2014年1月12日日曜日

2014 フェアリーS、淀短距離S 予想と与太話

 三日間開催最終日の中山メインはフェアリーS。かつては暮れの中山で1200 mで行われていた地味なレースだったのだが、年明けに移って1600 mになってから今年で6回目。そろそろ傾向も出てくるころだ。
 過去5回、ここで好走した馬は、桜花賞やそのトライアルでそこそこ人気するのだが、結果が伴わない場合が多いように思う。ハッキリ言えば、レベルが低いということだ。

 そして今年。出走を表明した全馬が賞金400万円(1勝)という前代未聞の重賞となった。実質、500万条件戦というわけだ。しかも、有力視されていた馬が数頭除外され、さらにレベルが低くなった。
 まさに、どんぐりの背比べといったメンバー。それなら、枠順が明暗を分けそうだ。中山1600 mは外枠が不利。とうわけで、本命は◎シーロア。最内枠を利しての抜け出しを期待。前走は休み明けで+24 kgだったが見事に初勝利。叩き2走目の上積みも見込みたい。
 推奨穴馬はケンタッキーミント。前走は6着だが0.4秒差。流れが向けば。

 淀短距離Sは◎エピセアローム。人気するだろうが、得意の京都1200 mで好枠を引いたここは逆らえない。

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2014年1月11日土曜日

2014 シンザン記念、ポルックスS 予想と与太話

 三日間開催の中日の日曜日は京都でシンザン記念。
 昔はクラシックにサッパリ結びつかない重賞だったのだが、オルフェーヴル、ジェンティルドンナの両三冠馬を輩出するなど、いつの間にやら大出世レースになった。調教技術の進歩やローテーションの多様化により、この時期に素質馬が出走するようになったのかもしれない。シンザンもさぞ喜んでいることだろう。今年もこの流れが続くだろうか。
 と、書いていて思い出したのだが、昨年か一昨年にも似たようなことを書いたような気がする。

 レースにいってみたい。
 重賞勝ち馬こそダートの地方交流を勝ったニシケンモノノフだけだが、期待の素質馬的な馬が数頭いる。その中から本命は◎ウインフルブルーム。前走はGIで0.2秒差の3着。しかも中山1600 mでは圧倒的に不利な外枠でのもの。この前走を高く評価したい。今回は好枠も引いた。どこでミッキーアイルを捉まえにいくかがポイントになりそうだ。

 推奨穴馬はタガノグランパワイレアワヒネか、と思っていたら、4、5番人気。穴というほどではないが押さえておきたい。

 ポルックスSは◎エアハリファ。人気するだろうが、逆らう必要もなかろう。

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2014年1月10日金曜日

2014 大和S、招福S 予想と与太話

 今週から、サブタイトルをちょっと変えてみた。

 寒波がやってきて激しく寒い。私の住んでいる地域では今シーズンの初雪が降った。子どもたちは大喜びだが、オッサンには堪える寒さだ。春が待ち遠しい。

 そんな3連休三日間開催初日の京都メインは大和S。大和とは奈良県のことだ。大和Sはあるのに奈良特別や奈良ステークスがないのはなぜなのだろうか。大阪杯や京都記念はGIIだというのに、えらく扱いが違うものだ。そういえば「滋賀」のつくレースもないなあ。

 レースにいってみたい。
 ダート1400 mのオープン特別という、いかにも土曜メインらしいレースである。ダートオープン特別常連組に、あわよくばフェブラリーSに出走したいという登り馬が加わったメンバー構成。芝の2歳チャンピオンのダート初出走も注目される。
 そんな中から、本命は◎フリートストリート。前走はレース前に外傷を負って除外されたが、その影響さえなければ力は上位。馬場が渋りそうなのも好都合だ。
 推奨穴馬はサウンドガガ。3連勝があるかも。

 招福Sは◎アンアヴェンジド

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2014年1月9日木曜日

書評 青木 薫『宇宙はなぜこのような宇宙なのか―人間原理と宇宙論』(講談社現代新書)

 宇宙を知りたければ、まずこれを読め。これで分からなければ、諦めるべし。

「われわれが住む宇宙は、なぜこのような宇宙なのだろうか」
この根源的とも言える問いに対する最新の科学的知見を、一般向け科学書翻訳の第一人者が易しく解きほぐした本。宇宙論を歴史に沿って振り返ることにより、科学に疎い素人にも、宇宙論のエッセンスがスイスイと理解できる。これは名著だ。

 古来、宇宙の成り立ちに関する考察は、哲学や宗教に属していた。しかし、原子の存在が証明され、20世紀になって量子論や素粒子論が確立されると、その問題は科学の範疇に入ってきた。
 その結果、「われわれが存在するように宇宙ができた」のではなく「まず宇宙があり、その結果として、われわれが存在する」という考えが当然のこととして受け入れられるようになった。「宇宙がこのような宇宙である」のには、何か必然があるはずだ、というわけである。しかし、数々の天才たちがいくら知恵を絞っても、「宇宙はこのような宇宙でなければならない」という理由が見つからない。
 そこに出てきたのが、本書の副題にもある「人間原理」である。たいへん大雑把に言うと「現にわれわれが存在するのだから、宇宙はわれわれが存在するようにできているはずだ」という考え方である。
 これには、多くの科学者が反発した。「科学に神を持ち込んではいけない」という拒否反応である。しかし驚くことに、現在ではこの「人間原理」はおおむね認められているのだという。その経緯や理由を、われわれにも分かるように示してくれたのが本書である。

 宇宙論の歴史的な流れを説明する、すなわち科学史的な観点から説明することにより、難しい内容をなるべく避けて宇宙論を解説することに成功している。数々の一般科学書を翻訳した青木氏ならではの構想であり、それが見事にハマッた。ブラボー。
 宇宙論や素粒子論を易しく説明した本が、このところ立て続けに出版されているが、その頂点に立つ本だと思う。
「これで分からなければ諦めなさい」
というのは言い過ぎかもしれないが、一般読者が現在の宇宙論を概観するのにこれ以上適した本は今のところないだろう。

 宇宙を知りたければ、まずはこれを読むべし。



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2014年1月7日火曜日

予想の回顧 京都金杯、中山金杯、万葉S、ジャニュアリーS 2014

 2014年開幕週の京都メインは、もちろん京都金杯。
 ◎オースミナインは何と1番人気。これには驚いた。レースは後方2、3番手から進める。開幕週の京都の馬場では、少し後ろ過ぎないかと心配になる。4コーナーでもまだ後ろ。しかも、少しゴチャつく。
「こりゃダメだ」
と諦めかけていたのだが、内に切り込んで馬群を抜けてきた。先に抜けた1着馬には及ばなかったものの、2着を確保。これは強い内容だった。この先が楽しみだ。
 馬券は、1着のエキストラエンドを蹴飛ばしていたため、ハズレ。

 中山金杯の本命は◎ユニバーサルバンク。中団につけるが、3コーナーから手が動き始め、流れ込んだだけの11着。距離が短かったようだ。

 月曜は京都で万葉S。◎タニノエポレットは3番手でガッチリ折り合い、インを確保。4コーナーでは内を突き、ズバッと突き抜けて3馬身半差の圧勝。人気に応えた。馬券は2着のラブラドライトが抜けており、単勝をチョロッと取っただけに終わった。

 中山のジャニュアリーSは、◎アドマイヤサガスが4コーナーで先頭に立つが、最後は後ろから来た馬にまとめてかわされて5着。前に行く馬には厳しい展開だった。

 2014年開幕週は4戦全敗。出だしからつまずいた…。

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2014年1月5日日曜日

2014 万葉S、ジャニュアリーS オレの予想を聞いてくれよ

 今年は、金杯の翌日の月曜日にも競馬がある。重賞も組まれておらず、おそらく売り上げは非常に少ないと思うのだが、どういう意図があるのか。平日に無理に開催するくらいなら、ローカル開催を増やすほうが…と思うのは私だけだろうか。

 そんな平日・月曜日の京都メインは万葉ステークス。めっきり少なくなった3000 m超のレースの一つだ。そのマラソンレースがメインとは、何だか嬉しい。
 しかしそんなうれしさとは裏腹に、メンバーは非常に手薄である。10頭中4頭が条件馬で、その4頭中3頭は1000万クラスの馬。そして、オープン馬6頭のうち、3頭が芝未勝利である。私が馬主なら、是非出走させて賞金を狙いたいレースだ。
「ホンマにこの中に勝ち馬がいるんやろか…」
と疑いたくなるようなメンバーの中から、本命は◎タニノエポレット。準オープンの身だが、このメンバーで53 kgなら。長距離レースは望むところ。
 推奨穴馬は、クラシカルノヴァ。芝未勝利だが、距離適性はありそう。

 ジャニュアリーSは◎アドマイヤサガス。1200 mに戻れば。

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2014年1月4日土曜日

2014 京都金杯、中山金杯 オレの予想を聞いてくれよ

「9連休って、どんだけ長いねん」
と思っていたのだが、案外アッという間に過ぎてしまった。昨年の競馬成績の総括も済んでいないまま、今年の競馬が開幕する。
 アベノミクスの恩恵もなく、あまり給料もアップしないのに毎週競馬をさせてもらえる。今年も感謝の念を忘れず、薄く広く馬券を楽しみたい。

 そんな2014年開幕週の京都メインは京都金杯。昨年に続き、1月5日が平日ではないので、JRAとしてはホクホクだろう。
 ところで、金杯は必ず1月5日でなければならないのだろうか。いち競馬オヤジとしては、平日よりも土日に開催してくれるほうがありがたいし、そのほうが売り上げも伸びるように思うのだが。

 さてレースにいってみたい。
 例年通り、一線級は冬休み中。その間に賞金を稼いでおこうという馬が揃った。
 本命は◎オースミナインを抜擢。前走で準オープンを勝ち上がったばかりの馬だが、通算成績は4-3-2-1と抜群の安定感を誇っている。初の重賞挑戦でも、54.0 kgの斤量でこの相手なら。
 推奨穴馬はシャイニープリンス。成績は地味だが、いつも差のない時計で走っている。

 中山金杯は◎ユニバーサルバンクが本命。前走で馬券を取らせてもらったこの馬を、もう一度狙う。その前走(重賞)で2着したわりには、56.0 kgのハンデは恵まれた印象。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...