2013年1月29日火曜日

書評 渡辺美紀『言いたいことは1分で! 10倍伝わる話し方』(幻冬舎)

 なるほど勉強になった。仕事の報告から披露宴でのスピーチまで、「話」をするときのコツを28のルールにまとめた本。この本の主張は、次の三つに還元できる。

(1)言いたいことだけを短く話す
(2)ポジティブに話を展開する
(3)相手の気持ちを思いやって話をする

「そんなの当たり前。自分はすでに実行しているよ」
という方も多いかもしれないが、本当だろうか。たとえば本書でNGとされている話し方には次のようなものがある。

・「十分な準備ができませんでしたが」など、言い訳から話が始まる。言い訳と謙遜は別なのだ。
・自分の熱い思いを、何度も繰り返し伝える。
・経験上、よい方法は分かっているので、その方法のよさを理路整然と説明する。
・しんどいことをお願いしたり、謝罪をするのに、メールで連絡する。

いざ指摘されてみると、当てはまる人も多いのではないだろうか。私など、ついつい話が回りくどくなってしまいがちだと自覚しているほどだから、たくさん当てはまる指摘があった。
 中でも特に勉強になったのは、次の二つのルールだ。

・ルール5 気持ちを伝える用件は「電話向き」、詳細を伝える用件は「メール向き」
・ルール11 相手の話を引き出すには、相手の「最新ネタ」を収集しておいて、第一声で伝える

 詳細は本書を読んでほしいが、ルールを一読しただけでも、おおよその内容は想像がつくだろう。たとえばルール5。確かにメールで気持ちを伝えるのは難しく、きちんと伝えようとするとどうしても長くなってしまう。謝罪やお願いは、特にそうだ。いままでは必要がない限りメールで済ませてきたが、これからは臨機応変に電話も使おうと思う(でも、電話って、周囲の同僚に話を聞かれるのがイヤなんだよね…)。

 本書はたいへんコンパクトにまとまっていて、あっという間に読めてしまう。とはいえ、一読しただけで28のルールをすべて頭に入れるのは無理というもの。まずは自分に必要なルールをいくつかピックアップし、実行するのがよいだろう。
 ただ本書は、実はもっと短くできたのではないかと思わずにいられない。著者の渡辺氏は、短く、簡潔に話をするプロなのだから、本書もさらにコンパクトにルールを凝縮できたに違いない。
 でも、こればかりは仕方がない。私も職業柄よく分かるのだが、100ページやそこらでは、商売として成り立たないのだ。
「渡辺さん、せめて200ページは…」
という編集者の声が聞こえてきそうだ。




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2013年1月27日日曜日

2013シルクロードS、根岸S、雅S 予想の回顧

 土曜の京都メインは雅S。◎ファイヤーはスタートから出していくが、前にはつけられず中団から。向こう正面でペースが緩んだときにスルスルと順位を上げるが、3、4コーナーでペースが上がるとついて行けず、何と最下位…。
「どうしてこんな馬を本命にしたんだろう」
と自己嫌悪に陥る結果となった。

 日曜は京都でシルクロードS。◎アイラブリリは予定通りハナを切る。競りかける馬もおらず、ペースもそれほど速くない。いい手応えで4コーナーを回ったように見えたのだが、さっぱり伸びず、馬群に飲み込まれ、ブービーの15着に敗退…。これといった敗因が分からないが、ここは荷が重かったということなのだろうか。

 東京では根岸S。◎エーシンウェズンは中団の最内につけ、4コーナーでは内から抜け出しをはかるが、スパッとは切れず、ジリジリと流れ込んだ5着まで。こちらも、これといった敗因は見られず、力負けというところか。

 今週は3戦3敗。しかも、本命の3頭のうち、ブービーが1頭、最下位が1頭と、散々な負けっぷりだった。しかし、惜しいハズレでも大ハズレでも、払い戻しがないという結果は同じだと、前向きに来週に向かいたい。

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2013年1月26日土曜日

2013シルクロードS、根岸S オレの予想を聞いてくれよ

 今週は京都でシルクロードS、東京で根岸Sと、GIの前哨戦が二つ行われる。このうち、シルクロードSのほうはハンデ戦。GIの前哨戦がハンデ戦とはいかがなものか、と思うのは私だけだろうか。

 本日も、前日に引き続き、降雪の恐れがあるため京都の前日発売は中止らしい。午後8時現在、私の住んでいるところ(京都からはひと山を越えたところ)では雪が降り始めた。予定通り行われてほしいものだが、お天道様には逆らえない。

 さて、今週から開催が変わり、京都はAコースからBコースになった。
「その結果、グリーンベルトがなくなり、差しが決まり出す」
という記事をいくつか見たので、土曜の京都の芝レースを注目していた。確かに差しが決まり出したが、かといって先行馬がダメというわけでもなさそう。また、京都の芝1200 mは外枠が不利。となると狙いたいのが内目の先行馬か。
 というわけで、本命は◎アイラブリリ。前走は休み明けのレースを快勝、京都は2-0-0-1と好相性、53 kgのハンデもいい、道悪も前走で克服済みと、好材料だらけだ。
 推奨穴馬はメイショウデイム。淀短距離Sの再現がないか。

 根岸Sは追い切りで絶好の動きを見せたエーシンウェズン

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2013年1月25日金曜日

2013雅ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 第1回京都開催は3週間(7日)で終了。今週から京都・東京開催となる。何だか妙な日程だ。
 その初日のメインは雅ステークス。雅といえばやはり京都ということなのだろうか、このレースは毎年京都で行われる。はんなりと的中したいものだ。

 I-PATにログインして人気を見ようと思ったら、何と
「明日の京都は降雪が予想されるため、前日発売は見合わせ」
とのこと。京都に勤めていながら知りませなんだ…。ホンマに降るんやろか。
 中止にはならんだろうということで、予想を進めたい。

 やや手薄なメンバー構成だ。これなら昇級初戦の馬でも勝負になるという見立てで、本命は◎ファイヤー。長距離のレースを2連勝中の登り馬だ。距離短縮が不安視されているが、スタートから長い直線が続く京都1900 mならある程度の位置につけられないか。本格化したいまなら、この距離でも。
 推奨穴馬も昇級組からアドマイヤジャガー。すんなりハナを切れればもう一丁があるかも。

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2013年1月21日月曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S、京都牝馬S、京成杯 予想の回顧

 今週は、前週の中山競馬の中止により3日連続重賞となった。
 初日は京都牝馬S。◎エーシンメンフィスはテンに行けず、何と中団より後方からの競馬。ハナズゴールと同じ位置取りとは…。
「良馬場だと芝のスピードレースにはついて行けないのか」
と、この時点ではほぼ諦めモード。しかし4コーナーで大外に持ち出すと、勝ち馬(ハナズゴール)に次ぐ上がりで追い込み、2着を確保。これは驚いた。相当に力をつけているようだ。今後が楽しみな競馬となった。
 馬券はハナズゴールとの馬連を本線でゲット。配当は安かったがそこそこプラスになった。3着のベストクルーズをヒモで押さえていただけに、3連複を買わなかったのが悔やまれる。

 真ん中の日曜日は東海SとAJCC。
 東海Sでは、◎サイレントメロディが大きく離れた最後方という位置取り。そりゃないぜ。結果は、バテた馬をかわしただけの13着。休み明けで馬がぼけていたのだろうか。

 AJCCの本命は◎トランスワープ。先行集団を見る位置につけ、4コーナーでは内に進路を取る。うまく馬群を抜けると、直線で前をカットされる不利がありながらも2着を確保。期待に応えてくれた。大野騎手の騎乗も見事だった。
 この馬が前をカットされたことで長い審議があったが、着順変更はナシ。この不利がなかったとしても、ダノンバラードが先着していただろうと思う。妥当な判断ではないだろうか。
 馬券は馬連とワイドをミックスして買っていて、馬連と、1-2着、2-3着のワイドをゲット。

 3日目は順延になった京成杯。本命の◎アクションスターは想定外の後方からの競馬。前につけての粘り込みを期待していたのだが…。3コーナーから手も動き始め
「こりゃダメだ」
と半ば諦めモード。ところが、4コーナーで大外をグイグイ上がっていくと、直線でも脚は衰えず、フェイムゲームとの一騎打ちに持ち込む。最後はクビ差及ばず敗れたが、2着に入り期待に応えてくれた。土曜日の京都牝馬Sと同じような展開になった。
 しかし、馬券はフェイムゲームを蹴飛ばしていたため、ハズレ。点数をなるべく絞りたいという意識が働き、直前でヒモから消してしまったのだ。馬連4500円を逃したのは痛かった…。

 今週は4戦2勝。京成杯も◎は2着に来ているし、いい流れだということにしておきたい。

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2013年1月20日日曜日

2013京成杯(続行競馬) オレの予想を聞いてくれよ

 前週の月曜中山が中止になったため、仕切り直しとなった京成杯。ラウンドワールドが回避した以外は、主な顔ぶれは先週と変化なし。そうなると、先週の予想から本命を変えるのは何だか気が引ける。変える前の本命が来てしまったときのダメージや後悔を考えてしまうのだ。

 とうわけで、本命は先週と同じく◎アクションスター。前走のラジオNIKKEI杯で0.3秒差の4着に入った馬が4~5番人気なら妙味がある。前走同様のスローペースが見込まれるここは、前進を期待したい。
 相手は、人気だがフラムドグロワールは厚めに押さえる。中山2000 mは向きそうな印象。
 推奨穴馬はクロスボウ。この時期の3歳戦は、底を見せていない馬は押さえておくに限る。

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2013年1月19日土曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の2日目はAJCCと東海S。AJCCはともかく、東海Sがこの時期とは…。平安Sが春になり、入れ替わりでこのレースがこの時期に移ってきて、フェブラリーSの前哨戦となったのだそうだ。季節感も何もあったもんじゃありませんなあ…。
 この東海S、かつてはダートの2300 mで行われていた。春の天皇賞と同じ時期だったこともあり、私は勝手に「ダートの天皇賞」と呼んでいたのだが、いまは1800 mになり、何だか普通の重賞になってしまった。残念だ。

 さて、予想はAJCCを中心に。前年末のGIで残念だった馬が大いばりするレースのような印象があるのだが、今年はステップが多様だ。実績馬の参戦が少ないと言えるのかもしれない。
 本命は◎トランスワープ。昨年のサマーチャンピオンだ。前走の天皇賞でこそ歯が立たなかったが、前々走と三走前は重賞を連勝。7歳にして一気に開花した。明けて8歳となったが、あまりレースを使っておらず、まだまだ走れるはず。鉄砲、中山ともに得意なのもいい。
 推奨穴馬はマルカボルト。着々と力をつけてきた印象。

 東海Sはサイレントメロディミラクルレジェンドを狙う。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...