しかし、ここに来るまでには長い経緯があった。
【近眼が発覚】
実は、娘の近眼が発覚したのはずいぶん前のこと。小学校に入る前だったと思う。テレビで野球中継を見ていると、点数がまったく見えていないことが判明。後日に眼科に行ったところ、かなり近眼が進んでいた。
ちなみに父親の私もかなりの近眼で、メガネなしでは生活できない。とはいえ、初メガネを買ったのは小学5年のときだった。
【視力は回復するのか】
私もそうだったが、特に妻が「就学前からメガネは可哀想」という思いが強く、まずは視力回復について調べた。その結果わかったのは、視力が回復する「可能性はある」ということ。ざっくり言うと、目の中にある、遠くにピントを合わせる筋肉を鍛えることにより、近視が治るという原理だ。
で、その筋肉を鍛える方法の一つが立体視である。じーっと見ていると別の絵が浮かび上がるステレオグラムを見ることにより、遠くにピントを合わせる筋肉が鍛えられる。下記のような本がいろいろ出ている(「どんどんよくなる」は大げさだが)。
【立体視トレーニング】
「視力回復」で検索するといろいろ怪しげな商売が出てくるが、ここで行われていることも原理は同じなのだろう。まったくの誇大広告ではないのだと思われる。しかし、全員の視力が回復するわけではない。大げさだが、プール教室に通ったところで、みんながオリンピック選手になれるわけではないのと同じことだ。何事も努力(トレーニングを頑張る)と才能(近視の遺伝子)のかけ算なのである。娘は努力面にも才能面にも不安満載だったので、本で頑張ることにした。
娘はそれから毎日、朝と晩に10分ずつ立体視トレーニングをすることになった。子どもが、単調で面倒なトレーニングを続けるのはしんどいだろう。サボることも多かったが、少しずつでも続けた効果はあったように感じる。回復こそしなかったものの、小3になるまで0.3~0.5程度の視力を保つことができたのは、トレーニングのお陰だったと思う。
【ついにメガネを購入】
とはいえ、学校の席はいつも一番前。外で友達に会っても、目を細めて相手を確認しなければならない。だんだん
「早くメガネ作るほうがいいんとちゃう?」
という状態になってきたが、娘は恥ずかしいらしく、作るのを嫌がる。
そんなときに、仲のよい友達がメガネを作った。急に視力が落ちたそうだ。難色を示していた娘も、これを機に「作ってもいいかな」と思い、ようやく作ったのが下のメガネ。茶色とピンクの落ち着いた色合いで、娘も気に入っている。
娘の初めてのメガネ
【近視の原因は】
こんな経緯があって、ついに作った初めてのメガネ。矯正後の視力が0.5という緩いメガネだが、よく見えるようで、思ったよりも積極的にメガネをかけている。よく見えると世界が変わるよね。おそらく早々に、常時メガネをつけることになるだろう。
近眼の原因には、姿勢の悪さなどいろいろあるが、結局は遺伝の影響が最も大きいそうだ。娘は私の近眼遺伝子を受け継いでしまったのだろう。すみません。似てほしくないところほど似てしまうなあ…。
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