2016年9月16日金曜日

【中央競馬予想と与太話】オークランドRCT、阪神ジャンプS(2016)~偉業達成なるか~

 台風の接近で天気が心配だが、無事に開催されることを願いたい。
 そんな土曜の阪神メインはオークランドレーシングクラブトロフィー。そして8Rに阪神ジャンプステークスが組まれている。こっちがメインでもよいと思うんだけどなあ。
 阪神ジャンプSは前身の阪神障害ステークスも含めると、たいへん歴史の長い障害レースである。また阪神の障害コースはタスキなので、右に行ったり左に行ったり、うねうねと走る。やっぱ障害はタスキのほうが面白いよね。中山の大障害コースもよいが、阪神にも大障害コースを作って、GIを一つこちらにもってきてはどうだろうか。

 レースにいってみたい。
 今年は高田騎手が偉業にチャレンジする。ここを勝てば、阪神ジャンプSを4連覇となるのだ。同一重賞4連覇は、岡部騎手、武豊騎手(複数回達成、すごい…)と高田騎手自身(小倉サマージャンプ)に並ぶ、JRAタイ記録だ。今回の相棒はニホンピロバロン。入障後の成績は5-1-0-0で現在4連勝中。前走の京都ハイジャンプで重賞初制覇を果たした障害のニューヒーローだ。アップトゥデイトという横綱を退けての偉業達成なるか。
 という前振りとは関係なく、本命は◎リスヴェリアート。前々走で障害初勝利をあげると、前走ではオープンで2着に頑張った。北沢騎手とのコンビになってからは2、1、2着の好成績。手が合うのだろう。
 推奨穴馬はナシ。人気が割れそうなので、人気どころに流してもそこそこつきそう。

 オークランドRCTは◎ミツバを狙う。得意の阪神でひと押し。

※同一重賞4連覇に関する記述について、誤りがありましたので、2016/9/18に修正しました。失礼いたしました。

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【書評】東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』(講談社文庫)

どちらが夢でどちらが現実なのか。それとも、そのような区別に意味はないのか


 愛する女性と同棲をしている世界と、愛する女性は他人のものである世界。この二つの世界が交互に描かれる。どちらが夢でどちらが現実なのか。どちらが先で、どちらが後なのか。どちらが本物で、どちらが改竄された世界なのか。それとも、そのような区別に意味はないのか。
 「記憶の改変」という、ありそうでなさそうな科学技術を巧みに用い、パラレルワールドへと読者を誘い込む筆力は、さすが東野氏。ラストは
「なるほど、よくできた話だなあ」
と思わせたところに、読者の想定のさらに上をいくどんでん返し。またも、してやられた。
 ただ「パラレルワールド」というと、時間的にもパラレル(並行している)と思い込んでいたので、最初は少し混乱した。本書の二つの世界は時間的には前後しているので、勘違いしないように。

《あらすじ》
 親友が紹介してくれた彼女は、かつて通学電車でひと目ぼれした女性だった。その女性にどんどん惹かれていく。場面はもう一つの世界に切り替わり、こちらの世界ではその女性と自分が同棲生活を送っている。どこまでが現実でどこからが夢なのか。
 記憶改変技術をからませながら、二つの世界が交互に語られる。その二つの世界がついに交わるとき、衝撃の事実が明らかになる。



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2016年9月14日水曜日

【書評】横山秀夫『ルパンの消息』(光文社文庫)

尋問により事件が語られる、横山スタイルの原点


 横山氏のデビュー作。警察署内での尋問をベースに話を進めていく、横山小説の原点がここにある。
 尋問を介した、警察官と容疑者の駆け引きと心の動きが本書の醍醐味。敵対するだけでは情報は引き出せない。容疑者にときには寄り添い、ときには同調し、ときには脅し、容疑者の供述を引き出す。
 容疑者の供述によって、事件の皮が一枚ずつはがれていく。まるでマトリョーシカのような小説だ。最後に出てくるマトリョーシカは誰なのか。最後のどんでん返しはちょっとやり過ぎの気もするが、すんなり収まらないところも見事。

《あらすじ》
 15年前に、女性教師の自殺として片付けられた事件が蒸し返される。死んだ女性教師の勤め先であり、死亡現場でもあった高校に、当時通っていた元悪ガキ3名が取り調べを受ける。女性教師が死んだまさにその日に時効を迎えた3億円強奪事件も絡み、事件は混迷の度合いを深めてゆく。
 尋問の様子と、事件当時の場面が交互に語られ、少しずつ状況が明らかになっていく。いったい誰が何を隠し、何を企んでいたのか。ようやく事件の全貌が見えたと思われたとき、捜査主任の警察官に閃いたのは…。



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2016年9月13日火曜日

【映画評】『パルプ・フィクション』(1994)

小説でも演劇でも表現できない、まさに映画のためのストーリー構成とプロット


 日経新聞ウェブサイトで『イレブン・ミニッツ』という映画が紹介されており、興味をそそられたので観にいった。その紹介文の中にこの『パルプ・フィクション』が言及されていたので、ついでにこちらも鑑賞した。なるほど、よく似ている。

 『パルプ・フィクション』は、奇才、Q. タランティーノ監督の代表作の一つ。タランティーノ映画の構成の妙は言わずもがなだが、その原点がこの映画なのかもしれない。息をつかせぬ展開と、時間を行きつ戻りつする細切れの逸話、その背後に感じる妙な違和感、そしてそれらが収束して一気に片づくラストシーン。なるほど、最後にここに戻ってくるとは全くしてやられた。
 文章や舞台では、この構成の妙はなかなか伝わらないだろう。小説でも演劇でも表現できない、まさに映画のためのストーリー構成とプロット。

《あらすじ》
 冒頭から大波乱。ちょっとイカれたカップルが、いきなり強盗を働く。急に場面は切り替わり、白人と黒人のギャングコンビに視点が移る。その後もギャングのボス、その妻、引退間際のボクサーとその彼女など、次々と一人称が変わり、関係なさそうで関係ありそうな細切れの話が数編語られる。このそれぞれ単独でもそれなりに面白いのだが、これらが「関係なさそうで、ありそう」なのが本作のキモ。最後はすべての話が収束し、あっと驚くラストシーンへ。



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2016年9月12日月曜日

【映画評】『イレブン・ミニッツ』(2016)

誰の人生にも平等に訪れる時間。17:00から17:11までの11分間の運命が交錯する


 17:00から17:11までの11分間。誰もがその11分間を通過する。さまざまな人間の11分間を切り取るとどうなるか。妻を寝取られる者、逆に寝取る者。ホットドッグを売る者もいれば、強盗を企む若者もいる。
 誰にとっても同じ長さの11分間。平等なはずの11分間。それが凝縮し、絡み合い、その結果は…。
 オチがいまいちよく分からなかったが、そこに持ってくるまでの演出が秀逸。神様の視点から人間関係を見ると、こんな感じなのかもしれない。

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2016年9月11日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年9月9~11日~2歳のお客様~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。

 今週は息子の一泊保育の世話をするため金曜に休みを取ったので、3日分。

 9月9日(金) 

◆晩ご飯◆
 昼は一人で麻婆豆腐を食べた。
 夜は息子が一泊保育で不在。娘、妻、私の3人で食卓を囲むのは初めてのことかもしれない。というわけで、息子の苦手な豆腐がメイン。冷や奴と湯豆腐を食べた。妻も娘も「湯豆腐>冷や奴」で意見が一致。特に娘は
「湯豆腐の特製タレが美味しい」
と高評価。醤油、みりん、酒、白だしで作ったお父さん特製タレが気に入ったようだ。
 他は赤飯(息子は豆ご飯系も苦手)、サラダ、味噌汁。

冷や奴(枝豆豆腐)と赤飯

 9月10日(土) 

◆昼ご飯◆
 私の歯医者の予約があったので、昼はカップ麺大会。子どもたちはいつものようにカップヌードルのシーフード。私はマルタイラーメン。
 他はサラダと納豆。

カップ麺。カップヌードルは45周年らしい

◆晩ご飯◆
 私が選んだ「今週の魚」はカマス。肉厚のカマスが1匹200円だった。旬なのだろうか。鱗を取ってお腹を出してもらったものを、真ん中で切ってから焼いた。娘と私は頭側を、息子と妻は尾側を食べた。娘も息子も、上手に小骨を避けてきれいに食べる。娘はカマスが好きで、この日も「美味しい!」とほおばっていた。特に好きな部位は目玉とほほ肉らしい。渋すぎませんか…。
 他はサラダ、牛すじスープ、赤飯、ゴーヤとちくわの炒め物。息子は意外に赤飯は大丈夫だった。

 9月11日(日) 

◆昼ご飯◆
 この日は友人が2歳4カ月の子どもを連れて遊びに来てくれた。幼児のお客さんに何を出すか、考えたあげくの結論はカレー。最もハズレがないだろうと思ったのだが、意外なことに
「あまり食べたことがない。何度か出したが、食べたり、食べなかったり」
とのこと。不安がよぎる。
 大人はZEPPINの中辛と、コクと旨みの味わいカレー中辛のブレンド。子どもはカレーの王子様。昨日の牛すじスープをベースに、ジャガイモ、ピーマン、エリンギを具に加えた。さて、2歳のお客様の反応は…。モリモリ食べておかわりまでしてくれた。よかった。
 もちろんわが子たちも瞬殺。息子も負けじとおかわりした。ちなみに、娘は2歳児と同じカレーの王子様を食べた。なんでやねん…。

カレー。写りは悪いが、美味しかった

◆晩ご飯◆
 明日のお弁当用も兼ねて、やわらか青じそつくねがメイン。今週もみんなのきょうの料理のメニュー。青じそがさわやかで美味だった。特に娘が、ひとくち食べるなり「これ、美味しい」と絶賛。食後には「また作って~」と異例のリクエスト。定番メニューになるかもしれない。
 他はサラダ、ご飯、中華風スープ。息子と私は昼のカレーの残りを平らげた。

みんなのきょうの料理 やわらか青じそつくね

やわらか青じそつくね。青じそが美味

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【中央競馬予想の回顧】セントウルS、京成杯オータムH、紫苑S、エニフS(2016)

 今週はセントウルS。
 ◎ビッグアーサーはポンとスタートを切ると、何とそのままハナへ。スノードラゴンが競りかけてきても譲らず、先頭をキープ。直線入り口で後続との差を広げ、最後は余裕を持って押し切った。今日のところは完勝だったが、抑えが効かなかった(ように見えた)のは気がかり。
 馬券は2着のネロをちょろっと押さえていたが、1-2番人気の決着ではトリガミ。

 中山では京成杯オータムH。
 ◎ダンスアミーガは4、5番手につけたが、4コーナー手前で手綱が動き始め、直線では完全に脱落。見せ場なく、11着に終わった。乗り替わりの影響もあっただろうが、完敗。

 土曜は中山で紫苑S。
 ◎パールコードは狙い通り+16 kgの馬体。レースでは中団から進めたが、3コーナーで不利を受けたこともあり、5着まで。とはいえ、不利がなくても勝つまでは厳しかったか。休み明けの分か、こんなものなのか。本番(秋華賞)での取捨選択が難しい。
 勝ったのは1番人気のビッシュ。大外枠をものともせず、4角で馬なりで前に取りつき、一気に突き抜けた。楽勝。
 馬券は1、2着馬ともに買っておらず、ハズレ。

 阪神ではエニフS。
 ◎メイショウウタゲは、課題のゲートはポンと出たが、行き脚がつかず後方から。大外を回すコースロスを避け、うまく乗られて鋭く追い込んだが、3着まで。中距離に戻すのか、もう一度短距離を使うのか、悩ましい結果になった。
 人気の馬で収まるという見立て通り、キングズガード(1番人気)、ゴーイングパワー(2番人気)で決まったが、馬券は単勝勝負でハズレ。

 今週は4戦1勝で1勝もトリガミではトータルはマイナス。開催が変わってもスランプは脱せなかった…。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...