2013年6月22日土曜日

2013宝塚記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は宝塚記念。上半期のフィナーレを飾るGIだ。実は今年に入ってから、私の馬券人生で最低の成績で、目も当てられない状態なのだが、終わりよければすべてよしともいうし、バッチリ当てて後半戦に向かいたいところだ。

 オルフェーヴルの回避は残念だったが、4歳の三強が顔を揃えた。頭数こそ少ないが、豪華メンバーといってよいだろう。
 一時期は、古馬の有力どころがこのレースをパスするのが目立ったが、近年はメンバーも揃い、盛り上がりを見せている。この調子で続いていってもらいたいものだ。

 本命は◎フェノーメノ。今年に入ってからの充実ぶりは周知の通り。前走の天皇賞は強い勝ちっぷりだった。今年はこの馬の年になるのではないか。馬場が回復傾向にあるのも心強い。
 相手は○ジェンティルドンナ。海外遠征帰りが気がかりだったが、追い切りの動きを見ていると杞憂に終わりそうだ。人気でも、この2頭の馬券が本線。
 もう一頭挙げておきたいのが○トーセンラー。この馬もいよいよ本格化してきた。前走もフェノーメノにはかなわなかったが、この馬も強い競馬を見せた。馬場も回復しそうなのもよい。天皇賞と同じ馬のワン・ツーもおおいにありそうだ。ジェンティルドンナと同等の評価。
 推奨穴馬はシルポート。ここ数走、出足が鈍いが、前走で無理矢理行かせたことで従来のスタートダッシュが戻ってくれば怖い。

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2013年6月21日金曜日

2013三宮S、夏至S、東京ジャンプS、津軽海峡特別 オレの予想を聞いてくれよ

 今週はよく雨が降った。関西では火曜の夜から降り始め、金曜の夕方現在まで、ずっと降り続いている。豪雨というわけではないが、丸三日間ほぼやむことなく降り続けるというのはあまり記憶にない。

 そんな土曜の阪神メインは三宮ステークス。
 三宮とは神戸の中心地。JR、阪急、阪神の駅がそれぞれある。ところがJRは三ノ宮、阪急と阪神は三宮という表記を用いている。三宮という名称が正しく、いまでも地名は三宮町である。
 ではなぜJRだけ三ノ宮なのか。JRの駅の開業時に三ノ宮筋という道路ができた。「ノ」を入れたのは誤読を防ぐためだったらしい。で、JRもそれを取り入れて、駅の名前を三ノ宮としたのだそうだ。

参考:wikipedia

 レースにいってみたい。
 本命は思い切って◎マルコフジ。前走は崩れたが、これは外に出せなかったため。外枠を引いたここはチャンス。ハイペースになってほしい。
 本命が人気薄なので、推奨穴馬はナシ。

 夏至Sは◎アメリカンウィナー。58 kgでも。東京ジャンプSは◎タマモユニヴァース、津軽海峡特別は◎ヒラボクマジックを狙う。

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2013年6月15日土曜日

ユニコーンS 、函館スプリントS オレの予想を聞いてくれよ

 ただいま出先につき、簡単に。
 ユニコーンSは◎ベストウォーリアを狙う。戸崎のJRA入り後、初重賞を期待。
 函館スプリントSは、◎テイエムオオタカ。開幕週の馬場で逃げ切りってほしい。

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2013年6月14日金曜日

2013天保山S、ジューンS、HTB杯 オレの予想を聞いてくれよ

 私の住む関西地方では週半ばから気温が上昇し、ほとんど真夏の天候だ。一方、函館競馬が今週から開幕。函館は涼しいんだろうなあ…。今年は札幌競馬場が改装中ということで、12週間の長期開催だ。
 私は函館競馬場にはまだ行ったことがない(他には中山競馬場)。改装後の札幌競馬場とともに、いつか行ってみたいものだ。昼は馬、夜はイカ…。競馬好き、イカ好きの私にはこれ以上ない組み合わせである。

 そんな土曜の阪神メインは、天保山ステークス。何だかあまり記憶にないなあと思っていたら、昨年にできたレースらしい。とはいえまったくの新設というわけではなく、それまでは天王山Sだったのが、天保山Sに名を変えたそうだ。何の理由があるのだろうか?…
 ところで今回、天保山Sと天王山Sの関係を調べていると、面白いことを発見した。天王山といえば
「ペナントレースの天王山」
などのように、首位決戦など、頂点を争う大一番を指す言葉としても使われる。一方、天保山はその逆で
「最下位争い」
を表すのだそうだ。シーズン終盤の横浜-広島戦のようなものか(失礼)。何でも、天保山は自称「日本一低い山」であり、そこから来た用法だという話だ。

天保山山岳会公式ホームページ

 JRAは何らかの意図があって、頂上決戦から最下位争いへとレース名を変えたのだろうか。偶然にしてはできすぎのような。

 さて、レースにいってみたい。
 ダート1400 mのオープン特別。よく見るメンツに加え、芝から転戦してきた馬が何頭かいるという構図。本命は◎マルカフリート。今年に入ってから、大和Sで1着、GIフェブラリーSは0.4秒差6着、コーラルSではハナ差の2着と、好調である。斤量が58 kg止まりなら、何とか。
 推奨穴馬は、流れに乗れれば面白いグリッターウイング、展開がハマれば怖いアーリーデイズ、阪神得意のサダムグランジュテ

 ジューンSは◎エキストラエンド、HTB杯は◎メイショウヒデタダを狙う。

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2013年6月13日木曜日

2000年 日本ダービー ~河内洋 悲願のダービー制覇~

 競馬の名場面、名実況を一つあげるとするなら、このレースかなあ。

 2000年当時、河内洋騎手(現調教師)は2000勝を間近に控えた、トップ騎手の一人であった。武豊騎手とは兄弟弟子の関係にあり、武騎手はしばしば
「河内さんが兄弟子でなければ、自分はここまでこられなかった」
という発言をしている。河内騎手の人望が伺えるコメントだ。
 河内騎手は、テレビ画面からも、その人柄の良さが伝わってくる感じがして、私の贔屓にしている騎手の一人だった。

 当時、河内騎手とメジロブライトとのコンビはよく応援した。天皇賞秋のレース後の
「距離が短かった」
というコメントにはズッこけた。2000 mで短いって、どないやねん。



 その河内騎手だが、ダービーにはなかなか手が届かなかった。上記のメジロブライトとコンビを組んだ1997年も、1番人気に推されながらも3着。その翌年の1998年には、これまたダービーはなかなか勝てなかった弟弟子の武豊が、スペシャルウィークでダービーを制覇し、先を越された。

 そして迎えた2000年のダービー。1番人気は皐月賞馬エアシャカール。鞍上はその武豊だ。河内騎乗のアグネスフライトは3番人気。皐月賞はパスし、京都新聞杯を勝ってダービーに駒を進めてきた。
 レーススタート。エアシャカールは後方3、4番手。アグネスフライトはさらに後ろの最後方から、エアシャカールを視界に捉えつつレースを進める。
 3コーナーあたりから、エアシャカールが外を進出。アグネスフライトもそれを追っていく。4コーナーでは、大外を回ったエアシャカールの、そのさらに外に馬を持ち出した河内騎手。直線入り口で早くもムチが入る。
 残り200 mで、エアシャカールが大外から完全に抜け出す。しかし、そこへ猛追してきたのがアグネスフライト。直線で外にヨレてくるエアシャカールをギリギリ捉えたところがゴール。ハナ差で勝利をものにした。僅差だったが確信があったのだろう、河内騎手はめったしないガッツポーズを見せた。


 このときのフジテレビの三宅アナの実況がよかった。当時はフジテレビのスポーツの看板アナで、スポルトの司会をしていたのもこの頃だったか。
 最後の直線、アグネスフライトとエアシャカールのデッドヒートに
「河内の夢か! 豊の意地か! どっちだ~!!」
という名実況で花を添えた。うまいこと言うなあ…。こういう台詞って、事前に考えておくものなのか、とっさに出てくるものなのか、どちらなのだろう。

 (安かったが)本線で馬券をとったこともあり、記憶に残るレースの一つである。
 河内師には、ぜひ調教師としてもダービーを獲ってもらいたいものだ。

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書評 東野圭吾『真夏の方程式』(文春文庫)

 ガリレオ湯川センセイの理科教室が、実に興味深い。寂れたリゾート地を舞台にした、哀しい事件の結末とは。

 またまた、母から借りた東野小説。母はついに、孫(私の子ども)への贈り物のついでに、宅配便に東野小説を同梱してくるようになった。
「わざわざ宅配便で送るようなもんでもないやろうに」
と思いつつ、さっそく読んでハマってしまう私も何だかなあである。

 本作は『容疑者Xの献身』、『聖女の救済』に続く、ガリレオ湯川の長編第3作目である。特に動機の面で、名作である『容疑者X』と通じるところがあった。ガリレオ湯川の理路整然とした立ち振る舞いや推理は(福山雅治のイメージも手伝って?)実にスマートだが、犯人の動機は実に人間くさい。このバランスがガリレオシリーズの真骨頂だ。
 犯人の使ったトリックは『容疑者X』には及ばないと感じたが、それも揚げ足取りか。ガリレオワールドを存分に堪能した。

 特に面白かったのは、湯川が恭平という小学生に、自然科学や理科について説明するシーンだ。小学生相手に本気でくってかかったり、自由研究で携帯をダメにしてしまったり、研究者ではなく教育者としての湯川がチラチラ出てくるのがおかしかった。
 東野氏に、番外編として「ガリレオ湯川センセイの理科教室」を書いてもらえれば面白いものができるかもしれないなあ。

 あらすじは以下のような感じ.

 舞台は、寂れた海辺の町。かつては夏の観光地としてにぎわった場所だったが、最近は衰退する一方。そんな海に面したかつてのリゾート地で事件は起きる。
 その町の沖合で、鉱物資源が採掘できる可能性が出てきた。その可能性を探るべく、開発団が派遣される。その中の一人に、ガリレオ湯川がいた。
 一方、美しい海を守るべく、反対派が組織される。よくある構図だ。その反対派の一人が今回のヒロイン川畑成美。成美の従兄弟である恭平が、夏休みに川畑家に泊まりにくる。恭平は小学生だ。この3人を軸に話は進む。
 川畑家が経営する旅館に宿泊した老人が死亡する。その死を巡り、さまざまな事実が次々に明らかになる。犯人は誰なのか。そしてその犯人の動機とトリックはいかに。



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2013年6月11日火曜日

書評 中島らも『今夜、すべてのバーで』(講談社文庫)

 酒好きは、酔い良い意味でも悪い意味でも必読。
 私は、小説は酒を飲みながら読むのが常なのだが、本書は飲みながらは読めなかった。

 小島容(いるる)という男が入院するシーンから話は始まる。小島はアルコールで肝臓をやられ、這うようにして病院までやってきた。そう、小島は重度のアル中だったのだ。
 その小島の治療の過程と、入院に至るまでのアルコール人生が、並行して語られる。人はいかにしてアルコールに溺れるか。そして、いったん溺れてしまうと、そこから抜け出すのがいかにしんどいか。これらが飄々と語られるところが、われわれ酒飲みの背筋をさらに冷たくする。
 とはいえ話は暗くはなく、むしろひょうきんでさえあり、思わず吹き出してしまうシーンがいくつもあった。このあたりが中島氏の才能なのだろう。この軽妙な語り口は、酒を飲まない人に酒の世界を知ってもらうのに最適かもしれない。

 アルコールは文化であるが、同時に毒でもある。読んでいるとき「酒は飲んでも飲まれるな」という諺が脳裏に浮かんできた。
 また「健康」ということについても、改めて考えさせられた。健康はもちろん大切だ(40になるとよく分かる)。だが健康が目的になってしまうと、それはそれで「何のための人生か」ということになってしまう。臨終の床で「オレは健康だったなあ」とつぶやいて息を引き取るのも悪くはないかもしれないが、健康は人生の手段であり、目的ではないはずだ。

 すべての酒好きに読んでほしい一冊。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...