2017年11月10日金曜日

【書評】中村航/作、菅野マナミ/絵『トリガール』(角川つばさ文庫)

小学生でも楽しめる、青春・スポーツ小説


 先日、映画『トリガール』を観たら、とても面白かった。原作も読んでみようかなあと思っていたところに、つばさ文庫版を発見。小4の娘も楽しめるだろうと、買ってみた。

 基本的なストーリーは映画と同じ。理系大学に入ってしまった女子大生、鳥山ゆきなが、ひょんなことから鳥人間コンテストのパイロットになり、大会を目指して猛特訓。パートナーの坂場先輩とタッグを組み、さまざまな困難を乗り越え、最後は琵琶湖の空を舞うという、単純なストーリーだ。
 しかし、この単純さがよい。女子大生が仲間とともにひたむきに努力を重ねる光景は、つい応援したくなる。小4の娘でも、十分に楽しめた。

 私は映画→原作の順に読むことはあまりないが、違和感なく楽しめた。映画化するにあたって、いろいろと、うまく手を加えているのがよく分かった。映画を楽しんだ人には、小説もお勧めだ。もちろん、その逆もお勧め。

 映画版にはなかったのが、トレーニングの詳細。LSD、ペース走、インターバルトレーニングなど、サイクリングのトレーニングメニューが詳しく書かれているのだ。私はランニングをしているので、これらのトレーニングメニューにはなじみがあり、そういう面からも楽しめた。非常にキツい練習であることが、数字からも実感できる。
「よし、おれもランニングをもっと頑張るぞっ」
と刺激を受けたが、20歳前後の若者のトレーニングメニューを真似するのは、どうも無理なようだ。3日で病院送りになることは間違いないだろう…。



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