2015年4月21日火曜日

【書評】東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)

過去と未来の間でやりとりされる人生相談。いい味を出している。


 ナミヤ雑貨店に悩み事を投函すると、翌日に回答が返ってくる。そのアドバイスによって人生が変わった人たちの物語が五つ収められている。

 本書のキモは、回答者が二人(2グループ)いること。一人はナミヤ雑貨店の店主。流行らない雑貨店の老店主が人生の悩みに真摯に答えるという、ありがちな設定だ。
 しかし、回答者がもう一つ設定されているところが面白い。それが無職の若者3人のグループなのだが、彼らは未来にいるのだ。過去から送られてくる悩みに、傍若無人に、しかし真剣に回答する。過去と未来の間に築かれた絆に、心がじんわりと暖かくなる。浅田次郎氏の作品に似た雰囲気を感じた。

 この2種類のアドバイスによって影響を受けた五つの人生が、互いに絡み合い、一つの物語を織りなしていく。最後は五つの人生、いや十の人生が見事につながる。単なる短編集に終わっていないところが、さすが東野作品。月並みだが
「上手いこと考えるなあ」
としか言いようがない。




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2015年4月19日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年4月18日~野球大会の弁当~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

日曜日は、昼は私の野球大会があり、夜は外食。土曜日分と野球大会用の弁当を作った。

 4月18日(土) 

◆昼ご飯◆
メインはポークステーキ。

<ポークステーキwith目玉焼き>
晩ご飯が魚なので、昼はお肉を。普通にポークステーキを焼いて目玉焼きを添えた。娘のナイフとフォークの練習にもなった。

<テキトーポタージュ>
タマネギがたくさん残っていたので、また作った。今回の具はタマネギ、じゃがいも、ニンジン、カボチャ。作り方は下記参照。
2月15日

<そうらーめん>
今日はご飯を炊かずに麺類デー。乾麺コーナーで見つけた「そうらーめん」を試してみた。


<切り干し大根の煮物>
今週の作り置きメニュー。ニンジンと糸コンニャクを加えた。


<サラダ>
レタス、キュウリ、ニンジン、ズッキーニ、ワカメ、コーン缶。


―評 価―
ポークステーキは普通に好評。子どもたちも、分厚い肉をパクパク食べるようになってきた。そうらーめんは2人前だったので少ないかもと思ったのだが、十分だった。1人前=ご飯1合のようだ。

◆晩ご飯◆
メインはブリの味噌マヨ焼き。

<ブリの味噌マヨ焼き>
ブリの切り身を角切りにして骨を取り、焼いてから味噌マヨを絡めた。

<テキトーポタージュ>
昼と同じ。

<サラダパスタ>
今日はご飯を炊かずに麺類デー。サラダ(昼と同じ)を冷製パスタにぶっかけて、各自、好みのドレッシングをかけて食べた。

<切り干し大根の煮物>
昼と同じ。

―評 価―
好評は好評だったのだが、私以外の3人(妻、娘、息子)は買い物に出かけて伊勢丹の都路里で豪華オヤツを食べたため、そんなに進まなかった。息子は、いままでならお腹いっぱいでグズるパターンだったのだが、グズらずに食べたのは偉かった(時間はかかったけど)。

◆野球用の弁当◆
日曜の野球は、息子だけが見にいく予定だったので、その弁当を作った。メインはサンドイッチ。ところが天候が怪しかったので、結局息子は見に行かず、妻、娘、息子は家で弁当を食べた。

<サンドイッチ>
野球を見に来ない娘も食べたいというので、たくさん作った。カボチャペースト、卵の薄焼き、ハムチーズの3種類。

<切り干し大根の煮物>
たくさん残っているので弁当にも入れた。

<うまうま鶏肉ハム>
弁当といえば、これ。今回は味噌マヨ味と、チヂミのタレ味の2種類。作り方は下記参照。
3月7日

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【予想の回顧】皐月賞、アンタレスS、中山GJ(2015)

 今週は皐月賞。
 ◎サトノクラウンは結局、1番人気。スタートで少しヨレて後方の位置取りになってしまった。結果的にはこれが痛かったか。3コーナー過ぎから仕掛けて、4コーナーではいい感じでマクっていったのだが、大外を回らざるをえない展開では6着が精一杯だった。前につけたかった。
 勝ったのは直線入り口でサトノクラウンと同じ位置にいたドゥラメンテ。凄まじい切れ味で一気に差しきった。上がりはもちろん最速の33.9秒。次の馬が34.5秒だったのだから、決定的な差だ。初の右回り、初のコーナー四つも克服。次走を見据えた仕上げだったろうから、ダービーでは抜けた1番人気になるだろう。折り合いさえつけば、三冠もありえそうだ。
 2着は中団から抜けたリアルスティール。福永騎手はJCに続いてお手馬に1着をさらわれた。

 土曜は阪神でアンタレスS。
 ◎ナムラビクターはいつも通り後方から。3、4コーナーでは珍しく内を突いて上がっていき、直線入り口で外に持ち出した。そこから最速の上がりで前を追ったが、2着馬にクビ差届かず3着。行った行ったの展開でよく頑張ったが、外に持ち出すときに少し手間取ったのが響いたか。
 勝ったのはクリノスターオー。2番手から抜け出して快勝した。この形になれば走る。

 中山では中山GJ。◎レッドキングダムはいい位置にいたのだが、3コーナーあたりから手応えが怪しくなり、最後は追うのをやめていた。故障があったか。
 勝ったのはアップトゥデイト。大障害コースは初めてだったが、大差勝ち。コースが合うのだろう。障害界にニュースターが登場した。

 今週は3戦0勝。惨敗は免れたが、先週の勢いをつなげられなかった。

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2015年4月18日土曜日

【予想と与太話】皐月賞(2015)~いったいいつから当たっていないのか~

 今週は牡馬クラシック第一弾の皐月賞。しかし桜花賞ほどのワクワク感がないのは、私が関西に住んでいるからだろうか。
 ところで、このレースとは非常に相性が悪い。ここしばらく当たった記憶がないのだ。最後に的中したのはいつだったか調べてみると…おそらくアグネスタキオンが勝ったときだ。それが2001年だから、それから約15年も外し続けていることになる(買わなかった年もあると思うが)。
 その間、アグネスタキオンは内国産種牡馬としては51年ぶりのリーディングサイアーとなるなど種牡馬としても成功し、サンデーサイレンス後継の1番手に躍り出たのだが、残念ながら2009年に亡くなった。いちばん最近当たったときの勝ち馬がすでに死亡しているとは、ドモナラズである。そろそろ、この冬の歴史にも終止符を打ちたいところだ。

 レースにいってみたい。
 今年は出走に必要な賞金が高いといわれていたのだが、フタを開けてみれば15頭立て。出走を諦めるのが早すぎた陣営も多かったのかもしれない。
 本命は◎サトノクラウン。このレース、とにかく前走1着馬が強い。ここ10年の勝ち馬のうち、実に9頭が前走1着。その前走も弥生賞、スプリングS、若葉Sのトライアルと、共同通信杯のいずれか。今年、該当馬はサトノクラウンキタサンブラックの2頭のみ。前走で2000 mも右回りもクリアしたサトノクラウンを上位に見たい。
 推奨穴馬はベルーフ。前走は4着といえども0.3秒差。最後までまじめに走れば。

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2015年4月17日金曜日

【予想と与太話】アンタレスS、中山グランドJ(2015)~実は違うコースだった~

 気がつけば阪神・中山開催は今週で終了。春本番であるが天気が悪い。ポカポカ陽気が待ち遠しい。
 そんな土曜は京都でアンタレスステークスが、中山で中山グランドジャンプが行われる。中山GJは今年で17回目。それまでは天皇賞のように、中山大障害にも春と秋があったのだが、中山大障害・春が改称されてこのレースになった。
 大障害コースを使うのはこのレースと中山大障害だけだが、近年は障害馬の技術も向上したのか、完走率が高い。もう少し障害の難易度を上げてほしいと思うのは私だけだろうか(危ないかな…)。
 ところで、同じ大障害コースでも、このレースと中山大障害とは微妙にコースが違うようだ。なぜなのだろうか。

 予想はアンタレスSを中心に。
 古馬の関脇・大関級に、イキのいい4歳馬がぶつかるという構図。4歳のこの時期から、年長の馬と勝ち負けできるダート馬はGI級に出世することが多いが、今回はそういう馬がいるだろうか。
 本命は◎ナムラビクター。前走は位置を取りに行って機嫌を損ねたのか惨敗だったが、やる気さえ出せば実力は上位。小牧騎手には悪いが、手替わりもいいかもしれない。得意の阪神で圧勝まで。
 推奨穴馬はワイドバッハ。前々走のGIで2番人気だった馬が忘れられている。

 中山GJは◎レッドキングダムを信頼。

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2015年4月16日木曜日

【書評】スティーブ・キング『幸運の25セント硬貨』(新潮文庫)

初めて読んだスティーブ・キング。受験生にお勧め(?)


 以前から読もうと思っていた、スティーブ・キングの小説をついに読んだ。細部の描写、特に内面の描写がすごい。どのようにすごいかというと(ちょっと言葉は悪いが)、「えげつない」のだ。ドロドロ、ヌメヌメした人の内面を「これでもか」としつこく突きつけてくる。ちょっとホラーっぽい雰囲気だ。
 欧米の小説特有の細かい描写(悪くいえばくどさ)が好きな人には外せない作家だろう。というか、スティーブ氏こそが、その代表選手と言えるのかもしれない。

 本書には七つの短編が収められている。最も印象に残ったのは「ゴーサム・カフェで昼食を」だ。冒頭から、ゴーサム・カフェで惨事が起きることが暗示されるのだが、ああいう形で来るとは…。これ以上のハードラックがあり得るのだろうか。主人公のあまりのツイてなさぶりに、自分が超恵まれた環境にいるように思えてしまう。

 少々物足りなかったのは「オチ」だ。どうもオチが弱いというか、「あれ、こんな終わり方でいいんですか?」という感じなのだ。私の理解が足りないだけで、読む人が読めば、ちゃんとオチているのだろうか。
 面白いけれどもオチない小説。受験生にお勧めしたい。




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2015年4月12日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年4月12日~タケノコの季節~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

 土曜日は私が家を空けていたため、妻が作ってくれたので、日曜日のみ。タケノコの美味しい季節になってきた。

 4月12日(日) 

◆昼ご飯◆
 予定外だったが、お焼きがメインになった。

<お焼き>
 スープに入れる鶏団子を作ったところ、ミンチが少なすぎてゆるゆるになってしまったので、予定を変更してお焼きにした。鶏ミンチと卵を混ぜ、中華スープの素とオイスターソースで味付けしたものを焼いた。

<ハムタマスープ>
 みじん切りのタマネギを炒めて、ハムとともにダシを取った。具はニンジン、かまぼこ、シメジ。

<タケノコご飯>
 タケノコの季節に定番のメニュー。生のタケノコを茹でたらもっと美味しいのだろうが、時間がないので既製品の水煮から作った。



<鶏肉のソテー>
 昨日の残り。妻の作ったもの。

<サラダ>
 レタス、キュウリ、ニンジン、トマト、ワカメ、ミックスビーンズ。

<若竹煮>
 残ったタケノコを若竹煮に。


―評 価―
 予定変更して作ったお焼きが意外に好評。タケノコご飯はタケノコが少し硬かった。

◆晩ご飯◆
 メインはサンマのトマトソース。晩ご飯用に作ったのはこの一品だけ。

<サンマのトマトソース>
 冷凍サンマを3枚におろして腹骨をとり、小麦粉をまぶして、多めの油で揚げ焼きに。ソースは、タマネギ、ピーマン、ニンジン、パブリカのみじん切りを炒め、そこへ湯むきしたトマトを投入。トマトの水分で煮るのがコツ。味付けはコンソメ、塩、ダシ醤油。

<ハムタマスープ>
 昼と同じ。

<タケノコご飯>
 昼と同じ。

<サラダ>
 昼と同じ。

<若竹煮>
 昼と同じ。

―評 価―
 サンマのトマトソースは娘の大好物で、今日も美味しく食べた。息子も細かい骨をそれほど気にせず魚が食べられるようになってきた。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...