2015年7月4日土曜日

【予想と与太話】CBC賞、ラジオNIKKEI賞(2015)~自称、穴ジョッキーとは~

 今週は中京でCBC賞が、福島でラジオNIKKEI賞が行われる。
「CBC賞はいつからハンデ戦になったのか。今年から?」
と思って調べてみると、9年前にこの時期に移ってきたときからだそうだ。ハンデ戦になって今回で10回目になるのに、いつまで昔の競馬カレンダーを引きずっているのだろうか。われながらトホホである。

 レースにいってみたい。
 芝1200 mのハンデ戦。中京が新装されてからの過去3回は、わりに平穏に収まっている。重ハンデの馬が上位に来ているのも特徴だ。そしてもう一つの傾向が、外枠有利。過去3回の枠連は8-8、7-8、4-6。昨年、エピセアロームが4枠で2着したが、それ以外の5頭はすべて二桁馬番。連対馬6頭のうち、3頭が8枠、1頭が7枠。
 というわけで、本命は8枠の◎ワキノブレイブ。前々走のGIと4走前は崩れたが、それ以外は堅実に走っている。中京で勝ち鞍もあるし、重馬場も大丈夫そう。さらに鞍上は
「先週から穴ジョッキーになりました」
とスポニチのコラムで自称している武豊騎手。頼みまっせ。
 推奨穴馬も、8枠からニンジャ。昨年の3着馬が忘れられている。

 ラジオNIKKEI賞は◎キャンベルジュニア。南半球産なのでハンデに恵まれた。

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2015年7月3日金曜日

【書評】辻村深月『凍りのくじら』(講談社文庫)

ページをめくるごとに、読者の心に何かがジワジワと積み重なっていく。しかしその正体が分からない


 初めて読んだ辻村作品。
 主人公の女子高生の一人称でストーリーは語られる。この主人公が自分につけたニックネームは「Sukoshi Fuzai(少し、不在)」。どんな人とも、どんな場にもすんなり馴染めるのだが、いつもどこか「不在」、すなわち傍観者なのだ。
 前半は、主人公が醒めた目で周囲とかかわり合う様子が訥々と語られる。静かだが、徐々に、ジワジワと何かが積み重なっていく。何かが積み重なっていることは分かるのだが、それが何なのか読者のわれわれにも判然としない。
「いったいこの正体は何なのだろう」
そして後半に、積み重なっていたことが一気に放たれる。
「ああ、そうだったのか」
という思いとともに、涙腺が緩む。うーん、泣けた。

 本書で取りあげられる人間関係は盛りだくさんである。父娘関係、母娘関係、友人関係、恋、ストーカー。人間関係のすべてを語り尽くそうとでも言うのか。しかし、これらが持て余されることなく、それぞれがきちんと語られるところが辻村氏の腕の良さなのだろう。
 また、巧みにストーリーに絡んでくるドラえもんとその道具もいい味を出している。

 これほどに「ジワジワ」来る作品は初めてだった。前半で投げ出してしまう読者もいるかもしれないが、最後まで読まないと損をすると断言できる。



【予想と与太話】白川郷ステークス(2015)~平地GI馬の障害入り~

 今週から7月。今年もすでに半分が終わってしまったとは…。あっという間だ。競馬も中京・福島開催がスタート。本格的な夏競馬の開幕だ。

 そんな開幕初日の中京メインは白川郷S。世界遺産である白川郷を冠したレースである。白川郷はわが家からそれほど遠くないので一度は行ってみたいものだが、子どもたちは少し退屈かもしれない。子どもがもっと小さいうちに行っておくべきだったか。

 レースにいってみたい。
 ダート1800 mの準オープン戦。本命は◎キネオイーグル。現在4連勝中の登り馬だ。逃げ馬不在でスロー見込みのここは、前につけたい。外枠はやや誤算だが、好発を切って先行すれば問題なさそう。母ブゼンキャンドルは秋華賞で大穴を開けたあと、障害でも1勝をあげた変わった馬だった。GI馬の入障はきわめて珍しい。
 推奨穴馬はノボリドリーム。想定ではこの馬がハナを切るようだ。その想定通りの展開なら粘り込みも。

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2015年7月1日水曜日

映画評『ブレードランナー』

感情をもったロボットは、人間と同じに扱うべきなのか


 1982年公開のSF映画の名作。21世紀、人間はついに高性能アンドロイドの作成に成功した。しかし、その性能が向上するあまり、ついには感情をもつようになってしまう。人間と、感情をもったロボット。この対比が本作の主題である。

 ロボットが感情をもってしまったらやっかいだ。感情をもてば、いろいろな欲望も出てきてしまう。楽しくやりたい、何かを成し遂げたい、美味しいものを食べたい、恋をしたい、そして「死にたくない」。
 感情をもつアンドロイドに人権(ロボット権)はあるのか。それともアンドロイドは人間の作り出したものだから、そんな感情は無視して、奴隷として扱ってよいのか。そういう問いが投げかけられてくる。たとえばあなたが古くなった扇風機を捨てようとしたとき
「まだ死にたくないよう…」
と扇風機が語りかけてきたらどうするだろうか。30数年前はSFの世界でしかなかった問いだが、近い将来には現実問題となるのかもしれない。

 私はこう思う。
「感情をもっているからといって、人間と同じに扱う必要はない。しかし、感情をもっていないからといって、邪険に扱っていいわけではない」
 私は「感情」を特別扱いすべきではないと思うのだ。感情も、つまるところ生物の反応にすぎない。それをもっているから特別な生き物なのだという考えは「感情的」だと思う。




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2015年6月29日月曜日

イオンモールKYOTOへ行ってきた~息子(5歳)の成長(?)が侮れない~

 わが家はショッピングに出かけることはほとんどないのだが、先日はイオンモールKYOTOへ出かけた。大垣書店で自然科学書協会フェアなる催しをやっており、私がそれを見に行きたかったので家族を誘ったところ
「大きい本屋さん、行く行く~」
ということになり、家族4人(父、母、小2の娘、年中組の息子)で行ってきた。

<まずはゴーグル>
 わが家からイオンモールKYOTOまで、約1時間。まずはスーパースポーツXEBIOへ。前日のプール教室で見事に昇級した娘のご褒美に、新しいゴーグルを買った。娘が選んだのはパープルのミラータイプ。ミラータイプとは、レンズがミラー加工されたものだ。


プール教室でこれをつけている生徒を見て、秘かにあこがれていたらしい。イメージ通りのゴーグルを手に入れて、ご満悦だったようだ。
 その前日には、同時に昇級した息子が初めてのゴーグルを買った。昇級すればゴーグルが必要になることは知っていたのだが、何とすでにゴーグルを品定めしていたらしく、合格直後にプール教室でポケモンのゴーグルを購入。


いつの間にゴーグルを選んでいたのだろう。侮れない…。

<書店の前にトラップが>
 続いて大垣書店へ行くはずが、ペットショップを通りがかってしまった。可愛らしいニャンコがじゃれあっている。これは立ち止まらざるを得ない。
「可愛いねえ~」
と、ほのぼのタイムを満喫した。しかしチラッとお値段を見ると、目玉が飛び出た。こんなに高いのか。

<ようやく書店へ>
 メインの大垣書店へ到着。しかし、自然科学書協会フェアに興味があるのは、もちろん私のみ。フェア会場に私を置き去りにして、3人は児童書コーナーへ。自然科学書協会フェアは、かなり地味な印象。もう少しテーマを設けて本を集めてもよかったのでは。

 子どもたちは、プール教室の昇級のご褒美に、好きな本を1冊買ってよいことになっていた。娘は、数日前から散々迷ったあげく、怪盗ジョーカーの2巻を選んだ。



 息子は新しい本を見るたびに「これにする~」と吸い寄せられるのだが、最終的には妖怪ウオッチに落ち着いた。



あまりにも予想通りの結末。まあ、こんなものか。

 その後は、読書スペースで谷川俊太郎氏の『うんこ』の本などを読んだ。このような読書スペースがあるなんて、書店も様変わりしたなあ。


 私が子どもの頃はこんな優雅なスペースはなく、足が棒になるまでコミックを立ち読みしていたものだ。近所の書店で『どくされ球団』を全巻制覇したことを思い出す。いま思うとそうとう迷惑だっただろうが、邪険に扱うと他の書店に流れていくという理由からか、ある程度は黙認だった。時代ですなあ…。

 その後は、ユニクロで子どもたちのパジャマを買って帰路についたが、意外に疲れた。立っている時間が長いためだろう。
 目的としていた自然科学書協会フェアはほとんどオマケ扱いだったが、まあそんなものか。たまにはこういうのもあり、ということにしておこう。

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2015年6月28日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年6月27日・28日~新メニューにチャレンジ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小2)、息子(年中組)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

 今週は日曜の昼にくら寿司に行ったので、3回分。

 6月27日(土) 

◆昼ご飯◆
 鶏そばとコロッケ。

<鶏そば>
 2、3週間前に買った乾麺のそばが残っていたので、使い切った。ダシの取り方は下記の料理ブログを参考に。肉はゆらゆら茹でるといいダシが取れる。具は鶏モモ肉、タマネギ、シイタケ。今日も温玉を添えた。

科学者ママのお料理ノート 鶏ニラそばのお昼ごはん

<コロッケ>
 バロー名物、1個18円のコロッケ。


<サラダ>
 トマト、キュウリ、ズッキーニ、ナスの浅漬け、レタス。


<トビウオの刺身>
 トビウオを2匹買って、1匹は刺身にしてもらった。


―評 価―
 土曜の昼はプール教室の後なので、食いつきがいい。サラッと完食した。ナスの浅漬けは、ナスを切って塩とダシの素で揉んだだけだったのだが、意外に好評だった。トビウオも、上手に中骨まで取ってくれていたので、サクサク食べた。バローの魚屋さんは、いつも上手におろしてくれる。

◆晩ご飯◆
 今日は息子と買い物に行った。息子が選んだ「本日の魚」はトビウオ。

<トビウオのカレー揚げ焼き>
 3枚におろしたトビウオに、カレー粉と薄力粉を振って、多めの油で揚げ焼きに。付け合わせは、ナスとシイタケの素揚げ。

<トビウオの刺身>
 昼と同じ。

<鶏肉スープ>
 昼のそばのダシをスープに転用した。

<サラダ>
 トマト、キュウリ、ズッキーニ、ナスの浅漬け。

<白ご飯>
 普通の白ご飯。

<ササミのうまうまハム>
 今週の作り置きメニューは、久々に登場のうまうまハム。今回はササミで作った。味はチヂミのタレ味と、マヨ醤油味。作り方は下記参照。

お父さんの週末料理】2015年2月7・8日

―評 価―
 子どもたちはそれなりに魚好きなのだが、揚げ焼きにすると、より食べっぷりがよい気がする。久々のうまうまハムも好評だった。

 6月28日(日) 

◆晩ご飯◆
 今日は昼が遅めの時間でくら寿司だったので、軽めに。

<生春巻き>
 軽めと言えば生春巻き。具は鶏のササミ、サニーレタス、ズッキーニ、キュウリ、ニンジン、モヤシ、ナス。


<アボカドの冷製スープ>
 娘も息子もアボカドは苦手なのだが、日経新聞のかんたんレシピのコーナーで発見したメニューを作ってみた。ちょっと冒険的な一品。


日経新聞かんたんレシピ アボカドの冷製スープ

<白ご飯>
 普通の白ご飯。

―評 価―
 今日の昼はくら寿司で(私も含めて)たらふく食べ過ぎた。どうして回転寿司は食べ過ぎてしまうのだろう…。晩は軽めのメニューにして正解だった。
 しかし、チャレンジしたアボカドの冷製スープは見事に玉砕。特に息子は、鼻をつまんで3口飲んだだけでギブアップという、散々な結果だった。娘はスープを飲んだ後にすかさずお茶を飲むという、マナーからは大きく外れた食べ方だったが、何とか完食。娘いわく
「そのまま食べるよりはマシだった」
とのこと…。私はそうとう美味しくできたと思ったし、妻には好評だったのだが、子どもたちには受け入れてもらえなかった。もう、しばらくは作ることはなさそうだ…。昼にくら寿司で大食いしたわりには、生春巻きはよく食べたほうか。

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【予想の回顧】宝塚記念、グリーンS、東京ジャンプS(2015)

 今週は宝塚記念。
 本命の◎ラキシスはポンと出たのだが、前には行かず後方から。アララ。てっきり先行すると思っていたのだが、予定外だ。残り600 m手前からエンジンをかけ、4コーナーでは外へ。一瞬グイッと伸びかけたのだが、デニムアンドルビーにかわされたところで手応えがなくなり、9着。前につけられなかったのが痛かったか。とはいえ、同じようなところにいた馬が上位に来ているし、位置取りとしてはむしろよかったような気も。前走の評価が高すぎた(大阪杯のレベルはそれほど高くなかった)のかもしれない。
 勝ったのはラブリーデイ。使い詰めのローテーションと、得意のパンパン馬場ではないことで本命にはしなかった馬だ。2番手からグイッと抜けて見事にGI制覇。ラキシスにはこういう競馬を期待していたのだが…。
 1番人気のゴールドシップは2度目に立ち上がったところでゲートが開いて万事休す。あれだけ出遅れては、いくら何でも勝負にならない。記録よりも記憶に残る、この馬らしいレースだったと言えるのかもしれない。

 土曜は阪神でグリーンS。
 ◎ジャイアントリープは出たなりで後方につける。そのままの位置で、いい手応えで直線を向いた。
「さあ、阪神外回りの長い直線で、どこまで伸びるか」
という期待も虚しく、間を突こうとしたところでパッチンを食らって試合終了。あそこをうまく抜けられれば好勝負だったように思うのだが…。福永騎手、そりゃないぜ。

 東京では東京ジャンプS。
 ◎エイシンホワイティは1.4倍の抜けた1番人気。レースでは3番手につけ、いつでも前を捉まえられる構えだったのだが、3コーナーから追い通しで全く伸びず9着に惨敗。何があったのだろう。

 今週は3戦0勝。他がチョロチョロなので大怪我はしていないのだが、乗れませんなあ…。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...