2013年5月2日木曜日

5歳の娘の歯が抜けた

 昨日、娘の歯が抜けた。娘はいま5歳半。まず2月10日に下の右の歯が抜け、それに続いて5月1日に、上の左の歯が抜けた。このように、対角線の順に抜けていくものだろうか。少なくとも私はそうではなかったように思う。下の歯が先に抜けるのも珍しい気がするなあ。
 こちらは、上の歯が抜けた後の写真。



 上の前歯が抜けると、かなり目立つ。「ニコッ」と笑うと、レレレのオジサンのようだ。
 以前からグラグラしていたので違和感があったのだが、それが抜けて、本人はいたってご機嫌である。
 まっすぐ生えてくれるといいのだが。

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2013年4月30日火曜日

書評 荷方邦夫『心を動かすデザインの秘密 認知心理学から見る新しいデザイン学 』(実務教育出版)

 デザインを認知心理学の立場から分析した一冊。
 デザインの本ではなく、デザインの心理学の本だ。心理学について予備知識があると、理解しやすいだろう。

 まず断っておきたいのが、本書の「デザイン」という言葉の定義だ。
 本書では「デザインとは、人間が生きていく中で、目の前にある世界をなんらかの目的を持って手を加えて変化させること。あるいは、自分を取り巻く世界を変化させる工夫のこと」と、デザインという言葉を定義している。
 だから、「デザイナー」とか「車のデザイン」などからイメージされる「デザイン」という言葉を想定していると、肩すかしを食らうことになる。
 本書では「人が手を加える」行為を、すべて「デザイン」としているので、人工物はすべて「デザインされたモノ」となるわけだ。「人生をデザインする」などと言う場合の「デザイン」に近い意味だと思えばよいだろう。

 前半では、人が人工物に愛着や魅力を感じる理由が語られる。
 人がどのような理由・過程で人工物に魅力を感じるか、その理由がが認知心理学の観点から解き明かされる。
 本書で強調されるのは「意味」だ。愛着を感じる理由は、モノの値段や社会的価値ではなく、そのモノの持つ意味らしい。言い換えれば、そのモノと自分の過ごした歴史が愛着につながるというのだ。
 なるほど、我が身を振り返ってもたしかにそうだ。愛着のあるモノは、高価なものよりもむしろ安物のほうが多い気がする(単に金がないだけかも)。

 後半は、デザインを扱う学問について書かれている。デザインされたモノ(人工物)の消費者やデザインの現場の人が、デザイン学とどのようにかかわるかが述べられる、
 興味深かったのは、デザインの現場の主人公(であると、われわれが感じている)デザイナーは、われわれが思っているほどアーティスト(美術系)ではないということだ。
 デザインにはさまざまな制約があり、デザイナーはそれらの制約を満たすように、モノをデザインしなければならない。クリエイティブな職業ではあるが、われわれが思っているほど、アーティスティックな作業ではないらしい。デザイナーはアーティストではないということは、デザイナーを志す人は知っておくべきだろう。

 ただ(私が心理学にあまり通じていない、という事情もあるのだろうが)本書はちょっと難しかった。内容がすいすいと頭に入ってこない。書籍全体としても、部分部分にしても、スッと理解しづらいところが多かった。
 また、オビには「なぜ、これを買ってしまうのか―その理由は「デザイン」にあった!」とあるが、そのようなことは書かれていなかったように思う。

 装丁やレイアウトなど、本の作りは素晴らしかった。勉強になりました。



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2013年4月28日日曜日

2013天皇賞(春)、青葉賞、下鴨S 予想の回顧

 日曜は京都で天皇賞。◎ゴールドシップは指定席の最後方からスタート。一周目の正面で少し順位を上げる。
「あら?」
と思ったのは向こう正面。いつもなら、ちょっと仕掛けるとスーッと進んでいくのだが、今回は鞭が入り、押して押して上がっていく。明らかに手応えが悪い。直線では伸びを欠き、惨敗の気配。しかし外に出すともう一度伸びて、5着でゴール。
 序盤になし崩し的に脚を使ったのがいけなかったのか、4コーナーで外からかぶせられたのが応えたか。少し不利はあったようだが、それがなくても前には届かなかっただろう。それにしても、天皇賞は荒れるなあ。
 もう一頭の軸、○フェノーメノは先頭を見る位置でジッと我慢。4コーナーで前に並びかけ、直線はスパッと抜け出して完勝。見事に3強の一角を崩した。
 馬券は、2頭軸で勝負していたため、ハズレ。

 土曜は東京で青葉賞。◎ラストインパクトは4、5番手で内ラチ沿いを追走。直線ではヒラボクディープを先に行かせて、その外に持ち出し、満を持して追い出す。スパッと切れて完勝…のはずだったのだが、前で粘る2頭を捉えきれず、3着。もっと切れそうな感じだったのだが、伸びあぐねた。前で残った2頭を褒めるべきなのか。
 馬券はハズレ。

 京都は下鴨S。◎ユウキソルジャーはスタートから出していくが、前には行けず、中団から。
「前残りの京都の馬場ではちょっと厳しいかなあ」
と思っていたら、4コーナーでポッカリ空いたインをスルスルと上がっていき、直線入り口で人気のカレンミロティックに並びかけ、ねじ伏せた。強い勝ち方だった。直線平坦コースが合うようだ。
 安かったが馬連を獲った。

 今週は3戦1勝で、1勝も本命サイドだったのだが、他のレースがぼつぼつ的中し、トータルの収支は久々のプラスを計上した。続けていきたいものだ。

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2013年4月27日土曜日

2013天皇賞(春) オレの予想を聞いてくれよ

 さあ、今週は天皇賞(春)。京都の誇る二大長距離GIの一つである。
 JRAのCM(THE LEGEND)で、どの馬が取り上げられるのか注目していた。昨年がライスシャワーだったので、今年はメジロマックイーンに違いないと思っていたのだが、マックイーンは一昨年に登場済みだった…。
 フタを開けてみれば、正解はディープインパクト…。なんでやねん。2006年は最近すぎるだろう。それに、ディープインパクトの代表レースがこのレースというのも、イマイチ納得がいかない(確かに異次元の走りではあったけど)。
 と、文句を言いつつ、次回(ダービー)は何が取り上げられるのか、楽しみに待ちたい。私の本命は、ミホノブルボンだ。

 さて、天皇賞。この伝統のレースが、近年、荒れに荒れているのは周知の通り。この10年で、1番人気で連対したのはディープインパクトのみ。昨年も、鉄板と思われていたオルフェーヴルが惨敗。先週の福島牝馬Sよりも荒れ傾向にある。
 今年のメンバーを見ると、普通に考えれば2頭が抜けている。果たしてこの2頭で収まるのか、それとも今年もビックリホースの大駆けがあるのか。
 迷ったあげく、今年は平穏に収まると見て、本命は◎ゴールドシップ、対抗に○フェノーメノ。ただ、この2頭の差はそれほどなく、逆転もあると見る。伝統の長距離GIで、強い馬が強い競馬を見せてほしいという願望を込めての本命・対抗。
 3着候補筆頭には上がり馬カポーティスターを抜擢。穴を開けるなら、後ろから行く馬か。推奨穴馬はジャガーメイルレッドデイヴィス

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2013年4月26日金曜日

2013青葉賞、下鴨S オレの予想を聞いてくれよ

 桜花賞、皐月賞が終わり天皇賞を迎えると、初夏だ。3連休は天気も良さそうだし、家族でピクニックに行くのもよいかもしれない。その前に、まずは財布をふくらませておきたいところだ。

 そんな土曜日の東京メインは青葉賞。これも、初夏を思わせるレース名だ。
 意外と新しいレースで、1984年にオープン特別として創設され、1994年に重賞となった。昔はNHK杯(NHKマイルCの前身)というダービートライアルがあり、青葉賞はその影に隠れていて、いまでいうプリンシパルSのような状態だった。しかし、NHK杯のGI昇格に伴い、メインのダービートライアルレースに出世した。
 一昨年(ウインバリアシオン)、昨年(フェノーメノ)の勝ち馬がともに本番(ダービー)で2着に入るなど、トライアルとしての役目は果たしているといえるが、このレースをステップに本番を制した馬はまだいない。今年はどうだろうか。

 今年は重賞、オープンで実績のある馬がほとんどおらず、難解なメンバー構成。前走で500万条件を勝った馬が大挙出走してきた。
 本命は、その中から◎ラストインパクト。なかなか2勝目をあげられず皐月賞への出走はかなわなかったが、距離が伸びて良さが出てきた。母父のティンバーカントリーは、ミスプロ系だが長距離指向の種牡馬らしい。2400 mでさらに前進を期待。
 相手筆頭は○トウシンモンステラ。これも、前走で距離が伸びていい勝ちっぷりを見せた。もう一丁。
 推奨穴馬は、アウトオブシャドウ。1勝馬だが、前走の末脚は見所あり。東京でさらに。

 京都のメインは下鴨S。下鴨周辺も、新緑が美しい季節だ。
 準オープンとしてはハイレベルな一戦か。本命は◎ユウキソルジャー。京都は2-0-1-0で、3着も菊花賞でのもの。京都大好きホースに期待。

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2013年4月23日火曜日

息子が3歳になった おめでとう

 先日、息子が3歳の誕生日を迎えた。おめでとう。お姉ちゃん(5歳半)が3歳になったときとは、また違う感慨がある。
 昨年、2歳の誕生日のときにも書いたのだが、二人目の子の成長は早い。
「いつの間にこんなに大きくなったんだろう」
と思うことばかりだ。

 先月の、ノロウイルスで入院するという大事件も、頑張って乗り越えてくれた。一週間、ベッドの上でよく我慢したよな。偉かった。
 夜もお姉ちゃんと二人で寝てくれて、助かってるぞ。寝かしつけの手間がかからないのは、本当にありがたい。

 お姉ちゃんが3歳になったときは、成長過程をもっとリアルタイムで把握していたように思うのだが、息子の場合は
「いつの間に、こんなことできるようになったん?」
なことばっかりだ。
「もっと手をかけてあげられずに、すみませんなあ」
という気持ちもあるが、二人目ということの「慣れ」や、二人の子どもがいると息子にばかり手をかけられないという事情があり
「まあ、しゃあないな」
というところに落ち着いている。

 でも、それはそれでよいのだろう。二番目の子のほうが大物に育つという俗説(正しいかどうかは分かりません)があるのも、なるほどだ。いい意味で、親の干渉から逃れられるのだろう。
 今後も、親の干渉をくぐり抜け(笑)、大物に育っていってください。

 お誕生日ケーキは、お母さんの作った仮面ライダーウィザードケーキ。悪戦苦闘したのだが、それなりのものになった。お母さん、よく頑張った。


 さあ、ロウソク消しタイムだ。


 ふーーっ。


 うまく消えないので、お姉ちゃんも加勢。


 やりました!


 最近、かんしゃく泣きが増えてきたのは気になるが、面倒見のいいお姉ちゃんにも見守られつつ、大きく育っていってください。
 でも、お父さんもお母さんも、細かいことにうるさいよなあ…(反省)。大きく育つかどうかは、お父さんとお母さんにかかっているのかもしれないね。

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書評 円城 塔『Self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)

 円城氏については、伊藤計劃氏の遺作を共著として書き継いだ(屍者の帝国)と知ったときから、作品を読みたいと思っていた。そんなところに、昨年、円城氏が直木賞を受賞した(道化師の蝶)。ますます興味が高まり、まずはデビュー作を読んでみた。
 う~ん、難解、前衛的。でも、知らず知らず引き込まれてしまった。

 本書は連作集。「イベント」という出来事が起こった後の世界を舞台とした作品が20作、収められている。「イベント」とは、時間が一方向に流れるのをやめ、てんでバラバラに時を刻み始めた瞬間を指す。過去と未来と現在がごちゃ混ぜになり、その区別が意味をなさなくなった世界がさまざまな切り口から描かれる。

 内容はかなり難解だ。連作集全体としても、それぞれの連作自体も、ストーリーがあるようでないような、独特の前衛的な世界観が展開される。
 しかし、難解ではあるが、なぜか引き込まれてしまった。これが円城氏の筆力ということなのか。

 連作を通して登場するのが「巨大知性体」と称されるコンピュータ。コンピュータが自らを進化させる機能を得て、自律的に進化していった結果、巨大知性体と呼ばれる存在になったという設定だ。
 この巨大知性体が、とても人間くさいところが面白かった。鬱状態に陥るコンピュータなど考えられないが、進化の行き着くところは、意外とそんなところなのかもしれない。

 私が購入した本のオビには「文学が、円城塔に追いついた。」とある。なるほど、言い得て妙だ。難解な円城ワールドに文学界の評価が追いつき、直木賞受賞という結果につながった、という意味なのだろう。
 だが、直木賞を受賞したのは本作品ではない。おそらく円城氏のほうからも、文学界に近づいていったのではないだろうか、と想像する。
 その想像が当たっているかどうかは、受賞作品を読んで確かめてみたい。



【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...