2012年10月19日金曜日

2012富士ステークス、室町ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 菊花賞前日の東京メインは富士ステークス。
 レースのサブタイトルに「サウジアラビアロイヤルカップ」とあるが、何なのだろうか。例によってJRAの特別レース名解説で調べてみると、次のような説明がある。

本競走は、平成19年よりリヤド馬事クラブからサウジアラビアロイヤルカップの寄贈を受けて施行されている。

 ヤド馬事クラブとはおそらくサウジアラビアの馬事クラブで、そこの協賛を得たレースというようなことなのだろう。中東の競馬と言えばドバイのイメージだが、サウジアラビアにもオイルマネーはあるわけだし、競馬好きの王族がいてもおかしくないよなあ。

 さてレースにいってみたい。
 マイルCSの前哨戦だが、今年は有力馬が毎日王冠や天皇賞をステップにするためか、本番で人気しそうな馬はいない。
 その中から、本命は◎ガルボ。休み明けと57 kgはやや心配だが、この相手なら何とかならないか。石橋騎手との相性もよいのか、今年に入ってからの充実ぶりは目を見張るものがあり、マイルの重賞を2勝、安田記念は0.5秒差の5着。前々からの粘り込みに期待。
 推奨穴馬はダンツホウテイクラレント。最内枠と大外枠の2頭が穴か。

 室町Sはマルカベンチャー。展開が向けば差してくる。鞍上も魅力。

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2012年10月15日月曜日

書評 橘玲『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』(文春文庫)

『亜玖夢博士の経済入門』に続く亜玖夢博士シリーズ第2弾。文庫化を待っていた。

 このシリーズは、新宿歌舞伎町の一室に事務所を構える亜玖夢博士が
「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」
のチラシを見てやってくる依頼者にアドバイスを授けるというかたちで、さまざまな社会科学の知識を解説するという構成になっている。第1弾は経済学がテーマだったのだが、この第2弾ではマインドサイエンスを取り上げている。

 本シリーズが画期的なのは、小説仕立てになっていることだ。亜玖夢博士を初めとする荒唐無稽な架空の人物たちが、あれやこれやと大騒動を繰り広げる。その大騒動の中にマインドサイエンスの知識が散りばめられているのだ。
 ストーリー仕立てで、さまざまな知識や概念を解説するという試みは数多くなされてきたのだろうが、私が知る限り、本書はその成功例の筆頭である。平凡な言い方になるが
「とてもよくできている」
という言葉を使いたくなる。

 マインドサイエンスといってもピンとこないかもしれないが、章立てを見ると内容は分かっていただけるだろう。認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命の5章立てとなっている。

 たとえば第1章の認知心理学では、引きこもりの少年が依頼者である。この少年は自尊心が高く、自分の自分に対する評価(自分の知性に自信がある)と、社会の自分に対する評価(引きこもり)のギャップに不具合がある。さて、亜玖夢博士はそれをすぐに見切るのだが、その解決法が…。
 という具合に、各章にヘンテコリンな依頼者が登場し、亜玖夢博士やその助手たちとドタバタを繰り広げる。最後には人類滅亡の危機にまで事態が発展するという荒唐無稽っぷりなのだが、決してストーリーは陳腐ではない。マインドサイエンスを説明するために、面白くないストーリーを無理矢理組み立てているわけではないのだ。ブラックコメディとでもいうような、ブラックでシニカルなドタバタ劇は、マインドサイエンスを抜きにしても面白い。ストーリーとしては、第1弾の「経済学」よりも第2弾の本書のほうがかなりレベルが高かったと思う。
 ぜひ、第3弾を期待したい。




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2012年10月14日日曜日

2012秋華賞、府中牝馬S、清水S 予想の回顧

 土曜の東京メインは府中牝馬S。◎エーシンリターンズは2、3番手からと、予定通りの位置取り。いい感じで直線を向いたように見えたのだが、伸びを欠き、7着。平坦コース向きなのかもしれない。
 土曜京都は清水S。◎サクラクローバーは後方2番手から末脚にかけるが、レースの上がりが33.9秒では5着が精一杯。もう少し流れてほしかった。

 そして日曜は秋華賞。◎ジェンティルドンナは中団から。
 小牧のチェリーメドゥーサが向こう正面から仕掛けて先頭に立ち、4コーナーでは
「もしや」
と思わせたが、動じることなく4コーナー手前からスパートすると、ヴィルシーナをハナ差で競り落とし、三冠達成。三冠すべて同じ1、2着というおまけ付きだった。
 目についたのはヴィルシーナのウチパクの騎乗ぶりだった。何が何でもジェンティルドンナより前で競馬をして、先に抜け出して粘れるところまで粘るという作戦だったのだろう。スタートから果敢に仕掛けていったところに気迫が見えた。
 馬券は大本命とはいえ本線でゲット。

 今週は3戦1勝。GIを獲ったのでよしとしておきたい。

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2012年10月13日土曜日

2012秋華賞 オレの予想を聞いてくれよ

 今週から3週連続のGI。まずは初戦を当てて乗っていきたいところだ。
 その初戦は秋華賞。ブゼンキャンドルの印象が強すぎて「荒れるレース」というイメージが抜けないのだが、近年は堅く収まっている。今年もその流れは続くと見た。

 というわけで、本命は◎ジェンティルドンナ。負けるとすれば、京都の内回り2000 mで「差して届かず、負けて強し」のパターンだろうと思っていたのだが、前走の競馬(2番手から押し切り)を見せられると、それも望み薄か。外枠を引いたので「差して届かず」の心配はなきにしもあらずだが、連は確保するだろう。三冠達成濃厚と見た。
 相手は、当初はアイムユアーズと思っていたのだが、痛恨の8枠。器用に走れる馬だけに、内枠がほしかった。すると、相手は○ヴィルシーナで仕方ないか。面白くも何ともない予想だが、堅く収まるレースもある。◎-○の馬券をガッツリと押さえたい。
 気になるのは、雰囲気がブエナビスタのときに似ていることだ。3年前、ブエナビスタも今回のジェンティルドンナと同様に断然の人気を背負ってこのレースに臨んだが、ゆっくり行きすぎて、最後は強引に突っ込んで降着。3着に沈んだ。そのレースの再現に備えて、ヴィルシーナ-アイムユアーズの馬券は押さえておきたい。
 馬券はこの2点で勝負。

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2012年10月12日金曜日

2012府中牝馬S、清水S オレの予想を聞いてくれよ

 今週はいよいよ秋華賞。三冠牝馬誕生なるかが注目されるが、その前日の東京メインは府中牝馬S。エリザベス女王杯の古馬への開放に伴い、その前哨戦として位置づけられるようになったレースだ。しかしJRAの狙いとは裏腹に、ここをステップに本番を制した馬は、14年前のメジロドーベルまでさかのぼるそうだ。たまに、本番との結びつきがほとんどないステップレースができてしまうが、まさにその典型例と言えるだろう。
 このレースが本番と結びつかない理由は何なのだろうか。秋華賞や天皇賞がメインのステップレースとなっているためかもしれない。これは女王杯のときにまた考察したい。

 さてレースにいってみたい。
 今年は、本番でも人気を集めそうなメンバーが揃った。その中から本命は◎エーシンリターンズ。府中の1800 mは内枠が有利。開幕2週目ならなおさらだろう。前走は人気を裏切ったが、もともと走るときと走らないときがはっきりしている馬。今回は走る番だと独断したい(根拠はナシ)。
 推奨穴馬も内目の枠からアプリコットフィズゴールデングローブ。忘れられた実力馬と3連勝中の新鋭の激走がないか。

 清水Sはサクラクローバー。意外に差しが決まる今の京都の馬場は向きそうだ。

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2012年10月11日木曜日

近江舞子いちご園にサツマイモ掘りに行ってきた

 娘の通っている保育所では、毎年、秋の遠足はサツマイモ掘りである。娘は昨年初めて参加したのだが、面白かったらしく、今年も楽しみにしていた。しかし、久しぶりに風邪を引いてしまい、残念ながら欠席する羽目に。
 そこで、風邪も治ったことだし、先週末に家族4人で近江舞子いちご園にサツマイモ掘りに行ってきた。事前に2株を予約しておいた。締めて700円である。

 さて当日。タイミング良く湖西線の快速がやってきたので、あっという間に近江舞子駅に到着。駅からは子どもと一緒にぶらぶら歩いて、約10分というところか。
 受付を済ませ、いざ芋掘りへ! 与えられた2株をどんどんと掘っていく。みんな真剣だ(特に父が真剣だ)。



「僕も頑張ってます」



掘ること10分、全貌が見えてきた。



 さあ、引っ張れ~



 やりました~。



「僕もとりたいよう~」



「えい!」



ちっさっ。

 家に帰ってさっそく焼き芋にしておやつの時間に食べた。自分でとったお芋は、やはり美味しかったようだ。
 この近江舞子いちご園、名前からも分かるように春にはいちご狩りをやっている。手軽にいちご狩りや芋掘りが楽しめる場所だ。ご近所の方は是非。

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2012年10月10日水曜日

書評 フォルカー・クッチャー『濡れた魚 上・下』(創元推理文庫)

 重厚なドイツミステリー。タイトルの「濡れた魚」とは日本語で言うところの「お蔵入り」とか「迷宮入り」という意味。さていったい、どんな事件が「濡れた魚」になるのか。これは最後まで読んでのお楽しみ。

 舞台は1929年のドイツ・ベルリン。第一次大戦に敗れたドイツの首都が舞台である。主人公はケルンからやってきたゲレオン・ラート警部。風紀課に配属された彼の下宿を見知らぬロシア人が訪ねてくるが、けんもほろろに追い返す。しかし、次にそのロシア人を目にしたのは、遺体置き場だった。このロシア人はいったい誰で、なぜ殺されることになったのか。
 一人でこの謎を追うラート。ロシア人組織、ベルリンの裏組織、警察内部の秘密、さらには秘書との恋。これらが絡み合いながらストーリーは展開する。事実が明らかになるにつれて、つながっていく人脈。そしてその人脈の先にいたのは、何とあの人だった。ラストは、あの人との決着をつけるべく、ラートが一世一代の仕掛けを実行する。
 というのが粗筋。

 私は、ドイツ語が原作の本は何冊か読んだことがあるが、小説は初めてだと思う。
 一枚一枚、皮がはがれるように真実が明らかになっていく、理路整然としたストーリー展開がいかにもドイツらしい。重厚で陰鬱な感じも、ドイツっぽい雰囲気だ。
 次々と芋づる式に新事実が明らかになっていく展開で、ミステリーとしても飽きさせない。上・下合わせて700ページ近い大作だが、止まらずに読み終えた。

 ただ、日本の軽い小説を読み慣れた身としては、少し重たく感じる部分もあった。どでかいランプステーキに、付け合わせのポテトフライとザワークラウトが山ほどのっているドイツ料理とでも言えばよいのだろうか(なんのこっちゃ)。重厚なストーリーをガッツリといきたい人にはお勧めの一冊。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...