2012年5月22日火曜日

書評 J・P・ホーガン『巨人たちの星』(創元SF文庫)

 巨人シリーズ三部作の最後の一冊。『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』で散りばめられた謎が次々に明らかになり、すべてがつながっていく。

 第一作が科学的興奮に満ちた知的SFなら、第二作は太古のガニメアン(宇宙人)たちとの交流を取り上げたハートフルSF。そしてラストを飾る本作は、意外なところから現れた「敵」との駆け引きを描いたハラハラドキドキSFと言えよう。

 地球人、太古のガニメアン、そして現在のガニメアンが一致協力し、敵に立ち向かう。ガニメアンの科学力と地球人の悪知恵の相乗効果により、無類の強さを発揮するところが面白い。
 現実の地球の歴史と、架空の人類の進化史を絶妙に組み合わせた、アッと驚くストーリーが展開される。
 ネタバレになるので詳しく魅力を伝えられないのが残念だ。SFファンでなくとも楽しく読めることは私が保証する(保証したからといって、どうもしないのだけど…)。サイエンスが散りばめられたミステリーと聞いて興味をそそられる方は、是非一作目から読んでみてほしい。



【送料無料】巨人たちの星
【送料無料】巨人たちの星
価格:987円(税込、送料別)
←楽天ブックスで買う

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【お父さんの週末料理】2024年4月13・14日<small>~葉っぱで巻き巻きしました~</small>

 わが家では土曜、日曜の晩ご飯は主に父(私のこと)が担当している、そのメニューを絶賛(?)公開中、  家族構成は父(アラフィフ)、母(年齢非公表)、娘(高2)、息子(中2)の4人、  今週も娘は部活、息子は野球の週末。  4月13日(土)   娘は午前と午後で部活を掛け...