2012年11月30日金曜日

2012金鯱賞、ステイヤーズS オレの予想を聞いてくれよ

 今週から阪神・中山・中京が開幕。今年最後の開催だ。終わりよければすべてよしともいうし、気持ちよく締めくくりたいものだ。

 開幕初日は中京で金鯱賞、中山でステイヤーズSが行われる。この時期に金鯱賞ですか…。ようやく宝塚記念の前哨戦というイメージが固まりつつあったところなのに、鳴尾記念と時期が入れ替わってしまった。数年間はレースのたびに
「あれ、冬に金鯱賞?」
となってしまうのだろう。40歳をを過ぎ、ただでさえ記憶力が落ちてきているのに、日程やレース条件の変更にはもうついていけんなあ。

 さてレース。天皇賞→JCを表街道とするなら、こちらは裏街道。いかにも裏街道的なメンバーが揃った。数頭がここをステップに有馬記念へ向かうのだろうが、まず人気しないだろう。
 条件戦を勝ち上がった3歳馬vs.前走アンドロメダS組という構図。そんな中から本命は◎サトノギャラント。スティンガーの子とは懐かしい。春はいまいちパッとしなかったが、秋に復帰後は2連勝。素質馬が軌道に乗ってきた。後ろから行く脚質だけに開幕週の馬場がやや心配だ。展開が向いてほしい。
 推奨穴馬は人気のない3歳馬、コスモオオゾラダイワマッジョーレ

 ステイヤーズSは◎ケイアイドウソジン。前走は落鉄で度外視できる。この相手なら。

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2012年11月29日木曜日

書評 東野圭吾『プラチナデータ』(幻冬舎文庫)

 実家に帰ると、未読の東野小説を多数発見。さっそく借りて帰った(何冊借りてんねん…)。母はすっかり東野小説にハマってしまったようだ(しかし、決して同じ本を2冊買うというミスを犯さない。アルツとは無縁なようだ)。その一冊が本書。

 舞台は近未来。国民のDNAをデータバンクに登録し、それを解析して犯人の目星をつけるというシステムが開発される。データバンク自体ではなく、それを解析するシステム(ソフトウェア)の開発が技術的な障壁になっているところがリアリティを感じさせる。いかにも東野作品らしい設定だ。

 そのシステムの開発の中心人物である神楽龍平が一方の主人公。
 システムは順調に稼働し、成果を上げ始める。ところが、ある殺人事件を解析したところ、システムがはじき出した犯人は何と神楽本人。そこから、神楽の逃避行が始まる。
 もう一方の主人公は、それを追う刑事、浅間玲司。DNAシステムには嫌悪感を感じ、昔ながらの足で稼ぐ捜査こそが大切だと考えている。
 この二人の、追いつ追われつのハラハラミステリーが展開される。500ページ近い大作だが、息つく暇もなく読み終えた。DNA捜査システムに隠された秘密、殺人事件のトリック、不思議な少女の正体など、さまざまな謎が散りばめられ、最後には一つに収束し、全てが明らかになる。
 毎度おおきに玉手箱。いつものことながら、安心してどっぷり浸かれるミステリーだ。

 ところで本書は、すでに映画化が決まっているらしい。東野氏の生んだ二大人気刑事である湯川刑事と加賀刑事のどちらのシリーズでもない長編が出ると聞いて、東野作品を手に入れたかったグループが飛びついたのだろうか。それほど映像化に向いている作品とは思えない気もするのだが…。




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書評 浅井祥仁『ヒッグス粒子の謎』(祥伝社新書)

 2012年の7月に「ヒッグス粒子発見、ほぼ確実」というニュースが流れた。
「何ですか、それ?」
と思った人が大半だろう。私もその一人だった。
 ヒッグス粒子の発見者の一人である浅井氏が、そういう人たちのために、懇切ていねいに分かりやすくヒッグス粒子を解説したのが本書である。

 本書ではまず第1章で、ヒッグス粒子とはどういうもの(「もの」といってもいいのだろうか?)なのかが解説される。
 ヒッグス粒子とは、重さの根源となる素粒子である。ヒッグス粒子という小さな小さな粒があるから重さが発生する。逆にいうと、ヒッグス粒子がなければこの世に重さは存在しない。ということは、「物」が存在しないということなのだ。
 何と不思議なことだろう。ヒッグス粒子がなければ原子は存在せず、したがってわれわれの世界を形作っている「物」(物質)も生まれなかったというのだ。今のような宇宙が形成されたのはヒッグス粒子のお陰である、といっても過言ではないらしい。

 続く第2章では、ヒッグス粒子発見に至るまでの経緯が語られる。CERN(小説『天使と悪魔』でこの組織の存在を知った人も多いだろう)の実験の中枢に位置し、発見までの道のりを最もよく知る一人である浅井氏ならではの、臨場感のある記述が冴えわたる。実験の方法、意義、試行錯誤などが生き生きと書かれている。本書を著すのに最適の人物といえよう。

 ここまでは、たいへん分かりやすかった。ヒッグス粒子の発見がなぜ大きなニュースとなったのかがよく理解できる。しかし、後半の第3、4章はついていくのが難しかった。
 第3、4章は、ヒッグス粒子について、さらに詳しく述べられている。相対論と量子力学の融合、粒子の理論から場の理論への移行、超対称性理論などが説明されるのだが…やはり、これらを新書100ページあまりで理解しようというのは虫が良すぎるようだ。

 というように、最後は悪戦苦闘したが、前半の2章だけでも読む価値は十分にある。ヒッグス粒子に興味のある人はもちろん、宇宙の成り立ちの不思議を知りたい人にはお勧めの一冊である。

 湯川氏、朝永氏に始まり、南部氏、小林氏、益川氏へと続く理論物理学が一方にあり、それを証明するために小柴氏や本書の著者である浅井氏が、大規模な施設で実験を繰り返す。素粒子のような極微少の世界の理論を突き詰めていくと、広大な宇宙へと話は広がり、その理論を証明するのにカミオカンデやLHCのような超大型施設が必要になるのがいつも非常に興味深い。




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2012年11月25日日曜日

2012ジャパンカップ、京阪杯 予想の回顧

 土曜は京都で京阪杯。開催の最終日だけに差しが決まりやすいかと思いきや、芝コースは朝から内の先行馬が残る傾向。
 レーススタート。◎サドンストームは行き脚がつかず、後方3、4番手からの競馬。中団あたりにつけると思っていたのだが、想定よりも後方の位置取りだ。これはマズイ。直線は外目に進路をとるが、見せ場はなく11着。
 勝負所でなかなか外に出せなかったということを割り引いても惨敗だ。人気サイドの馬を本命にしてこういう結果だとヘコみますなあ…。
 勝ったのは推奨穴馬の一頭、ハクサンムーン。すんなり逃げられればこれくらいは走る。

 日曜はジャパンカップ。◎ルーラーシップはまたも出遅れ。結果的にはこれが痛かった。道中は内ラチ沿いで我慢して4コーナーで外に出して追い込んできたが、3着まで。天皇賞のVTRのような結果に終わった。スタートが悔やまれる。
 勝ったのはジェンティルドンナ。馬体重が減っていたし、パドックでも少しイレコミ気味に見えたので馬券から蹴飛ばしていたのだが、3番手からオルフェーヴルとの叩き合いを制して見事な勝利。お見事。オルフェーヴルは結果的に
「前の馬はいつでもかわせる」
とゆっくり構えすぎたか。結果論だけど。

 今週は2戦2敗。他のレースもイマイチで惨敗に終わった。来週からは開催も変わるので、気持ちを切り替えよう。

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2012年11月24日土曜日

2012ジャパンカップ オレの予想を聞いてくれよ

 京都・東京開催も本日で終了。最後を飾るのはジャパンカップ。2年続けて凱旋門賞馬が参戦する。JRAも「香港に負けてなるものか」と有力馬の誘致に力を注いでいるのだろう。関係者の努力に敬意を払いたい。

 今週、JRAのCMで取り上げられた馬はホーリックス。なるほど、渋いところを選んできた。
 ちょうど私が競馬を見始めた頃のレースだ。人気のオグリキャップと同枠(2枠)に入ったのがホーリックス。人気薄だったが、2分22秒2という覚えやすい数字の超絶レコードタイムをたたき出した。CMの映像でも分かるが、2着にオグリが入り、枠連2-2で決まった(「2」ばっかりやな)。当時は馬連がまだなく、馬券は枠連が中心だった。
「オグリから枠連で流したが、2-2だけは買わなかった~」
と涙を流した人が続出した(当社比)レースである。

 さて今年のレース。ホーリックスの時代とは異なり、最近は外国馬が穴を開けることもめったになくなった。したがって本命は日本馬から◎ルーラーシップ。本来なら、天皇賞でお世話になったエイシンフラッシュフェノーメノのどちらかを本命に据えるのが礼儀なのだろう。しかし、両馬とも前走(天皇賞)が叩き2走目でピークの仕上げだった。それなら、ここが叩き2走目で上積みの見込めるルーラーシップを本命に推したい。府中の2400 mは最適の舞台。スタートを決めてもらいたいところ。
 推奨穴馬は外国馬5頭。チラッと押さえておきたい。その中から一頭選ぶならジャッカルベリー。メルボルンカップの最先着馬だ。

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2012年11月23日金曜日

2012京阪杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今週で今年の京都開催も終了。日曜は重賞はないので、このレースが京都の今年最後の重賞となる。

 今週の初めに週刊競馬ブックの出馬表を見て
「何でエーシンヴァーゴウやらスギノエンデバーやらが京阪杯に出てくるんやろ?」
と思ったのは私だけだろうか。いまだに京阪杯が中距離だったイメージが抜けないのだ…。だんだん、最近の記憶よりも昔の記憶のほうがはっきりしてきたような気がするなあ。トホホ。

 さてレースにいってみたい。
 抜けた馬がいないここは、枠順や展開が大きく影響しそうだ。京都の芝1200 mは内枠が有利。というわけで、本命は◎サドンストーム。前走は出遅れながらも差しきった。最終週で差しの決まりやすい馬場なら、さらに。
 推奨穴馬は◎と同枠のスギノエンデバー。平坦コースは得意。展開が向けば。
 もう一頭はハクサンムーン。前走は絡まれて失速しただけにブービーもやむを得ない。スムーズに逃げられれば。

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2012年11月19日月曜日

2012年 娘と息子の運動会

 先月、娘と息子の運動会があった。わが家は事情があって娘と息子を別々の保育所に預けているので、運動会も別の日に行われた。

 まずは息子(2歳)の運動会。近くの小学校の運動場が会場だ。


 息子は年少組よりも二つ年下なので、まだゲスト扱い。開会式と駆けっこに参加して、午前中で終了である。一方、年少組以上のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちは、お弁当も食べて午後まで競技を行う。たいへんだなあ(2年後にはウチもそうなるんだけど。今から憂鬱だ…)。
 いよいよ入場。息子がのそのそと歩いてきた。あまりやる気がなさそうだ…。


この後の開会式で、泣き叫ぶお友達もいる中、息子は一人ウトウトしていた…。
 気を取り直して駆けっこ。先生から指示を受ける息子。なにやら真剣な表情だが、ちゃんと聞いているのだろうか。


 いよいよ、スタート。今から走りま~すと手をあげる息子。一応、分かっているらしい。大きくなったもんだ。ゴールまで走りきって、今日の出番はおしまい。


 2週間後はお姉ちゃんの運動会。こちらは年中組なので、主役級だ。こちらの保育所の運動会は午前で終わるので、親としてはおおいに助かる。
 最初の競技は駆けっこ。写真に一生懸命になってしまって、娘の順位が分からなかった。本人いわく、一番になったらしい。


 そして恒例の親子競技。どういう競技なのか、ルール説明が始まった。そのとき、ルールを説明するための見本の走者として出てきたのが、何とわが娘。こんな大役を任されていたとは、やるじゃないか(←親バカ)。


「この子はちゃんとルールを理解してるし、きちんと見本を見せてくれるに違いない」という先生の期待があったと、前向きに理解しておきたい。
 締めは組み体操。幼稚園児がここまでできるとは、ちょっと驚いた。だんだんと、親の理解よりも子どもの成長が先に進んでいるようだ。写真は「トンネル」のポーズ。


他にも飛行機やピラミッドなど、いろいろなものを見せてくれた。ちゃんと教えてあげれば、ここまでできるものなんだなあ…。
 これ以外にも、御神輿やバルーンなどの競技に参加し、運動会は無事終了。

 お姉ちゃんも弟も、どんどん成長しているのが見えた。運動会を楽しみにする親や祖父母の気持ちが分かってきた(オレも歳を取ったもんだなあ…)。
 無事に運動会が終わった後は、一家四人でくら寿司へ。お疲れ様でした。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...