2020年11月18日水曜日

【読書メモ】柚月裕子『盤上の向日葵』(中公文庫)

 柚月氏が将棋をテーマに大作を書いたというではないか。しかも本屋大賞で2位になるなど、評価も高い。文庫化を待っていた。

 これが期待に違わぬ名作だった。歴史的な将棋の駒とともに葬られた白骨遺体。誰が、何のために埋めたのか。一方で、将棋に魅了された一人の少年の生い立ちが並行して語られる。
 駒の謎と、少年の成長。その両輪が絡まり合い、あっという間にラストシーンへ。異才の青年の怒濤の半生を見事に描ききった。

 将棋の知識は一切無用。盤上に向日葵が咲くとき、いったい何が起きるのか。

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