2012年4月13日金曜日

2012アンタレスS、中山GJ オレの予想を聞いてくれよ

 クラシックも始まり、ポカポカと暖かい日が続く。寒いのは財布だけだ。
 そんな春本番の阪神土曜メインはアンタレスステークス。過去にはスマートボーイのお陰で高額配当をゲットしたこともある重賞だ(いつの話やねん…)。伊藤直人騎手とのコンビでとにかく逃げた馬だ。懐かしい。

 レース名のアンタレスとは、もちろん有名な一等星であるサソリ座のアンタレスのことだ。しかし私は、アンタレスと聞くと銀河鉄道999のアンタレスを思い出してしまう。物語のわりと序盤に登場するキャラクターで、999をハイジャック(トレインジャック?)する強盗なのだが、鉄郎とうち解け、銃の手ほどきをしたりする。詳細は忘れたが、かっちょいい生き様の男だったことが記憶に残っている。また読み返したいなあ。実家に残ってるやろか。

 銀河鉄道999の話は(もっと続けたいのを我慢して)これくらいにしておき、予想にいってみたい。
 アンタレスSは、前走マーチS組の成績がよろしくない。同じ距離で行われるGIIIなので、マーチSからここへ転戦してくる馬は多いのだが、なぜか結果が出ない。
 というわけで、本命には思い切って◎グリッターウイングを推す。縁があって応援している馬というのもあるのだが、この馬、馬群の外をスムーズに走れれば力を発揮する。8枠15番は願ってもない好枠だ。なぜ岩田騎手が引き続き乗らないのか不思議だが(乗り馬が除外されたのか?)、外をマクって豪快に突き抜けてほしい。
 相手は手広く流す。ニホンピロアワーズ、ダイシンオレンジ、ゴルトブリッツあたりの人気どころは厚く押さえざるをえないだろう。
 推奨穴馬はトーセンアドミラルインバルコトーセンは前走がしぶとかった。前残りがあるかも。インバルコは逆に、差し馬の展開になったときに出番の可能性が。

 中山GJ(グランドジャンプであり、グッドジョブではないことに注意)は、前走阪神SJで1、2着のバアゼルリバーアグネスラナップを中心に。本命◎はバアゼルリバー

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2012年4月9日月曜日

書評 ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄 上・下』(草思社文庫)

 いやあ、読み終えました。噂に違わぬ大作だった。
 本書は生理学者、進化生物学者、生物地理学者であるダイアモンドさんが「なぜヨーロッパ人が南北アメリカを初めとする他の大陸を征服し、その逆ではなかったのか」という疑問に対する見解を語ったものである。

 タイトルの『銃・病原菌・鉄』とは、ヨーロッパ人が他大陸を征服する際に「直接の」原因となったものの象徴である。すなわち、ヨーロッパ人はこの三つを持っていたので、他大陸を非常な短期間で征服できたというわけだ。
 人類(ホモ・サピエンス)がその生誕地であるアフリカの森林地から出て、旅(グレートジャーニー)を開始したのがいまから約10万年前。それから人類が世界各地に拡散した頃までは、どの人種も狩猟採集生活を行っており、大きな優劣はなかった。
 それがなぜ、1400年代の大航海時代には、あっという間に大陸全体が征服されるほどの差がついたのか。本書にはその理由が語られている。

 その理由は直感的には「相対的に優秀であったヨーロッパ人がいち早く文明を興し、発展させ、その結果が大きな差につながった」というものだろう。早い話が、白人は他の民族よりも優秀だったという説だ。

 しかしダイアモンドさんは、それに異を唱える。ヨーロッパ人が文明を発展させられたのは「たまたま」地理的、生態学的に有利なところに住んでいたからであり、人種として優秀なためではない、と。
 ダイアモンドさんいわく、ヨーロッパを含むユーラシア大陸が、生育可能な植物の種類が「たまたま」多く、家畜化可能な動物の種類が「たまたま」多く、大陸の形が「たまたま」東西に広がっていたことが、ヨーロッパ人(およびユーラシア大陸人)を有利にしたに過ぎない。
 本書は、この主張を、手を変え品を変え、さまざまな角度から検証したものである。よって同じような主張が何度も何度も出てくるので、少々辟易する部分はある。しかし、それを差し置いても、一読に値するものの見方であると思う。グレートジャーニー以降の人類の歴史を俯瞰したい方、現在の世界情勢がなぜいまのような形に収まっているのかに興味をそそられる方には外せない一冊(二冊?)である。

 本書の特徴の一つは、ダイアモンドさんの主張が、できうる限り科学的な根拠に基づいていることである。予測や憶測は極力排除されている。発掘された遺跡を科学的に分析したデータ、動植物の遺伝的な分析など、なるべく科学的な根拠を元に主張が展開されているため、説得力がある。ダイアモンドさんが本書を書いたのがあと20年遅かったら、遺伝学的な知見は桁違いに多かっただろうから、さらに違った論旨が展開されたかもしれない。

 とはいえ、ダイアモンドさんの見解が本当に正しいのかどうかは、立証できない。タイムマシンで5万年前に戻って、ヨーロッパに住んでいる人とアメリカ大陸に住んでいる人を総入れ替えして、それでも白人が他大陸を征服するのかどうか、検証することはできない。白人優位説者たちはこのように主張するかもしれない。
 しかし、本書を読んだ後では、そんな主張はアホらしく聞こえる。たまたまラッキーな場所に住んでいた人たちが、現在の世界を牛耳っているという説に、私も同意する。


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2012年4月8日日曜日

2012桜花賞、阪神牝馬S、NZT  予想の回顧

 土曜の阪神メインは阪神牝馬S。本命◎フミノイマージンは予定通り後方から。直線ではマルセリーナの後を追うように伸びてきたが、勝ち馬に残られ、マルセリーナもかわせず、3着まで。1着のクィーンズバーンも押さえていただけに惜しかった。
 中山メインはNZT。本命◎カレンブラックヒルは何と1番人気。レースでは、3番手追走から4コーナーで前の馬に並びかけ、直線では余裕を持って抜け出し、2馬身半差の快勝。横綱相撲だった。次走、NHKマイルCで秋山騎手の初GI奪取なるか。注目したい。2着争いを2番人気のセイクレットレーヴがハナ差で制してしまったため、馬券はトリガミ。ブライトラインなら本線だったのだが…。しかし、馬券はとってナンボ。よしとしておこう。

 日曜は桜花賞。◎エピセアロームは先団の直後を追走。位置取りとしてはよいのだが、ややかかり気味。直線で内を突いて伸びかけたところで前がふさがりジエンド。15着に終わった。前が開いた後もたいして伸びなかったし、不利がなくても厳しかったか。
 1、2着は外を伸びてきたジェンティルドンナヴィルシーナ。真ん中から外の枠を引いた、自在性のある馬が上位を占めた。

 今週も何とか一つ当てたということで、前向きに来週へ向かいたい(反省せんのか)。

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2012年4月7日土曜日

2012桜花賞  オレの予想を聞いてくれよ

 今週はいよいよ桜花賞。今年すでにGIが二つ終わっているが、桜花賞と聞くと「いよいよGIシーズン開幕」という気分になる。ズバッと的中して波に乗っていきたいところだ。それにしても今年は寒い。桜花賞ウイークにこれほど寒かったのは記憶にない。天候も財布も、もっと暖かくなってもらいたいものだ。

 このレース、阪神が改装されてからレースの傾向がガラッと変わったのは周知の通り。外枠がむしろ有利になり、スタミナも要求されるようになった。今後ますます、オークスとの関連が深まっていくのではないだろうか。

 今年は2歳女王が前哨戦で3着に敗れ、そこで1着だった馬がリタイヤするなど、混戦模様だ。穴っぽいところを狙っていきたい。終わってみれば一強だったという可能性はあるが、そうなったときは仕方がない。
 当初はパララサルーを本命に考えていたのだが、自分の枕でないと寝られないのか、栗東留学で体重が減ってしまったらしい。追い切りもごく軽めだったので評価を下げた。
 というわけで、本命◎はエピセアローム。メインステップレース(チューリップ賞)の最先着馬のわりには人気がない。ここまで5回走って4回連対。唯一崩れた前々走も、久々でGI、出遅れ、太め残りと悪条件が重なったもの。ダイワメジャー産駒初のGI(だよね)を期待したい。
 相手は手広く流す。推奨穴馬もたくさん挙げたいが、特にというならサンシャインマイネエポナサンシャインはこのレースと相性のよいエルフィンSの勝ち馬。鞍上も土曜日に8騎乗で7連対とノリノリの兄デムーロだ。マイネエポナは1勝馬だが、ここ2走の内容がしぶとい。荒れるときに顔を出すのはアネモネS組か(独断データ)。

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2012年4月6日金曜日

2012阪神牝馬ステークス・NZT オレの予想を聞いてくれよ

 今日は所用があるためサラッと。

 土曜の阪神メインは阪神牝馬ステークス。その昔は阪神牝特と呼ばれ、年末の阪神開催で2000 mの距離で行われていた。女王杯が古馬に開放される前は、古馬牝馬の頂上決戦の一つだったレースだ。
 今では春のこの時期に移って距離も短縮され、ヴィクトリアマイルの前哨戦という位置づけになった。ところが、本番との結びつきは案外弱いようだ。さて、今年はどうか。

 私の本命◎はフミノイマージン。重賞3勝の馬が54 kgで出走できるのだから、狙わない手はない。前走も、牡馬相手の重賞で0.4秒差と健闘している。内回り1400 mがどうかだが、差し脚の生きる展開を期待したい。
 推奨穴馬は2枠の2頭。エーシンハーバーは前走で1番人気を裏切ったが、0.4秒差。巻き返し十分。キョウワジャンヌは前走のマイルCSこそ歯が立たなかったが、ローズS 3着、秋華賞2着の実力馬。ここなら好勝負。

 ニュージーランドトロフィーは◎カレンブラックヒル。大物であってほしいという期待を込めて本命に抜擢する。ここをステップに、秋山騎手に初のGIを。

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2012年4月3日火曜日

書評(?) キットパス(R)で何度でもかける ひらがなおえかき

 本書(本商品?)は、ISBNはついているが本ではない。ジャンルで言うと、知育玩具に含まれる。

 セットにはキットパスというクレヨンが6色分、お手本帳、クリアシートがついている。クリアシート(透明な下敷き)をお手本帳の上に乗せ、キットパスでお手本をなぞっていく。上からなぞるから、上手に書ける。そして、しめらせた布でクリアシートをふくと、さっと消せて、何度でも書けるというのがミソだ。ありそうでなかった商品なのだろう。
 クレヨン(キットパス)がこのセットのキモである。お手本帳やクリアシートは普通のものなのだが、キットパスの性質のため、サッと消せるのだ。実際に書いてみるとよく分かるが、普通のクレヨンよりもずいぶん軟らかい。そのため、水ですぐに消えるのだろう。しかし、軟らかいわりには折れにくい。これが商品化のカギだったのではないかと勝手に想像している。
 お手製のお手本帳を作ることもできるし、クリアシートも透明の下敷きやクリアファイルで代用できる。字の練習だけでなく、工夫次第でいろいろな用途に応用できそうだ。

 さて、娘(4歳半)に与えてみた。最近、字の練習を始めたばかりで、タイミングとしてはバッチリだ。目を輝かせて箱を開け、親が説明書を読む前にキットパスで直接お手本帳に字を書き、お手本帳の一部をダメにしてしまった…。どうして子どもは「ちょっと待て」という言葉が耳に入らないのだろうか。
 スタートで一波乱あったものの、使い方を教えるとすぐに理解したようで、何度も書いては次の字を練習している。上手に書けるのがうれしいらしく、かなり長く遊んでいた。これは、親が手を離せないときによさそうだ。また、お手本帳には字だけでなくお絵かきの見本もあるのがよい。
 このセットだけでどこまで字が書けるようになるのかは分からないが、よい練習になるのは間違いないだろう。また機会があれば娘の上達ぶり(もしくは飽きちゃったぶり)を紹介したい。

 ただ、本商品にはまだ改善の余地がある。それは、消す道具だ。消すには布を少し濡らす必要があるため、濡れては困るもの(洗濯物、新聞、本など)の近くでは使えない。また、消すための布を自分で用意しなければならないのも、ややハードルが高い。
 濡らさなくても消せるような道具の開発を望みたい。



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2012年4月1日日曜日

2012大阪杯、ダービー卿CT、コーラルS  予想の回顧

 土曜の阪神メインはコーラルS。本命◎のインペリアルマーチは途中からハナを切ると、手応えよく直線を向き、押し切る構え。最後は差されたが2着を確保した。勝ったのは推奨穴馬のインオラリオ。内をすくって突き抜け、3馬身半差の快勝。驚いた。馬券は、首尾よく馬連をゲット。

 日曜は西では大阪杯。◎アーネストリーは、スローペースなのに中段やや後方の位置取り。明らかにいつもの行きっぷりではない。4コーナーでは先団の直後まで押し上げたが、直線は息切れし、6着。休み明けなのか、歳をとって行きっぷりが悪くなってきたのか、闘志が衰えてきたのか。原因は明らかではないが、次走も同様の結果なら見通しは暗い。
 勝ったのはショウナンマイティ。いままでの惜敗ぶりがウソのように、大外をぶっ飛んできた。鮮やか。こういうレースの仕方が合うのかもしれない。

 東はダービー卿CT。◎ダイワファルコンは中団から進めるが、直線では特に見せ場もなく、5着まで。特に敗因が見つからないという、情けない結果に終わった。
 勝ったのはガルボ。57.5 kgでは厳しいだろうと見ていたのだが、中団から差しきった。もう目が離せない。

 三つのレースのうち一つ、中穴が当たったので、まあよしとしておきたい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...