2017年10月29日日曜日

【中央競馬予想の回顧】天皇賞・秋、スワンS、アルテミスS(2017)

 今週は天皇賞・秋。見たことのないような不良馬場で行われた。
 ◎ステファノスは10番人気。ここまで人気がないとは思わなかった。しかし、連複ではわりに売れていたようだ。
 レースは後方から進め、直線では馬場の半ばを一瞬伸びかけたが、坂で止まって10着まで。馬場が合わなかったか。
 勝ったのはキタサンブラック。序盤で中団にいたときには「ないな」と思ったのだが、4コーナーは内を回して直線で外に持ち出すというコース取りで見事に1着。武豊騎手の好騎乗も光ったが、それに応えた馬もさすがだった。脱帽。

 土曜はスワンS。
 ◎ビップライブリーも、思いのほか低い、9番人気。馬券はワイドで勝負。
 レースは枠なりに内を進み、直線では外へ。1、2着馬に食らいついて3着をキープしていたのだが、最後にかわされてクビ差の3着。2着のヒルノデイバローも押さえていたので惜しかった。
 勝ったのはサングレーザー。馬場の真ん中を抜け出して、粘る2着馬を捉えたところがゴール。マイルCSでも勝負になりそうだ。

 東京ではアルテミスS。
 ◎ウラヌスチャームは、後方からそれなりに伸びたが10着に敗退。前に行った馬の競馬になってしまった。
 勝ったのはラッキーライラック。好位から抜け出した。

 今週は3戦0勝。他もいまいちでトータルはマイナス。来週から開催も変わるし、気分一新といきたい。

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2017年10月28日土曜日

【中央競馬予想と与太話】天皇賞・秋(2017)~年間最多重賞勝利~

 今週は天皇賞・秋。台風が接近中でかなりの降雨が見込まれる。馬場状態を見極めて予想する必要がありそうだ。
 このレースが重馬場以上で行われたのはいつだったか調べてみると…2000、2001年と2年連続で重馬場で行われたのが直近のようだ。
 2000年の勝ち馬はテイエムオペラオー。この年の古馬中長距離GIをすべて勝ったうちの一つがこのレースだった。この年、テイエムオペラオーは、和田騎手を背に京都記念から有馬記念まで、GI五つを含む重賞を8連勝。年間の重賞勝利数、獲得賞金ともにトップの数字だろう。現在は天皇賞・春を避けたり、海外遠征に行ったりする馬が増えたので、この記録が破られることは、もうないかもしれない。
 なお、テイエムオペラオーの生涯獲得賞金、18億3518万円は現在も日本の競走馬のトップの記録である。

 レースにいってみたい。
 府中の2000 mは内枠有利が定説だが、泥んこ馬場になると、むしろ外枠が有利になる可能性も。このあたりの読みが難しい。
 本命は◎ステファノス。一昨年2着、昨年3着の馬が軽視されている。前走も、勝ち馬に内をすくわれたが、早めに動いて強い内容だった。もう6歳だから、GIを取るならここが最後のチャンスとばかり、藤原師もメイチに仕上げてきたはず。渋った馬場もあいそう。
 推奨穴馬は馬場が悪化したときのディサイファ。道悪は歓迎。

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2017年10月27日金曜日

【中央競馬予想と与太話】スワンS、アルテミスS(2017)~藤沢厩舎の初重賞~

 今週末もまた雨。馬場状態も考えた予想が必要となりそうだ。中央競馬は今週で京都・東京開催が折り返し。だんだんと年の瀬が近づいてきた。

 そんな土曜の京都メインにはスワンステークスが、東京メインにはアルテミスステークスが組まれている。
 スワンSは、長い間、本番のマイルCSに結びつかなかった。しかし近年は傾向が変わり、2012年から2015年まで、4年連続で連対馬を送り込んだ。今年はどうだろうか。

 スワンSが重馬場以上で行われたのはいつ以来か調べてみたところ、2005年が直近のようだ。このときはコスモサンビームが穴を開けた。その前は、1993年までさかのぼる。この季節の馬場悪化は珍しいということなのだろう。
 その1993年の勝ち馬がシンコウラブリイ。藤沢厩舎がはじめて重賞を勝った馬だ。通算成績は15戦10勝。今でいう5歳の秋に、毎日王冠とこのレースを連覇。その勢いのままにマイルCSも制して引退した。
 女傑と呼ぶにふさわしいマル外の良血牝馬で、いまは見なくなった「シンコウ」の冠名を広めた馬だった。産駒がいまいち走らなかったのは残念。子孫から大物が出てほしいものだ。

 レースにいってみたい。
 上にも書いたように、天気は下り坂。先週もかなり降ったし、午後はかなり馬場が悪化しそうだ。それもふまえて、本命は◎ビップライブリー。京都の1400 mは内枠の先行馬が有利。馬場が渋っても大丈夫。好位から内を抜けてほしい。同厩のキタサンブラックの露払いとなるか。
 推奨穴馬はムーンクレスト。外枠は誤算だが、道悪は鬼かも。

 アルテミスSは地方馬を除くとすべて1勝馬。どこからでも入れそうだ。本命は◎ウラヌスチャーム。前走は32.0秒というとんでもない上がりで差しきった。もう一丁。

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2017年10月24日火曜日

【お父さんの週末料理】2017年10月21・22日~台風の週末~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。

 台風で予定がすべて消えてしまった週末だった。

 10月21日(土) 

◆昼ご飯◆
 (結果的には中止になったが)息子が午前、午後ともに用事があったため、ササッと作れてササッと食べられるレトルト大会。息子と私はカレーを、辛いのが苦手な娘は中華丼をチョイス。健康志向に傾いている妻は、娘と息子から少しずつ分けてもらうという小食モード。健康を害さない程度にやってください。
 他はサラダ、カボチャの煮物、鶏レバーの煮物。

レトルトカレー。手軽で美味しい

◆晩ご飯◆
 「今週の魚」第一弾は鯖。今週もみんなのきょうの料理から、さばなすを作った。手軽に美味しくできたが、子どもたちは「塩焼きのほうがいいなあ」だそうだ。どんだけ塩焼き好きやねん。
 他はサラダ、中華風スープ、冷やしなすのごまソース、カボチャの煮物、鶏レバーの煮物、白ご飯。冷やしなすのごまソースもみんなのきょうの料理のレシピ。簡単にできて、美味。この時期の作り置きメニューに最適だ。ただし、ごまソースはごまドレで代用した。

さばなす。旬の物の組合わせだ

 10月22日(日) 

◆昼ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はサンマ。芸がないと思いつつ、ついつい買ってしまう。3匹を4人で分けた。息子もほぼ一人で食べられるようになってきた。
 他はサラダ、中華風スープ、冷やしなすのごまソース、カボチャの煮物、鶏レバーの煮物、白ご飯。カボチャの煮物は、そぼろ餡したら息子がたいそう気に入った。娘は「お肉は美味しい」だそうだ…。

サンマ。ついつい買ってしまう

カボチャの煮物のそぼろ餡。息子がたいそう気に入った

◆晩ご飯◆
 またまた、みんなのきょうの料理から、豚肉とれんこんの炒め煮。倍量の肉を使った(ナスは少なめ)のでたくさん余ると思ったら、8割方食べ尽くしてしまった。息子は、肉と魚では食べるスピードが5倍ほど違う(当社比)。
 他はサラダ、中華風スープ、鶏レバーの煮物、白ご飯。

豚肉とれんこんの炒め煮

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【書評】古内一絵『風の向こうへ駆け抜けろ』(小学館文庫)

ベタなところがいい


 ぶっちゃけ、ベタなストーリー。でも、そこがいい。昭和の香りの漂う、青春スポーツ小説だ。
 やる気のない厩舎スタッフや、有力馬主の嫌がらせなど、「分かりやすっ」という障壁に立ち向かう新人女性騎手が主人公。しかし、彼女のひたむきさが仲間のやる気を呼び起こし、厩舎は一丸に。そこに一頭の馬も加わり、みんなが一体となって障壁を乗り越えていき、最後には…という、ひと昔前のスポ根マンガのようなストーリーだ。でも、それがいい。
 主人公のひたむきさには、ついつい肩入れしたくなる。しかし、主人公を女性としてではなく、娘として見てしまうのが少し残念だ…。

 最近、本書のような「ベタ」なストーリーが復活しているような気がする。「アルプスの少女ハイジ」に代表される(?)、「理不尽な障壁をひたむきに、まっすぐ乗り越える」的な昭和風の話が増えているように思うのだ。
 好景気と言われるのに、それが実感できない。そんな閉塞感が、こういう昭和の香りのストーリーを求めさせるのかもしれない。

《あらすじ》
 主人公は地方競馬の新人女性騎手、瑞穂。配属されたのは、全く人気のない競馬場の、全くやる気のない厩舎。調教師もスタッフも、なんの覇気もない。そんなどん底の環境で騎手生活がスタートする。さらには有力馬主の陰湿な嫌がらせにあってしまう。
 そんな状況の下、ついに動いたのがボスの調教師。女性騎手のひたむきさが仲間を動かし、厩舎が一丸となり始める。そこへ加わった競走馬とともに、みんなで障壁を乗り越えていく。そして、ついには中央競馬(JRA)のレースにも出走。その結果やいかに。



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2017年10月23日月曜日

【書評】内田康夫『遺譜 浅見光彦最後の事件 上・下』(角川書店)

永遠の33歳が、ついに34歳に


「あんたも浅見光彦、読んでたやろ。最後の事件は読んどき」
と母から渡された本。タイトルに「最後の事件」とあるように、永遠の33歳、永遠の好青年、浅見光彦の、ひと区切りとなる作品だ。

 光彦の34歳の誕生日パーティーから、話は始まる。これまでの事件に登場したヒロインが勢揃いするという設定だ。その中から今回選ばれたのは、本沢千恵子と阿部美果の二人。おそらく、内田氏のお気に入りキャラなのだろう。さらに新ヒロインとしてドイツ人バイオリニストのアリシア・ライヘンバッハが加わり、3人の美女に囲まれて話が進んでいく。
 最後を締めくくるにふさわしく、光彦はドイツと日本を股にかけて大活躍。二次大戦直前にドイツから日本に持ち込まれたものの正体と、その行方は。ドイツのライヘンバッハ家と日本の浅見家の因縁の正体は。さまざまな謎と美女が絡まり合い、ドイツのエルランゲンや京都の丹波市の旅情もスパイスとなり、光彦の行くところ行くところ、都合よく謎が解き明かされていく「これぞ光彦シリーズ」と言える内容に仕上がっている。光彦シリーズを一冊でも楽しんだことのある人にはシメの一冊としてお勧めだ。

 実は、私はエルランゲンに行ったことがあり、丹波もなじみの場所。そいういう面からも楽しめる作品だった。ちなみにエルランゲン(エアランゲンと表記されることも多い)は、本書からは古い都市を想像させるが、実際は非常に進んだ都市で、シーメンスの拠点でもある。ニュルンベルクに行く機会があれば、ぜひエルランゲンまで足を伸ばしてはどうだろうか。

 私が最初に読んだ光彦シリーズは、代表作の一つである『天河殺人事件』。高校生のときに、母から勧められて読んだら、これが面白かった。そこから数冊読んだが、遠のいてしまい、いつの間にか光彦より10歳以上も年上になってしまった…。初読から約30年経ったいまでも、光彦は相変わらず光彦だったのは、なんだかホッとした(笑)。

 内田氏は脳梗塞を患い、2017年3月に断筆を宣言した。その予感めいたものがあり、この作品を著したのかもしれない。



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2017年10月22日日曜日

【中央競馬予想の回顧】菊花賞、富士S、室町S(2017)

 今週は菊花賞。台風前の大雨で、ドボドボの不良馬場になった。菊花賞がこのような馬場になったのは記憶にない。馬も騎手も関係者もお疲れ様でした。
 ◎ウインガナドルは好スタートからハナに立ったが、外からきたマイスタイルに譲って2番手をキープ。3コーナーでマイスタイルが脱落して再びハナに立って4コーナーへ。しかし、ここでスタミナが切れて、内に押し込められて馬群に沈んだ。馬場か距離か、それともその両方か。いずれにしろ、勝負に加われなかった。これだけ馬場が悪化すると、どの馬が大丈夫なのか見分けるのはほとんど不可能だ(言い訳)。
 勝ったのはキセキ。馬場の真ん中をドスドスと伸びてきて、差しきった。根性のある馬だ。

 土曜は東京で富士S。
 ◎ペルシアンナイトは5、6番手のインをキープ。直線では、みんなが外に行くところを、果敢にも内を突いた。直線半ばまでは食らいついたが、最後は力尽きて5着。内を突いたのが裏目に出たか、それとも力不足か。
 勝ったのはエアスピネル。3番手から抜け出して2馬身差をつけて完勝。勝つときは強い勝ち方を見せる馬だ。

 京都では室町S。
 ◎サイタスリーレッドは4コーナーではすでに手応えがなく、馬群に沈む一方。13着に惨敗した。臨戦過程に誤算があったらしいとは知らなかった。最近、厩舎のコメント欄などをあまり見ていないのだ。馬柱だけでは見えない情報はチェックしないと…。
 勝ったのはブルミラコロ。ノーマークだった。

 今週は3戦0勝。他もポツポツでトータルはややマイナス。GIの連勝も途切れてしまった。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...