2012年10月28日日曜日

2012天皇賞・秋、スワンS 予想の回顧

 土曜は京都でスワンS。
 ◎レオアクティブはスタートは普通に出たのだが、行き脚がつかず、最後方へ。内枠の先行馬が残りやすい今の京都では、これは厳しい。直線では大外に持ち出して最速の上がりで差してきたが、9着。1400 mは短いのか。

 日曜は天皇賞・秋。予想通りシルポートが大逃げをうった。2番手にはカレンブラックヒル。◎フェノーメノは、そこから3~4馬身後方の4番手。絶好位に見えた。
 直線までその隊列で進む。フェノーメノは先に抜けたカレンを標的にジリジリと迫っていくが、そこを最内からエーシンフラッシュが突き抜けた。シルポートをかわそうとカレンが外に持ち出したところを内に潜り込んだ。デムーロ恐るべし。
 フェノーメノは、粘るカレンをかわして2着でゴール。馬券は首尾良く馬連をゲットした。

 残念だったのはカレンブラックヒル。先行馬には厳しい流れだったところを、早めに前を捉まえにいったのだから、最後は脚があがっても仕方ない。枠順にも泣いた。次走はおそらくマイルCSだろうが、秋山騎手が乗るなら本命に推そうと思う。

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2012年10月27日土曜日

2012天皇賞秋 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は天皇賞・秋。
 秋の天皇賞といえば思い出すのが、メジロマックイーン。1番人気に応えて見事に1着でゴールしたのだが、1コーナーで走行妨害があったとして降着になった。そのときの枠順が7枠13番。

 そして今年のレース。1番人気はどうやらカレンブラックヒルのようだ。私もNZT、NHKマイルC、毎日王冠と3戦続けて本命に推し、全て期待に応えてくれた。こういう馬は追いかけ続けなければならない…のは分かっているのだが、枠順が悪い。前に行くこの馬にとって、8枠16番はいかにもつらい。
 この10年、8枠から連対したのは、9年前のシンボリクリスエスのみ。7枠はぼちぼち連対しているが、ゼンノロブロイ、ダイワメジャー、ウオッカという一流馬たち。7枠、8枠から連対するのがいかに難しいかが分かる。というわけで、カレンブラックヒルは泣く泣く評価を下げる。心情的には、是非応援したいのだけど…。

 代わって本命は◎フェノーメノ。このレースで連対した3歳馬は、第1回の勝ち馬ハッピーマイトを含め、近年はバブルガムフェロー、ジェニュイン、シンボリクリスエス、ダンスインザムード、ペルーサと、すべて関東馬(抜けがあったらすみません。藤沢厩舎が多いなあ)。2枠4番の絶好枠も引いたここは、鋭く突き抜けてほしい。
 推奨穴馬はサダムパテックトゥザグローリー。鉄砲得意の両馬が怖い。

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2012年10月26日金曜日

2012スワンステークス

 京都の土曜メインはスワンS。天皇賞の前日に行われるのが恒例となっているGIIだ。Wikipediaによると、1958年創設のたいへん歴史のあるレースだそうだ。また、1984年にマイルCSの前哨戦となってから、今年までずっとその位置づけを守っている。重賞の日程がコロコロ変わる中で、こういうレースがあるとホッとする。

 しかし、レースの性質はずいぶんと変わってきたように思う。以前はサクラバクシンオー、ヒシアケボノ、スギノハヤカゼが3年連続で日本レコードを更新したようにレベルが高く、マイルCSのメイン前哨戦であり、本番との結びつきも強かった。
 ところがここ10年は、ここをステップにマイルCSを勝ったのは一昨年のエーシンフォワードのみ。それも、スワンSで8着→マイルCSで1着という、ダークホースだった。いまや、天皇賞や毎日王冠に前哨戦の立場を奪われてしまったということだ。失礼ながら、今年のメンバーを見ると、その流れは止まっていないようだ。

 さてレースにいってみたい。上にも書いたように、本番(マイルCS)でのダークホース決定戦といった様相だ。
 このメンバーなら◎レオアクティブが頭一つ抜けている。今年の3歳馬の活躍は周知の通り。重賞2勝、GI3着の実績はここなら大いばりだ。
 推奨穴馬はショウリュウムーンスプリングサンダーの2頭。秋は熟女の季節(ウソです。そんな格言はありません)。5歳牝馬の激走がないか。

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2012年10月21日日曜日

2012菊花賞、富士S、室町S 予想の回顧

 土曜は東京で富士S。
 ◎ガルボは4、5番手からと、予定通りの位置取りか。直線は内を突いて一瞬伸びかけるが、最後はジリジリになり、6着。休み明けの分か。

 京都では室町S。
 ◎マルカベンチャーは予想外の1番人気。4コーナーで大外をブン回す強引な競馬だったが、それでも直線はグイグイ伸びてきてハナ差まで追い詰めたところがゴール。なんぼ何でも、外を回しすぎでは。
 馬券は1着のティアップワイルドを押さえておらず、ハズレ。
 なおご存じのように、このレースは3着が3頭の同着になるというオマケがついた。2頭の同着は何度も見たが、3頭は初めてだ。驚いた。もし、5頭が1着同着になったら、どうなるんだろうか。

 日曜は菊花賞。
 ◎ゴールドシップは最後方から。道中は馬群が団子状態になる明らかなスローペース。
「いくら何でも最後方はマズイのでは…」
と心配していると、何とゴールドシップが向こう正面でグイグイ順位を上げていく。菊花賞で坂の頂上から動いて勝った馬は見たことがあるが、坂の登りで仕掛けていった馬は記憶にない。
「おいおい、大丈夫か」
という心配をよそに、直線入り口で先頭に立つとそのまま押し切った。力が違ったということなのだろうが、強引なレースだったように思う。しかし、勝てば官軍。ウチパク騎手の好判断ということになるのだろう。
 馬券はスカイディグニティをチョロッと押さえていたが、トリガミ。

 本命決着とはいえ、今秋のGIは今のところ3戦3勝(一つはトリガミだが…)。この調子で来週の天皇賞に向かいたい。

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2012年10月20日土曜日

2012菊花賞 オレの予想を聞いてくれよ

 いよいよ今年も菊花賞の時期になった。ご存じ、京都の誇る長距離GIレースの一つである。
「強い馬が勝つ」とよく言われるが、その通りだったと思う。ここを勝った馬は、菊花賞では穴人気でも、その後、GI戦線で活躍する。マンハッタンカフェやヒシミラクルがその代表例だ。メジロマックイーンも菊花賞では4番人気だった。
 ところがここ数年「一発屋」の菊花賞馬が増えているように思う。現役馬のオウケンブルースリやビッグウィークがその例だ。ここ10年の勝ち馬を見ると、ディープインパクトとオルフェーヴルの両三冠馬以外では、このレースの後にもGIを勝ったのはヒシミラクルしかいないのではないか。
 菊花賞馬がこんなことではイカン。今年の勝ち馬には、是非今後も大活躍をしてもらいたい。

 さて今年のレース。ディープブリランテのリタイヤによって一本かぶりの人気になってしまったが、◎ゴールドシップで仕方なかろう。非常に荒れている印象がある菊花賞だが、1番人気はここ5年で3連対。しかも昨年、一昨年と2年連続で連対中。大荒れの菊花賞の時代は終わりつつあると見た。
 相手が悩ましい。穴っぽいところを狙っていきたい。
 相手筆頭は○ユウキソルジャー。2600 mの1000万条件戦を勝って、ひと息入れたあとの神戸新聞杯が4着。菊花賞で穴を開ける馬のパターンだ。
 推奨穴馬はラニカイツヨシ、ロードアクレイム、ニューダイナスティ。この3頭とユウキソルジャーのボックス馬券も面白い。

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2012年10月19日金曜日

2012富士ステークス、室町ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 菊花賞前日の東京メインは富士ステークス。
 レースのサブタイトルに「サウジアラビアロイヤルカップ」とあるが、何なのだろうか。例によってJRAの特別レース名解説で調べてみると、次のような説明がある。

本競走は、平成19年よりリヤド馬事クラブからサウジアラビアロイヤルカップの寄贈を受けて施行されている。

 ヤド馬事クラブとはおそらくサウジアラビアの馬事クラブで、そこの協賛を得たレースというようなことなのだろう。中東の競馬と言えばドバイのイメージだが、サウジアラビアにもオイルマネーはあるわけだし、競馬好きの王族がいてもおかしくないよなあ。

 さてレースにいってみたい。
 マイルCSの前哨戦だが、今年は有力馬が毎日王冠や天皇賞をステップにするためか、本番で人気しそうな馬はいない。
 その中から、本命は◎ガルボ。休み明けと57 kgはやや心配だが、この相手なら何とかならないか。石橋騎手との相性もよいのか、今年に入ってからの充実ぶりは目を見張るものがあり、マイルの重賞を2勝、安田記念は0.5秒差の5着。前々からの粘り込みに期待。
 推奨穴馬はダンツホウテイクラレント。最内枠と大外枠の2頭が穴か。

 室町Sはマルカベンチャー。展開が向けば差してくる。鞍上も魅力。

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2012年10月15日月曜日

書評 橘玲『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』(文春文庫)

『亜玖夢博士の経済入門』に続く亜玖夢博士シリーズ第2弾。文庫化を待っていた。

 このシリーズは、新宿歌舞伎町の一室に事務所を構える亜玖夢博士が
「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」
のチラシを見てやってくる依頼者にアドバイスを授けるというかたちで、さまざまな社会科学の知識を解説するという構成になっている。第1弾は経済学がテーマだったのだが、この第2弾ではマインドサイエンスを取り上げている。

 本シリーズが画期的なのは、小説仕立てになっていることだ。亜玖夢博士を初めとする荒唐無稽な架空の人物たちが、あれやこれやと大騒動を繰り広げる。その大騒動の中にマインドサイエンスの知識が散りばめられているのだ。
 ストーリー仕立てで、さまざまな知識や概念を解説するという試みは数多くなされてきたのだろうが、私が知る限り、本書はその成功例の筆頭である。平凡な言い方になるが
「とてもよくできている」
という言葉を使いたくなる。

 マインドサイエンスといってもピンとこないかもしれないが、章立てを見ると内容は分かっていただけるだろう。認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命の5章立てとなっている。

 たとえば第1章の認知心理学では、引きこもりの少年が依頼者である。この少年は自尊心が高く、自分の自分に対する評価(自分の知性に自信がある)と、社会の自分に対する評価(引きこもり)のギャップに不具合がある。さて、亜玖夢博士はそれをすぐに見切るのだが、その解決法が…。
 という具合に、各章にヘンテコリンな依頼者が登場し、亜玖夢博士やその助手たちとドタバタを繰り広げる。最後には人類滅亡の危機にまで事態が発展するという荒唐無稽っぷりなのだが、決してストーリーは陳腐ではない。マインドサイエンスを説明するために、面白くないストーリーを無理矢理組み立てているわけではないのだ。ブラックコメディとでもいうような、ブラックでシニカルなドタバタ劇は、マインドサイエンスを抜きにしても面白い。ストーリーとしては、第1弾の「経済学」よりも第2弾の本書のほうがかなりレベルが高かったと思う。
 ぜひ、第3弾を期待したい。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...