2018年のゴールデンウィークに、蓬莱山と打見山を(大げさだが)縦走した。
昨秋の比叡山に続く、家族登山第2弾。蓬莱山も打見山も、どのガイドブックを見ても「初心者向け」と書かれているので、余裕だろうと高をくくっていたのだが…。トレッキングシューズも持っていない素人家族が無事に生還できたのだろうか。
◆出 発◆
朝食を食べてすぐに出発し、湖西線の蓬莱駅で降りて登山開始。山の上には、目指す建物(CAFE 360など)が見える。
「ええ~。あんなところまで登るん?」
と驚く子どもたちと妻。
「遠いように見えて、意外と近いんやって(多分な)」
と答えて歩き始めた。
駅前でハイ、チーズ
はるか遠くに見える目的地
◆序 盤◆
駅から1分で登山道。道案内も親切で、迷うことはないだろう。序盤は舗装された道路がしばらく続く。
「なんか、この前の比叡山のほうが登山らしいな」
と妻が余裕の発言。完全にナメている。しかしもちろん、そうは問屋が卸さなかった。
最初の休憩地点。まだ始まったばかり
◆中 盤◆
当然、途中からは山道になった。沢渡りや大きな段差などもあり、なかなかハードだ。本当に初心者レベルなのだろうか。
あまり人気のないルートだとは(ネットで)聞いていたが、確かにその通りだった。見かけたのは10人弱の大学生のグループと、3人程度の年配男性のグループ。この2グループは合同で登ることにしたのか、途中からは一体化したようだ。
この大きなグループと(休憩時間がずれるため)抜いたり抜かれたりしながら、まずまず順調に登っていけた。
けっこうな山道。本当にビギナー向けなのだろうか
◆蓬莱山頂上へ◆
終盤は少しバテて休憩も増えたが、ほぼ予定通りに小女郎峠へ。ここから蓬莱山頂までは、もうひと息だ。
小女郎峠に到着。蓬莱山頂まであとひと息
眺めは最高。びわ湖大橋や竹生島がよく見える。地図で見るびわ湖の形と一緒だ(当たり前だ)。わが家も見えているはずだが、はっきりとは分からない。
地図と同じびわ湖の形だ
最後のひと頑張りで蓬莱山頂上へ。見事に登頂!
見事に蓬莱山頂上へ到着!
◆打見山山頂(びわ湖バレイ)へ◆
しかし、蓬莱山頂にトイレがないのにはガッカリ。CAFE 360で休憩していく予定だったが、トイレを求めてびわ湖バレイのゲレンデを降りていくことにした。カフェを作るなら、トイレも作ろうよ…。
いったんゲレンデを下り、トイレを済ませて今度は打見山頂へ。このあたりから、息子がバテはじめた。ついさっきまで
「まだ、体力は5分の2は残ってるで~」
と覚え立ての分数を使って調子こいていたのだが、エネルギーが尽きたらしい。私もそうだったが、男の子はエネルギーをあるだけ使ってしまうのだろう。
対照的なのが、娘のエネルギーの温存ぶり。すぐ「疲れた~」といって、エネルギーをセーブする。マラソン大会でも、序盤はエネルギーを温存して、終盤になってもそのままレースを終える徹底ぶりだ…。
◆昼食で元気回復◆
びわ湖バレイのエキナカキッチンで昼食。改装直後なのか、すごくきれいだ。正直、値段はかなり高かったが、食材を運ぶ手間と費用を考えると仕方がないかも。弁当を作って持ってくることを考えると、コスパは高いと思うことにしよう。
すぐ近くに新しいレストランやカフェがオープンしており、こちらは長蛇の列。落ち着いたら、いずれこちらにも行ってみたいものだ。
エキナカキッチン。味は上々
◆打見山から志賀駅へ◆
無理ならロープウェーを使って下山しようと思っていたのだが、娘も息子も妻も「いける」というので(いわせたので?)、徒歩で降りて志賀駅へ向かうことにした。
最初は険しい道が続くのでどうなることかと思ったが、徐々に緩やかになっていく。
かなり急な斜面もあった
登りのルートよりも、こちらのほうが人はかなり多く、未就学児も何人か見かけた。小さい子どもが登れるほど易しいルートには見えなかったが、われわれがド素人だからそう感じるのだろうか。
中盤以降は息子がバテバテになったが、最後まで歩き通した。一方、娘は最後までバテずに歩いた。体力温存作戦に、初めて成功したようだ(笑)。男子は、前半は元気だが、調子に乗ってエネルギーを使い果たしてダウン。女子は最初から「疲れた~」「あと何分?」と文句を言うが、そのままの調子で最後まで歩き通す。対照的で面白かった。
何とか志賀駅にたどり着くと、タイミングよく電車がやってきた。電車を降りて、アルプラでソフトクリームを食べてわが家へ。みんなよく歩いて、よく頑張った。私も、ランニングでは使わない筋肉を使ったので、よいトレーニングになった。
秋もまた行こう。今回の逆向きのルートを行くのも面白いかもしれない。違う山に行くなら、武奈ヶ岳かなあ。こうやっていろいろ計画を考えるのも、楽しいものだ。
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