2017年7月21日金曜日

【中央競馬予想と与太話】桶狭間ステークス(2017)~試合に勝って勝負に負けた家康~

 祇園祭(前祭)が終わったら、梅雨が明けて本格的な夏に突入というのは例年のパターンなのだが、今年はとにかく気温が高い。早くから暑い分、早く涼しくなってくれればよいのだが…。
 競馬カレンダーも、梅雨明けとともに中京・福島が終わって小倉・新潟が始まるという例年のパターンだ。

 そんな中京最終週の土曜メインは桶狭間S。
 桶狭間はネタの宝庫なのだが、毎年書いているので、ついにネタが切れた(一連のネタは昨年まとめたので、ご参考まで)ので、今年は10Rの長久手を取りあげる。
 長久手も小牧・長久手の戦いという有名な合戦が行われた地だ。リニモの長久手古戦場という駅があり、近くには古戦場公園もあるのだという。
 小牧・長久手の戦いは、信長亡き後、秀吉と家康が激突した、信長の後継者争いの合戦の一つだ。秀吉派と反秀吉派に分かれ、小牧と長久手だけでなく各地で戦いが行われた、かなり大規模な合戦だったようだ。
 長久手で行われた戦い自体は家康が勝ったのだが、全体的な結果は引き分けに近い形(講和)となり、秀吉が天下統一への勢力固めに成功したのだという。家康にとっては、試合に勝って勝負に負けたと言えるのかもしれない。詳しくは以下のサイトなどを参照してほしい。

歴史好きのつぶやき 豊臣秀吉は長久手の戦いで家康に負けた?秀吉はなぜ天下が取れた?

 レースにいってみたい。
 桶狭間Sはダート1400 mの準オープン戦。フルゲートは16頭だと思うのだが、15頭立てなのになぜか除外馬が出ている。出走確定後に取り消した馬がいるのだろうか。
 本命は◎ワンダーリーデル。準オープンクラスは3走して5、5、6着とやや物足りない成績だが、相手に恵まれたここはもうひと押しが期待できそう。前走は距離も長かった。左回りの1400 mは最適の舞台。
 推奨穴馬はコアレスキング。堅実派。

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2017年7月20日木曜日

【書評】浅田次郎『競馬どんぶり』(幻冬舎アウトロー文庫)

浅田流の競馬哲学


 いまはなき「おもしろ競馬塾」という競馬月刊誌に連載された浅田次郎氏のインタビューをまとめた本。1999年に出版された当時、浅田氏の競馬歴はほぼ30年だったそうだ。
 その30年間の経験に基づいた、浅田流の「競馬とは何か」が語られる。ただし本書で述べられるのは浅田流「馬券術」ではない。「How to」ではなく、競馬に対する態度や考え方が書かれているのだ。そのため、20年前の本だが全く古くない。

 浅田流の考えの基本は「競馬はバクチだ」ということだ。バクチ・ギャンブルとしての競馬を突き詰め、競馬を楽しむ、すなわち馬券を当てるために邁進する。競馬は当ててナンボ、もうけてナンボ。これが浅田流の競馬哲学だ。
 浅田氏の競馬にかける情熱と労力は半端ではない。馬券を取るために、並々ならぬエネエルギーを費やしているのだ。私も競馬歴が約25年になり、当時の浅田氏に近いのだが、競馬にかける労力のレベルがはっきり違う。負けました。

 同じ馬券オヤジとして、非常に共感するところの多い本だった。特に「そうそう!」と思ったのは以下のような点だ。

1.買える範囲で買う
 これは長く続けるための基本中の基本だろう。購入金額を減らしても同じように楽しめるのが競馬のよいところの一つだ。

2.予想の基本は馬柱
 全く同感。自分の物差しで予想できるようにならないと、競馬記者のつけた印に引っぱられてしまうだけだ。

3.レース前よりもレース後のコメントが重要
 調教師も騎手も、レース前はよいことしか言わないくせに、レース後には「状態が本物じゃなかった」何てコメントが出たりする。

4.競馬場で馬券を買うのは健康によい
 競馬場で一日馬券勝負をするには、実はかなり体力がいる。パドックと観覧席を行き来するだけでもかなりの距離なのに、馬券窓口にも並ばねばならない。競馬には不健康なイメージがあるかもしれないが、意外にもかなり運動になるのだ。

 他にも「その通り!」と思うところがたくさんあった。また勝負レースの選び方やお手馬をもつことなど、新たに勉強になることもあった。さっそく取り入れてみようと思う。
 競馬を始めたばかりの人には、ぜひ読んでもらいたい本である。競馬を長く、深く楽しむためのヒントが満載だ。逆に言うと、競馬に興味のない人が読んでも、何の足しにもならないかも…。



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2017年7月19日水曜日

【お父さんの週末料理】2017年7月15~17日~生で食べられる超甘スイートコーン~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小4)、息子(小1)の4人である。

 今週は3連休。一度だけ外食した。

 7月15日(土) 

◆昼ご飯◆
 今週の土曜昼の簡単メニューは焼きそば。キャベツをたっぷり使って具だくさんにした。娘がソースがやや苦手(ピリ辛が極端にダメ)なので、少し薄味にしたら、息子は塩を振ったほうが美味しいとのこと。娘はうちわ作りに行っていたので、あとで一人で食べた。普通に美味しかったらしい。
 他はサラダ、和風スープ。

具だくさん焼きそば。少し薄味

◆晩ご飯◆
 この日は息子と買い物に。選んだ「今週の魚」はイカ。息子は普通の魚よりもイカやエビなどを好む。エリンギとピーマンと鶏の心臓とともに、オイスターソースで炒めた。息子は鶏レバーが苦手なのだが、炒めた心臓は美味しかったらしい。
 他はサラダ、和風スープ、そうめん。そうめんが美味しい季節だ。

イカのオイスターソース炒め。鶏の心臓入り

 7月16日(日) 

◆昼ご飯◆
 久々のお好み焼き。「目の前で焼きたい~」とリクエストがあったので、鉄板で焼いた。娘が返しを担当。わりと上手にできた。豚玉を2枚、イカ玉を1枚、具なしを1枚作り、2枚半を食べた。キャベツたっぷりお好み焼きは好評。特に息子がもりもり食べた。ソース物に目がないらしい。
 他はサラダ、和風スープ、切り干し大根の煮物。切り干し大根も息子の好物。

お好み焼き。娘が返した

◆晩ご飯◆
 「今週の魚」第2弾はサバ。塩サバは脂がのっていて美味しかった。娘も息子も、味噌煮派ではなく塩焼き派だ。息子はサバとサケが好きな魚なのだそうだ。
 他はサラダ、和風スープ、切り干し大根の煮物、昼の残りのお好み焼き。お好み焼きは無事に食べきった。

塩サバ

 7月17日(月・祝) 

◆晩ご飯◆
 翌日の弁当にも使えるように、春巻きを作った。豚ミンチ&春雨バージョンと、鶏ササミ&チーズバージョンの2種類。昼は外食でお腹が重めだったので、チーズバージョンのみを食べた。思ったほどではなかったが、普通に好評。
 他はトマトカップサラダ、おにぎり、切り干し大根の煮物。トマトカップサラダは娘が大好きで、この日は自ら作った。コーンは知り合いからいただいた、生でも食べられるスイートコーン。その甘さにはビックリ。

春巻き。鶏ササミ&チーズバージョン

トマトカップサラダ。コーンは生。超甘い

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2017年7月18日火曜日

高校野球の滋賀県予選大会:堅田高校vs.大津高校を見に行った【小4の娘と小1の息子】

 昨年に続いて、高校野球を見に行った。
 私と一緒に野球中継をよく見ているので、子どもたちもかなり野球のルールが分かってきた。また、息子は今春から野球チームに入ったこともあり
「野球見に行きたいなあ」
と見る気満々だ。そんなところに、タイミングよく近所の堅田高校の試合があったので、皇子山球場まで見に行った。

 試合が行われたのは7月17日の海の日。堅田の相手は大津。大津市対決だ。
 張り切って早めに出発し、試合開始前に球場に到着。わが子どもたちは試合前のノックから「うわぁ、上手いなあ」と感心しきりだ。
 いざ試合開始。先攻の堅田は1回表にいきなり先頭打者が出塁してチャンスを作った。二死になって4番打者に打順が回る。ここで、九谷選手が見事にタイムリーを放ち、4番打者としての仕事を果たした。九谷選手は3打数3安打の大活躍だった。
 試合は投手戦になった。1回表の1点のあとは、両チームともチャンスは作るが、点には結びつかない。両チームの守備は特筆もので、ピンチを救う好プレーが随所に見られた。最も沸いたのが、4番の中藪選手が放った大飛球を、堅田の左翼の今川選手が好捕した場面。一直線に落下地点に向かい、見事にランニングキャッチ。相手の大津にも好守備がたくさんあり、とても締まった好ゲームだ。

ずいぶん試合を楽しめるようになった

 試合は1-0のまま終盤へ。8回表に堅田の2番打者の竹内選手が、死球で出た走者を返すタイムリーヒット。やはり四死球は点に結びつく。大津の吉田投手は、ここまでよく投げたが、この回はやや疲れが見えた。
 2-0で迎えた9回裏は、堅田は四球で先頭打者を出すというイヤな流れ。しかし、次打者の打球は、先ほどタイムリーを打った竹内選手のところへ。1、2塁間の打球を見事にさばいてダブルプレー。またも好守でピンチを刈り取った。そして続く打者を三振に切ってとり、坂井投手が見事に完封勝ち!

2-0で堅田の完封勝利。好ゲームだった

 試合時間は1時間40分ほど。エラーや四死球がほとんどなく、非常に引き締まった好ゲームだった。子どもたちは途中でかき氷を食べながら、はじめて試合終了まで観戦できた。子どもたちも私も大満足。よい試合を見せてくれた両チームの選手たちに感謝したい。
 試合後はイオン西大津で昼食。息子はお約束のから揚げ定食を、娘はとろろうどんを、私はとんかつ定食をさくっと平らげて帰路についた。また行こう。
 今季はちょっとまだ早いが、来季は甲子園を見に行くのもよいかもしれない。プロ野球も見に行きたいなあ。

備考:子どもたちも大きくなり「子育て」という感じも少なくなってきたので、ブログのタイトルを変えてみた。

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2017年7月16日日曜日

【中央競馬予想の回顧】函館記念、名鉄杯、マレーシアC(2017)

 今週は函館記念。
 ◎ステイインシアトルは2番人気。妥当なところか。レースでは行く気を見せず、好位に控えた。しかし、これでは持ち味は発揮できず、3コーナーから後退する一方でブービーの15着に惨敗。重馬場も合わなかったのかもしれないが、やはりハナを切らないとだめな馬なのだろう。豊騎手、行ってほしかったなあ…。がっかり。
 勝ったのはルミナスウォリアー。中団から抜け出して1馬身半差をつけて重賞初制覇。洋芝もあうのだろう。

 中京では名鉄杯。
 なんと、本命の◎マスクゾロが馬場入り後に除外。全額返還となった。
 勝ったのは1番人気のオウケンワールド。好位から押し切って4連勝を決めた。どこまで連勝を伸ばすか楽しみだ。

 土曜は中京でマレーシアC。
 ◎アースライズは5番手で流れに乗り、直線もうまく外に持ち出したが、思いのほか伸びず、4着。馬体が10 kg減っていて、やや細く見えた。夏バテ気味だったのかもしれない。
 勝ったのは1番人気のストロングタイタンストーンウェアの追撃を何とかクビ差しのいで人気に応えた。

 今週は3戦で0勝2敗1引き分け。土曜はよかったのだが、日曜で吐き出してしまった。最近、このパターンが多いような。

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2017年7月15日土曜日

【中央競馬予想と与太話】函館記念、名鉄杯(2017)~メジロドーベルの3代母~

 今週の重賞は函館記念のみ。たまにはこういう週があってもよいのかもしれない。
 函館記念は今回で53回目を迎える、函館の名物重賞。このレース、最初の3回は2400 mで行われていたそうだ。というわけで、今回は2000 mになってちょうど50回目の節目にあたることになる。

 2400 m時代の第2回函館記念の勝ち馬がメジロボサツ。このレースを含めて重賞を三つ勝った牝馬で、オークスでも2着に入っている。
 競走成績も優良なのだが、真価を発揮したのは繁殖入りしたあと。産駒がよく走り、メジロ牧場を代表する牝系の祖となった。メジロドーベルの3代母であると言えばピンとくる人も多いかもしれない。
 そのメジロ牧場もなくなって、いまはレイクヴィラファームがその後継となっている。長くメジロの血を伝えていってほしいものだ。

 レースにいってみたい。
 函館記念は内枠が有利。ここ10年中、札幌で行われた年を除く9回で、8枠の連対はゼロ。6、7枠も1回ずつしか連対していないという極端な結果。積極的に内の馬を狙っていきたい。
 本命は◎ステイインシアトル。5枠10番ならギリギリ許容範囲内ということにしておきたい。前走は別定のGIIを勝利。展開にも恵まれたが、すんなり行ければ相当に強いことを示した。今回は同型もいるが、武豊騎手が行く構えを見せれば池添騎手や丹内騎手が無理に絡んでくることはなかろう(絡まないでください)。先手を取って押し切ってほしい。
 推奨穴馬はナリタハリケーン。前走は5年ぶりの芝のレースで3着。もう一丁がないか。

 名鉄杯は人気でも◎マスクゾロ。中京のダートは前が残る。

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2017年7月14日金曜日

【書評】梨木香歩『冬虫夏草』(新潮文庫)

久々に読み終えるのが惜しい小説


 文庫版が出るのを待ちわびていた。名著『家守綺譚』の続編。未読の方は、まずはこちらを読むことを強くお勧めする。

 相変わらず琵琶湖疎水のほとりで亡き友の家を守る綿貫という男が主人公。その綿貫が愛犬ゴローを探しに鈴鹿の山へ向かうのが今回のストーリー。いまの国道421号線である八風(はっぷう)街道を、滋賀県側から愛知川に沿って登ってゆく。
 鈴鹿山脈の奥深くに入っていくにつれて、少しずつ異世界が顔を出す。これが自然に描かれるところが梨木氏の腕の良さだ。八風街道をそれて愛知川の支流に入る頃には、人にあらざる者が次々に登場。それがごく自然に出てくるものだから、読者は
「そういうものなのね」
と何の違和感もなく受け入れるしかない。この「いつの間にやら異世界へ」が梨木ワールドの真骨頂だ。
 また、旅の途中で出会う人々の「人の良さ」(人じゃないのもいるけど)が心にしみる。こういう心の機微を描くことにかけては、梨木氏の右に出る者はいないだろう。

 「神々しい」という言葉の意味を知りたければ、この小説を読めばよい。きっと言葉の意味を体感できるはず。日本人と神様たちの関係を見事に表した名作だ。私も八風街道を歩いてみたくなった。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...