2013年8月9日金曜日

2013 マレーシアカップ オレの予想を聞いてくれよ

 今日は午後半日外回りをしていたのだが、ホンマに倒れそうになった。基本的に内勤の私は恵まれているとつくづく実感。外で仕事をしている方は、くれぐれも健康にはご留意いただきたい。
 そういえば、競馬関係者も、そしてお馬さんも、外で仕事をする人(馬)だ。暑い中、彼らが外で頑張ってくれるお陰で、真夏でも競馬が楽しめるというわけだ。ありがたい。

 そんな土曜の小倉メインはマレーシアC。今週の小倉はアジアウィークで、この他にもフィリピンT、インディアTなどが組まれている。
 このアジアウィーク、たしか中京でやっていたはずだ。いつから小倉に移ったのか、例によってグーグル先生に聞いてみた。
 それによると、1994年に中京でスタート、2000年からは小倉と中京で交互に行うことになり、2010~12年は札幌で開催された。そして今年、札幌が改装中なので小倉に戻ってきた、というわけだ。けっこう転々としていたらしい。知りませなんだ。

 さてレースにいってみたい。
 10頭立てと、やや寂しい頭数。今年の小倉は出走頭数が例年より少ないように感じる。
 本命は◎シゲルササグリ。スッと前につけられる脚質、最内枠と、いまの小倉の馬場に有利な状況が揃った。ハンデ頭でも56 kgなら克服できる。
 人気サイドだが、相手はロードエアフォースは押さえざるをえない。
 推奨穴馬はサカジロロイヤル。いきなりの距離延長だが、これが吉と出れば怖い。

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2013年8月8日木曜日

書評 宮内悠介『盤上の夜』(東京創元社)

 異能のボードゲーマーたちの、ある種、狂気の物語。囲碁、将棋をはじめとするボードゲームを扱った短編集である。

 囲碁、将棋、麻雀など、ボードゲームに関する六つの短編が収められた一冊。なぜ古来からボードゲームは人を魅了し、現在でもプロがいるほどの興隆を保っているのか。異能のボードゲーマーたちの物語を紡ぐことにより、その魅力を語った本である。

 囲碁、チェッカー(チェスの簡易版)、麻雀、チャトランガ(将棋やチェスの起源)、将棋を主題にした五つの物語と、最後にまとめの物語があり、あわせて六つの短編が収められている。
 それぞれの物語には、ボードゲームに魅入られた異能のプレーヤーが登場する。四肢のない女流囲碁棋士、42年間無敗のチェッカーチャンピオン、牌が透けて見えているとしか思えないシャーマン雀士、チャトランガを考案したとされる古代インドの若き王、統合失調症に冒されながらもそれを力に勝ちを重ねる将棋棋士という、異能のプレーヤーたちが主人公だ。
 彼らの異次元的な能力や尋常ではない生い立ちなどが、ボードゲームの神秘性と絡み合い、独特の雰囲気のストーリーとなる。とはいえ、決してオカルトではない。
 彼らを通じて、ボードゲームの魔力的な魅力が伝わってくる。月並みな言い方だが
「圧倒的な迫力」
という言葉を使いたくなる。囲碁や将棋の一対一の勝負の緊張感や、麻雀の賭博的なドキドキ感にどっぷりと浸ることができた。読んでいて「至福」を感じた小説は、久しぶりだったかもしれない。

 本書を読んで、頭の痺れるような勝負がしたくなってきた。そこで、さっそく「どうぶつしょうぎ」をダウンロードしたのだが、娘(5歳)にルールを教えるのがこんなにたいへんだったとは…。頭の痺れるような勝負は、ずいぶん先のようだ。ゲームは奥が深い(何か違うような…)。
 ちなみに「どうぶつしょうぎ」は面白いです。ハマった。



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2013年8月5日月曜日

書評 青野由利『宇宙はこう考えられている ビッグバンからヒッグス粒子まで』(ちくまプリマー新書)

 毎日新聞の科学記者である青野氏が、ホットな宇宙理論を分かりやすくまとめた本。科学のプロではなく、書くこと・伝えることのプロの手により、難解な宇宙理論がわれわれにも理解できるように解きほぐされている。

 昨年(2012年)「ヒッグス粒子発見、ほぼ間違いなし」と発表されたように、宇宙の成り立ちや仕組みが、このところ急速に解明されつつある。何だかワクワクする話である。
「どんな発見があったのか、何が分かったのか、理解したい」
と思うのは私だけではないだろう。
 しかし、それらの発見は、素粒子論、相対論、量子論など、難解な理論の上に立つものである。素人のわれわれがワクワク感を共有しようと思っても、なかなか難しい。

 そんなわれわれのために、青野氏が筆を執った。青野氏は科学者ではなく、宇宙論に関しては、いわば素人である。しかし素人だからこそ、素人である読者の気持ちや、「どこが分かりにくいか」のツボをよく心得ている。さらに青野氏は、書くことにかけてはプロである。分かりやすくないはずがない。

 本書はヒッグス粒子の解説(第1章)から始まり、ビッグバンの現在の理解(第2章)、暗黒物質(第3章)、暗黒エネルギー(第4章)を順に説明し、最後に今後の展望を述べる(第5章)という構成になっている。まさに本書のタイトル通り
「宇宙はこう考えられている」
が要領よくまとめられている。現在のホットな宇宙理論を簡潔に概観したい方には是非勧めたい一冊だ。

 私は、科学者が啓蒙書を記すときの最大のネックは
「科学者たる以上、不正確なことは書けない」
などの理由で、分かりやすくかみ砕けないことだと思う。読者にとっては、少々不正確であろうと、身近な比喩などで説明してくれるほうが分かりやすいのだが、なかなかそういう書き方はしてくれないのだ。
 だが、青野氏には科学者のようなヘンな気負いがない。本書では、厳密な正確さよりも「読者へのわかりやすさ」が優先されているのがよく分かる。入門書としては、こちらのほうがありがたい。

 一つ気になったのは
「こういう比喩は必ずしも正しくなく、科学者には認めない人もいるかもしれないが……」
などという但し書きが、たびたび付け加えられていることである。
「自分は宇宙理論をきちんと理解しているわけではない」
という負い目(?)や、取材して名前も出している科学者への配慮から、こういう記述が目立つのだろう。だが、それがあまりにたびたび出てくるので、やや目についた。
「厳密には正しくない比喩も出てきます」
などと最初に断っておき、後は但し書きなしに書いてもよかったのではないか。
 とはいえ、内容が損なわれるわけではないし、これもあげあし取りか。

 最近のこの分野(宇宙理論や素粒子論)の一般書の充実ぶりには目を見張るものがある。他分野の研究者も、ぜひ続いてほしいものだ。



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2013年8月4日日曜日

予想の回顧 2013 小倉記念、レパードS、九州スポーツ杯

 日曜は小倉記念。◎タガノエルシコは中団の内を追走。4コーナーも内を突き、うまくさばいてきたが、さほど伸びず、7着。ここは敷居が高く、前走は最大限に恵まれた結果だったということか。

 新潟ではレパードS。◎アムールポエジーはスタートひと息で後方から。道中で上がっていく場面もなく、直線でも追っているのか、いないのか分からない中途半端な追いっぷり。まったく見せ場のない競馬で9着に沈んだ。地方と中央では違うのか、牡馬との力関係か。いずれにしろ、惜しくも何ともなかった。

 土曜の九州スポーツ杯は、◎アイムヒアーが中団からまくっていき、直線で先頭に立ってそのまま押し切るかに見えたが、ニンジャに差されて2着。安かったが馬連を取った。

 今週は3戦1勝で、取ったのも本命馬券。「最終馬連」の恩恵にもあずかれず、トータルの収支も大幅マイナスとなった。連勝は立った2週でストップ。出直しだ…。

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2013年8月3日土曜日

2013 小倉記念・レパードS オレの予想を聞いてくれよ

 今週は小倉記念。2006年からサマー2000シリーズに組み込まれてこの時期になったが、それまでは8月の中旬から下旬に行われていた。その頃のカレンダーが染みついている私は、小倉記念と聞くと
「小倉開催もそろそろ終盤やなあ」
と思ってしまう。

 レースにいってみたい。
 七夕賞の再戦といった様相。それなら、七夕賞3着でハンデも据え置きの◎タガノエルシコで好勝負にならないか。もう8歳のベテランで、これといった上積みもなさそうだが、前走同様、うまく内を回ればチャンスありと見た。
 ◎が人気薄なので、ワイドで手広く流す予定。
 推奨穴馬はマックスドリームミキノバンジョー。ともに休み明けの前走がマズマズの競馬。叩き2走目で激走がないか。

 レパードSは、◎アムールポエジー。重賞勝ち実績を信頼。

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2013年8月2日金曜日

2013 九州スポーツ杯 オレの予想を聞いてくれよ

 小倉・新潟開催が始まり、夏競馬真っ盛り。
 娘と息子は、毎日、保育所でプール遊びをしている。私も入れてもらえないかなあ。保育園児にオッサンが一人混じるのも、かなり怪しいですが…。

 そんな土曜の小倉メインは九州スポーツ杯。九州スポーツとは、東スポ系列の夕刊紙だ。JRAと仲がよいのか、昨年も今年もこのレースがメインに据えられている。

 今年は10頭立てと、やや寂しいメンバー。本命は◎アイムヒアー。いい枠も引いたし、他にこれといった逃げ馬もいないし、一人旅でスイスイと逃げ込んでほしい。
 小頭数でもあり、固く収まりそうだ。マイネボヌール、ニンジャ、バラードソングの内枠3頭が相手か。
 推奨穴馬はナシ。買い目を絞って勝負したい。

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2013年7月30日火曜日

書評 さる山さる子『父さんの会社が倒産した』(ルックナゥ)

 突如、父さんの会社が倒産。ダジャレを言っている場合ではない。住宅ローンをかかえ、貯金もゼロの「さる山家」の体験を綴った実録書。有事への備えとして持っておきたい知識やノウハウが満載。

 夫婦二人と一女一男で暮らす、さる山家。貯金はないけどローンはある。そんなときに急に収入が途絶えてしまったら、当然、ローンは返せなくなる。こんな状況に突然陥ったとき、いったいどう行動すればよいのか、何から始めればよいのか。私も含め、多くの人は途方に暮れるしかないだろう。
 さる山家の場合、知り合いに経営コンサルタントがいたのが幸運だった。取れるもの(失業保険以外にも、いろいろあるらしい!)は取り、可能な限り生活を切り詰め(「便利」と「必要」は違う!)、必要なところには思い切って資本を投下し(父さんの独立資金)、プロの指導の下で生活を立て直していく。その様子が、とても前向きに書かれているところに好感が持てる。

 本書には多くの教訓が書かれているが、その最たるものが
「善意の第三者(素人とも言う)の意見に振り回されてはいけない」
ということだ。突然失業したとなれば、多くの人が心配し、アドバイスしてくれるだろう。もちろんみんな、よかれと思って知恵を貸してくれるわけだ。
 しかし、それがマイナスに働くことが多いのだという。非常事態に際し、素人のうろ覚えの知識ほど危ないものはないらしい。非常事態に陥ったら至急すべきことは
「プロに相談」
これに尽きるのだそうだ。本書を読むと、それがよく分かる。

 もし万が一、さる山家と同じような状況になった場合、本書を読んでいれば最悪の道はたどらずに済むだろう。
「本書のお陰で一家心中しなくて済みました」
てなことになるかもしれない。
 ただ逆にいうと、そういった非常事態にでもならない限り、本書が「直接」役に立つことはないかもしれない。しかし苦境に陥ったとき、さる山家の精神は道しるべになってくれるだろう。前向きに、プロの指導の下で、周囲の力を借りつつ、生活を立て直していくという精神は、どんな困難に立ち向かうときにも共通の考え方だ。

 私は、もし会社を辞めて独立したときに仕事がポシャったらどうなるのか、という観点から本書に興味を持った。
「ほほう。意外と何とかなるもんやな」
と思ってしまう私は、もう少し世間の荒波に揉まれつほうがよいのかもしれない。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...