2016年12月13日火曜日

【書評】宮部みゆき『地下街の雨』(集英社文庫)

短編でも切れ味はそのまま


 表題作を含む7編が収められた短編集。宮部氏の短編集は初めて読んだ。
 各話とも少しオカルトな設定。少々ブラックでシニカルなオチの作品が多く
「うへっ、そう終わるか」
という読後感だ。長編で見せる研ぎ澄まされた切れ味は、短編でも衰えない。

 最も恐ろしいのは『混線』という作品。こういうホラーな話も書けるところは、さすが宮部氏だ。寝る前に読むなら、トイレを済ませておくことを勧めておく。



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2016年12月12日月曜日

【お父さんの週末料理】2016年12月10・11日~量を勘違い~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 12月10日(土) 

◆昼ご飯◆
 みんな大好きカップ麺大会。景品で緑のたぬきなどが三つ当たったので、一つ買い足して一人1個ずつ食べた。買い足したのは私の分だったので、ラーメンにしようと思っていたら、息子が
「お父さんもソバにしいや」
とひと言…。全員でそばを食べた。カップ麺の汁を残すのに、強い意志の力が必要なのはなぜなのだろうか。
 他はサラダ。作り置きメニューで大根と豚肉のべっこう煮も作った。例のごとく、みんなのきょうの料理のレシピ。

子どもたちは初めて食べた

みんなのきょうの料理 大根と豚肉のべっこう煮

◆晩ご飯◆
 この日は息子が買い物についてきてくれた。息子が選んだ「今日の魚」はサケ。秋鮭は終わってしまったようで、アメリカ産だ。カボチャとソテーした。この日は娘が昼におにぎりを食べたうえに、3時頃にカップそばを食べたので、満腹状態…。「苦しい~」と言いながらも何とか完食したが、もう少し考えて行動できるようになってほしいものだ…。
 他はサラダ、ハムスープ、白ご飯、大根と豚肉のべっこう煮。
 なお、サケの上に乗っているのは自家製ネギ味噌。カブの葉、出汁を取った後のハム、ネギなどを刻んで炒めて水分を飛ばし、酒と味噌を絡めた。

鮭とカボチャのソテー

自家製ネギ味噌。意外に子どもたちにも好評

 12月11日(日) 

◆昼ご飯◆
 息子が選んだ「今日の魚2」はレンコ鯛。正式にはキダイと言うそうだ。塩焼きにしたら、ホロホロの身が美味。子どもたちもパクついた。想像以上に好評。娘は例によって頭を担当。目玉が好きなのだ…。この日は「ほほ肉」の美味しさも覚え、さらに頭好きになったそうだ。
 他はサラダ、ハムスープ、白ご飯、大根と豚肉のべっこう煮。

レンコ鯛(キダイ)。市場魚貝類図鑑HPより

◆晩ご飯◆
 メインは、今週もみんなのきょうの料理から鶏むねカシューナッツ炒め。以前に作って大好評だったのでリピートした。レシピの分量がムネ肉1枚と思い込んでいたので、倍量を作ろうとムネ肉2枚を買ったのだが、よく見ればレシピはムネ肉1/3枚。砂ずりも加えたこともあり、大量にできてしまった。量はともかく、味は好評。娘は砂ずりが、息子はムネ肉が美味しいとのこと。
 他はサラダ、ハムスープ、マカロニ、大根と豚肉のべっこう煮。

鶏むねカシューナッツ炒め。大量にできてしまった

みんなのきょうの料理 鶏むねカシューナッツ炒め

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2016年12月11日日曜日

【中央競馬予想の回顧】阪神JF、カペラS、チャレンジC(2016)

 今週は阪神JF。
 ◎リスグラシューはプラス体重で登場。よく仕上がっているように見えた。しかしレースでは出遅れ。馬なりで後方馬群を追走し、4コーナーでは大外へ。最後は怒濤の追い込みを見せたが、1着馬は捉えられず、2着まで。1着馬とは通ったコース、すなわち枠順とスタートの差が出た。
 勝ったのは1番人気のソウルスターリング。好発から先行集団につけると、直線では最内を突いて抜け出し。1馬身1/4差の完勝。簡単に勝ったように見えたし、実際そうだったのだろうが、そうできる位置に馬を導くところがさすがルメール。
 馬券は思い切ってソウルスターリングを切っていたのでハズレ。

 中山ではカペラS。
 ◎ダノングッドは行けずに後方から。先行力が持ち味の馬がこれでは勝負にならず、10着。重賞では敷居が高いのか、芝スタートがよくないのか。いずれにしろ惨敗。
 レースはノボバカラが逃げ切って1着、好位からニシケンモノノフが差して2着。ボックスで馬連を押さえていたが、3-2番人気の決着ではトントン。

 土曜は阪神でチャレンジC。◎ヒルノマテーラは、ほぼ最後方から外を回して追い込みを狙ったが、目立った伸びはなく10着。差しの決まる流れだっただけに、物足りなかった。牡馬相手では厳しいのか。
 勝ったのはマイネルハニー。2番手から早めに抜け出して、5着までクビ、アタマ、クビ、クビ差の大接戦を制した。前にいたなかで残ったのはこの馬のみ。着差以上に強かったといってよいだろう。
 馬券はハズレ。

 今週は3戦1勝だったが、他がポツポツ当たってトータルは少しプラスになった。有馬記念までこの調子でいきたいものだ。

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2016年12月10日土曜日

【中央競馬予想と与太話】阪神JF、カペラS(2016)~改修後、最初の勝ち馬は~

 今週は阪神で阪神ジュベナイルフィリーズが、中山でカペラステークスが組まれている。そして香港ではGIが四つ行われ、その馬券まで(PATで)買えてしまう。えらい時代になったものだ。
 阪神競馬場が改修されてから10年が経ち、過去10年の成績から、旧コースの結果は消えてしまった。10年前、新コース初のGIレースを制したのがウオッカ。後の成績を考えると4番人気だったのは美味しく映るが、前走で条件戦を取りこぼしていた馬にしてはむしろ人気していた。
 レースでは、1番人気のアストンマーチャンが勝ったと思ったところを、ズバッと差してクビ差で接戦をものにした。その後の活躍は周知の通り。まさに女傑といえる馬だった。産駒がいまいち走らないのは残念。もっと軽い、アメリカ系の種牡馬をつけるほうがよいのではないかと思うのは私だけだろうか。

 レースにいってみたい。
 ソウルスターリングが抜けた人気になるのかと思っていたら、リスグラシューと人気を分け合っている。本命はそのリスグラシュー。前走は府中に遠征してアルテミスSを制した。2着のフローレスマジックと併せ馬の形で外を一気に突き抜け、3着以下を完全に置き去りにする完勝だった。その末脚は阪神1600 mでさらに威力を増しそう。小柄な馬で、輸送が短いのもいい。プラス体重で出てきてほしい。
 推奨穴馬もアルテミスS組からシグルーン。その前走はやや展開に恵まれたが、3着に残ったのは事実。

 カペラSは◎ダノングッドを狙う。村山厩舎の新エースへ。

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2016年12月9日金曜日

【中央競馬予想と与太話】チャレンジカップ(2016)~あの人の父親だった~

 年末年始の予定を立てたり、年賀状を書いたりする時期になってきた。今年の競馬もあと3週間。最後くらい調子よく終わりたいところだ。

 そんな土曜の阪神メインはチャレンジC。長年、朝日チャレンジCというレース名だったのが、冠がとれてから今回で3回目。ようやく「新設レース?」と思うことはなくなってきた。
 このレースは長い歴史を持ち、今年が第67回だ。第1回が行われたのは、何と1950年。タカクラヤマというお相撲さんのような名前の馬が、橋田俊三騎手を背に1着となったのだそうだ。
「この騎手の名前、どこかで見たような?…」
と思ってグーグル先生に聞いてみると、やはり見たことがあった。何と橋田満調教師のお父上だった。騎手を引退後は調教師になり、タイテエムなどを管理したそうだ。

 レースにいってみたい。
 ハンデ戦らしく、混戦模様。本命は◎ヒルノマテーラ。前走はGIで揉まれ込んでは厳しかった。GIIIなら見直したい。前に行きたい馬が多く、スローには落ちないだろう。差しの決まる流れになってほしい。
 推奨穴馬はデウスウルト。前走が復活の兆し。引き続き53 kgなら。

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【2016年クリスマスプレゼント】ついにニンテンドー2DSを買った~小3の娘と年長組の息子~

 今年(2016年)の子どもたちのクリスマスプレゼントはニンテンドー2DS。ついにゲーム機を買い与えた。
 3DSと2DSの違いは、3Dモードでプレイできるかできないかだけで、2DSでは遊べないというゲームはない。娘に聞くと3Dモードはほとんど使わない(むしろやりにくい)とのことだったので、値段の安い2DSを選択した。

ニンテンドー2DS。色は青にした

 まだクリスマスには早かったのだが、楽天のスーパーSALEに乗せられて、12月の初旬に注文した。子どもたちは楽しみで仕方ないらしく
「ワクワクするなあ~」(←原文ママ)
などと言って、母親に
「ゲームのことばかり考えるな」
と到着前から説教を食らう始末…。

 ソフトは一人一つずつ選ばせた。息子(年長組、6歳)は「妖怪ウォッチ2 真打」に即決。とにかくキャラクター物に弱いのだ。私はプレイしていないので、どのようなゲームなのかはよく分からない。

妖怪ウォッチ2 真打

 一方、娘(小3、9歳)は優柔不断で、なかなか決められない。「トモダチコレクション」を買うと見せかけて、「マリオシリーズ」に落ち着くのかと思わせておいて、最後の3秒で「リズム天国」に急遽変更。かなりの優柔不断ぶりだ…。娘は悪く言うと「ケチ」で、「せっかく買ったゲームが面白くない」という状況を極端に恐れるのだ。「リズム天国」も友だちの家でやったことがあったので、選んだらしい。借りたらええやん…。
 「リズム天国」は私もやってみたら、単純だがそれなりに面白い。意外にはまってしまった。

リズム天国ザ・ベスト+。単純だが面白い

 私もかつてはかなりのゲーム中毒だったのだが、ゲームをしなくなって10年以上が経った。その間、それほどやりたいとは思わなかったのだが、家にゲーム機が来たら「何か買おうかなあ」という気分になってしまう。恐ろしい…。と思いつつ、ドラクエ8の価格と評価を調べてしまうのであった…。

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2016年12月7日水曜日

【書評】宮部みゆき『スナーク狩り』(光文社文庫プレミアム)

まるで「殺意」が人から人へ乗り移っていくようだ。その「殺意」が最後に行き着く先は、果たして…


 「殺してやる」という感情、すなわち「殺意」。この殺意を極限まで高め、ついには殺人を実行しようとする女。そしてその殺意を受け継ぐかのように、ある男が全く別の復讐劇を決意する。果たして復讐は成功するのか。そして、次々と受け継がれる殺意は、最終的にどこに行き着くのか。

 本作でも「お前、もう死ね」と言いたくなる、胸くその悪い連中が登場。宮部小説のお約束だが、何度読んでも本当に胸くそが悪い(苦笑)。しかも、その人数は通常よりも多め(当社比)。心して読んでほしい。

 なお『スナーク狩り』というタイトルは、ルイス・キャロル(『不思議の国のアリス』の作者)『スナーク狩り 8章の苦悶』(The Hunting of the Snark(An Agony in 8 Fits))という詩からとったもの。こちらはルイス・キャロルらしく、奇想天外な物語だそうだ。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...