2014年4月4日金曜日

2014 コーラルS、船橋S 予想と与太話

 京都の桜は満開を過ぎ、少し散り始めている。阪神の桜は桜花賞まで保つのだろうか。
 聞くところによると、桜の木の根元に氷をおくなどして開花を遅らせることもあるらしい。たしかに桜花賞には満開の桜があるほうがよいのだろうが、そこまでしなくてもよいのでは、とも思う。

 そんな土曜の阪神メインはコーラルS。この時期に定着している、ダートのオープン特別だ。
「そういえば、長い間、この時期に行われているような」
と思ったので調べてみると…少なくとも1992年以降はずっと3月末~4月初旬に行われている(ただし、1995年までは芝のレースだった)。
 レースの移動が激しいJRAで、珍しいことである。コーラルSがこの時期の阪神でなければならない理由があるのだろうか。

 レースにいってみたい。
 いつものメンバー(重賞はちょっと敷居が高い)に、新顔がチラホラ混じっている。その中から、本命は◎クリーンエコロジー。芝で頭打ちになっていたが、前走でダートに路線変更したところ、0.2秒差の3着に入って穴を開けた。2走目のここは、さらに前進を期待。
 推奨穴馬はエーシンレンジャー。穴というほどではないかもしれないが、前走だけでは見限れない。

 中山では船橋S。本命は◎ブランダムール。得意の滞在競馬ではないが、良馬場で前進。

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激勝にも不満な原監督のすごさ

 2014年4月2日の横浜-巨人戦は、8回に巨人が一挙に10点を奪って大逆転勝ちを収めた。1年に一度、いや数年に一度あるかないかの大逆転劇だった。

4月2日,巨人大逆転,スコアボード

 巨人ファンである私は、ウハウハだった。完全な負けゲームを猛打でひっくり返したのだから、こんなに気持ちのよいゲームはない。
 ところが一人、違う人がいた。原監督である。最もウハウハになってよい立場の人が、この激勝にもご立腹だったそうだ。



 要するに、先発投手(宮國)が崩れたことと、序盤から中盤のチャンスを逃し続けたことが不満だったらしい。普通なら、そんなことは忘れて、大逆転勝利の余韻に浸るところだと思うのだが、さすがですなあ…。
「勝って兜の緒を締めよ」
とはまさにこのことである。勉強になりました。
 今年も巨人がぶっちぎりで優勝する気がしてきた。

 逆の立場の監督にも触れておきたい。大逆転負けを食らったのは、横浜の中畑監督だ。8回の継投について、こんな辛辣な記事があった。


 ただ、この記事はちょっと結果論に過ぎるかもしれない(記事内でもそのことは断っているが)。8回で5点差のリードなのだから、勝ちゲームの投手を使うのではなく、期待の新人に経験を積ませようとしても責められないだろう。
 敗因を求めるとすれば、投手リレーの順番ではなく、横浜のリリーフ投手たちの「準備不足」ではないだろうか。他の試合でもそうだが、出てくるリリーフ投手の多くが準備不足に見えるのだ。
 想像でしかないが「○回から行くぞ」などと言われるタイミングが遅いのではないだろうか。中畑監督と投手コーチ、もしくはベンチの投手コーチとブルペン担当コーチの間の連絡がうまくいっていないのではないかと推察する。
 また、中畑監督の性格からして
「よし、次の回から○○を投げさそう」
何てことを急に言い出したりするのかもしれない。記者でもない私には、真実を知るすべはないが…。

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2014年4月3日木曜日

書評 道尾秀介『カラスの親指』(講談社文庫)

二転三転、いや四転五転。何回ひっくり返るんだ。

 奇妙な縁で結びついた男女5人が、一世一代の大芝居を打つ。成功しそうで成功しないのか。それとも、失敗しそうで失敗しないのか。どっちがどうなのかよく分からないが、ともかくスリル満点の大活劇が繰り広げられる。

 何度も何度も起きるどんでん返し。
「ええ~っ、実はこうだったとは。そうくるか~」
のオンパレード。しかも、それぞれのどんでん返しにはちゃんと伏線が張ってあり
「なるほど、あれがそうだったのか。やられた~」
となってしまう。
「もう騙されへんで~」
と思っていても、またやられてしまうのだ。いつもながら、道尾氏の読者を欺くトリックには脱帽だ。

 2012年に映画化されているように、非常に映像化に向いた作品である。チラッと調べてみると「あまちゃん」でブレイクする前の能年玲奈が主要キャストを演じているらしい。
 こちらも面白そうだ。見たら報告します。



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2014年4月2日水曜日

書評 遠藤周作『沈黙』(新潮文庫)

拷問よりも過酷な状況。意志の弱い人間には無縁の苦悩とは。


 ときは江戸時代。幕府はキリスト教を禁じ、キリスト教徒を徹底的に弾圧する。しかしそんな日本に、いやそんな日本だからこそ、密航を決心する司祭たちがいた。その一人、ポルトガル人のロドリゴという司祭が主人公。
 弾圧に苦しむ日本人の同胞を救うため、日本へ向かったロドリゴ。捕まれば激烈な拷問を受け、ジワジワと殺されていくのは覚悟のうえだ。拷問は恐ろしいが、耐える覚悟はできている。
 そんなロドリゴを最終的に待っていたのは、拷問よりも過酷な状況だった。自分が耐えるだけでは何も解決しない。それどころか、自分が耐えれば耐えるほど、状況は悪化する。強い意志を持っているからこそ苦しむロドリゴ。
 この究極の状況で、彼が選んだ道はいかに。

 よくこんな状況を考えついたものだ。キリスト教信者である遠藤氏ならではの発想といえよう。一般的な日本人には理解できない、一神教を信じる人たちの信仰の強さと排他的な思想。それが日本という風土や文化とぶつかるとどうなるのか。正面衝突とは違う形のせめぎ合いになる。
 また「信仰とは何か」についても考えさせられた。一般には、教義を守り、神の教えを信じることが信仰だ。しかし、究極の状況で本当に守るべきものは何なのか。それは「形」ではないはずだ、という形式主義への批判も本書のメッセージの一つである。

 はっきりしているのは、私のような意志の弱い人間には無縁の苦悩を描いた作品だということだ。「情けないなあ」とも「意志が弱くてよかった」とも思える、ちょっとモヤモヤした読後感だった。
 若くて、今よりも正義感の強い頃に読んでいたらまた違った印象を持っただろう。オレも歳をとったということのか…。



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2014年3月30日日曜日

予想の回顧 高松宮記念、マーチS、毎日杯、日経賞 2014

 今週は高松宮記念。馬券は、本命◎サンカルロと推奨穴馬レッドオーヴァルの同居した2枠から勝負した。
 レースでは、両馬とも仲良く後方から。4コーナーでも同じように外に出すが、バテた馬をかわしただけの13、14着。ずっと並んで走っていたのだろうか…。
 勝ったのはコパノリチャード。重馬場適性もあったのだろうが、それを差し引いても強かった。スプリント戦線の新王者誕生といってよさそうだ。

 中山ではマーチS。前残りの馬場だったので、本命をジェベルムーサからエーシンゴールドに変更。ところが差し馬のレースとなり、エーシンゴールドは4着。元の本命のジェベルムーサが2着に突っ込んできた。本命を変えると、えてしてこういうことになる。馬券は、1着のソロルを蹴飛ばしており、いずれにしろハズレ。

 土曜は阪神で毎日杯。
 ◎ステファノスは、ラングレーに被せられるのを嫌がったのか、4コーナー手前からスパートし、直線に入ってすぐに先頭に立つ。
「これは早すぎる」
と思った通り、最後は内を抜けてきた2頭にかわされて3着。もう少し追い出しを我慢してほしかった、と思うのは結果論なのだろうか。

 日経賞は◎ウインバリアシオンが3コーナーからマクっていき、4コーナーでは大外をブン回して、直線入り口で早くも先頭に。こちらは阪神と違って直線が短いとはいえ、そのまま押し切って1馬身3/4差をつけて完勝。着差以上の強さだった。
 天皇賞ではゴールドシップと印を分けることになりそうだ。現時点では、この馬が本命の予定。鞍上が気になるところ。個人的には、藤岡康騎手にもう一度乗せてあげたい。
 馬券は、2着のホッコーブレーヴには手が伸びず、ハズレ。

 今週は4戦0勝。他のレースもイマイチで、先週のプラス分が半減した。毎週勝つわけにはいかないが、ズルズルいかないようにしたい。

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2014年3月29日土曜日

2014 高松宮記念、マーチS 予想と与太話

 今週は高松宮記念。毎年同じ話で恐縮だが、真夏の中京開催のトリを飾るレースだった頃が懐かしい。
 今までは四大競馬場以外で行われる唯一のGIだったのだが、JCダートの後継レース「チャンピオンズC」が中京に移ってくるので、今年から二つになる。

 レースにいってみたい。
 今年は、横綱が抜けて混戦模様。実績馬、登り馬が入り混じり、どこからでも入れそうだ。馬券的にはたいへん面白い。
 本命は◎サンカルロ。もう8歳だが、前々走はGIIで4着、前走は阪急杯で2着と、まだまだ元気。今回は、逃げ宣言をしている馬が複数いるなど、近年まれに見るハイペースのGIになりそう。差しの決まる展開になると見た。
 推奨穴馬はサンカルロと同枠のレッドオーヴァル。この馬も展開が向けば切れる脚を使う。馬券は枠連での勝負も考えている。
 ただ、意外にペースが落ち着いてしまわないかが少し心配。逃げ馬が揃ってハイペースになりそうなときは、騎手も用心するのか、案外普通のペースで流れたりする。そうなったときは諦める。

 マーチSはジェベルムーサ。今年の4歳馬のダートのレベルはかなり高そう。

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2014年3月28日金曜日

2014 毎日杯、日経賞 予想と与太話

 お彼岸を過ぎ、京都では桜がチラホラ咲き始めた。
 引き続き阪神・中山で競馬が行われるが、今週から開催が変わる。本格的なGIシーズン到来だ。春を感じる。

 ところで、先週で「最終馬連」が終了した。期間中はメインレースを蹴飛ばしてでも最終レースの馬券を買うなど、積極的に参加した。その甲斐もあり、払い戻しの累計上乗せ総額388,413,560円(3億8千万円超)のうちの数千円が、私の懐に入った(少な…)。
 ことあるごとに書いているが、私は究極のファンサービスは控除率の引き下げだと考えている。今後もこのようなキャンペーンには積極的に参加していきたい。

 そんな土曜は西で毎日杯、東で日経賞と、新聞の名前を冠した重賞がメインに組まれている。日経新聞はJRAが苦しい時代からの大口スポンサーであり、JRAとは仲がよいらしい。そのため、日経を冠したレースがたくさんあるのだそうだ。また、競馬中継のラジオNIKKEIも日経の系列だ。

 予想は毎日杯を中心に。
 このレース、昔は東上最終便ともいわれ、皐月賞への最後の切符をかけたレースだったのだが、近年はその先のNHKマイルCやダービーとの結びつきが強い。昨年から外回りの1800 mになり、その傾向はますます強くなっていくだろう。昨年、このレースを勝ったキズナがさっそくダービーを制したのは記憶に新しいところ。
 今年はキズナほどの馬はいないように見えるが、大物が隠れているのだろうか。本命は◎ステファノス。未勝利戦でサトノルパン(ファルコンSで2着)をちぎった馬だ。前々走はふがいなかったが、前走できっちり巻き返した。阪神の外回りは向きそう。
 推奨穴馬はパドルウィール。混戦模様だけに、相手なりに走る馬が怖い。

 日経賞は◎ウインバリアシオンが本命。GIでオルフェーヴルの2着となること実に3回。オルフェーヴルが引退した今季は、ぜひGIを取ってほしい。
 推奨穴馬はプロモントーリオ。芝に転じて2-1-0-1の登り馬だ。最内枠の横山典も魅力。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...