2014年1月25日土曜日

2014 アメリカジョッキークラブC、東海ステークス 予想と与太話

 年始の京都・中山開催最終日は、中山でAJCC、中京で東海Sが行われる。
 東海Sは昨年から平安Sと入れ替わってこの時期になった。季節感も何もあったもんじゃない。しかし、昨年の勝ち馬のグレープブランデーがフェブラリーSを制し、さっそく本番に結びついた。今年もこの流れが続くのだろうか。

 AJCCは、かつては日経新春杯と同じ日だったのだが、1週間ずれた。確かに、同じ日に、同じような距離のGIIをしなくてもいいよなあと、珍しく番組変更に肯定的な見解を示しておく。

 さてレースにいってみたい。
 AJCCのほうは、混戦模様だ。実績馬はこのところ不調の馬ばかり。かといって、これといった登り馬もおらず、どこからでも入れそうだ。
 馬券はボックスで勝負する。内から、前走長期休養あけを0.2秒差にまとめたフェイムゲーム、いつも着順ほど負けていないサクラアルディード、前々走は3000 mのGIだから度外視できるダービーフィズ、人気でもレッドレイヴン。この4頭のワイドボックスで。一つでも引っかかればプラスになるだろう。余裕があれば4頭の3連複ボックスも押さえたい。

 東海Sは、この相手で57 kgなら◎ニホンピロアワーズで大丈夫だろう。この歳にして左回りがはじめてというのは少し心配だが、何事もないことを期待したい。
 本命が人気馬なので相手は絞りたい。追い切りで動いて復調の兆しを見せたグレープブランデー、この時期に力をつけることが多い4歳馬からケイアイレオーネサトノプリンシパル
 推奨穴馬は昇級戦だがマイネルバイカ。すんなり行ければ崩れない。

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2014年1月24日金曜日

2014 京都牝馬ステークス 予想と与太話

 今年最初の開催も今週で終了。ついこの前、年が明けたと思ったら、来週で1月も終わってしまう。
 ここまでの馬券成績はいま一歩。このあたりで上昇気流に乗っていきたいところだ。

 そんな京都最終週の土曜メインは京都牝馬S。ヴィクトリアマイルができるまでは、古馬牝馬マイル女王決定戦ともいえるレースだった。その頃の勝ち馬には、スカーレットブーケやノースフライトなどの名が見える。ノースフライトといえば角田晃一のお手馬だと思っていたのだが、いま調べてみると、このレースを勝ったときは武豊が鞍上だったらしい。
 ノースフライトとサクラバクシンオーとの対決には胸躍るものがあった。ノースフライトの産駒の成績がイマイチなのは残念だが、その中からミスキャストが種牡馬に抜擢され、ビートブラックを輩出した。血統は面白い。

 さてレースにいってみたい。
 往時の面影はなく、かなり手薄なメンバーだ。1000万条件戦を勝ったばかりの馬を含め、格上挑戦の馬が数頭いる。
 それなら本命は◎ウリウリ。本命に推した秋華賞では、絶好の手応えで直線を向いたが、伸びなかった。いま思うと、距離が長かったのかもしれない。1800 mの前走は着差以上の強さだった。1600 mなら、さらに切れそう。52 kgも恵まれた。
 推奨穴馬はマイネボヌールコスモネモシンのラフィアン牝馬2頭。堅実に走る。

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2014年1月22日水曜日

書評 村山斉『宇宙になぜ我々が存在するのか ―最新素粒子論入門―』(講談社ブルーバックス)

 あの村山氏が、今度は素粒子を易しく解説。たとえ話の豊富さ、わかりやすさが素晴らしい。

『宇宙は何でできているのか』で一般向け科学書の書き手としてブレイクした村山氏の最新作。今度のテーマは素粒子だ。

 物質を小さく分けていくと、原子になるのはご存じだろう。しかし原子も物質の最小単位ではなく、原子は陽子、中性子、電子でできていることが明らかになった。ここまでは我々の想像力が何とか働く世界で、中学や高校の教科書にも載っていることである。
 ところが、陽子、中性子、電子も物質の最小単位ではなく、素粒子でできていることがわかってしまった。さらに、素粒子は物質を作る材料となってるものだけではなく、他にもたくさんの種類があることまで明らかになってしまった。

 この素粒子を、一般人にもわかるように解きほぐしたのが本書である。一流の科学者であると同時に、一般向け科学書の一流の書き手でもある村山氏が、大胆な比喩(これがわかりやすい)を交えつつ、素粒子や量子力学について解説した。
 村山氏は、身近な話題を比喩に用いて、難しい話をグッと身近に感じさせてくれる。たとえばヒッグス粒子を説明している箇所では、こんなたとえを用いる。

たとえば、『千と千尋の神隠し』に登場したカオナシ、『ハリー・ポッター』シリーズに出てきたディメンターなどは、本人の顔がわからないですよね。ヒッグス粒子も素粒子の世界ではのっぺらぼうで顔が見えないのです。

いままで雲の上の存在だったヒッグス粒子が、とても身近に感じないだろうか。本書を読んで、いままで漠然としていた素粒子のイメージが、かなり明確になった。
 また、現在の素粒子論がどのような位置にあり、どのような方向に向かって、何を解き明かそうとしているかもよく理解できた。近い将来、宇宙の成り立ちはかなり深いところまで明らかになるのかもしれない。

 とはいえ素粒子はやはり難しい。おそらく、イメージや比喩で理解できることには限界があるのだろう。その限界ギリギリのところまでかみ砕いてくれたのが本書である。これ以上のことを理解するには、ちゃんと勉強するしかなさそうだ。

 この手の本を読むといつも思うことなのだが(したがって、この手の本の書評にはいつも書いてしまうのだが)、物質を小さいほう小さいほうへたどっていくと、話は宇宙の誕生に行き着いて、無限に広い宇宙のことを考えざるを得なくなるというのが、とても興味深い。



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2014年1月19日日曜日

予想の回顧 日経新春杯、京成杯、雅S、ニューイヤーS、恋路ケ浜特別 2014

 日曜の京都メインは日経新春杯。
 ◎ラブイズブーシェは中団から。4コーナーでは内を突いて馬群を割るが、たいして伸びず8着。+14 kgが応えたか、瞬発力勝負は向かないのか。それにしても見せ場がなかった。

 京成杯は本命の◎ピオネロが3コーナー手前から手綱をしごいて上がっていく。4コーナーでは勝ったプレイアンドリアルと同じ位置にいたのだが、突き放される。しぶとく伸びたが4着まで。上位陣とは切れ味の差が出たか。距離はもっとあってもよさそうだ。

 土曜の京都メインは雅S。本命◎アサクサショパンは後方馬群。4コーナーでは大外を回すが、前が止まらず10着に惨敗。内枠の先行馬が残る展開だったとはいえ、不甲斐なかった。

 中山ではニューイヤーS。◎レッドアリオンは1番人気。中団に構えて4コーナーでは馬群の外へ。そこからグイグイ伸びて2馬身差の完勝。強かった。
 2着争いは馬券を買っていないルナが粘るところ、馬券を買っているタイキパーシヴァルセイルラージが追い込んできた。
「差せ、差せっ」
という声に応えてくれたのか、セイルラージがハナ差で2着争いを制し、馬連を取った。ありがとうございました。

 中京の恋路ケ浜特別は◎ヒロノプリンスがハナを切って粘り込みをはかったが、最後は捉まって3着に惜敗。馬券もハズレ。

 今週は5戦1勝だが、本線で取ったので、惨敗は免れた。

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2014年1月18日土曜日

2014 日経新春杯、京成杯 予想と与太話

 明日は雪予報のため、京都の前日発売は中止らしい。競馬もだが、センター試験にも影響がないように願いたい。

 今週の日曜京都メインは日経新春杯。京都名物、伝統のハンデGIIである。
「そういえば、ハンデのGII戦って、どれくらいあるのだろう」
と思って調べてみると、このレース、目黒記念、アルゼンチン共和国杯の三つだけらしい。どれも長い歴史を持つレースだ。何か理由があるのだろうか。

 今年も、GI級の馬がお休みの間にひと稼ぎしようという馬が集まった。一方、重賞未勝利馬がトップハンデ(しかも2頭)というのは珍しい。
 本命はそのトップハンデの◎ラブイズブーシェ。昨年のJRA最多勝利馬らしい。前走はオルフェーヴルにはちぎられたが、2着とは0.6秒差。この相手なら。京都の馬場は内がかなり有利なので、何とか内に潜り込んでほしい。
 推奨穴馬は、これというのがいないが、しいて挙げるならクラウンレガーロ

 中山では京成杯。今年は例年になくレベルが高い印象。引退したエイシンフラッシュの後を継ぐ馬が出るのだろうか。
 本命は◎ピオネロ。前々走は極重馬場で度外視できる。

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2014年1月17日金曜日

2014 雅S、ニューイヤーS、恋路ケ浜特別 予想と与太話

 1月も半分を過ぎて、松の内も明けた。子どもたちは早く鏡餅を食べたくて仕方がないようだ。大人にとっては何てことないことなのだが、子どもには楽しげなイベントに映るのだろう。いいことだ。
 どうせなら競馬で餅代を稼いで、豪華に食べたいものだ。

 そんな極寒の京都の土曜メインは雅S。ずっとこの時期に行われているダートの準オープン戦だ。もう20年以上この条件が続いているのだから、かなり長い。やはり「雅」といえば正月じゃないと、ということなのだろうか。理由はともかく、レースの移り変わりの激しい中で、貴重なレースと言えるのかもしれない。

 さてレースにいってみたい。
 このクラスで1~3走目の馬が多く、フレッシュな顔ぶれ。特にダート馬は、年を取ってからでも急激に力をつけていくことがある。このメンバーの中にもそういう馬がいるかもしれない。
 本命は◎アサクサショパン。ハイアーゲーム、ダイワマッジョーレを兄弟に持つ良血馬が軌道に乗り始めた。前走は昇級初戦で0.5秒差なら及第点。得意の京都に変わって前進を期待したい。外枠はちょっと痛いが、鞍上が何とかしてくれないか。
 推奨穴馬は、これという馬がいないが、しいて挙げるならピンウィール

 ニューイヤーSは◎レッドアリオンが本命。素質馬が立ち直った。
 恋路ケ浜特別は◎ヒロノプリンス。大外枠を克服してほしい。

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2014年1月14日火曜日

予想の回顧 シンザン記念、フェアリーS、淀短距離S、ポルックスS、大和S、招福S 2014

 日曜は京都でシンザン記念。ミッキーアイルがスタートを決め、ハナを切る。◎ウインフルブルームはそれを見る位置。4コーナー手前からミッキーを捉まえにいったが、最後までかわせず2着。ミッキーが楽に逃げる展開だったので捉まえきれなかったが、堅実に走る。馬券は、ミッキーアイルを外していたため、ハズレ…。買い目を絞っていたため、仕方ない。

 中山メインはポルックスS。◎エアハリファは思いのほか人気がなく、4番人気。これは美味しい。しかし、それは取らぬ狸の皮算用に終わり、5着に敗れた。

 月曜祝日は中山でフェアリーS。◎シーロアは最後の伸びを欠いて7着。接戦だっただけに、もう一踏ん張りがほしかった。

 京都の淀短距離Sは本命◎エピセアロームが2着に入ったが、1着のレディオブオペラを蹴飛ばしていたため、馬券はハズレ。相手を絞るのは難しい。

 土曜の京都メインは大和S。◎フリートストリートは2、3番手から進め、4コーナーで先頭に並びかけるが、最後は脚が上がって10着に惨敗。前に行く馬には厳しい流れだったし、+14 kgも応えたか。

 中山では招福S。◎アンアヴェンジドは中団からまったく伸びず、8着。何があったのか。

 今週は6戦0勝。他がチビチビ当たっているので大ケガはしていないが、低調である。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...