飯◆
 朝は妻が食パンを出してくれた。お陰で寝坊できた。
 昼は久しぶりに近所の人気ラーメン屋に行った。マラソン前日は験担ぎにラーメンを食べることにしているのだ。息子と私はあっさりとんこつ、娘はしょうゆ(魚介スープ)を注文し、みんなでチャーシュー丼を分け分けした。
 この店のラーメンが大好きな息子が「うめぇ」と大満足。近所に美味しいラーメン屋さんがあってよかったね。

◆晩ご飯◆
 豚の生姜焼きを作った。生姜をすり下ろした自家製タレが爽やか(自画自賛)な一品だ。たくさん作ったのだが、息子がバカ食いモードに入り、あらかた食べ尽くしてしまった。薄切り肉が好物らしい。
 他は豚レバー、里芋の煮っ転がし、リサイクル炒め、サラダ、スープ、ご飯。豚レバーと里芋とリサイクル炒めは作り置きメニュー。

リサイクル炒め、里芋の煮っ転がし、豚レバー

豚の生姜焼き。自家製タレがグー

 11月22日(日) 

 息子は朝から夕方まで野球の練習。相変わらず長い…。
 妻が野球の世話をしてくれたお陰で、私はマラソン大会に行けた。ありがとうございました。この日は近所のグランドでラッキーだった。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は鯖(さば)と里芋の味噌煮。安くて美味しい鯖は庶民の味方だ。
 昼は息子と娘は妻の作った弁当。息子はグランドで食べた。私はマラソン後に会場近くで寿司を食べた。プチ贅沢をさせてもらった。

鯖と里芋の味噌煮

◆晩ご飯◆
 マラソンの参加賞が明石焼きの粉とたこ焼きソースだったので、さっそく使った。子どもたちは初めての明石焼きだ。明石焼きも美味しいが、たこ焼きに軍配だそうだ。
 明石焼きの後にたこ焼きを焼いたが、なかなか固まらない。これは様子がおかしい。どうも小麦粉の量が少ないようだ。おそらく一桁間違えて、10分の1しか入れなかったと思われる…。
 これではたこ焼きにはならず、中身をフライパンに移して、片栗粉でとろみを加えて「たこ汁」として出した。
 「こんなん食べれんの?」と半信半疑だった(特に妻)が「意外に美味しい」と事なきを得た(?)。
 他はサラダとスープとチーズ。

たこ汁とチーズ。禍転じて福となったのだろうか?…

 11月23日(月・祝) 

 この日は珍しく何の用事もなし。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は納豆卵ご飯で済ませた。困ったらこれ。
 昼はビーフン。一袋分のビーフンはフライパンに入りきらないので、二つに分けた。一つはマラソンの参加賞の「オリバー 麻辣(マーラー)どろソース」味。スーパーでは売っていない、レアな商品なのだそうだ。思ったよりも辛くなく、美味しく食べられた。ビーフンによく合う。
 もう一つはシンプルに塩コショウ味。ピリ辛が苦手な娘は、おもにこちらを担当。
 他はサラダと味噌汁。

ビーフン塩コショウ味

ビーフンマーラーソース味

◆晩ご飯◆
 サンマが安くなったので買おうと思っていたが、シマソイという魚が安くて美味しそうだったので予定変更。煮付けにした。メバルの仲間で、味も似ていた。ただ、皮はちょっと厚くて食べにくかった。ホロホロで美味。
 他はマグロ刺身、サラダ、味噌汁、黒糖パン。マグロのしっぽの刺身が安かったので購入。普通に美味しかった。

マグロのしっぽの刺身

シマソイの煮付け

◆作り置き◆
 たこ焼き用のキムチが残っていたので、豚キムチを作り置いた。息子の好物だ。明日から食べてください。

豚キムチ。定番メニュー

2020年11月23日月曜日

【中央競馬予想の回顧】マイルCS、東スポ杯2歳S、アンドロメダS(2020)

 今週はマイルCS。
 ◎サリオスは普通にスタートしたが、後方から。3コーナーから手が動き始め、追い通しで4コーナーへ。大外を回して最速の上がりで追い込んだが、優勝争いには加われず5着まで。マイルは短い印象。
 勝ったのはグランアレグリア。厳しいマークに遭い、直線半ばまで追い出しを待たされたが、外に出すと矢のように伸びてGI3連勝。藤沢厩舎の先輩のタイキシャトルに並ぶ、歴史的な名短距離馬の域に達したと言ってよいだろう。

 祝日の月曜は東京スポーツ杯2歳S。
 ◎ダノンザキッドは単勝1.7倍の断然人気。レースではスッと好位につけると、直線では追い出しを待つ余裕。ラスト300 mからスパートして、最速の上がりで余裕の勝利。着差以上の強さだった。今後が楽しみだ。
 馬券は2着のタイトルホルダーを押さえておらず、ハズレ…。底を見せていない馬は押さえないと…。

 土曜はアンドロメダS。
 ◎カセドラルベルは好位につけたが、直線は失速。それほど速いペースでもなかったので、不甲斐なかった。
 勝ったのは人気のアドマイヤビルゴ。高額馬が人気に応えた。

 今週は3戦0勝。他もイマイチでトータルはマイナス。冴えませんなあ…。

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【中央競馬予想と与太話】東京スポーツ杯2歳ステークス(2020)~世紀末の名脇役~

 3日間開催最終日は東京スポーツ杯2歳Sが組まれている。昨年のコントレイルをはじめ、ワグネリアンやディープブリランテなどが勝っている大出世レースだ。

 このレースは重賞になってから今回で25回目だが、それ以前はオープン特別として行われていた。
 重賞になる2年前、1994年の勝ち馬がホッカイルソー。北海牧場の生産、所有馬で、母ホッカイラブリーというホッカイブランドの馬だ。3回目の新馬戦を勝ち、次走の500万条件戦で3着のステップでこのレースに出走。7番人気の低評価を覆して穴を開けた。
 翌年は三冠レースで4、4、3着と、すべて掲示板に載る頑張りを見せた。古馬になってからは中長距離の重賞の常連となり、日経賞とオールカマーを勝った名脇役だった。
 「ルソー」という馬名から「なんか賢そうな馬やなあ」と勝手に思っていたが、本当に賢かったかどうかは定かではない。

ホッカイルソー。賢そうだ(?)

 レースにいってみたい。この10頭から、今年も大物が出るのだろうか。
 その期待を込めて、本命は◎ダノンザキッド。前走の新馬戦は馬なりで3馬身差をつけた。降した馬も続々と勝ち上がっており、相手が弱かったわけではない。ジャスタウェイの代表産駒になってほしい。
 推奨穴馬はモメントグスタール。現在のところ、何と単勝万馬券。ここまで人気のない理由が分からない。

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2020年11月21日土曜日

【中央競馬予想と与太話】マイルチャンピオンシップ(2020)~80年代の名マイラー~

 今週はマイルCS。37回目の今回、初めて京都以外の競馬場で行われる。

 今年と同じ11月22日にこのレースを勝ったのが、第4回のニッポーテイオー。名門、千代田牧場の生産馬で、今年の1月に亡くなった郷原洋行元騎手のお手馬だった。
 前年のマイルCSでは人気薄のタカラスチールにハナ差で足下をすくわれて、単勝1.3倍の人気を裏切り、初GI勝利を逃した。
 4歳になっても、安田記念と宝塚記念で2着と、どうしてもGIに手が届かなかったが、天皇賞・秋で5馬身ぶっちぎって念願のGI勝利。その次走に選んだのがこのレースだった。
 レースではもちろん1番人気で、単勝は何と1.2倍。5馬身差で圧勝し、人気に応えた。翌年には安田記念も勝って、GIを三つとって引退。種牡馬としてはもう一歩だったが、80年代を代表する名マイラーといってよいだろう。

ニッポーテイオー。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。コロナ禍で香港に行く馬が減ったためか、豪華メンバーが揃った。
 本命は◎サリオス。世代交代を果たしてほしいという期待を込めての本命だ。まだ負けたのはコントレイルだけ。再戦までは連勝を続けたい。
 推奨穴馬はサウンドキアラ。前走だけで人気が急落。

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【中央競馬予想と与太話】アンドロメダステークス(2020)~ゾウゲブネとマンジュデン~

 週後半は気温が上がり、関西は何と夏日に。日本列島は熱帯気候になってしまうのだろうか…。
 土曜に重賞がなく、今週の重賞はマイルCSだけなのかと思ったら、月曜に東スポ杯2歳Sが組まれていた。3日間開催が珍しくなくなり、あまり報道されなくなったのか、先ほどまで月曜に競馬があることを知らなかった。

 そんな土曜の京都メインはアンドロメダSで、その前の準メインは瀬戸内海特別だ。瀬戸内海特別を1986年に勝ったのがゾウゲブネレディ。そういえば、いつの間にかゾウゲブネの冠名を見なくなった。
 当時から「ゾウゲブネってなんやろう」と思っていたので、今さらながらググってみると…なんと飲食店の名前で、象牙船という店と萬寿殿という店を同じオーナーが経営しており、馬にも店名をつけていたそうだ。萬寿殿も「マンジュデン」の冠名で古い競馬ファンにはおなじみ。同じ馬主さんだったとは知らなかった。
 ちなみに、飲食店の象牙船は閉店したが、萬寿殿は神戸三宮でまだ元気に営業中だそうだ。

 レースにいってみたい。予想はアンドロメダSを。
 本命は◎カセドラルベル。前走は大敗したが、京都大賞典では仕方なかった。阪神内回りは内枠の先行馬が有利。前につけてほしい。
 推奨穴馬はワイプティアーズ。前走だけで見限れない。

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2020年11月18日水曜日

【読書メモ】柚月裕子『盤上の向日葵』(中公文庫)

 柚月氏が将棋をテーマに大作を書いたというではないか。しかも本屋大賞で2位になるなど、評価も高い。文庫化を待っていた。

 これが期待に違わぬ名作だった。歴史的な将棋の駒とともに葬られた白骨遺体。誰が、何のために埋めたのか。一方で、将棋に魅了された一人の少年の生い立ちが並行して語られる。
 駒の謎と、少年の成長。その両輪が絡まり合い、あっという間にラストシーンへ。異才の青年の怒濤の半生を見事に描ききった。

 将棋の知識は一切無用。盤上に向日葵が咲くとき、いったい何が起きるのか。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...