2012年7月21日土曜日

2012中京記念、アイビスSD オレの予想を聞いてくれよ

 夏の中京を締めくくるのは中京記念。
 今年から1600 mにリニューアルし、サマーマイルシリーズに組み込まれた。これまでは3月に2000 mで行われていたのだが、ほとんど記憶にない。個人的には、印象の薄い重賞ベスト3に入る。なぜなのだろうか(馬券を当てたことがないからでは…)。マイルに変わって、ぜひ存在感のあるレースに変身してほしいものだ。

 ではレースにいってみたい。
 夏のハンデGIIIのわりには実績馬の名がポツポツと見える。普通ならこれらの馬で決まるのだろうが、夏は格よりデキという格言を信じて、別の馬から入りたい。
 本命は◎フラガラッハ。ゲートに難があるが、ハマったときの破壊力は前走や阪神Cで証明済み。左回りもいいし、直線の長い中京の最終週。舞台は整った。高倉騎手の初重賞制覇に期待したい。
 推奨穴馬はトライアンフマーチエアラフォン。実績上位のこの2頭の印が薄い。

 JRA唯一の直線重賞、アイビスSDは◎ビウイッチアスが本命。人気になりそうだが、51 kgはいかにも有利だし、いい枠も引いた。

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2012年7月20日金曜日

2012飛騨ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 夏の中京も今週で終わり、来週からは小倉が開幕。一方、札幌が今週から、新潟は先週から始まっている。この微妙なズレは何なのか。毎週同じような苦情で恐縮だが、ホントに気持ち悪い。今年限りにしてもらいたい。

 そんな最終週の中京土曜メインは飛騨ステークス。
 飛騨市は岐阜県北部の都市で、高山市と並んでかつての飛騨地方の中心地だったらしい。飛騨・高山とひとくくりにされることも多い。
 十数年前に、日帰り社員旅行でこのあたりに行ったことがあるのだが、あれは飛騨だったのかそれとも高山だったのか。そういえば水路を鯉が泳いでいたような記憶がある(もしかして、それはまた別のところの記憶か?…)。

 オッサンの記憶をたどっていても何も解決しそうにないので、レースにいってみたい。
 芝1400 mの準オープンのハンデ戦。メンバー的にも混戦模様で、荒れそうな雰囲気が漂っている。
 本命は、穴っぽいところから◎ウインドジャズ。スタートに課題があり、アテにならない馬だが、ハマったときの破壊力は前走の通り。最終週の荒れ馬場に加え、天気も雨模様、さらにハイペースが見込まれるここは大駆けの条件が揃った。前走同様、外から豪快に差しきってもらいたい。本命が穴馬なので、とにかく手広く流す。
 推奨穴馬は◎と同枠のノーブルディード。前々走を見直したい。

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2012年7月19日木曜日

書評 柳広司『ダブル・ジョーカー』(角川文庫)

 ジョーカーゲームに続く、スパイ短編集第二弾。本作でも、イケメン(想像)なスパイたちが、ウルトラクール(タバコではありません)に任務を遂行する様子が描かれる。
 しかし読み終わってみると、それぞれのスパイたちのイメージは私の脳内に残っていない。なぜだ。ビールを飲みながら読んでいるからか(そうかもしれない…)。いや、スパイは印象を残してはいけないからだ。気配を隠し、存在感を消すことこそがスパイの条件なのだ。

 前作同様、第二次大戦開戦直前が舞台。「魔王」結城が率いるD機関のスパイたちが、世界各地を舞台に暗躍する。しかし、敵の中枢に乗り込んだり、スパイ一人の活躍により敵の部隊が壊滅したり、そういう派手な話ではない。地味だが、だからこそ強靱な精神力を要求されるスパイ活動が描かれる。
 渋い。そして、カッチョイイ。

 実在のスパイたちが本当に本書に出てくるような活動をしているのか、私には知るよしもない。本書のスパイたちは、ミッションインポッシブルのように無理難題をスーパーマン的に解決していくのではなく、地味なスパイ活動を淡々と、しかし精緻に実行していく。これが本シリーズの醍醐味といってよいだろう。

 本書を読んだ後に
「スパイになりたい」
と思う人は、自分の能力にかなり自信のあるナルシストか、それとも縛られることに快感を覚えるM気質か。おそらくその両方の性質をもっている人だろう。




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2012年7月16日月曜日

書評 酒井順子『女流阿房列車』(新潮文庫)

「阿房」と書いて「あほう」と読む。要するに「アホ」のことである。書名は、1950年代に内田百閒さんという方が執筆した『阿房列車』の女流版という意味である。

 鉄道マニアのたてたディープでハードな鉄道旅プランを、ユル鉄の酒井さんが実行し、その様子をまとめた鉄道エッセイ。他人のたてた鉄旅プランを「電車でウトウトするのが好き」というエッセイストが敢行するという、前代未聞の企画である。
 しかし、この試みがおおいに成功している。鉄道オタクがたてた企画を自分で実行しても、自慢話にしかならない。ところが、これを酒井さんに実行させ、酒井さんの視点からまとめることにより、鉄分の濃くない一般人にも楽しく読める書籍に仕上がっている。
 また酒井さんの、淡々としているがジワジワと面白さがこみ上げてくる文章も、本書の雰囲気とよくマッチしている。

 酒井さんがあまりにも淡々と面白おかしく書いてしまうため、ユルい旅のように感じてしまうが、本書の企画はなかなかハードである。いくつかあげてみよう。

・東京の地下鉄全線を1日で完全乗車
・24時間で鈍行のみを使ってどこまで行けるか
・東京から53回乗り継いで京都までたどりつく(東海道53乗り継ぎ)

などなどである。後半の企画ほどハードさが落ちていき、マニアックさが前面に出てくる気がしないでもないが、それはそれでまた面白いということにしておこう。

 私も電車に乗るのは好きだが、全線完乗とか、車両系の話題とか、そういうのには興味がない。そうではなく、空いた車両でウトウトしたり読書したりしながら、あてもなく乗り続けるのはけっこう好きだったりする。そういう意味で、酒井さんとは鉄分の濃さが同程度というか、鉄分の成分が似ていて、それが本書を楽しめた理由の一つかもしれない。

 本書を読んで、久しぶりにダラダラと電車に乗りたくなった。幸いなことに、私の最寄り路線はそういうのにはうってつけな、半ローカル路線なのだ(うらやましいか)。子どもがもう少し大きくなったら、ユルユルと琵琶湖一周でもしたいものだ。



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2012年7月15日日曜日

2012函館記念、ジュライS、函館2歳S、桶狭間S 予想の回顧

 土曜は函館2歳S。
「8枠に2頭の地方馬が入ったのは何かのサインか」と8枠から勝負したが、9着と15着。穴を狙いにいった結果なので、仕方なかろう。

 中京土曜メインは桶狭間S。◎エアウルフは中団からの競馬。スタートの芝で行き脚がつかなかったのかと少し心配したが、直線では馬群を割り、差しきってさらに3馬身差をつける完勝劇。見事、期待に応えてくれた。2着にも推奨穴馬のアイアムルビーが入り馬券をゲットしたのだが、穴馬のはずのアイアムルビーが4番人気だったのはちょっと残念。

 土曜は函館記念。本命の◎トランスワープは中団後方の内々を追走。3、4コーナーで前との差を徐々に詰める。4コーナーで窮屈になる場面もなんのその、直線で前が開くと鋭く抜け出して完勝。こちらも期待に応えてくれた。
 2着争いは馬券を押さえていたミッキーパンプキンが粘るところに、外からイケトップガンが襲いかかる。
「やめてくれ~」
との叫びも虚しく、ハナ差かわされて馬券はハズレ。イケトップガンの激走は予想できなかったなあ…。無念。

 ジュライSは、◎ローマンレジェンドが期待通りの圧勝。直線の入り口で2着馬に並びかけ、しばらくそのまま並走し、いざ追い出すとグイグイ差を広げて6馬身の差をつけた。ゴルトブリッツに並ぶ、スペシャルウィーク産駒のダートでの活躍馬となりそうだ。
 2、3着も人気の馬が来て「堅く収まるだろう」という予想の通りになったのだが、馬券はグレープブランデーとの1点勝負だったためハズレ…。なんてこった。

 今週は4戦中3戦で◎が1着という大勝利のチャンスだったのだが、獲ったのは1レースのみで、しかもトントン。馬券は難しい…。

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「続」息子の散髪、大失敗の巻

 先週末、息子の髪をばっさり切って大失敗したことはすでにお伝えした。このままでは息子がかわいそうというのもあったが、それよりも親が恥ずかしいので、やり直すことにした。
 前回の反省をふまえ、髪の毛用のバリカンと、散髪用のケープを購入。準備は万端である。



 今回はケープのお陰で嫌がることもなく、お利口に切らせてくれる。また、ケープがあると手が出せないので、ハサミで手を切る心配がない。これもいい。
 そして、バリカンの3、6、9、12 mmのアタッチメントを駆使し、髪を整えていく。やはり散髪は、ヒゲ剃り用ではなく髪の毛用のバリカンに限る(当たり前や)。
 その結果がこちら。


 まだ先週の傷跡が少し残っているし、家で切ったのは丸わかりだが、恥ずかしくない程度にはなっただろう。

結論:散髪は準備を整えてから行いましょう。特にケープは必須です。

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2012年7月14日土曜日

書評 杉本正信『人は120歳まで生きられる ―寿命の分子生物学』(ちくま新書)

120歳まで生きたい人、必読!

というのはウソではないが、この本を読んだからといって必ず120歳まで生きられるわけではない(当たり前やけど)。

 本書では、人が120歳まで生きられること、逆にいうとどれだけ頑張っても120歳までしか生きられないことが、さまざまな科学的知見から示される。著者の杉本さんの専門分野のためだろうが、おもに分子生物学的な視点からの話が多い。そのため副題が「寿命の分子生物学」となっている。

 たとえば第2章では、テロメアがテーマである。細胞の分裂回数という観点から、ヒトの寿命が120歳であることが示される。細胞は際限なく分裂できるわけではなく、分裂回数の上限が決まっているのだ。その上限に達するのが、だいたい120歳だというわけだ。
 そして、細胞の能力を最大限に発揮して120歳に近づくためには、日常生活でどのような点に気を配ればよいかも書かれている。すなわち「長生きの秘訣」が示されている。

 その他には代謝系、免疫系、DNA、がんをテーマにした章が設けられ、それぞれの観点からヒトの寿命を分子生物学的に探っていく。どの観点から見てもだいたい寿命が120歳となっているのは、偶然の一致なのか、それとも何かの必然なのか。興味深い。

 120歳とまでは言わなくても、なるべく長生きしたいと思っている人は本書を読んで損はない。長寿の仕組みが科学的に書かれているので、本書を読んでおけば、変な高額健康食品に手を出して損することもなくなるだとう。
 ただし、本書はけっこう難しい。細胞や遺伝について、少なくとも中学校程度の知識は必要である。

 本書に書かれているように、どれだけ頑張ってもヒトは120歳までしか生きられないのか、それともiPS細胞に代表される新発見が新しい医療を切りひらき、遺伝子の壁を乗り越えてどんどん寿命を伸ばしていくのか。
 私が生きている間は難しいかもしれないが、このまま科学や医学が進歩していけば、私はヒトの寿命は120歳を超えていくと思う。
 そんな未来を夢見ながら、毎晩ビールを飲んで寿命を縮めている私であった…。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...