2019年3月24日日曜日

【読書メモ】三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮文庫)

 初めて読んだ、しをん小説。気になる作品はいろいろあったのだが、駅伝を描いたというなら、まずは読まねばなるまい。

 陸上経験のない大学生が中心の弱小陸上部が箱根駅伝を目指すという、いかにもエンタメ小説らしい設定。
「素人が厳しいトレーニングを半年したら、キロ3分で走れるようになりました」
なんてことは実際にはあり得ないが、それはおいといて楽しめる作品だ。
 10人のランナーのバランスが絶妙。それぞれキャラが立っており、かぶることなく、相乗効果でお互いを際立たせている。このあたりがしをん氏の腕のなせる技なのだろう。
 最後の箱根駅伝本番の2日間は、分かっていてもウルウルしてしまう。新装表紙の裏の特別読み物も、思わずほろっときてしまった。

 実は私はマラソンが趣味なのだが、怪我でしばらく走れていない。もどかしい思いをしていたところに、この小説に出会えてよかった。
「速いだけが目的なら、新幹線に乗ればいい。強く走れ」
という言葉が身にしみた。
 早く怪我を治して、強い走りを目指したいものだ。

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【中央競馬予想の回顧】高松宮記念、マーチS、毎日杯、日経賞(2019)

 今週は高松宮記念。
 ◎モズスーパーフレアは注文通りハナを叩いた。そのまま直線を向き、前走・前々走の再現を期待したが、直線半ばでギヴアップ。15着に沈んだ。逃げ馬が負けるときはこんなものか。外枠だったこともあり、行ききるまでに脚を使ってしまった印象。
 勝ったのはミスターメロディ。本命の前走は惨敗。無印の今回は激走。私とは相性の悪い馬なのか…。

 中山ではマーチS。
 ◎ロードゴラッソは中団から。直線では狭いところを差してきたが6着まで。2着とは0.1秒差だから、あとひと息ではあった。
 勝ったのはサトノティターン。外から豪快に差して穴を開けた。

 土曜は毎日杯。
 ◎アントリューズは好位につけたが直線では伸びを欠き、10着に惨敗。この程度の馬なのか。
 勝ったのはランスオブプラーナ。まんまと逃げ切った。レースのレベルはちょっと低調な印象。

 中山では日経賞。
 ◎エタリオウは向こう正面でグイグイ上がっていき、ハナを切ったメイショウテッコンに並びかける。直線ではこの2頭の一騎打ちに。最後はメイショウテッコンがグイッと抜けて重賞制覇。エタリオウはまたも2着。乗り難しい馬なのだろう。
 馬券はメイショウテッコンを切っていたので、ハズレ。

 今週は4戦0勝。他もダメでトータルは大きくマイナス。先々週の大勝ちの反動が止まらない…。

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2019年3月23日土曜日

【中央競馬予想と与太話】高松宮記念、マーチS(2019)~GII番長~

 今週は高松宮記念とマーチステークスが組まれており、阪神では日曜の重賞はない。

 高松宮記念が1200 mになってGIに昇格してから、はや20年以上。時の経つのは早いものだ。
 最後のGIIとなった1995年の勝ち馬がマチカネタンホイザ。マチカネの冠名で知られる細川氏の代表馬の一頭で、長く活躍したステイヤーだ。ダイヤモンドS、目黒記念、AJCCと、この高松宮杯の四つの重賞を勝った、いまでいうアルバートやバランスオブゲーム的な立場の馬だった。当時はこういうGII番長がたくさんいたが、いまはめっきり減ってしまった。ナイスネイチャやロンシャンボーイが懐かしい。

マチカネタンホイザ。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 フルゲートの18頭が揃った。本命は◎モズスーパーフレア。ここ2走の内容が圧巻。前半3ハロンを32秒台で入って、後半を34秒台でまとめるのだから、後続はなすすべがない。もう少し内の枠がほしかったが、そこは武豊騎手の手腕に期待したい。左回りを克服できれば。
 推奨穴馬はダイメイプリンセス。馬体が戻っていれば。

 マーチSは◎ロードゴラッソが本命。ダート界にまた新星誕生。

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2019年3月22日金曜日

【読書メモ】小川一水『天冥の標』(ハヤカワ文庫JA)

 全10巻、合計17冊の大河SFシリーズ。まずは、きちんと着地させた小川氏に敬意を表したい。この手の壮大なシリーズは、風呂敷を広げすぎて話がまとまらないことも多いが、本作品はきちんと閉じている。

 小惑星に居住する、さまざまな「ヒト」と「ヒトにあらざるもの」が紡いでいく歴史。彼らはどこから来て、どこへ流れていくのか。数世紀の年を経てたどりついた先には、思わぬ未来が待っていた。というのがあらすじ。
 壮大な宇宙スペクタクルを舞台に、ヒトとは何か、生きるとは何かを問う、小川氏の生命賛歌。

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【中央競馬予想と与太話】毎日杯、日経賞(2019)~あまりにも大きなクビ差~

 あっという間にお彼岸を過ぎ、来週には桜も開花しそうだ。季節が流れるのが早い。中央競馬も阪神・中山開催が折り返しを迎え、クラシックが近づいてきた。
 そんな土曜は阪神で毎日杯が、中山で日経賞が組まれている。

 毎日杯が1800 mに短縮されて外回りコースになってから、今年で早くも13回目。昨年もブラストワンピースが後に有馬記念を制したように、出世レースとなっている。底力の試されるコースなのだろう。
 最後に2000 mで行われた2006年の勝ち馬がアドマイヤメイン。父サンデーサイレンス、母プロモーションの良血馬で、7戦目の前走を逃げ切って2勝目を上げてここに進んできた。
 軽快なスピードが武器の逃げ馬で、このレースでも先手を奪って1馬身半差で悠々と逃げ切った。皐月賞はパスして青葉賞を勝ち、ダービーへ。そこでもスイスイ逃げて寸前まで粘ったが、最後にメイショウサムソンにクビ差で差されて2着。惜しくもビッグタイトルを逃した。
 その後は調子を落とし、一度も連に絡むことなく引退。サンデーサイレンス産駒は、一度ダメになると復活できないという代表例となってしまった。

 レースにいってみたい。やや小粒なメンバーに見えるが、今年も大物が隠れているのだろうか。
 本命は◎アントリューズ。前走のシンザン記念は人気を裏切ったが、馬場も合わなかったし、チグハグな内容だった。立て直したここは、本領発揮。じりじり伸びる脚質は、阪神外回り向きだろう。サウスポーなら諦める。
 推奨穴馬はルモンド。前走が好内容。

 日経賞は人気でも◎エタリオウを狙う。勝って堂々と天皇賞へ。

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2019年3月17日日曜日

【中央競馬予想の回顧】阪神大賞典、スプリングS、若葉S、フラワーC、ファルコンS(2019)

 今週は阪神大賞典。
 ◎シャケトラは悠然と後方から進める。3コーナー手前から進出開始。4コーナーで逃げた馬に並びかけると、あとは独壇場。5馬身差の圧勝で重賞連勝を飾った。相手が軽かったとはいえ、天皇賞が楽しみだ。
 馬券は2着のカフジプリンスを押さえておらず、ハズレ。

 中山ではスプリングS。
 ◎クリノガウディーは何とハナへ。平均ペースに持ち込み、直線を向いた。直線半ばまで抵抗したが、残り100 mで馬群に飲み込まれ、6着に終わった。ハナを切ったことに戸惑ったか。
 勝ったのはエメラルファイト。10番人気が穴を開けた。中山が合うのかも。

 土曜は若葉S。
 ◎ワールドプレミアはいつも通り後方から。3コーナーで手応えが悪くなったが、前々走よりはマシだったか。それなりに切れたが、勝ち馬ははるか前。3馬身差の2着に終わった。
 勝ったのはヴェロックス。好位から最速で上がるのだから、後続はなすすべなし。
 馬券はハズレ。

 中山ではフラワーC。
 ◎ミモザイエローは好位につけたが、直線では行方不明に。12着に惨敗した。ここは家賃が高かった。
 勝ったのはコントラチェック。スイスイ逃げ切った。ディープ産駒の逃げ馬は珍しい。

 中京ではファルコンS。
 ◎ローゼンクリーガーは好位から抜け出したが、1、2着馬に豪快に差されて3着。2着とは3馬身差だから完敗だ。
 勝ったのはハッピーアワー。後方一気で重賞制覇。

 今週は5戦0勝…。先週の大勝ちの反動が出た。

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2019年3月16日土曜日

【中央競馬予想と与太話】阪神大賞典、スプリングS(2019)

 ただいま出先につき、今日は簡単に。
 阪神大賞典は人気でも◎シャケトラが本命。このメンバーなら。
 スプリングSは◎クリノガウディーを狙う。実績上位。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...