2018年5月4日金曜日

【書評】湊かなえ『山女日記』(幻冬舎)

ニュースタイル(?)の湊小説


 湊氏の作品をすべて読んでいるわけではないが、少なくとも私が読んだ中では、かなり異質の作品だ。
 妻が湊作品好きで、図書館でよく借りてくる(本書もそう)ので、10冊は読んでいると思う。人の悪意をえぐり出すようなドス黒さが湊作品の特徴だ、しかし、本書は黒くない。前向きな結末の短編が七つ収められている。
 ニュースタイルなのか、たまにはこういうのも書いてみようと思ったのか。いずれにしろ、今までにない読後感だった。「ぐへえ」となる、いつもの湊小説を期待すると物足りないかもしれないが、サラッと読めて元気をもらえる作品だった。
 黒くない湊小説。たまにはいいかも。



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2018年5月3日木曜日

【目指せサブ3.25】45歳のオヤジがランニングを始めました(2018年4月の記録)

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を達成。来シーズンのサブ3.25を目標にトレーニング中。

◆総 評◆
 月間走行距離は188.0 kmで、前月より大幅に減少…。風邪を引いたり、用事が入ったりという理由に加えて、スピード系のトレーニングを増やした(復活させた)のもあった。週末はジョグよりもタイムトライアルやインターバル走を優先したので、距離が稼げなかった。
 また、月末には家族で登山に行き、かなりのトレーニングになったはず。距離は稼げなかったが、3月よりもむしろ負荷はかかっていたかもしれない。

◆目標の大会◆
 3月上旬のフルマラソンが終わると、当面の目標がなくなった。そうすると、どうもトレーニングに張り合いが出ない。そんなことではイカンのだろうけど…。
 というわけで、迷っていた「奥びわ湖健康マラソン」に申し込んだ。家族には迷惑をかけるが、ここを目標に仕上げていきたい。

◆スピード系トレーニング◆
 フルマラソンの疲れも癒え、これといった目標もなく、怪我を恐れる必要もないので、スピード系のトレーニングを復活させた。正直、かなり気が重いのだが…。
 週に1回、タイムトライアルもしくはビルドアップ走を入れた。それに加え、1 km×5本のインターバル走も一度行った。前回は3本でダウンしたが、今回は何とか完遂。とにかくきついが、平均ペースでキロ4分を切れたのは嬉しかった。5 km走で20分を切りたいものだ。

◆気 温◆
 昨年の夏から走り始めたので、初めて「気温が上がっていく」という状況におかれている。いままではトレーニングの効果に加えて、気温が下がっていったので、どんどんペースが上がっていったが、これからはペースは落ちていくだろう。何だか悲しいが、遅いペースでも大きな負荷がかけられると、前向きに捉えたい。

◆荒川ラン◆
 東京出張があり、荒川を走ることができた。隅田川もいいが、荒川も走りやすい。天候によっては風がきついのかもしれないが、この日はそれほどでもなく、気持ちよく走れた。

◆夏のトレーニング◆
 奥びわ湖健康マラソンの後は、いよいよ本格的なシーズンオフ。梅雨明けからお彼岸までの約3カ月は、走り込むのは難しいので、筋トレを取り入れようと思う。家族には嫌がられるんだろうなあ…。

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2018年5月2日水曜日

蓬莱山、打見山に登った【小5の娘と小2の息子】

 2018年のゴールデンウィークに、蓬莱山と打見山を(大げさだが)縦走した。
 昨秋の比叡山に続く、家族登山第2弾。蓬莱山も打見山も、どのガイドブックを見ても「初心者向け」と書かれているので、余裕だろうと高をくくっていたのだが…。トレッキングシューズも持っていない素人家族が無事に生還できたのだろうか。

◆出 発◆
 朝食を食べてすぐに出発し、湖西線の蓬莱駅で降りて登山開始。山の上には、目指す建物(CAFE 360など)が見える。
「ええ~。あんなところまで登るん?」
と驚く子どもたちと妻。
「遠いように見えて、意外と近いんやって(多分な)」
と答えて歩き始めた。

駅前でハイ、チーズ

はるか遠くに見える目的地

◆序 盤◆
 駅から1分で登山道。道案内も親切で、迷うことはないだろう。序盤は舗装された道路がしばらく続く。
「なんか、この前の比叡山のほうが登山らしいな」
と妻が余裕の発言。完全にナメている。しかしもちろん、そうは問屋が卸さなかった。

最初の休憩地点。まだ始まったばかり

◆中 盤◆
 当然、途中からは山道になった。沢渡りや大きな段差などもあり、なかなかハードだ。本当に初心者レベルなのだろうか。
 あまり人気のないルートだとは(ネットで)聞いていたが、確かにその通りだった。見かけたのは10人弱の大学生のグループと、3人程度の年配男性のグループ。この2グループは合同で登ることにしたのか、途中からは一体化したようだ。
 この大きなグループと(休憩時間がずれるため)抜いたり抜かれたりしながら、まずまず順調に登っていけた。

けっこうな山道。本当にビギナー向けなのだろうか

◆蓬莱山頂上へ◆
 終盤は少しバテて休憩も増えたが、ほぼ予定通りに小女郎峠へ。ここから蓬莱山頂までは、もうひと息だ。

小女郎峠に到着。蓬莱山頂まであとひと息

 眺めは最高。びわ湖大橋や竹生島がよく見える。地図で見るびわ湖の形と一緒だ(当たり前だ)。わが家も見えているはずだが、はっきりとは分からない。

地図と同じびわ湖の形だ

 最後のひと頑張りで蓬莱山頂上へ。見事に登頂!

見事に蓬莱山頂上へ到着!

◆打見山山頂(びわ湖バレイ)へ◆
 しかし、蓬莱山頂にトイレがないのにはガッカリ。CAFE 360で休憩していく予定だったが、トイレを求めてびわ湖バレイのゲレンデを降りていくことにした。カフェを作るなら、トイレも作ろうよ…。

 いったんゲレンデを下り、トイレを済ませて今度は打見山頂へ。このあたりから、息子がバテはじめた。ついさっきまで
「まだ、体力は5分の2は残ってるで~」
と覚え立ての分数を使って調子こいていたのだが、エネルギーが尽きたらしい。私もそうだったが、男の子はエネルギーをあるだけ使ってしまうのだろう。
 対照的なのが、娘のエネルギーの温存ぶり。すぐ「疲れた~」といって、エネルギーをセーブする。マラソン大会でも、序盤はエネルギーを温存して、終盤になってもそのままレースを終える徹底ぶりだ…。

◆昼食で元気回復◆
 びわ湖バレイのエキナカキッチンで昼食。改装直後なのか、すごくきれいだ。正直、値段はかなり高かったが、食材を運ぶ手間と費用を考えると仕方がないかも。弁当を作って持ってくることを考えると、コスパは高いと思うことにしよう。
 すぐ近くに新しいレストランやカフェがオープンしており、こちらは長蛇の列。落ち着いたら、いずれこちらにも行ってみたいものだ。

エキナカキッチン。味は上々

◆打見山から志賀駅へ◆
 無理ならロープウェーを使って下山しようと思っていたのだが、娘も息子も妻も「いける」というので(いわせたので?)、徒歩で降りて志賀駅へ向かうことにした。
 最初は険しい道が続くのでどうなることかと思ったが、徐々に緩やかになっていく。

かなり急な斜面もあった

 登りのルートよりも、こちらのほうが人はかなり多く、未就学児も何人か見かけた。小さい子どもが登れるほど易しいルートには見えなかったが、われわれがド素人だからそう感じるのだろうか。
 中盤以降は息子がバテバテになったが、最後まで歩き通した。一方、娘は最後までバテずに歩いた。体力温存作戦に、初めて成功したようだ(笑)。男子は、前半は元気だが、調子に乗ってエネルギーを使い果たしてダウン。女子は最初から「疲れた~」「あと何分?」と文句を言うが、そのままの調子で最後まで歩き通す。対照的で面白かった。

 何とか志賀駅にたどり着くと、タイミングよく電車がやってきた。電車を降りて、アルプラでソフトクリームを食べてわが家へ。みんなよく歩いて、よく頑張った。私も、ランニングでは使わない筋肉を使ったので、よいトレーニングになった。
 秋もまた行こう。今回の逆向きのルートを行くのも面白いかもしれない。違う山に行くなら、武奈ヶ岳かなあ。こうやっていろいろ計画を考えるのも、楽しいものだ。

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【お父さんの週末料理】2018年4月28・29日~年に一度のスペシャルディナー~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小5)、息子(小2)の4人である。
 最近は、特に息子の野球のある日は、朝をしっかり食べて昼を軽めにというパターンが定着。

 G.W.前半の3連休は、珍しく3日とも外出した。

 4月28日(土) 
息子の野球の練習がなかったので、バッティングセンターへ。そのため、昼は中食。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は妻が目玉焼きを作ってくれた。
 昼は中食。娘はカップ麺、息子は冷凍パスタ、私はグリーンカレーラーメン。サラダは作った。

◆晩ご飯◆
 スーパーで格安のカンパチあらを発見。即買い。ニギスも安かったので買った。カンパチあらは塩焼きに、ニギスは3枚に下ろしてから揚げにした。カンパチはとろとろで超美味。娘と私が、すみずみまで食べ尽くした。から揚げも好評。息子が魚料理に「グー」を出すのは珍しい。
 他はサラダ、潮汁、黒カボチャ、五穀米、ホタルイカ。黒カボチャはカボチャをレンジでチンした後に、フライパンで焦げ目をつけた料理。娘は煮物はダメだが、黒カボチャは好物だ。そんなに違うだろうか。

カンパチのあら。とろとろで超美味

ニギスのから揚げ。珍しく息子が魚料理に「グー」

 4月29日(日) 
この日は私の野球の試合を娘が見に来てくれたので、娘と私の昼食はコンビニ弁当。

◆朝ご飯◆
 前日に増しバーグを作っておいた。ひじきとニラでカサを増したハンバーグだ。ニラはもっとたくさん入れてもよかったかも。いつも食いつきのよいメニューだ。
 他はスープ、黒カボチャ、鶏ワカー、五穀米。スープは五香粉(ウーシャンフェン)をきかせて中華風にしたところ、息子が
「このスープ、かしわ餅の味がする」
との感想。何となく分かる気がする。もしかすると柏の葉と五香粉に共通の香り成分があるのかもしれない。

増しバーグ。いつも食いつきがよい

黒カボチャと鶏ワカー

◆晩ご飯◆
 ふるさとの納税の返礼品の近江牛が到着! 今年もお隣の高島市を選んだ。有効に使ってください。昨年はサーロインを頼んだが、わが家には上等すぎたのか、サシの脂でKOされたので、今年は赤身にした。それでもトロトロ。年に一度の国産牛ステーキを堪能した。
 他はサラダ、スープ、黒カボチャ、鶏ワカー、フランスパン。鶏ワカーはダシを取った後の鶏むね肉を割いてワカメと和えたもの。娘のお気に入り。

年に一度の近江牛ステーキ!

フランスパン

 4月30日(月・祝) 
この日は登山に行ったので、昼は頂上のレストランで食べた。

◆朝ご飯◆
 鯖(さば)を焼いた。脂がのって美味。鯖は庶民の味方だ。
 他はサラダ、鶏ワカー、スープ、五穀米。

庶民の味方、鯖

 昼は打見山山頂のレストランで豪華ランチ。正直、かなり高額だが、食材等を頂上まで運ぶ手間と労力を考えるとやむを得ないのだろう。娘はオムライスを、息子はハンバーガーを、妻はコラーゲンたっぷり牛すじ丼を、私はランチプレートを頼んだ。息子のハンバーガーが値段の割に小さく、足りなかったので、みんなにいろいろ分けてもらう羽目に。
 お値段はそれなりだったが、こんな場所でこんなものが食べられるのはありがたい。

◆晩ご飯◆
 100グラム48円の大特価鶏むね肉を焼いた。日経新聞の記事を参考に、前日からむね肉を塩水に漬けておいた。たしかに塩味がしみて、身もしっとりしたような。ただし、肉っぽさにはやや欠けるかも。
 2回に分けてニラとともに炒めた。1回目は爽やかにポン酢と醤油で、2回目はスパイシーにカレー粉で。普通に好評。
 他はサラダ、玉ねぎスープ、カボチャ煮物、五穀米。

爽やかポン酢醤油味

スパイシーカレー味

◆番外編◆
 ほぼ毎週、日曜の夜に、リサイクル炒めなるものを作っている。ダシを取った後の昆布や大根の皮や葉など、捨てることも多い部分を再利用するので「リサイクル炒め」なのだ。娘が命名した、妻のお気に入りメニュー。
 今週はキャベツの外葉、ナスの皮、ダシを取った後の昆布。カレー粉と豆板醤でピリ辛味にした。

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2018年4月29日日曜日

【中央競馬予想の回顧】天皇賞・春、青葉賞、天王山S(2018)

 今週は天皇賞・春。快晴の、絶好の競馬日和となった。
 ◎チェスナットコートは中団の後ろのインから。ポケットのような位置に入り、いい感じに見えた。しかし、2週目の向こう正面ではいつの間にか馬群の外に出し、ややかかり気味。3コーナー手前から仕掛けると4コーナーでは外へ。手応えのわりには伸びてきて、残り200 mでは突き抜けそうな勢いだったが、そこで同じ脚色になってしまって5着まで。最後のひと伸びが足りなかった。
 勝ったのはレインボーライン。4コーナーではチェスナットコートの直後にいたが、そこからインに進路を切り替えて、内からシュヴァルグランを差しきった。岩田騎手の好騎乗。

 土曜は東京で青葉賞。
 ◎サトノソルタスは後方から。デムーロ騎手が、ペースが遅いと見たのか、向こう正面でポジションを上げていったが、中団に収まる。なんか中途半端なような。直線では伸びそうな気配もあったが、フラフラしてあまり切れず、6着。
「東京の大外枠は難しい」
というデムーロ騎手のコメントに尽きるのだろうか。なんか中途半端なレースになってしまった。
 勝ったのはゴーフォーザサミット。ここ2走の凡走が嘘のような走りで2馬身差の快勝。しかし、本番とのつながりは微妙。

 京都では天王山S。
 ◎テーオーヘリオスは番手につける。想定通りだ。直線に入って逃げ馬に並びかけてこれをかわすと、危なげなく勝ちきった。期待通りの走りをしてくれた。
 馬券は単勝と馬連をとった。単勝も当たったのが大きく、けっこう浮いた。

 今週は3戦1勝。土曜にいい感じでポツポツ的中し、日曜も香港のパキスタンスターにお世話になって、久々にけっこうプラスになった。

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2018年4月28日土曜日

【中央競馬予想と与太話】天皇賞・春(2018)~ご冥福をお祈りします~

 今週は天皇賞・春。今年は昭和の日(昭和天皇の誕生日)にちょうどあたり、天気予報も快晴。まさに天皇賞にふさわしい日になりそうだ。

 今週はスペシャルウィークの訃報が飛び込んできた。有馬記念でのグラスワンダーとの激闘やダービーを思い出す人が多いのだろうが、実は天皇賞・春も勝っている。
 ダービーを勝ったとはいえ、GIはその1勝のみと、実力を考えればやや物足りない成績で3歳を終えた。古馬になっての始動戦は、異例のAJCC。「超」のつく一線級はあまり出てこないレースだが、それと阪神大賞典をあっさり連勝して天皇賞・春へ。レースではピタッと3番手につけ、逃げたセイウンスカイをマーク。直線ではメジロブライトの追撃を退けて見事に戴冠。差すだけでなく、好位からも競馬ができる優等生だった。
 種牡馬としてもブエナビスタをはじめとするトップホースを出したが、もっと期待が高かったファンも多いだろう。私もその一人だ。牡馬の大物が出なかったのは残念。

見栄えのよい馬だった。JRAホームページより

 レースにいってみたい。
 GI馬は1頭のみで、その1頭が前走13着。混戦模様だ。本命は◎チェスナットコート。メインの前哨戦は阪神大賞典、日経賞、大阪杯。このうち、大阪杯からは掲示板に載った馬は出てこないので、阪神大賞典と日経賞の比較が重要になる。レースのレベルは両者とも微妙だが、3000 m級のレースを2戦続けて走るのは、現代競馬では負担が大きいのではないかとの見立てで、日経賞組を優位と見た。チェスナットコートは、その日経賞の2着馬。ガンコには残られたが、いい脚で差してきた。距離が伸びてさらに。
 推奨穴馬はソールインパクト。前走は崩れたが、相手なりに走る。

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2018年4月27日金曜日

【中央競馬予想と与太話】青葉賞、天王山S(2018)~一緒に走るのが好きすぎる馬~

 G.W.前半は好天に恵まれ、天皇賞・春は絶好の競馬日和となりそうだ。よいことだ。
 そんな天皇賞前日の土曜は、東京で青葉賞が、京都で天王山Sが組まれている。

 青葉賞は、NHK杯がNHKマイルCとしてGIに昇級したのに伴い、メインのダービートライアルとなった。しかし、このレースをステップにダービーを勝った馬はまだいない。昨年の勝ち馬のアドミラブルが、ダービーで1番人気となったが、結果は3着。今年はジンクスを破る馬が出るだろうか。

 青葉賞は今回で25回目の節目を迎えるが、重賞になってから25回目であり、それ以前はオープン特別として行われていて、今で言うプリンシパルSのような位置づけだった。
 1994年、重賞になって最初の勝ち馬がエアダブリン。妹・弟にダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムードをもつ、超良血馬だ。青葉賞を1番人気で快勝してダービーへ向かったが、ナリタブライアンの壁は厚く、5馬身差の2着。これが青葉賞ジンクスの始まりだった。
 その後も堅実に走るのだが勝ちきれないレースが多く、ついにGIは勝てないまま引退してしまった。
「みんなと一緒に走るのが楽しすぎて、抜かそうとしない」
という岡部騎手のコメントを聞いたような記憶がある。何だかほほえましい、愛されホースだった。

 レースにいってみたい。
 18頭立てのフルゲートになった。本命は◎サトノソルタス。10月に新馬戦を勝ち、2月に共同通信杯で2着に入った後、ここまで待機。誤算があったわけではないらしいので、堀厩舎の仕上げに抜かりはないだろう。ここ10年で1頭しか連対していない8枠を引いてしまったのは痛恨だが、それを跳ね返してほしい。
 推奨穴馬はダブルフラット。穴を開けるとすれば、内枠の先行馬か。

 天王山Sは◎テーオーヘリオスが本命。前走は人気を裏切ったが、速い流れを中途半端に追いかけて脚が溜まらなかった。逃げ馬不在のここはチャンス。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...