2017年1月5日木曜日

【中央競馬予想の回顧】京都金杯、中山金杯(2017)

 この日まで正月休みだったので、子どもたちを連れて朝から京都競馬場に突撃した。トランポリンや乗馬体験を楽しみ、金杯ぜんざいで舌鼓を打ち、ライブのレースに大興奮。競馬場はあまりに楽しいので、「競馬を好きになりすぎてはいけません」的な話になってしまうのが難点だ。

 9Rを観た後に競馬場を後にしたので、金杯は帰宅後に映像で確認した。
 京都金杯の本命は◎マイネルハニー。内のペイシャフェリスを行かせて2番手に収まる。1000 mは57.6秒とややハイペース。4コーナーで前に並びかけていったんは先頭に立ったが、ラスト1ハロンでどどっとかわされて5着まで。ペースがきつかったか、それとももう少し距離があるほうがよいのか。おそらく、その両方なのだろう。
 勝ったのはエアスピネル。菊花賞から一気の距離短縮をもろともせず、正攻法で押し切った。マイルの適性はかなり高そうだ。

 中山金杯の本命は◎ドレッドノータス。二つ目の馬群から進め、4コーナーでツクバアズマオーと一緒に上がっていったが、手応えの差は歴然で、ねじ伏せられた。結果は10着。外から被されるとだめなのか。
 勝ったのはツクバアズマオー。中団から外を回って差しきった。重い馬場が合うのだろう。

 出だしから2戦2敗。他もさっぱりで初日から躓いた…。

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2017年1月4日水曜日

【中央競馬予想と与太話】京都金杯、中山金杯(2017)~京都と中山で回数が違うわけ~

 2017年の中央競馬が開幕。昨年はボックス買いで回収率の向上を図ったが、結果はいま一歩。今年はまた軸馬からの流し馬券に戻すと同時に、単複の割合を増やそうと思う。

 そんな開幕初日は例年通り東西で金杯が行われる。
 金杯というレース名は、正月の雰囲気が伝わるよいネーミングだと思う。いったい誰が考えたのだろうか。今週もJRAの特別レース名解説に聞いてみると、中山金杯のレース名の由来は以下の通りだそうだ。

本競走は、昭和27年に『金杯』の名称で創設された重賞競走。当初は2600 mのハンデ戦で実施されていたが、29年から負担重量が別定に変更され、36年に2000 mのハンデ戦となり現在に至る。平成8年からは東西で行われる金杯を区別するため、名称が『中山金杯』となった。『京都金杯』と並んで、新年の競馬を飾る名物競走として定着している。

 一方、京都金杯のほうは次の通り。

本競走は、昭和 38 年に創設された『迎春賞』を前身とする重賞競走。41年に『スポーツニッポン賞金杯』と改称するとともに、別定重量戦となった。その後、56年にハンデ戦となり、平成 年から東西で行われる金杯を区別するため、現在の競走名に改称された。また、12年には距離が2000 mから1600 mに短縮された。

 由来は分からなかったが、「金杯」の名称は中山のほうが元祖で、京都はそちらに合わせる形で始まったレースだったのだ。だから中山は今回が66回目、京都は55回目なのである。今週も勉強になりました。

 レースにいってみたい。予想は京都のほうを中心に。
 年始の変則日程で荒れ傾向なのかと思いきや、意外に順当に収まっている。過去10年で馬連が万馬券になったのは、昨年のみ。1~3番人気が揃って連を外したのも2回だけ。今年も人気の馬が連に絡むと見た。
 本命は◎マイネルハニー。前走で初重賞勝ちを飾った。前にいた馬で上位に残ったのはこの馬だけで、決して恵まれた勝利ではなかった。今回は楽に行けそうな組み合わせで、ハンデも1 kg増にとどまった。久々の1600 mに戸惑わなければ。
 推奨穴馬はテイエムイナズマ。前に行きたい。

 中山金杯は◎ドレッドノータスが本命。ダートの前走は度外視。

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2016年12月25日日曜日

【中央競馬予想の回顧】有馬記念、阪神C、中山GJ、六甲アイランドS(2016)

 有馬記念の本命は◎サウンズオブアース。予定通り中団の後ろからレースを進めると、3、4コーナーでスルスルと前に接近。
「さあ、伸びてくれ」
という願いをかけた直線だったが、さっぱり伸びず、8着。前が残る流れだったにしろ、見せ場はなかった。中山は向くと見込んだのだが、むしろ軽い馬場のほうがいいのか。それとも疲れがあったか。
 レースはすんなり番手をとったキタサンブラックの直後にゴールドアクターがつけ、向こう正面で2頭の真横にサトノダイヤモンドが並びかけるという流れ。直線はこの3頭の激しい叩き合いになり、最後はサトノダイヤモンドがグイッとクビ差かわしたところがゴール。勝負強さを見せた。向こう正面ですすっとキタサンブラックに並びかけたのが勝因だが、簡単そうに見えて、簡単ではないだろう。それができるのなら、みんなやっている。それをすすっとやってしまうのが、サトノダイヤモンドとルメールだったということなのだろう。
 2着は寸前まで粘ったキタサンブラック
 馬券はハズレ。

 土曜は阪神で阪神C。
 ◎ミッキーアイルは快調にハナを切ったが、直線では力尽きて5着。2着馬にピッタリマークされたとはいえ、物足りなかった。
 勝ったのはシュウジ。5、6番手からズバッと突き抜けた。脚質に幅が出てきたのは好材料。来年が楽しみ。
 馬券は2着のロゴタイプを押さえておらず、ハズレ。

 土曜は中山GJ。
 ◎オジュウチョウサンは悠然と3番手から。最終週で逃げるアップトゥデイトに迫り、楽々とこれをかわすと、最後は9馬身差の独走。ジャンプ王の座を確たるものとした。
 馬券は久々に3連単が当たったが、何と890円…。

 阪神では六甲アイランドS。
 ◎キングハートは中団で4コーナーを回ったが、さっぱり伸びず9着。ここは敷居が高かったのか。
 馬券はボックスでスナッチマインド-テラノヴァの馬連が的中。3-2番人気の馬連が20倍以上ついたのは美味しかった。

 今週は4戦2勝。しかし、他がいまいちでトータルはマイナス。1年を締めくくることができなかった。

 今年もいまいち調子が上がらなかったが、大きな病気もなく1年間競馬を楽しませてもらった。ありがたいことだ。
 また来年(すぐに金杯ですが)。

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2016年12月24日土曜日

【中央競馬予想と与太話】有馬金(2016)~ブービー人気の激走~

 今週は有馬記念。今年もあっという間の1年だった(まだ終わってないけど)。このまま大きな事故や病気がなく新年を迎えたい。その前に、まずは正月のモチ代を稼がなくては。

 有馬記念ウィークということで、スポニチで「【有馬記念】五輪イヤーの記憶」という連載が組まれた。オリンピックのあった年の有馬記念を振り返るという趣旨の記事だ。オリンピックと有馬記念はあまり関係ないような気もするが、面白く読ませてもらった。
 その3回目として取り上げられたのが1992年のメジロパーマー。いったん障害入りしたが平地に復帰し、その年の宝塚記念を9番人気で勝利と。その秋は京都記念、天皇賞・秋と惨敗して迎えた有馬記念。ブービーの15番人気はいくら何でもその年の宝塚記念勝ち馬には失礼だったか。あれよあれよと逃げ切って、大穴を開けた。人気がないときに激走するので
「競馬新聞が読める馬」
などと書かれた馬だった。障害を走った後にGIを制したのは、先にも後にもこの馬だけだ。

 レースにいってみたい。
 ジャパンカップのメンバーに菊花賞馬が加わったという構図。それならジャパンカップで上位の馬を狙えばよいかというと、そう簡単にはいかないのが有馬記念。
 本命は◎サウンズオブアース。前振りを無視して、ジャパンカップ2着のこの馬を狙う。秋初戦の京都大賞典は人気を裏切ったが、2走目のJCでは中団から鋭く伸びて2着に差し込んだ。中山への馬場適性が二強よりも上と見ての本命抜擢。鞍上にも期待。
 推奨穴馬はミッキークイーン。中山があえば一発も。
 キタサンブラック、サトノダイヤモンドの二強は、中山よりも京都・府中のほうがよさそう。相手まで。ゴールドアクターは陣営のコメントが弱気なのが気がかり。前走も太くは見えなかった。残念だったのはマリアライト。本命も考えていたのだが、痛恨の大外枠を引いてしまった。

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2016年12月23日金曜日

【中央競馬予想と与太話】阪神カップ(2016)~連覇×3~

 3連休開催の中日の阪神メインは阪神カップ。新設のGIIで…と書こうと思ったら、今回で11回目。もう新設とは言えないよなあ。時の経つのは早いものだ。
 過去10年の勝ち馬を見ると、誰でも気づくのがリピーターの多さ。6、7年前はキンシャサノキセキが、4、5年前はサンカルロが、2、3年前はリアルインパクトが連覇している。さらにいうと8、9年前はマルカフェニックスとスズカフェニックスが勝っており、フェニックスつながりで半リピーターと言えないか。それはともかく、6年間で連覇×3回というレースも珍しい。
 ということは、今年は昨年の勝ち馬が連覇を達成するのだろうか。

 レースにいってみたい。
 本命は人気を承知で◎ミッキーアイル。マイルCSの勝ち馬がここに出走するのはおそらく初めてのことだろうが、それだけ状態がよいのだと判断したい。1400 mはベストの距離。渋った馬場もこなせそう。ハイペースに巻き込まれなければ人気に応えてくれるだろう。
 推奨穴馬はスノードラゴン。前走は距離が長かった。道悪も得意。

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2016年12月22日木曜日

【中央競馬予想と与太話】中山グランドジャンプ、六甲アイランドS(2016)~GIを3連覇した馬~

 今週の3連休は3日間開催。金土日の開催は珍しい。
 そんな珍しい金曜競馬は、中山で中山グランドジャンプが行われる。阪神は六甲アイランドSがメイン。
 2005年から2007年にかけて、このレースを3連覇したのが、オーストラリアからやってきたカラジ。しかもそのときの年齢が10~12歳の3年間だったのだから、驚き桃の木だ。オーストラリアに障害レースがあることも知らなかったのに、こんなに強い馬がいるのかと驚いたものだ。JRAのGIを3連覇したのはこの馬だけである。
 美浦の近くに、そのカラジの陣営が通っていた居酒屋があるのだそうだ。オーストラリアのホースマンが、日本の居酒屋で何を食べていたのだろうか。

 レースにいってみたい。
 残念ながらサナシオンとニホンピロバロンがリタイヤ。この2頭が出走していれば、史上空前のハイレベルだっただけに残念だ。
 本命は人気でもオジュウチョウサン。今年の中山大障害から3連勝中。ライバルも強力だが、頭一つ抜けていると見た。ひと雨降りそうなのも好都合か。
 推奨穴馬はナシ。相手もマキオボーラーアップトゥデイトの2頭に絞る。

 六甲アイランドSは◎キングハートが本命。渋った馬場は得意。

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2016年12月21日水曜日

【書評】伊坂幸太郎『重力ピエロ』(新潮文庫)

苦くて温かいラストシーン


 レイプによって生を受けた男子とその兄の物語。この上なく重い設定だ。
 その重い設定を舞台に、父を異にする兄弟が軽妙なリズムで絡み合う。ジャズのセッションを聴いているかのような軽やかなコラボと、その背景にある重たい空気。華やかなジャズの舞台の背後で、悪魔がニタニタと笑っているシーンを想像してしまった。
 あまりにも設定が重いためなかなか入り込めなかったが、後半は一気呵成。苦くて温かいラストシーンに心を揺さぶられた。

《あらすじ》
 レイプによって生を受けた男子とその兄。その周辺で、落書きと放火が起きる。誰が、何のためにやっているのか。その謎を探る、半分しか血のつながらない兄弟と、その父。
 落書きと放火には、あるメッセージが隠されていることが分かる。すべての謎が解けたとき、浮かび上がった犯人は。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...