今週はいよいよダービー。しかし、その前日のメインレースは、西が朱雀Sで東が欅Sと、何とも地味な組み合わせである。せっかくのダービーウイークなのだから、もう少し何とかならないものか。
たとえば「明日はダービー特別」とか「ダービー前日ステークス」なんてのをメインレースにしてはどうだろうか。するわけないよな…。
というわけで、京都の土曜メインは朱雀S。
朱雀とは空想上の鳥らしいが、この場合はおそらく京都の地名を指しているのだと思う。調べてみると、二条城周辺に「朱雀」と名のつく学校がいくつかあるので、このあたりが朱雀地区なのだろうか。しかし、東山区にも右京区にも朱雀という町名がある…。特定の地域を指すわけではいのだろうか?
結論が出ずモヤモヤした気持ちは残るが、疑問が解消したところで馬券が当たるわけではないということで、調査は打ち切りとする。気になる方は独自に調査を進め、結果を報告していただければありがたい。
さて朱雀S。今年からハンデ戦になったようで、少頭数だが荒れそうな雰囲気である。穴っぽいところを狙っていきたい。
前に行きたい馬が揃い、しかも少頭数。差し馬にとっては願ってもない状況である。前残りの京都とはいえ、6週間開催の最終週だし、後ろから行く馬を中心に据える。
本命は◎オールブランニュー。京都は0-0-0-4と実績がないのが気がかりだが、前々走のダート戦以外は、1着馬とそれほど差のない時計で走っている。展開の助けを借り、激走を期待したい。
もう一頭、気になるのが○ウインバンディエラ。昇級初戦の前走を0.4秒差にまとめた。
両馬ともハンデも手頃。彦根Sのレベルが低かった可能性もなきにしもあらずだが、そのときはしゃあない。馬券はこの両馬が入った6枠から、枠連で勝負。
欅Sも穴っぽいところから◎ナニハトモアレを本命にする。
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2012年5月25日金曜日
2012年5月24日木曜日
書評 東野圭吾『十字屋敷のピエロ』(講談社文庫)
わが家の本棚に、未読の東野小説がおかれていた。例によって母からの借り物らしいが、いつの間にわが家にやってきたのだろうか…、という疑問は後回しにして、さっそく読んでみた(それでいいのか)。
本作は、1992年に文庫が刊行された、東野さんの初期の作品。
十字型をした屋敷で女性が自殺する。そして四十九日の夜、今度はその夫と秘書(浮気相手)が殺される。夫妻の姪の視点から物語は進む。
殺人事件の犯人は、本書の半ばあたりで明らかになる。
「まだページが残っているなあ。このままで終わるはずがない」
(こういうのが分かってしまうのが紙の本の欠点であり、この欠点の克服が電子書籍に期待するところの一つなのだが、それはまた別の話)。
主人公である夫妻の姪は、事件の解決に疑問を持ち、真相に迫っていく。そして起こる第二の殺人。ついには真犯人が明らかになり、そしてラストはお得意のどんでん返し。またしても、東野さんの筆力、構成力に引き込まれ、あっという間に読み終えた。「毎度おおきに」てなところである。
特徴的なのは、ピエロの人形から見た情景が間に挟まれることだ。この視点を挟むことにより、生身の人間の動きからでは得られない情報がストーリーに加わり、ミステリーにスパイスをきかせている。東野さんらしい、チャレンジングかつ魅力的な試みだ。
動機の点で少し物足りない部分はあり、鍵を握るトリックにも若干無理がある気がしないでもないが、少ない登場人物の絡みが巧みに展開されていて、臨場感のあるミステリーに仕上がっている。
主要女性陣たちの美人セレブっぷりに注目(締めはそれかよ)。
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本作は、1992年に文庫が刊行された、東野さんの初期の作品。
十字型をした屋敷で女性が自殺する。そして四十九日の夜、今度はその夫と秘書(浮気相手)が殺される。夫妻の姪の視点から物語は進む。
殺人事件の犯人は、本書の半ばあたりで明らかになる。
「まだページが残っているなあ。このままで終わるはずがない」
(こういうのが分かってしまうのが紙の本の欠点であり、この欠点の克服が電子書籍に期待するところの一つなのだが、それはまた別の話)。
主人公である夫妻の姪は、事件の解決に疑問を持ち、真相に迫っていく。そして起こる第二の殺人。ついには真犯人が明らかになり、そしてラストはお得意のどんでん返し。またしても、東野さんの筆力、構成力に引き込まれ、あっという間に読み終えた。「毎度おおきに」てなところである。
特徴的なのは、ピエロの人形から見た情景が間に挟まれることだ。この視点を挟むことにより、生身の人間の動きからでは得られない情報がストーリーに加わり、ミステリーにスパイスをきかせている。東野さんらしい、チャレンジングかつ魅力的な試みだ。
動機の点で少し物足りない部分はあり、鍵を握るトリックにも若干無理がある気がしないでもないが、少ない登場人物の絡みが巧みに展開されていて、臨場感のあるミステリーに仕上がっている。
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2012年5月22日火曜日
書評 J・P・ホーガン『巨人たちの星』(創元SF文庫)
巨人シリーズ三部作の最後の一冊。『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』で散りばめられた謎が次々に明らかになり、すべてがつながっていく。
第一作が科学的興奮に満ちた知的SFなら、第二作は太古のガニメアン(宇宙人)たちとの交流を取り上げたハートフルSF。そしてラストを飾る本作は、意外なところから現れた「敵」との駆け引きを描いたハラハラドキドキSFと言えよう。
地球人、太古のガニメアン、そして現在のガニメアンが一致協力し、敵に立ち向かう。ガニメアンの科学力と地球人の悪知恵の相乗効果により、無類の強さを発揮するところが面白い。
現実の地球の歴史と、架空の人類の進化史を絶妙に組み合わせた、アッと驚くストーリーが展開される。
ネタバレになるので詳しく魅力を伝えられないのが残念だ。SFファンでなくとも楽しく読めることは私が保証する(保証したからといって、どうもしないのだけど…)。サイエンスが散りばめられたミステリーと聞いて興味をそそられる方は、是非一作目から読んでみてほしい。
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第一作が科学的興奮に満ちた知的SFなら、第二作は太古のガニメアン(宇宙人)たちとの交流を取り上げたハートフルSF。そしてラストを飾る本作は、意外なところから現れた「敵」との駆け引きを描いたハラハラドキドキSFと言えよう。
地球人、太古のガニメアン、そして現在のガニメアンが一致協力し、敵に立ち向かう。ガニメアンの科学力と地球人の悪知恵の相乗効果により、無類の強さを発揮するところが面白い。
現実の地球の歴史と、架空の人類の進化史を絶妙に組み合わせた、アッと驚くストーリーが展開される。
ネタバレになるので詳しく魅力を伝えられないのが残念だ。SFファンでなくとも楽しく読めることは私が保証する(保証したからといって、どうもしないのだけど…)。サイエンスが散りばめられたミステリーと聞いて興味をそそられる方は、是非一作目から読んでみてほしい。
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2012年5月20日日曜日
2012オークス、東海S 予想の回顧
土曜は東海S。本命の◎グリッターウイングは
「従来のマクりの競馬では通用しない。先行させたい」
という陣営のコメント。しかし、ゲートは普通に出たものの、騎手が押しても押しても前へ進んでいかない。馬が
「最初はゆっくりでエエんやろ」
と思ってしまっているようだ。四位騎手が
「アホ。そんなんじゃ通用せえへん」
と叱る意味も込めたのかどうかは分からないが、向こう正面でグイグイと順位を上げ、3、4コーナーで1番人気のワンダーアキュートの外をかぶせていくという強引な競馬。よほど力がないと、こんな競馬では勝ち負けできない。案の定、直線は失速し、11着に終わった。ある意味、見せ場はあったが、ハチャメチャなレースだった。この経験が次に生きるかどうか。
日曜はオークス。本命◎ヴィルシーナは2番人気。道中は先団を見る位置取り。いい感じだ。ところが、向こう正面ですでに手綱が動き始める。4コーナー手前では早くもムチが入り、直線入り口ではウチパク騎手が激しく追い始める始末。
「こりゃアカン」
と、ほぼ諦めムードだったのだが、追い通しでしぶとく伸びて2着を確保。よく2着に来たもんだ。よほどズブい馬なのだろうか。
1着はジェンティルドンナ。お姉ちゃん(ドナウブルー)が輸送が苦手な馬なので「この馬も初の関東遠征で馬体を減らすかも」と評価を下げていた。しかし、馬体重は+4 kg。パドックでも落ち着いており、抜群の気配。
「こりゃ押さえなイカン」
と厚めに買っておいて正解だった。結果は5馬身差の圧勝。強かった。
安いとはいえ、オークスは的中。この勢いで来週のダービーも連続的中といきたい。
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「従来のマクりの競馬では通用しない。先行させたい」
という陣営のコメント。しかし、ゲートは普通に出たものの、騎手が押しても押しても前へ進んでいかない。馬が
「最初はゆっくりでエエんやろ」
と思ってしまっているようだ。四位騎手が
「アホ。そんなんじゃ通用せえへん」
と叱る意味も込めたのかどうかは分からないが、向こう正面でグイグイと順位を上げ、3、4コーナーで1番人気のワンダーアキュートの外をかぶせていくという強引な競馬。よほど力がないと、こんな競馬では勝ち負けできない。案の定、直線は失速し、11着に終わった。ある意味、見せ場はあったが、ハチャメチャなレースだった。この経験が次に生きるかどうか。
日曜はオークス。本命◎ヴィルシーナは2番人気。道中は先団を見る位置取り。いい感じだ。ところが、向こう正面ですでに手綱が動き始める。4コーナー手前では早くもムチが入り、直線入り口ではウチパク騎手が激しく追い始める始末。
「こりゃアカン」
と、ほぼ諦めムードだったのだが、追い通しでしぶとく伸びて2着を確保。よく2着に来たもんだ。よほどズブい馬なのだろうか。
1着はジェンティルドンナ。お姉ちゃん(ドナウブルー)が輸送が苦手な馬なので「この馬も初の関東遠征で馬体を減らすかも」と評価を下げていた。しかし、馬体重は+4 kg。パドックでも落ち着いており、抜群の気配。
「こりゃ押さえなイカン」
と厚めに買っておいて正解だった。結果は5馬身差の圧勝。強かった。
安いとはいえ、オークスは的中。この勢いで来週のダービーも連続的中といきたい。
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2012年5月19日土曜日
2012オークス オレの予想を聞いてくれよ
オークス、ダービーと続く、競馬カレンダーにおいて最も盛り上がる2週間がやってきた。まずはオークスを当てて、ダービーへつなげたいところだ。
オークスをバッチリ的中した記憶といえば、ダンスパートナーが勝ったときである。このときの2着はユウキビバーチェ。たしか、その年のチューリップ賞の1、2着馬が、順番を変えてオークスでも1、2着となった。当時はチューリップ賞とオークスの結びつきが強かったのだ。馬連が2000円近くついたのだからおいしかった。
これはいつのことかと思って調べてみると…何と1995年。17年も前の話かよ。それ以来、16年間、まともに的中してないっちゅうことか? その頃は桜花賞で万馬券を当てたりして
「牝馬クラシックとは相性がよい」
と勝手に思っていたのだが、いつの間にかそうではなくなっていたらしい…。今年のレースをズバリ的中して、過去の栄光を取り戻そう。
今年のレースは、桜花賞1~3着馬とフローラS勝ち馬の4頭の争いという下馬評。果たしてこの4頭で決まるのかどうか。
桜花賞から距離は800 m伸びるが、この時期、血統的な距離適性はあまり関係ない。スタミナタイプよりも、切れ味のある、速い上がりを使える馬を狙っていきたい。
本命は◎ヴィルシーナ。陣営がオークス向きと見て、ここを目標に仕上げてきた馬だ。その上昇度を見込んで本命に推したい。ディープインパクト産駒は、重賞を二つ勝つ馬がなかなか出なかったように、ピークが長続きしない。逆にいうと、ビシッと仕上げられたときには無類の強さを発揮するということだ。ヴィルシーナにとって、今回がそれにあたると見た。
ディープインパクト産駒のこの特徴は、サンデーサイレンスの初期の産駒と同じだ。サンデーの初期の産駒は(特に牝馬は)、燃え尽き症候群とでもいうように、大レースで一世一代の走りを見せ、その後はしぼんでしまう馬がたくさんいたように思う。息子(ディープ)もその特徴を引き継いだのだろうか。
今年のレースに話を戻そう。相手筆頭は○ミッドサマーフェア。前走の勝ちっぷりが強烈だった。人気しているようだが、◎-○の馬券を厚く押さえたい。
四強の他の2頭にも触れておく。ジェンティルドンナは距離よりも輸送が不安。アイムユアーズは切れ味の点でやや劣るか。
推奨穴馬はトーセンベニザクラ。桜花賞は8着だったが、0.6秒差なら悲観する内容ではない。しかもそのときは関西への遠征で馬体重を減らし、万全の状態ではなかった。長距離輸送のない今回、馬体重が増えているようなら要注意。
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オークスをバッチリ的中した記憶といえば、ダンスパートナーが勝ったときである。このときの2着はユウキビバーチェ。たしか、その年のチューリップ賞の1、2着馬が、順番を変えてオークスでも1、2着となった。当時はチューリップ賞とオークスの結びつきが強かったのだ。馬連が2000円近くついたのだからおいしかった。
これはいつのことかと思って調べてみると…何と1995年。17年も前の話かよ。それ以来、16年間、まともに的中してないっちゅうことか? その頃は桜花賞で万馬券を当てたりして
「牝馬クラシックとは相性がよい」
と勝手に思っていたのだが、いつの間にかそうではなくなっていたらしい…。今年のレースをズバリ的中して、過去の栄光を取り戻そう。
今年のレースは、桜花賞1~3着馬とフローラS勝ち馬の4頭の争いという下馬評。果たしてこの4頭で決まるのかどうか。
桜花賞から距離は800 m伸びるが、この時期、血統的な距離適性はあまり関係ない。スタミナタイプよりも、切れ味のある、速い上がりを使える馬を狙っていきたい。
本命は◎ヴィルシーナ。陣営がオークス向きと見て、ここを目標に仕上げてきた馬だ。その上昇度を見込んで本命に推したい。ディープインパクト産駒は、重賞を二つ勝つ馬がなかなか出なかったように、ピークが長続きしない。逆にいうと、ビシッと仕上げられたときには無類の強さを発揮するということだ。ヴィルシーナにとって、今回がそれにあたると見た。
ディープインパクト産駒のこの特徴は、サンデーサイレンスの初期の産駒と同じだ。サンデーの初期の産駒は(特に牝馬は)、燃え尽き症候群とでもいうように、大レースで一世一代の走りを見せ、その後はしぼんでしまう馬がたくさんいたように思う。息子(ディープ)もその特徴を引き継いだのだろうか。
今年のレースに話を戻そう。相手筆頭は○ミッドサマーフェア。前走の勝ちっぷりが強烈だった。人気しているようだが、◎-○の馬券を厚く押さえたい。
四強の他の2頭にも触れておく。ジェンティルドンナは距離よりも輸送が不安。アイムユアーズは切れ味の点でやや劣るか。
推奨穴馬はトーセンベニザクラ。桜花賞は8着だったが、0.6秒差なら悲観する内容ではない。しかもそのときは関西への遠征で馬体重を減らし、万全の状態ではなかった。長距離輸送のない今回、馬体重が増えているようなら要注意。
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2012年5月18日金曜日
2012東海ステークス オレの予想を聞いてくれよ
何かヘンだ。
何がヘンって、京都で東海ステークスが行われることだ。京都は東海地方とちゃいまっせ。なぜ改修中でもないのに中京ではなく京都でやるのか。その原因となっているのが、開催日の組み方だ。
ご存じと思うが、中央競馬は4週間(8日間)の開催が基本である。しかし、この基本が昨年から崩れている。昨年は震災の影響があり特殊な日程を組んでいるのだと思っていたのだが、今年もヘンな日程が続いているのだ。
たとえば、今の第3回京都開催は6週間(12日)となっている。何で6週間なのだろうか。東の開催や三場目の開催と初日がずれたりして、ややこしくて仕方がない。来年からはこんなのはやめて、従来通り4週間開催で組み立てくださいませんか。気持ち悪くてよく眠れませんので、ぜひお願いします(今年は小倉開催が6週間で例年より2週間短いが、この2週間のためにこんなややこしいことをしてるんやろうか…)。
競馬の開催日が不規則になっただけで気持ちが悪くなるのは私だけなのだろうか。競馬カレンダーが体に染みついた仲間が全国にいることを信じて話を続けたい。
というわけで今年は京都で行われることになったこのレース。当然、傾向も変わってくるだろう。
ところで、ダート1900 mの重賞というのは珍しい(もしかして初めて?)。この京都ダート1900 mのレースは、下級条件戦を中心に、ここ2、3年で数が増えた。何でも、スタートから1コーナーまでの距離が長いので、非常にクリーンなレースとなる傾向にあり、騎手の評判もよいらしい。そういうわけで、JRAはこの距離のレースを増やしているそうだ。
さて今年のレース、出ていればおそらく抜けた人気になったであろうゴルトブリッツが回避。荒れそうな雰囲気が漂ってきた。
私の本命は◎グリッターウイング。前走はそのゴルトブリッツから0.6秒差の6着だったが、外を回ったものだったし、昇級初戦ということを考えるとそれほど悪くない。今回は内枠も引いたし、ある程度前につけて馬群から抜け出すという新しいレース運びを期待したい。
推奨穴馬はシビルウォー。前走は大敗したが休み明け。その一走だけで評価が下がりすぎていないか。
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何がヘンって、京都で東海ステークスが行われることだ。京都は東海地方とちゃいまっせ。なぜ改修中でもないのに中京ではなく京都でやるのか。その原因となっているのが、開催日の組み方だ。
ご存じと思うが、中央競馬は4週間(8日間)の開催が基本である。しかし、この基本が昨年から崩れている。昨年は震災の影響があり特殊な日程を組んでいるのだと思っていたのだが、今年もヘンな日程が続いているのだ。
たとえば、今の第3回京都開催は6週間(12日)となっている。何で6週間なのだろうか。東の開催や三場目の開催と初日がずれたりして、ややこしくて仕方がない。来年からはこんなのはやめて、従来通り4週間開催で組み立てくださいませんか。気持ち悪くてよく眠れませんので、ぜひお願いします(今年は小倉開催が6週間で例年より2週間短いが、この2週間のためにこんなややこしいことをしてるんやろうか…)。
競馬の開催日が不規則になっただけで気持ちが悪くなるのは私だけなのだろうか。競馬カレンダーが体に染みついた仲間が全国にいることを信じて話を続けたい。
というわけで今年は京都で行われることになったこのレース。当然、傾向も変わってくるだろう。
ところで、ダート1900 mの重賞というのは珍しい(もしかして初めて?)。この京都ダート1900 mのレースは、下級条件戦を中心に、ここ2、3年で数が増えた。何でも、スタートから1コーナーまでの距離が長いので、非常にクリーンなレースとなる傾向にあり、騎手の評判もよいらしい。そういうわけで、JRAはこの距離のレースを増やしているそうだ。
さて今年のレース、出ていればおそらく抜けた人気になったであろうゴルトブリッツが回避。荒れそうな雰囲気が漂ってきた。
私の本命は◎グリッターウイング。前走はそのゴルトブリッツから0.6秒差の6着だったが、外を回ったものだったし、昇級初戦ということを考えるとそれほど悪くない。今回は内枠も引いたし、ある程度前につけて馬群から抜け出すという新しいレース運びを期待したい。
推奨穴馬はシビルウォー。前走は大敗したが休み明け。その一走だけで評価が下がりすぎていないか。
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2012年5月17日木曜日
書評 東野圭吾『あの頃ぼくらはアホでした』(集英社文庫)
東野小説をたくさん読むうちに、東野圭吾さんという人間に興味が湧いてきた。手を変え品を変え、次々と魅力的なミステリーを書いていくスーパー小説家であることはもちろんよく分かるのだが、何でも大阪出身で、しかも大学は理系の学部だというではないか。
「どういう人なんだろうなあ」
と思っていたところに本書を見つけ、購入。「東野さんも、ぼくらと同じアホでした」ということが分かって安心した(笑)。
本書は、東野さんが中学、高校、大学時代を振り返って書いたエッセイ集。中学時代から順に、ほぼ時系列順にまとめられている。
東野さんは大阪のちょっとガラの悪い地域のご出身らしく、中学はえらく荒れていたようだ。私も大阪府出身なのだが、私よりも一回り以上年上なので、私の時代とはずいぶん雰囲気が違う。私の中学・高校時代には、腹巻きなどしてる輩はおらず、ヤンキーといえば短ラン・ボンタンがユニフォームだった(フォーゼの影響で、また短ラン・ボンタンが流行ったりするんだろうか)。
そんな荒れた中学時代から始まり、高校を経て、大学を卒業するまでのエピソードが面白おかしく書かれている。ワル生徒たちとの交流(?)、怪獣番組、定期券の不正使用、浪人、大学の体育会系のノリなど、さまざまなネタを軽やかなタッチで描くところは、さすが東野さんである。一昔(いやもっと昔か)の大阪の雰囲気が漂っており、なんだか懐かしい感じがした。私でさえそうなのだから、同世代の方が読めば懐かしさ倍増ではなかろうか。
東野小説を通り越して、東野さん本人に興味を持っている人には是非お薦めの一冊である。
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「どういう人なんだろうなあ」
と思っていたところに本書を見つけ、購入。「東野さんも、ぼくらと同じアホでした」ということが分かって安心した(笑)。
本書は、東野さんが中学、高校、大学時代を振り返って書いたエッセイ集。中学時代から順に、ほぼ時系列順にまとめられている。
東野さんは大阪のちょっとガラの悪い地域のご出身らしく、中学はえらく荒れていたようだ。私も大阪府出身なのだが、私よりも一回り以上年上なので、私の時代とはずいぶん雰囲気が違う。私の中学・高校時代には、腹巻きなどしてる輩はおらず、ヤンキーといえば短ラン・ボンタンがユニフォームだった(フォーゼの影響で、また短ラン・ボンタンが流行ったりするんだろうか)。
そんな荒れた中学時代から始まり、高校を経て、大学を卒業するまでのエピソードが面白おかしく書かれている。ワル生徒たちとの交流(?)、怪獣番組、定期券の不正使用、浪人、大学の体育会系のノリなど、さまざまなネタを軽やかなタッチで描くところは、さすが東野さんである。一昔(いやもっと昔か)の大阪の雰囲気が漂っており、なんだか懐かしい感じがした。私でさえそうなのだから、同世代の方が読めば懐かしさ倍増ではなかろうか。
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