2012年2月5日日曜日

2012すばるS、きさらぎ賞  予想の回顧

 土曜はすばるS。本命◎アーリーロブストは、注文通りハナを切り、4コーナーへ。
「さあ、ここから」
と思ったのも束の間、ケイアイテンジンにかわされるとズルズルと後退し、8着に敗れた。逃げ馬だし、負けるときはこんなものか。
 勝ったのはもう一頭の逃げ馬、ケイアイテンジン。2番手からスッと抜け出し、2馬身半差の完勝だった。
 前に行った馬が上位を占めたように、逃げ馬を本命にするという狙いは悪くなかったのだが、肝心の◎が沈んでは仕方がない。

 日曜はきさらぎ賞。本命◎ワールドエースは中段後方を追走。3コーナー過ぎからマクリ気味に上がっていき、直線は大外へ。
「大丈夫かいな」
という心配も杞憂に終わり、最後は1馬身半差をつけて快勝。期待に応えてくれた。
 2着には、◎ワールドと同様に後ろから追い込んできたヒストリカルが入り、安いながらも本線で的中。競馬は当たってナンボ。来週もこの調子でいきたいものだ。

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2012年2月4日土曜日

2012きさらぎ賞  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインはきさらぎ賞。昔はクラシックには結びつかないレースだったのだが、いつの間にやら数多くのクラシックホースを出すレースに出世した。そのきっかけは、スペシャルウィークだったように思う。強かったなあ。
 その後、ローテーションの多様化も進み、ネオユニヴァース、ハーツクライ、アサクサキングス、オルフェーヴルなどが、ここをステップにGIを制覇している。今年のメンバーからも、GIホースが誕生するのだろうか。

 さて今年のレース、私の本命◎はワールドエース。前走はスローの展開で前の馬を捕まえきれなかったが、重馬場にもかかわらず33秒台であがってきた。差しの決まりはじめた京都で、良馬場見込みのここなら、差し切ってくれるだろう。
 ◎が大本命だけに、相手を絞る必要がある。人気どころでは、ヒストリカルアルキメデスの2頭を挙げておく。
 推奨穴馬は、前走の1番人気がすっかり忘れられているレッドアーヴィング、キャリア1戦だが上々の勝ちっぷりだったマジカルツアー、前走重賞2着なのにさっぱり印がないマイネルアトラクトの3頭。
 相手はこの5頭に絞りたい。

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2012年2月3日金曜日

2012すばるステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインはすばるステークス。小倉で重賞があるのでそちらの予想をエントリーしようかなあ、とも思ったのだが、混戦模様でこれといった馬も見つからないので、京都の予想をエントリーする。

 このすばるS、けっこう昔からあるレースのような気がする。実際、競馬ブックには過去10年の結果が載っているから、少なくとも10年以上前からあるレースだということだ。google先生に聞いてみたのだが、いつ始まったレースなのかはすぐには分からなかった。

 しかし、これでは能がないと思ってもう少し調べてみると…ありましたがな。こんな素晴らしいページを発見。

すばるS歴代勝ち馬ドット絵アイコン

 このデータの最初である1989年が第1回なのかどうかは分からないが、当時は芝のレースで、イナリワンの中央入り初戦がこのレースだったとのこと。私はこの頃にはすでに競馬をしていたはずなのだが、芝のすばるSは全く記憶にないなあ。豆知識が一つ増えました。

 寄り道はこれくらいにして、予想にいってみたい。
 今週は「これでもか」というほど冷え込んだ(ホンマに寒かったですなあ)。ということは、たとえ良馬場でも、ダートはシャリシャリ状態になっており、締まっているに違いない。という独断を元に、前に行く馬を狙ってみる。
 本命◎はアーリーロブスト。前走は逃げて5着に敗れたが、坂のない京都なら粘り込めないか。3走前の再現を期待したい。相手は、ケイアイテンジンを厚めに。行った行ったの決着をもくろむ(頼むから競り合わないでください)。
 推奨穴馬は、穴と言うほど人気は低くないかもしれないが、メイショウデイム。京都得意のこの馬が突っ込んでくるシーンがあるかも。

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2012年2月2日木曜日

書評 東野圭吾『ウインクで乾杯』(祥伝社文庫)

 またまた例によって、母から借りた東野小説。
 ひと言でいうなら、オシャレな作品。一昔前に流行したトレンディドラマ(いや、二昔前やな…)の雰囲気が漂ってくる。(当時よく読んでいた)「三毛猫ホームズ」シリーズのノリとも重なるところがあるように思う。

 主人公は小田香子というコンパニオン。玉の輿に乗って、高級宝飾店で金を気にせず買い物をするのが夢という、いかにもトレンディドラマに出てきそうな女性だ。
 香子の同僚が、あるパーティの後に殺され、香子もその事件に巻き込まれる。そして、その事件の担当刑事である芝田が、香子の隣の部屋にたまたま引っ越してくる。
「そんなうまい話、あるわけないやろ」
というツッコミはしてはいけない。なぜならトレンディドラマ(しつこい)だからである。
 そして二人はときには協同して、ときには離れて、事件を追う。密室の謎、残されたメッセージなど、さまざまな謎が立ちはだかる。それを一つずつ解き明かし、事件の全貌が明らかになる。そして、最後にはお得意のどんでん返し。東野さんの構想力、筆力に、今回も引きずり込まれた。

 何がオシャレって、香子と芝田の会話や距離感が絶妙かつトレンディ(もういいって)なのだ。私のつたない表現力では何のこっちゃ分からないだろうが、トレンディという言葉に惹かれる方は、是非読んでみてほしい。トレンディを満喫できるだろう(意味不明)。

 本作品の初出は1988年である。まさに、トレンディドラマという言葉が出始めた時期ではないか。東野さんが
「俺も、いっちょトレンディドラマなるものを書いてみるか」(土佐日記風)
と思って書いたのが本作品なのかもしれない。



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2012年1月31日火曜日

書評 酒井邦嘉『科学者という仕事 独創性はどのように生まれるか』(中公新書)

 物理学科出身で、現在は脳科学の研究者である酒井さんが、科学者、研究者とはどのような仕事なのか、その心構えを中心に書いた本。酒井さんは大学に籍をおいているので、ここでいう科学者とは、大学で研究をしている人がおもに念頭に置かれている。とはいえ、企業で研究している人にも、もちろん参考になる。
 また、これから科学者への道を歩もうとする若い人には、特に是非読んでおいてもらいたい本だ。

 本書は全8章からなる。それぞれの章の冒頭には著名な科学者の言葉が引用されており、その科学者の思想が簡単に述べられている。アインシュタイン、ニュートンに始まり、マリー・キュリー(キュリー夫人)で終わる、この八つの冒頭部分だけを読んでも十分に面白いだろう。
 ここに、全8章のタイトルと、冒頭に出てくる科学者の名前を挙げておこう。

第1章 科学研究のフィロソフィー―知るより分かる(アルバート・アインシュタイン)
第2章 模倣から創造へ―科学に王道なし(アイザック・ニュートン卿)
第3章 研究者のフィロソフィー―いかに「個」を磨くか(ノーム・チョムスキー)
第4章 研究のセンス―不思議への挑戦(朝永振一郎)
第5章 発表のセンス―伝える力(寺田寅彦)
第6章 研究の倫理―フェアプレーとは(チャールズ・ロバート・ダーウィン)
第7章 研究と教育のディレンマ―研究者を育む(サンチァゴ・ラモン・イ・カハール)
第8章 科学者の社会貢献―進歩を支える人達(マリー・スクロドフスカ・キュリー)

 ひとくちに「天才」と語られる彼らだが、本書を読むと、その裏には確固たる信念、すなわち折れない心を持っていることがわかる。ただしこれは、「頭が固い」「頑固」という性質とはまた別のものだ。
 また、目次を見てもわかるように、本書は研究者の日常を書いた本でもなければ、研究のHow toを語った本でもない。書かれているのは、研究者の内側、心のあり方、もつべき思想、である。
 科学研究とはおおよそ関係のない暮らしをしている人にも、そういった心構えを知ることは、大いに刺激になるだろう。私もその一人である。私も含め、ついつい日常を漫然と過ごしてしまう多くの凡人と、何かを成し遂げる天才との違いは何なのか。それを教えてくれる本だ。

 特にこれから人生を形成していく若い人に向けて、本書からチョムスキーの言葉を引用して締めくくりたい。

もしあなたが孤立して、世の中の誰とも全く違っているとしたら、自分の気が変になったか、どうかしたに違いないと思い始めるでしょう。あなたが他の人々と何か違ったことを言っているという事実に負けないためには、強い自我が必要です。

「孤立している」と思うことすらなくなってしまったオッサンには、たいそう耳の痛い言葉である。


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2012年1月30日月曜日

書評 クラーク・アシュトン・スミス『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』(創元推理文庫)

 アヴェロワーニュという架空のヨーロッパの都市を舞台にした,魔術や妖術の短編集.それに加え,降霊術をネタにした短編も収められており,合計で18の話が収録されている.
 ほとんどの話はアンハッピーな終わり方をするのだが,ホッとするような,ほんのりと暖かい読後感が得られるのが不思議である.

 一つ一つの話はそれほどひねりはなく,アッと驚くような結末も待っていない.しかし,読み進めていくうちにクセになってくる.どっぷりハマるわけではないのだが,親近感がわいてくるとでも言えばよいのだろうか.オチは見えているのに思わず笑ってしまう,吉本新喜劇のようなものか(ちょっと違うような).

 黒魔術,魔女,降霊術,悪魔などの言葉に惹かれる方にはお勧め.中世ヨーロッパを舞台にした,灰色の魔術の世界を堪能できるだろう.
 また,ほとんどの話は「恋」がテーマであることも特徴と言える.やはり,魔術と色恋はセットじゃないとね.



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2012年1月29日日曜日

2012シルクロードS、京都牝馬S  予想の回顧

 土曜はシルクロードステークス。本命◎ロードカナロアは、道中は思ったよりも後ろの位置どり。エーシンダックマンが快調に逃げており
「これは大丈夫か?」
と心配したが、直線で外に出すと一気に突き抜けた。強い。高松宮記念の1番人気は決定か。
 馬券は、◎頭の3連単で勝負していたのだが、3着のケンブリッジエルは押さえられず、ハズレ…。3連単は難しい。それにしても、ケンブリッジエルですか。100回やっても買えないだろうなあ。

 日曜は京都牝馬S。昨日の予想の段階ではショウリュウムーンを本命に推していたのだが、一つ前の第10レースで人気薄の逃げ馬が2着に残ったのを見て、まだ先行有利の馬場が継続中と考え、本命を変更。急遽、逃げ馬のクィーンズバーンを軸にしたワイドで勝負した。
 クィーンズバーンは、注文通りハナを切り、手応を十分残したまま4コーナーを回る。
「これはいける」
と思ったのだが、直線半ばで差し馬につかまり、0.4秒差の5着まで。残念でした。
 そして、昨日の段階では本命だったショウリュウムーンが2着に突っ込んできた…。本命を変えると、えてしてこういうことになりますなぁ。1番人気の馬でもあるし、仕方ない。

 今週は、馬券こそ外れたものの、予想の段階では◎に推していた2頭がともに連対と、いい線いっているということにしておこう(反省せんのか)。
 ちなみに、今週は他のレースも散々で、ボロボロにやられました…。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...