2017年5月27日土曜日

【書評】東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)

いかにもミステリーらしいミステリー


 東野氏の初期の作品。中学受験を絡めた家族問題が話の主軸。四つの家族が集い、中学受験の合宿を行う。その宿舎で女性が殺害されるというストーリー。現在の東野氏の作風よりもミステリー色が強く、いかにも「何か裏があるに違いない」という展開が続く。
「ははーん、なるほど。だいたい読めたぞ」
と思わせておいて、最後にどんでん返し。何度、このパターンでやられているのだろうか…。
 最後は「家族の絆」的な終わり方だが、それはエピローグのようなもの。「いかにもミステリー」な謎解きを楽しむ作品だと言えるだろう。

《あらすじ》
 舞台はとある湖のほとりの別荘地。そこに四つの家族が集まり、中学受験の合宿を行っていた。そこに乗り込んできたのは、四家族の一人である男の女性部下。忘れ物を届けに来たというが…。案の定、女性部下は合宿所で殺害される。男の妻が
「わたしが殺した」
と言うのだが、何かが怪しい。
 誰が、何のために、何を隠しているのか。その動機が明らかになったとき、浮かび上がる犯人の姿とは。



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【中央競馬予想と与太話】ダービー、目黒記念(2017)~皐月賞が荒れた年~

 今週はいよいよダービー。皐月賞が荒れた結果だったので人気は割れ気味だ。最近で皐月賞が荒れたのは2009年。ロジユニヴァースが単勝1.7倍の圧倒的人気を集めたが14着に沈み、アンライバルド(3番人気)-トライアンフマーチ(8番人気)の1、2着で馬連は万馬券になった。
 そしてその年のダービーはというと、泥んこ馬場でロジユニヴァースが見事に巻き返した。2着のリーチザクラウンに4馬身の差をつける圧勝劇だった。

ロジユニヴァース。netkeiba.comより

 今年は皐月賞で人気を裏切った馬が巻き返すのか、皐月賞の上位馬が再び来るのか、それとも別路線組が台頭するのか。馬券的にはたいへん面白いレースになった。

 レースにいってみたい。
 本命は◎スワーヴリチャード。皐月賞でも本命にした馬だ。その皐月賞では好発を切ったがガッチリ抑えて後方へ。それなりに伸びたが、前が残る展開では6着までという、馬券を買っている側からすると
「なんでやねん」
なレースだった。しかし、そういうレースをしたのも、このダービーへの布石か。皐月賞の分もまとめて返してもらおう。
 推奨穴馬はダイワキャグニー。4戦3勝の馬が軽視されている。

 目黒記念は◎カフジプリンスをもう一度狙う。オープン昇級後は歯がゆい競馬が続いているが、絞れてもうひと押し。

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2017年5月26日金曜日

【中央競馬予想と与太話】朱雀S、京都ハイジャンプ(2017)~ディープな京都を体験できる商店街~

 今週はいよいよダービー。まれに見る混戦模様だ。
 その前日の京都メインは朱雀S。8Rには障害重賞の京都ハイジャンプも組まれている。「ダービー前日なのに、地味だなあ」と思うのは私だけだろうか。

 朱雀ステークスは、ここ数年、ダービー前日の京都メインに定着している。朱雀とは平安京の朱雀門のあったあたりの地域名だ。「壬生」と呼ばれる地域と重なっているので、サイン馬券が好きな人は、壬生特別とのかかわりを調べてみるとよいかもしれない。
 朱雀と壬生が重なっている証拠に、壬生朱雀町という町がある(朱雀は壬生の一部なのかもしれない)。調べてみると…千本三条の南側であり、三条商店街の終点にあたる。錦市場もよいが、ディープな京都を体験したい方は三条商店街もお勧めだ。

 レースにいってみたい。
 芝1400 mの準オープン戦。本命は◎ワントゥワン。前走は距離が長かった。得意の1400 mに戻って真価発揮。軌道に乗ってきた良血馬に期待。
 推奨穴馬はスマートカルロス。4走前にワントゥワンを下している。

 京都ハイジャンプは◎スズカプレストを狙う。距離延長で前進。

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2017年5月24日水曜日

小4の娘と小1の息子の授業参観

【小学1年の息子】
 わが子たちの通う小学校では、毎年この時期に土曜参観がある。「今年はこんな先生で、こんなクラスですよ」というのを親に見てもらうことが目的なのだろう。

 まずは1年生の息子のクラスへ。担任の先生は一昨年、昨年と娘の担任だった先生なので、どんな先生かはおおむね分かっている。女性のベテラン教師で、うまくクラスをまとめてくれる安心感がある。3年連続でお世話になります。
 授業は算数。1から順に数を数えたり、簡単な足し算をしたり、(当たり前だが)まだお試し期間中の内容だ。一人、調子乗りの男子がいて、授業中もなかなか騒がしい。こういう子の扱い方が、先生の腕の見せ所なのかもしれない。

ピカピカの1年生

 息子はものを準備したり片付けたりするのが早く、褒められているそうだ。一方、忘れ物が異常に多い。毎日どこかに何かを必ず忘れてくる。先のこと先のことを考えてしまう性格なのだろう。イラチの傾向は父親似なのかもしれない…。

【小学4年の娘】
 続いて、妻と入れ替わりで4年生の娘のクラスへ。こちらは今年からこの小学校に赴任してきた、若い女性教師が担任。生徒とは、ため口の関西弁で友だちのように話している。
 授業は道徳。「おつりが足りないとき」と逆に「おつりが多いとき」の二つの場面を並べ、「おつりを返すべきかどうか」を考える。「正しい答えはない」が、「一生懸命考えないとダメ」がルールなのだそうだ。

4年生ともなると慣れたものだ

 娘は以前ほど「はい、は~い」と手を上げてアピールすることはなくなり、ずいぶん落ち着いてきた。女の子はこういうところの成長が早いなあ。友だちの体験談を食い入るように聞いていたように、授業には積極的に参加できているようだ。
 教室の後ろには娘の作った学級新聞が貼ってあった。将来の夢は友だちと一緒にお菓子屋さんを開くことなのだそうだ。
 このクラスにもお調子者の男子がいて、なかなか賑やかだ。一人こういう子がいると、それにつられて騒ぐ子が出てきて、どんどん騒がしくなっていくのだろう。若い先生がコントロールするのはたいへんそうだが、頑張ってほしい。

 娘も息子も、勉学面でも交友面でも問題なく過ごしてくれているのは、親としてありがたい。楽しいクラスになるといいね。

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2017年5月22日月曜日

【お父さんの週末料理】2017年5月20、21日~グラタンに新たな定番食材~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。


 5月20日(土) 
この日は小学校の参観日で、昼はお弁当のついでに妻が作ってくれた。

◆晩ご飯◆
 土・日はなるべく魚を。ということで選んだ「今週の魚」はアジ。大きいアジが3匹で500円。2枚に下ろしてもらった(頭を捨てられてしまったのは残念…)。3枚の切り身を使い、その半分を刺身に、半分を塩焼きにした。塩焼きにはネギ塩ダレをかけたところ、ネギ好きの息子が食いついた。ただし妻も息子も、ネギだれだけを先に食べて、アジとは分けて食べていた…。別々に出したほうがよかったのだろうか。
 他はサラダ、和風スープ、白ご飯、アジとホッキ貝の刺身。ホッキ貝はさっと湯がいた。娘はグーだったが、息子はいまいち。

アジのネギ塩ダレ

 5月21日(日) 

◆昼ご飯◆
 アジの残り3枚を照り焼きにした。プリプリで美味。息子は小骨が少々気になりつつもサクッと完食。娘も上手に食べた。
 他はサラダ、うどん。うどんは和風スープにうどんを加えたもの。ツルツルと瞬殺。

アジの照り焼き

◆晩ご飯◆
 メインはみんな大好きグラタン。自作のミートソース、市販のホワイトソース、そして餃子の皮を重ね、溶けるチーズをかぶせてトースターでチン。餃子の皮がラザニア風に「パリッ、トロッ」となるのがポイントのメニューだ。娘も息子も、ハフハフと完食。鉄板メニューのグラタンに、新たに餃子の皮という新アイテムが加わった。
 他はサラダ、和風スープ、鶏レバーとサバ缶の卵とじ。息子はレバーがダメなのだが、栄養があるので食べさせた。難色を示しつつも、ぐずらずに食べるようになったのは偉い。娘は鶏レバーを美味しく食べられるようになった。好きな食材が増えるのはよいことだ。

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2017年5月21日日曜日

【中央競馬予想の回顧】オークス、平安S(2017)

 今週はオークス。
 ◎モズカッチャンは6番人気。まあ、そんなところか。パドックでは中3週の疲れもなく、よい状態に見えた。
 レースでは最内枠から枠なりにインの5、6番手を追走。一つ前の列に1番人気のソウルスターリングがいる。願わくばその位置につけたかった。ペースは予想通りスロー。直線で包まれないか心配したが、ソウルスターリングが外に持ち出したために開いた内をすかさず突いたのは和田騎手のファインプレー。グイッと伸びていったんはソウルスターリングに並びかけたが、ラスト200 mで突き放された。しかし、そのまましぶとく走りきり、2着を確保。前走の再現のようなレースぶりだった。
 勝ったのはソウルスターリング。道中は2列目のインをキープし、直線は三分どころに持ち出してズバッと伸びた。良馬場で真価発揮。
 馬券はワイドで流しており、1-2着、2-3着のワイドが的中。馬連よりも少しついたのはラッキーだった。

 土曜は京都で平安S。
 ◎グレンツェントの馬体重は+8 kg。馬体増はよい傾向だ。レースではスタート後の直線で押していったが後方から。向こう正面からレースが動き、激しい流れだ。グレンツェントも3コーナーからグイグイと上がっていったが、直線ではバッタリ止まって10着。結果論だが、直線にかける競馬をしてもよかったのかもしれない。2走続けての凡走。早熟だったのか…。
 勝ったのはグレイトパール。向こう正面でどんどん上がっていき、4コーナーで逃げ馬の後ろにつけ、直線でそれをかわすと後は独走。最後は流して4馬身差の圧勝。これはGI級だろう。

 今週は2戦1勝。他もマズマズでトータルはプラスを計上。この勢いでダービーに向かいたい。

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2017年5月20日土曜日

【中央競馬予想と与太話】オークス(2017)~小倉デビューのオークス馬~

 今週はオークス。ご存じ、牝馬の世代ナンバーワン決定戦である。
 今年の桜花賞は8番人気のレーヌミノルが制して波乱を呼んだ。レーヌミノルは夏の小倉でデビューした馬だ。小倉デビューの馬が桜花賞を制したのは、1943年のミスセフト以来(驚)で、夏の小倉デビュー馬は初勝利だったそうだ。
 そこで、小倉デビューのオークス馬がいるのか調べてみたところ…いたいた。該当馬は2頭(他にもいたらごめんなさい)。そのうちのダンスパートナーは冬の小倉でデビューした馬なので、夏の小倉でデビューしたオークス馬は1頭だけだ。
 その馬の名はエイシンサニー。オークスを勝ったときの馬体重が414 kgという小さい馬で、オークスが実に14戦目。いまでは考えられないローテーションだ。夏の小倉でデビューして3走したが、なんと未勝利。その次の4戦目で初勝利をあげた。使って使って力をつけていった馬だったのだろう。

 レースにいってみたい。
 前振りとは関係なく、本命は◎モズカッチャン。オークスは意外に別路線組の活躍が目立つレースだ。最近5年で、桜花賞組が1、2着を占めたのは2回。残りの3回はフローラSか忘れな草賞を使った馬が連に絡んでいる。今年のフローラSを制したのがモズカッチャン。1~3番手の馬が2~4着に残る前有利の展開のなか、中団から内をグイッと伸びた。決してフロックではなかろう。ここでも通用。
 推奨穴馬はハローユニコーン。馬体が戻っていれば怖い。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...