今週は、7週連続GIの初戦、エリザベス女王杯。その昔、エリザベス女王が来日したのを記念して、このレース名になった。女王は大の競馬好きで、昨年、所有馬がGIを制したのは記憶に新しいところ。女王の馬が日本に遠征してきたら盛り上がるだろうなあ。
レースにいってみたい。
例年通り、3歳か古馬か、どちらを取るか悩ましい。普通に考えれば、ここを一番の目標にしている古馬が有利だ。しかし実際は、秋華賞でピークに仕上げた3歳馬が、疲れをものともせずここでも激走するパターンが多い。昨年、もう上がり目はないと見られていたメイショウマンボが勝ったのが代表例だ。
今年もこのパターンになると見て、本命は◎ショウナンパンドラ。前走のGI勝利がフロックなのかどうか、今回で明らかになるだろう。休み明け4走目だが、月に一度の出走ペースを守っており、まだ上積みが見込めそうという中間のコメント。2年連続での秋華賞馬の戴冠を期待したい。課題は距離延長と長い直線か。
推奨穴馬は1枠の2頭、ラキシスとフーラブライド。ともに叩き2走目の実力牝馬が怖い。もう一頭、大穴ならオメガハートロック。長期休養明け2走目で激走があるかも。
福島記念は◎アロマカフェ。3歳時にラジオNIKKEI賞を制したこの地で、最後にひと花咲かせたい。
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2014年11月15日土曜日
2014年11月14日金曜日
【予想と与太話】デイリー杯2歳S、武蔵野S(2014)~初重賞制覇なるか~
今週から有馬記念まで、GI七連戦。好スタートを切りたいところだ。
そんな土曜の京都メインはデイリー杯2歳ステークス、東京メインは武蔵野ステークスである。
デイリー杯は長い間、その世代の最初のGIIだったのだが、2歳戦線の番組変更に伴い、京王杯にその座を譲ることになった。何だか残念だが、こんなことを残念に思っているのは私だけかもしれない。
デイリー杯は「デイリースポーツ」の名前を冠した競争である。デイリースポーツは神戸新聞の発行するスポーツ紙で、阪神タイガースを応援するための新聞である。シーズンオフも連日、阪神の話題で紙面が埋まっている。このレースに、ぜひトラキチシャチョウに出てもらいたかった。
この時期の2歳戦はワケワカメなので、予想は武蔵野Sを中心に。
今年から東京中日の冠がついたこのレース。チャンピオンズCの前哨戦のわりには手薄なメンバー構成か。それなら本命は◎エアハリファ。左回りのダートは2-1-0-0で休み明けも得意。最内枠はちょっと誤算だが、このメンバーなら。初重賞制覇を期待。
推奨穴馬はトウショウフリーク。前走の大敗で人気を下げそうだが、休み明けは大の得意。
デイリー杯2歳Sは◎ケツァルテナンゴが本命。
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そんな土曜の京都メインはデイリー杯2歳ステークス、東京メインは武蔵野ステークスである。
デイリー杯は長い間、その世代の最初のGIIだったのだが、2歳戦線の番組変更に伴い、京王杯にその座を譲ることになった。何だか残念だが、こんなことを残念に思っているのは私だけかもしれない。
デイリー杯は「デイリースポーツ」の名前を冠した競争である。デイリースポーツは神戸新聞の発行するスポーツ紙で、阪神タイガースを応援するための新聞である。シーズンオフも連日、阪神の話題で紙面が埋まっている。このレースに、ぜひトラキチシャチョウに出てもらいたかった。
この時期の2歳戦はワケワカメなので、予想は武蔵野Sを中心に。
今年から東京中日の冠がついたこのレース。チャンピオンズCの前哨戦のわりには手薄なメンバー構成か。それなら本命は◎エアハリファ。左回りのダートは2-1-0-0で休み明けも得意。最内枠はちょっと誤算だが、このメンバーなら。初重賞制覇を期待。
推奨穴馬はトウショウフリーク。前走の大敗で人気を下げそうだが、休み明けは大の得意。
デイリー杯2歳Sは◎ケツァルテナンゴが本命。
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2014年11月10日月曜日
書評 落合博満『采配』(ダイヤモンド社)
オレ流采配は、実は普通の采配だった
落合氏がドラゴンズの監督を退任直後に、8年間の監督生活を振り返りつつ、選手の育成法や常勝チームの作り方などについて語った本である。
落合氏の指導法や采配は「オレ流」と呼ばれ、慣例にとらわれない斬新な発想によるものだと思われている。しかし本書を読むと、このオレ流が突飛な発想ではなく、むしろ当たり前のことのように思えてくる。
川崎投手の開幕投手抜擢、完全試合目前の山井投手の交代劇などなど、オレ流の例はいくらでも出てくるが、それぞれにちゃんとした根拠があるのだ。本書でその根拠がていねいに説明されているので
「なるほどなあ」
と感じると同時に
「オレ流って、むしろ普通じゃん」
と思えてしまうのだ。
オレ流の人の育て方の極意は
「自分で考えることのできる選手にする」
ということに尽きる。当たり前といえば当たり前のことなのだが、かといってなかなかできることではない。指導者はえてして、自分の成功手法を持ち出して、選手に手をさしのべてしまいがちだ。人を育てる(率いる)立場の人には思い当たる節があるだろう。
しかし落合氏は「自分で考えさせる」ことを徹底する。そのため「冷たい」という印象を持たれてしまうのだろう。だがこれは反対で、手取り足取り指導することはむしろスポイルであり、突き放して自分で考えさせることが本当の愛情なのだということがよく分かる。
この指導法は、最近読んだ森繁和氏の『参謀』に書かれていることと全く同じである。監督である落合氏と、その腹心である森氏の考え方に全くズレがないのだ。こういう組織は強い。部長と課長の考え方が違う組織などは、歯が立たないだろう。8年間で4回優勝という圧倒的な実績が、その証拠である。
しかし私が最も印象に残ったのは、指導法や采配ではなく、最後の節に書かれていることだった。
「仕事の成果と幸せにに生きることは、別軸で考える」
というタイトルの最終節が心に響いた。
「自分の人生、自分で責任を持って、自分で考えろよ」
と言われたような気がした。
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2014年11月9日日曜日
【予想の回顧】みやこS、アルゼンチン共和国杯、ファンタジーS、京王杯2歳S(2014)
日曜は京都でみやこS。
本命◎ナムラビクターは先行集団を見る外の位置をキープ。3コーナーから得意の外マクリを決め、直線半ばで先頭に立ったが、後ろから来た1、2着馬にかわされて、惜しくも3着。結果論になるが、先頭に立つのが少し早かったか。
1着のインカンテーション、2着のランウェイワルツは展開が向いた感。次走では過信は禁物かも。
東京ではアルゼンチン共和国杯。
◎フェイムゲームは中団馬群の後方のインを追走。4コーナーもラチ沿いを回り、ラスト250 mで外に持ち出して前をかわしてゴール。2馬身半差の完勝だった。次走はJCか。一発があるかもしれない。
2着に、前に行ったクリールカイザーが残り、馬連を取った。
土曜は京都でファンタジーS。
◎ダノングラシアスは中団のやや後ろ。直線では窮屈なところを抜けてきて前の馬を追ったが、半馬身差まで迫ったところがゴール。スムーズにさばければもう少し際どかったかもしれない。
勝ったのは最低人気のクールホタルビ。前走の大敗で評価を下げていたが、最低人気とは。
馬券はクールホタルビを押さえておらず、ハズレ。
東京では京王杯2歳S。
◎ロンバルディアが直線入り口で早くも脱落。ブービー(最下位の馬は故障だったので実質最下位)に終わった。何かあったのか。
今週は4戦1勝。他もチョロッと当たり、チョロ負け。大負けよりはよいのだが、スカッと勝ちたいものだ。
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本命◎ナムラビクターは先行集団を見る外の位置をキープ。3コーナーから得意の外マクリを決め、直線半ばで先頭に立ったが、後ろから来た1、2着馬にかわされて、惜しくも3着。結果論になるが、先頭に立つのが少し早かったか。
1着のインカンテーション、2着のランウェイワルツは展開が向いた感。次走では過信は禁物かも。
東京ではアルゼンチン共和国杯。
◎フェイムゲームは中団馬群の後方のインを追走。4コーナーもラチ沿いを回り、ラスト250 mで外に持ち出して前をかわしてゴール。2馬身半差の完勝だった。次走はJCか。一発があるかもしれない。
2着に、前に行ったクリールカイザーが残り、馬連を取った。
土曜は京都でファンタジーS。
◎ダノングラシアスは中団のやや後ろ。直線では窮屈なところを抜けてきて前の馬を追ったが、半馬身差まで迫ったところがゴール。スムーズにさばければもう少し際どかったかもしれない。
勝ったのは最低人気のクールホタルビ。前走の大敗で評価を下げていたが、最低人気とは。
馬券はクールホタルビを押さえておらず、ハズレ。
東京では京王杯2歳S。
◎ロンバルディアが直線入り口で早くも脱落。ブービー(最下位の馬は故障だったので実質最下位)に終わった。何かあったのか。
今週は4戦1勝。他もチョロッと当たり、チョロ負け。大負けよりはよいのだが、スカッと勝ちたいものだ。
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2014年11月8日土曜日
【予想と与太話】みやこS、アルゼンチン共和国杯(2014)~安定感を買う~
今週はGIはひと休み。京都でみやこSが、東京でアルゼンチン共和国杯が行われる。
みやこSはJCダート(今年からチャンピオンズC)の前哨戦として作られた重賞で、今年で5回目。以前はオープン特別だったのが、重賞に格上げされた。
重賞格上げ後はトランセンド、エスポワールシチー、ニホンピロアワーズ、ローマンレジェンドなどのGI馬を輩出し、レベルの高いレースとなっている。今年も実績馬と登り馬が入り混じり、今冬のダートGI戦線を占う一戦になりそうだ。
レースにいってみたい。
古豪ニホンピロアワーズに、これからGIを狙っていこうという登り馬が挑戦するという構図。本命は◎ナムラビクター。重賞を含む7勝の実績はここでは上位。ダートで掲示板を外したのは1回だけという実力馬だ。ここを勝って、胸を張ってGIへ。
推奨穴馬はサトノプリンシパル。いまいち期待に応え切れていない現状だが、人気の下がったここでポンとハナを切れれば。
アルゼンチン共和国杯は◎フェイムゲームを狙う。こちらの推奨穴馬はラブリーデイ。
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みやこSはJCダート(今年からチャンピオンズC)の前哨戦として作られた重賞で、今年で5回目。以前はオープン特別だったのが、重賞に格上げされた。
重賞格上げ後はトランセンド、エスポワールシチー、ニホンピロアワーズ、ローマンレジェンドなどのGI馬を輩出し、レベルの高いレースとなっている。今年も実績馬と登り馬が入り混じり、今冬のダートGI戦線を占う一戦になりそうだ。
レースにいってみたい。
古豪ニホンピロアワーズに、これからGIを狙っていこうという登り馬が挑戦するという構図。本命は◎ナムラビクター。重賞を含む7勝の実績はここでは上位。ダートで掲示板を外したのは1回だけという実力馬だ。ここを勝って、胸を張ってGIへ。
推奨穴馬はサトノプリンシパル。いまいち期待に応え切れていない現状だが、人気の下がったここでポンとハナを切れれば。
アルゼンチン共和国杯は◎フェイムゲームを狙う。こちらの推奨穴馬はラブリーデイ。
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2014年11月7日金曜日
【予想と与太話】ファンタジーS、京王杯2歳S、京都ジャンプS(2014)~外回りに変わって~
今週から開催が変わり、京都競馬もラスト4週。早いものだ。
GIは一休みだが、今週は土曜に三つ、日曜に二つ、合計五つの重賞が行われる。こんな週も珍しい。来週からのGI七連戦に向けて弾みをつけたいところ。
そんな土曜は京都でファンタジーSと京都ジャンプSが、東京で京王杯2歳Sが行われる。しかし
「同じ日に同じ距離の2歳重賞をしなくてもいいのに」
と思うのは私だけだろうか。
ファンタジーSは「KBS京都賞」の冠がつくレースである。KBS京都は土曜競馬を中継している京都のローカルテレビ局だ。今でこそ土曜の15:00~16:00しか中継していないが、かつては午後のレースをすべて生中継していた。私も、昼飯を食べながら『バラエティー生活笑百科』を見て、12時半からKBSの競馬中継という生活パターンを長らく送っていた。懐かしいなあ。今いくよ・くるよのコンビが千代原口交差点の工事のCMをずーっとやっており
「いつになったら工事が終わるのか…」
と思っていたものだが、数年前に完成したようだ。
レースにいってみたい。
今年は例年にもまして1勝馬が多い印象。どこからでも入れそうだ。本命は◎ダノングラシアス。前走は追い出しを待たされた分だけ届かなかったが、いい末脚を見せた。外回りに変わってさらに前進を期待したい。
推奨穴馬はニューエディション。前走が好時計だった。
京王杯2歳Sは◎ロンバルディアが本命。2走目の上積みで逆転まで。
京都ジャンプSは障害3走目でまだ上積みが見込める◎トウカイルーチェを狙う。
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GIは一休みだが、今週は土曜に三つ、日曜に二つ、合計五つの重賞が行われる。こんな週も珍しい。来週からのGI七連戦に向けて弾みをつけたいところ。
そんな土曜は京都でファンタジーSと京都ジャンプSが、東京で京王杯2歳Sが行われる。しかし
「同じ日に同じ距離の2歳重賞をしなくてもいいのに」
と思うのは私だけだろうか。
ファンタジーSは「KBS京都賞」の冠がつくレースである。KBS京都は土曜競馬を中継している京都のローカルテレビ局だ。今でこそ土曜の15:00~16:00しか中継していないが、かつては午後のレースをすべて生中継していた。私も、昼飯を食べながら『バラエティー生活笑百科』を見て、12時半からKBSの競馬中継という生活パターンを長らく送っていた。懐かしいなあ。今いくよ・くるよのコンビが千代原口交差点の工事のCMをずーっとやっており
「いつになったら工事が終わるのか…」
と思っていたものだが、数年前に完成したようだ。
レースにいってみたい。
今年は例年にもまして1勝馬が多い印象。どこからでも入れそうだ。本命は◎ダノングラシアス。前走は追い出しを待たされた分だけ届かなかったが、いい末脚を見せた。外回りに変わってさらに前進を期待したい。
推奨穴馬はニューエディション。前走が好時計だった。
京王杯2歳Sは◎ロンバルディアが本命。2走目の上積みで逆転まで。
京都ジャンプSは障害3走目でまだ上積みが見込める◎トウカイルーチェを狙う。
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2014年11月6日木曜日
書評 東野圭吾『怪しい人びと』(光文社文庫)
たしかに「怪しい」。しかし、わざとらしい怪しさではないところが、さすが東野氏。
1998年に刊行された、東野氏の初期の短編集。いずれも一人称で語られる、ミステリー色の濃い短編が七つ収められている。各話には「怪しい人」が出てきて、もちろん事件の鍵を握っているのだが、この怪しさが自然というか何というか、わざとらしくない怪しさなのだ。そのため
「何がどうなったんだろう」
とついつい読んでしまう。
いかにも怪しい人びとを登場させて、いかにもミステリーな舞台を構築し、読者をグイグイ引き込む古典的なミステリーもいいが、それとはちょっと違う。
「ん? なんかヘンだなあ…」
という感じなのだ。
それでいて「引き」が弱いことはなく、ページをめくる手が止まらない。あっという間に読み終えてしまった。
東野氏の作品は、毎度毎度あっという間に読み終えてしまうので、コストパフォーマンスが低いのが難点だ…。
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